プログラマーはどんな仕事をするんだろう?
プログラマーの年収や将来性も気になる…
プログラマーに興味はあるものの、具体的にどんな仕事をするのかイメージが湧かない人は多くいますよね。また、プログラマーの年収や今後の将来性などを確認してから目指すかどうか決めたい人もいるはず。
そこで、今回はそもそもプログラマーとはどんな職業なのか、その仕事内容を年収や将来性も交えて紹介します。プログラマーの種類や必要なスキルも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- プログラマーは設計書をもとにプログラムを作成する職種
- プログラマーのメイン業務はコーディングやテスト作業
- プログラマーには開発分野に合わせたプログラミングスキルが必須
- プログラマーは今後も高い将来性が期待できる
プログラマーについては次の動画でも解説しているので、良ければご覧ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
プログラマーとは
プログラマーとは、設計書をもとにアプリやシステムをプログラム開発する職種です。
メイン業務はシステムを構成するプログラムをコーディングしたり、開発したシステムのテストを担当します。プロジェクトメンバーとの打ち合わせや、他メンバーが開発したプログラムのレビュー(確認)なども、プログラマーの重要な業務です。
一言でプログラマーといっても、得意なプログラミング言語や開発分野などでその種類は異なります。
プログラマーは、システム全体の設計が終わった後それぞれ決められた機能のプログラム設計とプログラミングを担当することが多く、ITエンジニアの中では初級レベルの職種です。ただし、なかには高度なプログラミングを極めたプロフェッショナルなプログラマーもいます。
プログラマーは、プログラミングをメインで行う技術者だと理解しておくといいでしょう。
プログラマーとエンジニアの違い
「プログラマー」はITエンジニアに含まれる職種の1つであり、前述したとおりプログラミングをメインで行うエンジニアです。
一方で「ITエンジニア」は、ITに関連する職種の総称として使われます。一言でITエンジニアといっても業務範囲や身につけるべきスキルは幅広く、さまざまな職種に細分化されます。
ITエンジニアに含まれる主な職種は次のとおりです。
- Webエンジニア
- インフラエンジニア
- 組み込みエンジニア
- アプリエンジニア
- システムエンジニア
- プログラマー
このようにプログラマーとITエンジニアは一見似ているものの、それぞれが指す意味は異なる点には注意しましょう。
プログラマーとシステムエンジニア(SE)の違い
システム開発では要件定義〜設計を上流工程、プログラミング〜テストを下流工程と呼びます。
プログラマーは主にプログラミングなどの下流工程に関する作業が担当です。一方でシステムエンジニアは構築するシステムの要件を定義したり、システム構成などの設計など上流工程を担当します。ただし、システムエンジニアが下流工程の作業であるプログラミングやテストも行うこともあります。
IT業界の一般的なキャリアパスとしては、プログラマーからキャリアをスタートし、スキルアップや経験を積んでシステムエンジニアとなるケースが多めです。そのため、将来的にシステムエンジニアを目指したい人は、プログラマーのうちからコミュニケーションスキルやマネジメントスキルなど幅広い知識を養っていく必要があります。
プログラマーの主な仕事内容
ここからは、プログラマーの主な仕事内容を3つ紹介します。
プログラム設計
システムエンジニアのシステム設計に基づいてプログラムをコーディングするわけですが、まずはこれからどのようなプログラムを作成するか設計します。プログラム設計で行うのは次のような内容です。
- プログラム仕様の明確化
- 処理や入出力データの明確化
- プログラム機能の分割
システムエンジニアとプログラマーの間でシステム全体で必要となる機能について認識を合わせた後、システムを実現するプログラム単位での設計に入ります。それぞれの機能をプログラム単位に分割して、入出力や処理、流れるデータなどを明確化して定義します。
プログラム設計で作成されるドキュメントは、その対象となるシステムやプログラム言語によって様々ですが、例えば、オブジェクト指向の言語であれば、ユースケース図、状態遷移図、アクティビティ図、クラス図などを作成します。
正しくプログラム設計がおこなわれていれば、プロジェクト途中での戻りを最小限に抑えることができますし、メンバー間でもそれぞれのプログラム機能を理解しやすくなります。また、仕様が変更になった場合にもどの部分を改修すればよいかの検討が容易になります。
コーディング
プログラム言語を使ってプログラム(プログラムコード)を作成する行程をコーディングと呼びます。
プログラマーのメイン業務はコーディング作業です。様々なプログラミング言語がありますが、それぞれ開発する対象にあわせてどの言語かは決定されます。
- プログラムコードを作成する(コーディング)
- 出来たプログラムを動かして動作確認(デバック)
- メンバーによるコードのチェック(コードレビュー)
- 必要に応じてコードを修正
プログラマーは、コードを書いて動作を確認、レビュー、必要に応じて修正を繰り返しながらプログラムを完成させます。
コーディングの後にテスト工程もありますが、デバックでできる限りの動作チェックを行います。
テスト
プログラムが完成すると、それぞれが仕様通りに正しく動作するかのテストが行われます。
プログラマーはこのテスト工程にも参加します。開発規模により大小がありますが、通常テストは次のようなステップで行われます。
- 単体テスト(プログラム)
- 結合テスト(プログラム間やサブシステム間)
- システムテスト(システム全体)
単体テストではプログラム設計通りにプログラムが動作することを確認します。デバックで発見できなかった不具合を発見して同時に改修を進めます。
結合テストではシステム機能設計通りにプログラムが動作することを確認します。プログラムを組み合わせてそれぞれの連携が正しいのか、プログラム間やサブシステム間での連携が正しく行われるかの確認をします。
大規模なシステム開発では、プログラムやサブシステムごとに開発するベンダーが異なることもあり、それぞれの仕様齟齬から個別のプログラムでは正常に動作しても、連携部分が間違っており結合テストでエラーが発生するといったケースもあります。
システムテストは、すべてのプログラムを合わせて、システムの要件をすべて満たすことができるかを確認する工程です。本番稼働を前にした最終段階のテストです。
プログラマーの種類
プログラマーの開発する対象にはさまざまな種類があります。
開発対象により使うプログラミング言語や対象とするコンピューターなどが大きく異なることからプログラマーも開発対象に特化する傾向にあります。対象ごとに特徴をみてみましょう。
Web系プログラマー
Web系プログラマーは、Web(インターネット)上で動くサービスの開発をするプログラマーです。例えば、ECサイト・Webサイト・SNSなどが開発対象となります。
また、Web系のプログラマーは大きく2つに分かれます。
- フロントエンドを担当するプログラマー
- サーバーサイドを担当するプログラマー
フロントエンドは、Webブラウザー上でユーザーの目に見える部分です。HTML/CSS・JavaScriptなどのプログラミング言語を用いて、デザインや画面の動きを組み立てます。
一方、サーバーサイドは、ユーザーの目に見えない部分のことです。サーバーで行う画面の切り替え制御などの処理やデータの管理などシステムの内部処理を指し、データベースやOSといったインフラ周りの知識も求められます。
アプリプログラマー
アプリプログラマーはパソコンやスマートフォン、タブレットで動くアプリケーションを開発するプログラマーです。
アプリケーションの中でも、スマートフォンアプリケーションを開発するプログラマーはスマートフォンの普及とともに需要が高まりました。
スマートフォンには、iOSとAndroidの2種類のOSがあります。開発時はそれぞれのOSで異なるプログラミング言語や、開発環境を用いるのが一般的です。
しかし、最近ではWeb・iOS・Androidなど異なる環境でも、同じプログラミング言語や開発環境で作れる「クロスプラットフォーム」という手法も登場しています。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーはゲームシナリオにそって、ゲームの進行やキャラクターの動き、BGMといったゲーム全般に関わる開発をするプログラマーです。
ゲームにもさまざまな種類があり、それぞれ開発に用いるプログラミング言語や開発環境が異なります。
以下が代表的なゲームの例です。
- ブラウザゲーム
- スマホゲーム
- コンシューマーゲーム
- PCゲーム
ゲームプログラマーはキャラクターの動きからゲーム内の進行、効果音やエフェクトまで幅広い機能の開発を担当します。
実現可能か判断するために、上流工程から関わることもあります。キャラクターの動きをゲーム上で再現するときに物理エンジンを用いることもあるなど、ゲームプログラマーは非常に専門性が高い職業です。
汎用系プログラマー
汎用系プログラマーは、業務システムを開発するプログラマーの1つです。
汎用系プログラマーは、IBM・富士通・NECといった大手ハードウェアベンダーが開発したメインフレームと呼ばれる大型汎用コンピュータで動作するシステムの開発をします。
COBOLやFORTRANといった歴史あるプログラミング言語が使われており、現在もなお現役で稼働しているシステムも多いです。
膨大なデータを安全に処理するためのシステムで使用されており、国税庁や銀行などを中心とした大規模システムで使われています。お金や個人情報を扱うシステムが多いため、責任感が高い仕事といえます。
汎用系システムは徐々にオープン系システムやクラウドサービス上でのシステムに移行されており、今後の需要は先細りだと推測されています。
オープン系プログラマー
オープン系プログラマーとは、先ほど紹介した汎用系プログラマーと対をなす存在です。オープン系システムの開発を対象としています。オープン系とはUNIXやWindowsなどのOSで動く複数のコンピュータを組み合わせて構築されるシステムのことを指します。
汎用系開発では汎用機の独自OSでの開発となり使われる言語も限られますが、オープン系開発では使用できるOS・ソフトウェア・プログラミング言語の幅が広くなります。
オープン系開発がはじまってからすでに30年以上が経過しており、公開されているフレームワークやプロダクトなど開発に必要な環境も充実しており、開発コストも抑えられます。なにより汎用機に比べてハードウェアのコストが低く、オープン系開発が主流になりつつあり、オープン系プログラマーの活躍の場も多いです。
組み込み系プログラマー
組み込み系プログラマーは、家電や電子機器などを制御するためのプログラムを構築するプログラマーです。エアコン・デジカメ・電子レンジ・テレビなど、さまざまな電子機器の制御プログラムを開発します。
プログラミング知識だけなく、ハードウェアの知識も必要となるため、専門性が高いのが特徴です。
近年はIoTデバイスの需要が広まっていることから、組み込み系プログラマーの需要が高まっています。今後は組み込み系エンジニアの不足が予想されるため、組み込み系の技術を学ぶのもよいでしょう。
プログラマーの平均年収
仕事や転職・採用に関する情報サイト「求人ボックス」によると、プログラマーの平均年収は423万円です。
給与所得者全体の平均給与は443万円(※1)のため、プログラマーの年収は平均給与を20万円ほど下回っています。ただし、年収の幅は広く高収入を得ている人がいるのも事実です。
ここでは、次のトピック別にプログラマーの平均年収を詳しく解説します。
職種別
プログラマーの職種別平均年収は下記のとおりです。
職種 | 平均年収 |
プログラマー | 423万円 |
Webプログラマー | 473万円 |
アプリエンジニア | 569万円 |
ゲームプログラマー | 490万円 |
AIエンジニア | 598万円 |
表を見ると、アプリエンジニアやAIエンジニアの平均年収が最も高いことが分かります。
どちらもプログラマーではなくアプリエンジニアであるため、上流工程なども担当することから年収が高めになっている可能性もあるでしょう。一方で、アプリ開発やAIの需要が高まっていることも、平均年収が高いことに関係があると考えられます。
まずはプログラマーとしてプログラミングのスキルを身につけることが重要です。ただし、高年収を狙うのであればアプリエンジニアやAIエンジニアなど、プログラマーの上位職に相当する職種を目指すとよいでしょう。
年代別
プログラマーの年代別年収相場は、下記のとおりです。
年代 | 平均年収 |
20~24 | 314万円 |
25~29 | 386万円 |
30~34 | 434万円 |
35~39 | 493万円 |
40~44 | 508万円 |
45~49 | 517万円 |
年代別の年収相場を見ると、年代が上がるにつれて年収が高くなる傾向があります。日本の場合、年功序列で年収が高くなる傾向が残っており、依然として年齢と年収の相関関係性があるようです。
また、年齢を重ねることでスキル・経験も増えるため、キャリアアップ・昇進をきっかけに年収アップしている人が多いとも考えられます。
ただし、IT業界においてプログラマーは初級レベルの職種であり、年収が上がりにくいのは事実といえるでしょう。
プログラマーの需要/将来性
「プログラマーは将来性がない」という声もありますが、実際のところプログラマーは今後も高い将来性が期待できる職業といえます。
ここでは、需要も交えプログラマーの将来性について解説します。
需要は右肩上がりに伸びている
プログラマーの需要は年々高まっています。
下図は求人ボックスに掲載されているプログラマーに関する求人件数の推移です。
2022年7月には約4,000〜5,000件だった求人数ですが、2023年5月には約8,000件程度に増加しています。
企業によっては新型コロナウイルス感染症などの影響もあり、IT投資を控えるところも少なくありませんでした。その状況が落ち着くにつれて、企業も積極的にIT投資を行うようになりつつあります。
その結果、プログラマーも年々需要が高まっているというわけです。
また、平成31年度経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、今後のITの伸び(中位シナリオ)と人材の需要を比較して、2030年には45万人の人材不足が見込まれるという調査結果が出ています。
IT人材不足が進むことでプログラマーを含むIT人材の需要は高まるため、今後もスキルと経験があれば活躍の場は多いでしょう。
今後も将来性は高い
プログラマーは今後も高い将来性が見込まれる職業です。
その理由のひとつに、プログラムは企業や個人になくてはならないものとなっていることが挙げられます。次のように、日常生活にはプログラマーがプログラムした製品やサービスであふれてるからです。
- SNSなどのWebサービス
- テレビや電子レンジなどの家電製品
- スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末
- ATMや自動改札などのITシステム
プログラマーがいなければ新しいプログラムは生まれませんし、既存のプログラムを保守することもできません。
なお、最近ではノーコード(ローコード)ツールや生成AIなどの出現により「プログラマーの需要がなくなる」「プログラマーは将来性がない」という声もききます。
確かに、設計書に記載された仕様を、ただプログラミングするだけのプログラマーはあまり将来性がないのは事実です。将来性が見込まれるプログラマーになるには、コミュニケーションスキルや問題解決スキルに加えて、ビジネス的な視点などを身につけておくとよいでしょう。
プログラマーに必要な4つのスキル
ここからは、プログラマーに必要なスキルを4つ紹介します。
プログラミングスキル
当たり前のことですがプログラマーにはプログラミングスキルが必須です。開発対象によって必要なプログラミング言語が異なるため、自分にあった言語を習得する必要があります。
例えば、Webサイト開発ならHTML/CSS・JavaScript、AI開発ならPythonといったように、開発分野にあった言語を学ぶことが大事です。
開発分野ごとの該当言語を記載しておくので、ぜひ参考にしてください。
業務内容 | プログラミング言語 |
Webサイト作成 | HTML/CSS・JavaScript・PHP |
アプリケーション開発 | Ruby・Python・Java |
AI開発 | Python・R言語 |
業務システム開発 | Java・C言語・C++ |
ゲーム開発 | C#・C++・Java |
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詳しくはこちらコミュニケーションスキル
プログラマーは、コミュニケーションスキルも求められます。
プログラマーは1人で作業をすることは少なく、開発プロジェクトメンバーと複数人で作業をすることが一般的です。そのため、プロジェクトメンバーと進捗状況を確認したり、疑問点を質問したりするコミュニケーションスキルが求められます。
プロジェクトマネージャーやシステムエンジニアは、プログラムの詳細まで把握していない可能性も少なくありません。また、同じプログラマーでも考え方や知識量には差があります。そのため、相手に分かりやすく説明する力と相手の意見や主張を正しく理解する力が必要です。
情報収集スキル
プログラマーとして働くには、情報収集スキルが必要です。
プログラマーのイメージとして、何も見ずに淡々とコーディングしている風景をイメージする人もいるかもしれません。しかし、実際はベテランプログラマーでも、分からないところをネットや本などで調べながら作業をしています。
プログラマーには、分からないところや解決できない問題が発生したとき、効率よく情報収集するスキルが求められます。
例えば、ネットで検索するとき複数キーワードで検索してみたり、英語で検索してみたりすることで自分が必要な情報を早く見つけることができますよね。探したい情報を見つけやすいサイトを予め集めるなどの工夫も一般的です。
論理的思考力
プログラマーには、論理的思考力が必須です。論理的思考力とは、簡単にいうと物事を筋道立てて考える力をいいます。
例えば、道案内をするとき、「まっすぐいって突き当りを右」と説明するより、「100メートルまっすぐ進んで突き当りの交差点を右に曲がる」の方が分かりやすいですよね。
コーディングするとき、目的にあわせて順序立ててコードを作成しないと、エラーが発生します。そのため、論理立ててコードを書くスキルが求められるのです。
プログラマーの魅力/やりがい
ここからは、プログラマーの魅力・やりがいを4つにまとめて紹介します。
達成感を感じられる
プログラマーは開発したプログラムが問題なく動作したとき、完成した達成感を味わえます。
プログラマーはゼロからアプリケーションやシステムを生み出します。必要とするのは「プログラミング言語」と「自分自身のスキルや知識」のみです。何もないところから、日々発生するさまざまな課題や不明点を1つずつ解消し、アプリケーションが完成したときは大きな達成感を得られるのです。
下記は達成感をやりがいに感じているプログラマーの口コミです。
これらの口コミからも「達成感」はプログラマーのやりがいのひとつといえるでしょう。
在宅でも働ける
在宅で働ける点もプログラマーのやりがいのひとつです。
コロナ禍の影響もあり、IT業界でも在宅ワークが推進されつつあります。プログラマーのメイン業務はコーディングやテスト作業ですが、これらの仕事はリモートでも可能です。
セキュリティの問題は解決しなければいけませんが、パソコンとインターネット環境があれば開発環境を作成できます。
とくにWeb系開発の場合は開発環境の準備も簡単で、在宅ワークに向いています。
下記は工場勤務から在宅プログラマーになった人の口コミです。
このように、在宅であれば毎朝余裕がある生活も可能です。もちろん、打合せもWeb会議などで可能になっているため、とくに問題ありません。在宅で働きたい人は、プログラマーという選択肢を検討してみてください。
スキルに応じて給料/待遇をあげられる
プログラマーはスキルに応じて給料や待遇をアップできます。
IT業界では、学歴や肩書はあまり意味を持たず「何をできるか」が重要視されるのが特徴です。そのため、スキルを磨いたり、経験を積むほど給与はアップしやすい業界なのです。
これはプログラマーも例外ではありません。スキルを身につければ給与は上がっていきますし、現在働いている会社で給与アップが望めない場合は転職という選択肢もあります。
下記はプログラマーに関する給与や待遇の良さを表す口コミのひとつです。
実際に現役エンジニアとして働いている人も、給与やストックオプションなどを魅力に感じていることがわかります。
また、国税庁の調査では全産業の中でプログラマーが属する「情報通信業」が「電気・ガス・熱供給・水道業」や「金融業・保険業」に次いで3位(624)万円となっています。
上記から、他の業種と比較しても、プログラマーの給料は高い傾向にあるといえるでしょう。
このような事実もあり、プログラマーは「高校生が将来つきたい職業」でも1位を獲得しています。
日本経済は長年不況に陥っており、給与が上がりにくい会社も少なくありません。高年収を狙いたい人は、スキルアップに応じて給与をあげられるプログラマーがおすすめです。
誰かの「役に立っている」のが実感できる
プログラマーは誰かの「役に立っている」のを実感しやすい職業です。
感謝をされて嬉しくない人は少ないはずです。ただし、人々から感謝をされにくい職業があるのも事実です。
プログラマーは自分自身が開発したアプリケーションが、世の中で当たり前に利用されることも少なくありません。また、小規模なアプリケーションであっても企業などの顧客から「ありがとう」「助かったよ」という言葉をもらえやすいという特徴もあります。
下記の口コミをみてもプログラマーは「誰かの役に立っている」あるいは「誰かを楽しませている」というやりがいを強く感じられることがわかるでしょう。
プログラマーに向いている人の特徴4つ
ここからは、プログラマーに向いている人の特徴を、4つにまとめて紹介します。
パソコンでの作業が苦にならない人
パソコンでの作業が苦にならない人はプログラマーに向いています。
ITエンジニアの中でも、プログラマーはパソコンでの作業が多い職種の1つです。具体的には、次の仕事を担います。
- 基本設計書の確認
- 詳細設計書の作成
- プログラミング
- テスト仕様書の作成
- テストの実施
1日の大半はパソコンに向き合って過ごします。そのため、パソコン操作にストレスを感じる人や、可能な限りパソコンでの作業を避けたいという人はプログラマーに向いていません。
反対にパソコンでの作業がまったく苦にならない人は、プログラマーの適性があるといえるでしょう。
考えるのが好きな人
考えるのが好きな人も、プログラマーに向いているといえるでしょう。
プログラマーはプログラミングが主な業務ですが、良いプログラミングはさまざまなことを考えてつくられています。具体的には次のとおりです。
- 仕様書通りに動くか
- 効率が良い処理を実現しているか
- 大量処理時は遅延なく処理可能か
- 意図しない操作時にきちんとエラーとなるか
考えるのが好きな人は、細部にわたるまで上記ポイントを意識したプログラミングができます。そのため、プログラマーに向いているといえるでしょう。
細かい作業が好きな人
細かい作業が好きな人はプログラマーに向いています。
プログラマーは、クリエイティブな面もありますが細かい作業が多いのは事実です。
活躍するためには、1つひとつコツコツとプログラミングやテストを進めていくしか方法はありません。楽しそうだと考えてプログラミングをはじめたものの、細かい作業が苦になって挫折してしまう人も少なくないのです。
そのため、細かい作業に耐えられるか、あらかじめしっかりと見極める必要があります。
根気強い人
根気強さもプログラマーに必要な要素です。
プログラミングは、日々不明点や疑問点が発生するものです。根気強さがないと不明点や疑問点を解決する前に諦めてしまうこともあります。根気強さがあれば、どのような課題も乗り越えながらアプリケーション完成に向けてコツコツと前進できるでしょう。
プログラマーになるには
プログラマーになるには次のようなステップがあります。
- ステップ1:どんなプログラマーを目指すか決める
- ステップ2:プログラミングの勉強方法を決める
- ステップ3:プログラミングの知識やスキルを身に付ける
- ステップ4:プログラマーの仕事獲得に役立つ資格を取得
- ステップ5:プログラマーの仕事を探す
まずは、どんなプログラマーになりたいのか目標を決めましょう。プログラマーの種類や、将来なりたいプログラマー像をイメージできるといいですね。
目標が決まったら、次は学習方法を決めてプログラミングの知識とスキルを身につけます。学習方法は、Webサイトや本を使った独学、プログラミングスクールを使った学習などがあります。
また、ある程度スキルを学んで余裕があれば、資格の取得もおすすめです。スキルが習得できれば、あとは仕事を探しましょう。
プログラマーに関するよくあるFAQ
ここまで記事を読んできた人の中には、プログラマーに関して疑問がある人もいるでしょう。そこで、ここからはプログラマーに関するよくある質問に回答します。
プログラマーに資格は必要?
プログラマーに資格は必須ではありません。しかし、資格を取得しておけば、転職時やキャリアチェンジするときに役立ちます。
資格を取得したからといって、プログラマーに採用されやすくなったり、給料が大幅にアップしたりすることは少ないようです。しかし、資格を取得することで、客観的にスキルを証明する手段ができます。
資格があれば、企業に対してスキルをアピールできます。また、転職・キャリアチェンジをするときにも、スキルの証明がしやすいです。
ちなみに、プログラマーを目指すときにおすすめの資格は、ITパスポートや基本情報技術者試験などです。
未経験からでもプログラマーに転職できる?
次の理由から、プログラマーには未経験からでも転職できます。
- IT人材不足が業界の課題だから
- 未経験者OKの求人があるから
先ほど将来性の項目でも触れましたが、IT業界全体でIT人材が不足しています。そのため、未経験であってもやる気やポテンシャルがあれば、プログラマーとして採用する企業はあります。
未経験OKとしている求人も多いため「未経験だから…」と諦めるのはもったいないでしょう。また、年齢に関しても、どの年齢でも転職は目指せます。ただし、他の転職同様、年齢を重ねるごとに転職の難易度は高まります。
年齢が高い人は、早めにスキルを習得し準備を開始すべきでしょう。
プログラマーはきついって聞くけど本当?
プログラマーがきついといわれる理由は、次のとおりです。
- 残業が多く、体力仕事だからきつい
- 給料が見合わないからきつい
- 顧客の都合に左右されやすいからきつい
- テストが多いからきつい
- 研修や日々の勉強が大変だからきつい
- 言語選定を間違っておりきつい
- 人手が足りなくてきつい
このように、プログラマーはきついといわれることがあります。しかし、すべてのプログラマーがきついわけではなく、企業によっても差があります。
常に残業や休日出勤、低賃金の企業もあれば、繁忙期以外の残業は少なく、給料も満足できる額をもらえる企業もあります。プログラマー全体がきついというより、企業によって差があり、きついと感じるプログラマーもいると理解しておくといいでしょう。
プログラマーのキャリアパスは?
プログラマーのキャリアパスは、次のとおりです。
- システムエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- 開発分野ごとの各種エンジニア
- フリーランス
プログラマーは幅広い開発に携わる可能性があり、キャリアパスの選択肢は幅広いです。
身につけた開発知識を活かしながらマネジメント職に挑戦したいなら、システムエンジニア・プロジェクトマネージャーなどがおすすめです。
逆に開発現場でまだ活躍したいなら、ほかのプログラミング言語や開発スキルを身につけ、上級のプログラマーやフルスタックエンジニアを目指す方法もあります。また、技術スキル・マネジメントスキルの両方に自信がある場合は、フリーランスへの独立も可能です。
このように、プログラマーのキャリアパスは豊富です。まずはスキルアップし、希望のキャリアパスを実現できるように精進しましょう。
まとめ
今回は、プログラマーとはどんな職業なのか、その仕事内容を年収や将来性も交えて紹介しました。
プログラマーはITシステムを開発するときプログラミングをメインに行う職種で、IT業界にはなくてはならない人材です。
開発対象もさまざまで、自分が働きたい分野でチャレンジできます。この記事を読んでプログラマーに興味を持った人は、ぜひ目指してみてください。
Twitterより引用