C++では、string型の文字列の長さを取得するためにlength関数が用意されています。
この記事では、
・length関数の使い方
という基本的な内容から、
・length関数でバイト数を取得する
・wstringを使って全角文字列の長さを取得する
などの応用的な使い方に関しても解説していきます。
今回はこれらの方法を覚えるために、文字列の長さを取得するさまざまな使い方をわかりやすく解説します!
length関数の使い方
stringクラスにはlength関数が用意されています。
これを使うことで、文字列の長さをsize_t型の整数として取得することができます。
size_tというのは0以上の整数の型を表し、intやunsigned intに変更したい場合は以下のようにします。
std::string str="abc"; (int)(str.length());
例として"samurai engineer"の文字列の長さを取得してみます。
次のプログラムで確認してみましょう。
#include <string> #include <iostream> int main() { std::string str = "samurai engineer"; size_t size = str.length(); std::cout << "str:" << str << std::endl; std::cout << "size:" << size << std::endl; }
実行結果:
str:samurai engineer size:16
このようにstr.length()とすることで文字列の長さを取得することができました。
length関数でバイト数を取得する
length関数は実際にはバイト数を取得しています。
バイト数とは文字のサイズのことで、半角文字は1バイト、全角文字列は文字によって2バイト、3バイトと異なっています。
そのため実際の文字数よりも多くなる可能性があります。
次のプログラムで確認してみましょう。
#include <string> #include <iostream> int main() { std::string str = "侍エンジニア"; size_t size = str.length(); std::cout << "str:" << str << std::endl; std::cout << "size:" << size << std::endl; }
実行結果:
str:侍エンジニア size:18
このように侍エンジニアのバイト数が18であることがわかりました。
wstringを使って全角文字列の長さを取得する
全角文字列の実際の長さを取得するのにはstringの代わりにwstringを使います。
wstringはワイド文字列といい、以下のように使います。
std::wstring str=L"こんにちは";
次のプログラムで確認してみましょう。
#include <string> #include <iostream> #include <codecvt> int main() { std::wstring str = L"侍エンジニア"; size_t size = str.length(); std::cout << "size:" << size << std::endl; }
実行結果:
size:6
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は文字列の長さを取得する方法を解説しました。
stringクラスでは、length関数を使うことでバイト数をwstringクラスでは、実際の文字列を取得することができます。
もし文字列の長さを取得する方法を忘れてしまったらこの記事を確認してください。