こんにちは!フリーランスの長野です。
Java10が2018年3月にリリースされました。
6ヶ月ぶりのアップデートですが、今後も6ヶ月の期限で更新アップデートされる予定になっています。
そして特に話題になっているのが、次のバージョンからのサポートポリシーの変更です。
次のバージョンJava11からJavaのJDKが有償化されることが発表され、サポートも有償になります。
そこでこの記事では、Javaのサポートについて
・そもそもJavaとは?
・Javaサポートの有償化とは?
・サポート期限も劇的に変更!
などについて解説していきます。
今回はJavaのサポートについて、わかりやすく解説します!
なお、Javaの記事については、こちらにまとめています。
そもそもJavaとは?
Javaの有償化の説明に入る前に、まずはJavaについて簡単におさらいしておきましょう。
Javaは1990年代にSun Microsystemsが開発・発表したオブジェクト指向という考え方を取り入れた言語です。
2010年にOracleが買収し、Oracle製品の1つになりました。
Javaは家電やモバイル機器を始めとして、多くのデバイスに搭載されています。
国内でもスマートフォンなどに搭載されていて、アプリ開発を行うにはJava言語を使って開発することになります。
Javaサポートの有償化とは?
現時点(2018/7/23)での最新バージョンはJava10です。
Java10は2018年3月にリリースされました。
そのリリースと共に大きな話題となっているのが、今回リリースされたJava10が無償で入手可能なOracle JDKの最後のメジャーバージョンであるということです。
Java10のリリースから6ヶ月後にリリース予定のJava11およびそれ以降のOracle JDKは、Oracleと有償サポート契約を結んだユーザーにのみ提供されるようになります。
今後はJava SE Advanced Desktop、Java SE Advanced、Java SE Suiteのいずれかのライセンスおよびサポート契約を購入する必要があります。
購入しなければ、Java SEに含まれるコンポーネントや機能に関してサポートの提供が受けられません。
Java SE Advanced Desktop、Java SE Advanced、Java SE Suiteのライセンスおよびサポート価格については以下の表のように発表されています。
ユーザー1人月額(円) | プロセッサ価格月額(円) | |
---|---|---|
Java SE Advanced Desktop | 4,800 | - |
Java SE Advanced | 12,000 | 600,000 |
Java SE Suite | 36,000 | 1,800,000 |
この表はこちらに掲載している価格を元に作成しています。
https://www.oracle.com/assets/e-pl101005-101005a-n-176288-ja.pdf
また、Java SE Advanced Desktop、Java SE Advanced、Java SE Suite以外にもJava SE Subscriptionが2018年6月21日にアメリカのOracleから発表されています。
日本での価格はまだ発表されていませんが、アメリカではユーザー1人月額2.50ドル(約2,800円)、プロセッサ価格月額25ドル(約28,000円)以下です。
Java SE Subscriptionについてはこちらに概要が掲載されています。
またこれまで無償だったOracleのJava SEおよびそのサポートが有償化されますが、その代わりJava11からはOracle JDKと同じ機能と品質を備えたOpenJDKが無償版のJavaとしてリリースされることも発表されています。
サポート期限も劇的に変更!
OracleのJava SEおよびそのサポートの有償化に加えて、もう一つ重要な点がサポートポリシーの変更についてです。
メジャーバージョンごとのメンテナンス期間は、次のメジャーバージョンが出るまでの間となっています。
Java9以前はJavaのメジャーバージョンアップは3、4年に一度行われてきました。
しかしJava9以降のメジャーバージョンアップは6ヶ月ごとに行われることが発表されています。
実際にJava9からJava10へのバージョンアップは6ヶ月後に行われました。
また、次のバージョンJava11のリリース予定は2018年9月です。
Java10のメンテナンス期間も2018年の9月までということになり、それ以降はリリースされなくなります。
Java9はJava10がリリースされたので、サポートが終了しリリースも終了しています。
またJava8も2019年1月以降は公開アップデートやサポートを終了すると発表しています。
既存のバージョンや今後リリースされるバージョンのサポート・ロードマップについてはこちらで詳しく解説しています。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javase/overview/index.html
ただし、Oracle JDK、OpenJDK共にLTS(長期サポート)版を3年ごとにリリースする動きもあるようです。
現在の予定ではJava11、Java17がLTS版として設定されています。
JavaのJDKおよびサポートの有償化については、予測される影響についてもこちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回はJavaのサポートについて解説してきましたが、いかがでしたか?
2018年の9月以降にJavaのJDKおよびサポートは有償化されますし、バージョンアップも6ヶ月ごとに行われます。
この記事がこれからJavaを使って開発、運用、利用する際の判断の材料になれば幸いです。