WordPressでお問い合わせフォームを作る方法とプラグイン

この記事では、おすすめのプラグイン紹介も交え、WordPressでお問い合わせフォームを作る方法を解説します。

WordPressでお問い合わせフォームってどう作るんだろう…

サイトを運営するなかで、ユーザーからの声が気になることも多いのではないでしょうか。そんな時は、ブログのコメント機能を使う方法もありますが、お問い合わせフォームを設置するのも手です。

今回はWordPressでお問い合わせフォームを実装する方法を解説していきます。

WordPressの特徴や料金、利用するメリットについて知りたい人は次の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

WordPressとは?特徴や料金、利用するメリットをわかりやすく解説
更新日:2024年10月31日
この記事の要約
  • WordPressでのお問い合わせフォーム作成はプラグインのインストールから始める
  • プラグインは「Contact Form 7」「Jetpack Contact Form」などがおすすめ
  • 作成後はスパム対策も漏れなく行おう
目次

WordPressのお問い合わせフォームとは

まずはお問い合わせフォームについて、ちょっとおさらいしておきましょう。

お問い合わせフォームとは、サイト上で情報を送信することができる機能です。

お問い合わせフォームとは

お問い合わせフォームの機能

お問い合わせフォームの機能は、大きく分けて入力機能送信機能があります。入力機能は、名前やお問い合わせ内容などの情報を入力する機能のことです。

主にHTMLやCSSで作られています。

お問い合わせフォームの機能

送信機能は、入力した内容をメールなどでサイト管理者へ送信する機能です。これはPHPなどで作られるケースが多いです。

送信機能

これら2つが揃うことで、お問い合わせフォームが動作しているのです。

お問い合わせフォーム設置の効果

そもそもお問い合わせフォームを設置するメリットは何でしょうか。

もちろん、ユーザーからの意見や感想がもらえる点は大きなメリットでしょう。

しかし、これはあくまでも「メールが届く」ことのメリットです。メールアドレスを掲載するだけである程度実現可能な範囲です。

その機能をフォームにすれば入力する項目が明確化され、ユーザーの負担を大きく減らすことができ、メールが届く量を大きく変えることができます。

お問い合わせフォーム設置の効果

お問い合わせフォームの大きなメリットとはユーザーの負担を減らし、たくさんのメールを受け取れる可能性がある点です。

WordPressのお問合せフォーム作成の5STEP

お問合せフォーム作成の5STEP

お問合せフォーム作成の5ステップを紹介します。

STEP1:プラグインをインストールする

まず最初に、お問い合わせフォームを作成するためのプラグインをインストールします。

プラグインとは、WordPressの追加機能です。プラグインは、さまざまなカスタマイズオプションを提供しているため、設定したい機能からプラグインを選択しましょう。

プラグインには無料版と有料版がありますが、無料版でも多数の拡張機能とテンプレートが用意されているため、十分活用できます。

お問い合わせフォームで人気があるプラグインはContact Form 7とWPFormsです。

プラグインのインストールは、WordPressの管理画面から「プラグイン」>「新規追加」を選択し、検索窓にプラグイン名を入力すると簡単に設定が可能です。

STEP2:お問い合わせフォームを作成する

プラグインのインストールができたら、次にお問い合わせフォームを作成します。プラグインによっては、テンプレートを使ってお問い合わせフォームを作成することが可能です。

前述したWPFormsにはテンプレートが設定されており、自分のイメージにあったお問い合わせフォームのテンプレートを選択できます。

お問い合わせフォームを作成する際には、入力する情報を考慮し、必要な項目を設定します。一般的なお問い合わせフォームは名前や問い合わせ内容、メールアドレスです。

STEP3:お問い合わせフォームの設定をおこなう

STEP3:お問い合わせフォームの設定をおこなう
お問い合わせフォームの設定をおこなう

お問い合わせフォームを作成した後は、詳細な設定を行います。お問い合わせフォームの送信先メールアドレスや、送信後の自動返信メッセージの設定も可能です。

自動返信メッセージは、問い合わせ者に対してお問い合わせフォームの登録が完了したことを知らせるために有効です。また、利用するプラグインによっては、送信したお問い合わせ内容をデータベースに保存する機能もあります。

問い合わせが多い企業の場合、データベースに保存されることですべての問い合わせ内容をWordPressの管理画面から確認でき、過去の問い合わせも簡単に検索することができます。

STEP4:お問い合わせフォームを固定ページに設定する

次に、お問い合わせフォームをウェブサイトの固定ページに埋め込みます。多くのプラグインでは、ショートコードを使用してページにフォームを追加可能です。

Contact Form 7なら、作成したフォームのショートコードをコピーし、固定ページの本文に貼り付けるだけで簡単にフォームを表示できます。

ページのデザインに合わせてフォームの配置を調整し、見やすいレイアウトを心掛けましょう。また、フォームが動作しているかテストし、設定の確認を行うことも重要です。

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STEP5:スパム対策を行う

最後に、スパム対策を行うことで、フォームを通じて受信する不要なメッセージを減らします。スパム対策として一般的なのは、CAPTCHAを使用する方法です。

GoogleのreCAPTCHAは、多くのプラグインと統合可能で、ボットによる自動送信を防止します。他にも、honeypotという隠れたフィールドを追加し、ボットがこのフィールドに入力することでスパムを判別する方法もあります。

これらの対策を講じることで、フォームのセキュリティを強化し、信頼性の高いお問い合わせフォームを運営することができます。

WordPressのお問い合わせフォームを作れる3つのプラグイン

お問い合わせフォームを作れる3つのプラグイン

WordPressの追加機能であるプラグインの中からお問い合わせフォームが作れるおすすめのプラグインを3つ紹介します。

Contact Form 7

出典:Contact Form 7

WordPressでお問い合わせフォームといえばこれ、といわれるほど有名なプラグインです。

管理画面で項目をカスタマイズして、生成されるコードを貼り付けるだけで実装できます日本語の解説サイトもあり、初心者でも安心して使えるプラグインです。

ただし、見栄えの調整などにHTMLやCSSの知識が必要になる場面があります。ちょっと自信ない…という方は、このあと紹介する2つを使ってみるといいかもしれませんね。

公式サイトはこちら

Jetpack Contact Form

出典:Jetpack Contact Form

WordPress公式が出している、Jetpackというプラグインの機能の1つです。

公式のものとあって、抜群の安定感を誇りますこちらも簡単にお問い合わせフォームを作ることができます。

さらに、ある程度見栄えを整えた状態のフォームを生成してくれるのもポイントです。

HTMLなどの知識がなくても、十分に使うことができます。ただし、使う場合はWordPress.comのアカウントが必要となります。ちょっと手間ですが、アカウントもプラグインも無料なので、この機会に登録してみるのもよいでしょう。

公式サイトはこちら

Visual Form Builder

出典:Visual Form Builder

こちらも手軽に使えて、初心者におすすめのプラグインです。

デザインも整えてくれているので、HTMLの知識は不要です。

海外の製品なので解説が英語しかないというデメリットもありますが、そのデメリットを打ち消すほどに設定がお手軽です。特に項目の設定をドラッグ&ドロップで感覚的にできる点が魅力的ですね。

公式サイトはこちら

WordPressのフォームを設置する時の5つの注意点

フォームを設置する時の5つの注意点

お問い合わせフォームを設置する時の5つの注意点を紹介します。

SSL化などセキュリティ対策も行う

お問い合わせフォームを安全に運用するためには、セキュリティ対策が必要不可欠です。特に、メールアドレスなどの個人情報を取り扱う場合、SSL化は必ず行ってください。

SSL(Secure Sockets Layer)は、データ送受信を暗号化し、第三者による盗聴や改ざんを防止します。

ウェブサイトをSSL化することで、URLが「http」から「https」に変わり、利用者に対しても安全性をアピールできます。

SSL証明書は、Let’s Encryptなどの無料のSSL証明書を簡単に取得できるので、コストをかけずにウェブサイトをSSL化することが可能です。ほかにも、SSL化すると検索エンジンから優遇され、SEO効果も期待できる点がメリットでしょう。

スパム対策の設定を行う

お問い合わせフォーム経由でコンピューターウイルスが送られてくる可能性があるため、スパム対策の設定も行ってください。

メールフォームにスパム対策用のWordPressプラグインであるreCAPTCHAの導入がおすすめです。reCAPTCHAは、botによるスパム攻撃を自動でブロックするため、不正プログラムを使用したアクセス防止に活用できます。

ブラックリスト設定やスパムフィルターの強化なども可能で、フォームの送信頻度を制限することで、短時間に大量の送信を試みるボットからの攻撃を防ぎます。

入力しやすいフォームの流れにする

入力しやすいフォームの流れにする
入力しやすいフォームの流れにする

利用者がストレスなく入力できるお問い合わせフォームを設計することは、コンバージョン率の向上に直結します。

入力しやすいお問い合わせフォームの流れを作るためには、次のポイントを考慮しましょう。

  • お問い合わせフォームの項目は必要最低限にする
  • なにを入力するべきか分かる項目名にする
  • 自動入力できる機能を活用する

返信時に必要な情報を問い合わせ項目に入れる

お問い合わせフォームは利用者はに入力してもらって終わりではありません。後の返信や対応に役立つ情報の収集も意識した項目を準備しましょう。

返信先のメールアドレスや電話番号は必須項目とし、具体的な質問や要望欄を設けるなどの対応が必要です。他にも優先度や問い合わせ種類を選択できると、返信などの対応を効率化することができます。

自動返信機能を活用する

お問い合わせフォームを登録した利用者に対して、自動返信機能でメールを送信する機能を活用しましょう。自動返信機能を設定することで、利用者に問い合わせが完了したことを通知できます。

自動返信機能では、利用者が登録した内容をメールに記載し、内容を確認できるようにするのが一般的です。問い合わせに対する運営者の返信予定日や緊急時のメールアドレスを設定することもできます。

WordPressのお問い合わせメールが届かないときの対処法

お問い合わせメールが届かないときの対処法

お問い合わせメールが届かないときの対処法を3つ紹介します。

フォームからテスト送信を行う

お問い合わせメールが届かない場合、フォームからのテスト送信を行い、メール送信が正しく機能しているかを確認します。

  • 確認のポイントは次の通りです。
  • 送信先アドレスに問題がないか
  • メールがスパムフォルダに分類されていないか
  • 送信時にエラーメッセージが表示されないか
  • メールサーバーの設定に問題がないか

設定しているメールアドレスを確認する

フォームの設定で指定した送信先メールアドレスが正しいかどうか確認を行ってください。

間違ったメールアドレスが設定されている場合、問い合わせのメールが届きません。

まず、メールアドレスに誤字や余分なスペースがないか確認します。次にドメイン名が正しいかどうかを確認しましょう。社用のメールアドレスの場合、メールアドレス自体が有効で受信可能であるか確認します。

メールアドレスの設定に問題がないかを確かめて、必要に応じて修正を行います。

普段使用するメールアドレスを転送設定する

運営者が普段使用するメールアドレスへお問い合わせメールを転送する設定を設定することで、メールの確認漏れを防ぐことができます。

まず、メールアカウントの設定画面で転送オプションを有効にし、使用する運営者が普段使用するメールアドレスを転送先に指定します。転送後のメールがスパムとして分類されないよう、フィルタリングルールを設定し、正しく機能するか確認するためのテスト送信を行ってください。

転送設定を行うことで重要なメッセージを見逃すことなく、迅速な対応が可能となります。

プラグインを使わずに作ろう

プラグインは手軽なのはわかるけど、事情により使えない…
自作ってできないの?

このような疑問や悩みを抱える人もいるのではないでしょうか。

もちろん、プラグインを使わずにお問い合わせフォームを実装する方法はあります。

Googleフォームを使う

Googleのサービスには、フォームを作ることができるGoogleフォームがあります。

Googleフォームを使う
Googleフォームを使う

項目をさくさくっと選ぶだけで、すぐにフォームを作ることができます。

これで作ったフォームにリンクするようにするだけで、実装も完了です。プラグインなしで実装する方法として、楽な方法ですね。

Googleフォームの詳細は下記のページで確認してみてください。
https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/

mailform01を使う

すでに作成されているメール送信システムを使う方法も挙げられます。

オススメは、mailform01という無料配布のメール送信システムです。

mailform01
出典:mailform01

無料の製品ではあるものの高性能で、必須項目の設定から、確認画面や完了画面の設定まで網羅しています。

PHPで作られていますが、設定自体はPHPがわからなくても問題ありません。ソースに書いてあるコメントの通りに情報を入れていけば、オリジナルの送信システムにカスタマイズできます。

ただし、実装にはHTMLやCSSの知識が欠かせません。見栄えを整えるだけでなく、mailform01へデータを送るための設定などが必要なためです。

mailform01の配布サイトはこちら

HTMLとCSSについてより詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。

>>HTML/CSSとは?初心者向けの基礎知識と学習サイト5選

さらに、送信システム自体をカスタマイズするとなると、PHPの知識が必要です。PHPについてより詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしましょう。

>>これであなたもエンジニア!初心者向けPHP解説

自分で全て作成する

PHPでは、メールの関数を使って1から送信システムを作ることもできます。前項で紹介したmailform01を1から作るようなイメージです。

作り方については下記の記事で細かく解説しているので、ぜひご覧ください。

>>お問い合わせフォームを自作!PHPのメール関数の使い方

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WordPressはフォーム以外にも様々なカスタマイズが可能!

WordPressはお問い合わせフォーム作成以外にもカスタマイズが可能です。元のテンプレートを使うことで、枠組みは残しつつ、変更したい部分だけ変えることで1から作るよりも早くサイト構築が出来ます。

HTML、CSS、PHP、Javascriptを学習することで、サイトのデザインやレイアウトの変更も自由にすることができます。

WordPressについてもっと詳しく知りたい人は次の記事でWordPressのおすすめ本を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【2024年版】WordPressおすすめ本12選!基本の使い方からカスタマイズまで
更新日:2024年11月8日

まとめ

プラグインを使えば、フォームの設置は簡単です。もちろん、プラグインを使わず実装するのもいいですね。

WordPressの副業について詳しく知りたい人は次の記事で案件例や報酬相場などを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

未経験からWordPressの副業で稼ぐ全手順【始め方から案件獲得】
更新日:2024年11月8日

この記事の監修者

株式会社SAMURAI

中川 大輝

独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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