この記事では、上げるコツも交え、プログラマーの平均年収を紹介します。
プログラマーの平均年収はどれくらいなんだろう?
プログラマーとして年収をアップするにはどうしたらいいのかな?
プログラマーとひとくちに言っても、その年収は業務形態や職種、勤務地などによって大きく異なります。
これからプログラマーになろうとしている人はもちろんですが、現在プログラマーとして働いている人も、プログラマーの平均年収はどれくらいなのか、どのように年収に差が生まれるのか、という点は非常に興味がありますよね。
そこでこの記事では、
- プログラマーの平均年収(一般的な年収・職種や言語による差など)
- プログラマーとして年収を上げる方法
をご紹介します。
正しい知識を身につけて、年収アップやスキルアップにつなげるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
- プログラマーの平均年収は約437万円
- 年収500万円以上稼ぐ高年収プログラマーも多い
- プログラマーが年収を上げるには上流工程を担当するのがおすすめ
プログラマーの平均年収は437万円
プログラマーの年収は調査団体や調査方法によって異なりますが、求人情報サイトの求人ボックスが提供する給料ナビによると、2021年度現在での平均年収は437万円と推定されています。
また、弊社がエンジニア100名を対象に行った「現役エンジニアの年収に関するアンケート」の結果では、年収400万円台が最も多く、次いで年収300万以上との結果となりました。
年収が500〜900万以上の割合も26%と高く、高年収を得ているエンジニアも多いです。
「勤続年収による平均年収の推移」によると、1-3年では318万円、4-8年で435万円、8年以上で494万円と、年数が上がるほど年収が高くなることがわかります。
「年代別の平均年収」では、20代で349万円、30代で442万円、40代で449万円、50代で400万円となりました。
これは年齢が上がるほどエンジニア職から離れて上流を担当したり、管理職になるためと思わます。
日本の平均賃金との違い
国税庁の統計によると、日本における平均年収は441万円程度なので、プログラマーの年収は平均よりやや低いということができます。
ただ、20代〜50代までの年代で見てみると、プログラマーの年収は平均年収と比べても15〜40万円程度高い傾向にあり、決して給料の安い仕事ではないことがわかります。
記事の中で順々に紹介していきますが、プログラマーはスキルや経験、就業形態によって年収差が出やすい職業なので、「平均年収=あなたがプログラマーとして受け取れる報酬」ではないと思っていただいた方が正しいです。それでは、どのような要因がプログラマーの年収に影響するのでしょうか。
大企業に勤めるプログラマーは年収が高い
今度は、企業規模に伴う平均年収の違いを見てみましょう。
100人未満の事業所に務めるプログラマーの平均年収が375万円であるのに対して、1,000人以上の規模の事業所に務めるプログラマーの平均年収は519万円と140万円もの差があります。このことから、従業員の多い大企業に勤務するプログラマーの方が、中小企業のプログラマーよりも年収が高いことがわかります。
こうした従業員数の大きい大企業は、自社で製品開発を行っている場合が多く、給与を高めに設定して優秀な人材を雇おうとするため、年収が高くなる傾向にあります。その一方で、従業員数の少ない企業は、大手企業のシステム開発の下請けを担当することが多いため、必然的に手元に残る金額が少なくなり、給与も低くなる傾向にあります。
実際に大手企業に勤務するプログラマーの平均年収を見てみましょう。先ほど、大企業に勤めるプログラマーは平均年収が519万円だと述べましたが、こうした一流企業に勤めているプログラマーだとその平均水準よりもさらに高い収入を得ていることがわかります。
- 任天堂:600万〜700万以上(転職サイトGallingoodより)
- ソフトバンク;683万円程度(口コミサイトカイシャの評判より)
- コナミ:540万円(※20代時点)(比較サイト平均年収.jpより)
プログラマーとして高収入を望むならば、大企業への就職は一つの鍵だと言えるでしょう。
フリーランスプログラマーの平均年収
プログラマーの中には、将来フリーランスとして独立し、個人で稼げるようになりたい、と考えている方も多いのではないでしょうか。ここでは、フリーランスプログラマーはどのくらい稼げるのかを紹介していきます。
フリーランス向けの求人サイト・Midworksによればフリーランスのプログラマーの年収は以下のようになっています。
上記のデータをみると、フリーランスプログラマーの収入として一番多いのは年収300万円の層です。一見すると、会社員のプログラマーよりもかなり水準が低い印象を受けます。
ただ、こうした中には、在宅ワークや副業として、空き時間で案件を受注しているフリーランスプログラマーも多く含まれています。そのため、統計的に水準が低く出てしまう傾向にあります。
逆に、30代・40代で年収700万円以上の人が全体の15%以上を占めていることからも、高単価案件を受注するフリーランスプログラマーが多いのがわかりますね。
実際に、フリーランスの案件にはどのようなものがあるか見てみました。
以下はクラウドソーシングのCrowdTech上にあったリアルな案件です。
内容にもよりますが、月収ベースで100万超えの案件もあり、フリーランスとして年収1000万以上を達成するのも可能ということがわかります。
また、一案件あたりの単価が低くても、週1~2で働ける案件を複数担当することで、全体的な収入を上げることができます。このように、会社勤務のプログラマーから、フリーランスとして独立することで、年収は大きく変わると言えるでしょう。
【言語別】プログラマーの平均年収ランキングTOP10
プログラマーの年収は、使用するプログラミング言語によっても異なります。企業の需要やプロジェクトの規模、言語の専門性や市場の人気度が影響するからです。
特に近年はWebやクラウドサービスの拡大にともない、状況に適した新たな言語が注目され、高い年収が期待できる職種も増えています。ここでは、数あるプログラミング言語のなかでも特に市場価値が高く、収入面で高い評価を得ている次の10言語を紹介します。
第1位:Go言語
Go言語は、Googleによって開発されたオープンソースのプログラミング言語です。シンプルで効率的なコーディングができることを特徴としています。
並行処理を強化しているため、サーバーやクラウドインフラ、さらには大規模な分散システムのバックエンド開発に適しています。Amazon Web Services(AWS)などが代表的なプロダクトです。
重要度の高いシステムの開発やリアルタイム性が求められるサービスの構築に適しており、現代的なニーズがあります。そのため、Go言語を専門に扱うITエンジニアの年収は高めに設定されています。
Go言語についてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
第2位:Scala
Scalaは、オブジェクト指向と関数型プログラミングの両方の特徴を兼ね備えたプログラミング言語です。ビッグデータや分散システムの開発において高い評価を受けています。
Javaと互換性を持つため、Java Virtual Machine(JVM)上で動作することが可能。この互換性により、既存のJavaコードやライブラリを活用しながら、より完結でエレガントなコードを実現できるのがScalaの強みです。
また、高い拡張性と柔軟性を備えているのも特徴。大規模データをリアルタイムで処理する環境などで真価を発揮します。Apache SparkのようなビッグデータフレームワークではScalaが主要言語として採用されており、専門性の高さからエンジニアは高い年収を期待できます。
Scalaについてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
第3位:Python
Pythonは、シンプルでわかりやすい文法と多様なライブラリが特徴のプログラミング言語です。人工知能・機械学習・データ分析・Web開発など幅広い分野で使用されています。
初心者にも親しみやすい言語でありながら、科学技術計算やAI開発など高度なプログラミングにも対応しているため、多くの企業や研究機関で採用されています。高いニーズがあるため、エンジニアは高収入を得る傾向にあります。
ライブラリとフレームワークの豊富さは、他の追随を許しません。特にデータ分析や機械学習に強く、少ないコード量でも複雑な処理を実現できる点が評価されています。またコミュニティも非常に活発で、最新の技術やツールが迅速に開発されるため、技術の進展に柔軟に対応できるのも魅力です。
Pythonについてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
第4位:Kotlin
Kotlinは、特にAndroidアプリの開発において人気が高まっているプログラミング言語です。Javaと完全な互換性があり、Java Virtual Machine(JVM)上で動作するため、既存のJavaコードを活用しながら新たな機能を実装できます。
Googleが公式にAndroidアプリ開発用の推奨言語として採用したことで、モバイル開発者のあいだで急速に普及しました。Androidスマホの隆盛によってニーズが高まり、高収入に繋がっています。
Kotlinの特徴は、コードが簡潔で安全性が高いこと。たとえばヌルポインタ例外を防ぐ仕組みが備わっており、こうした特徴がコードのバグを減らし、開発の効率を大幅に向上させます。
またJavaに比べて少ないコード量で同様の処理を記述できるため、開発スピードの向上にも寄与します。
Kotlinについてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
第5位:TypeScript
TypeScriptは、Microsoftが開発したプログラミング言語です。JavaScriptに型定義の機能を加えた言語で、JavaScriptとの高い互換性を保ちつつ、コードの信頼性と読みやすさを向上させるよう設計されています。
JavaScriptは動的型付け言語であり、特に大規模なプロジェクトでは、型に関するバグが発生しやすい問題があります。しかしTypeScriptは型定義を明示的に扱えるため、コードの品質を向上させるとともに、開発者間の意思疎通も円滑にすることが可能です。
ReactやAngularといったJavaScriptフレームワークとともにTypeScriptを使用する企業が増え、特にフロントエンド開発の現場において需要が高まっています。Webサービス構築には欠かせない言語であるため、腕のあるエンジニアには高収入がついて回ります。
TypeScripについてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
第6位:R
Rは、統計解析やデータサイエンス分野で広く使用されているプログラミング言語です。データ解析に必要なライブラリやパッケージが豊富に揃っており、高度なデータの可視化や操作を比較的簡単に実現できます。
上記のような特徴から、多くの大学や研究機関でも学ばれており、学術的な分野での利用が盛んです。
Rを扱うエンジニアは、特にデータサイエンスやリサーチの分野で需要が高く、マーケティング分析などの職種での年収も高い傾向にあります。言語だけでなく扱う分野の専門知識も求められることが高収入の理由です。
データ分析の需要が拡大し続ける現代において、Rの知識を持つことはキャリアにおいて強みとなり、年収アップに繋がる可能性が高いといえるでしょう。
Rについてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
第7位:Ruby
Rubyは、日本人プログラマーのまつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラミング言語です。シンプルかつ人間が読みやすいコードを記述できる点を特徴としています。
特にWebアプリケーション開発において広く使われており、Ruby on Railsというフレームワークを用いた開発が盛んです。
Rubyはコードが直感的でわかりやすく、開発スピードを重視したプロジェクトに向いています。スタートアップ企業や中小企業のWebアプリケーション開発で採用されることが多く、短期間でプロダクトをリリースする際の選択肢となっています。
柔軟で多機能なRubyの知識は特にプロダクト初期の進捗を支える点で高いニーズがあり、キャリア形成や年収アップにしっかりと寄与するでしょう。
Rubyについてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
第8位:Swift
Swiftは、Appleによって開発されたプログラミング言語で、主にiOSやmacOS向けのアプリケーション開発に使用されます。Appleの従来の主要言語であったObjective-Cよりも簡潔で、安全かつ高速に動作するため、iOS開発者にとっては非常に重要なスキルとなっています。
Swiftの特徴は、シンプルで直感的な文法と、高速な処理性能です。また、エラーを防止するための安全機能が多く実装されており、バグの少ないコードを書きやすくなっています。
さらにSwiftはオープンソースで開発されているため、Appleプラットフォームに限らず、サーバーサイド開発にも応用可能です。
Swiftを扱うエンジニアは、iPhoneやiPad、Apple Watch向けのアプリケーション開発において需要が高く、年収にもプラスに働く傾向があります。
Swiftについてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
第9位:Perl
Perlは、ラリー・ウォール氏によって開発されたプログラミング言語で、文字列処理に優れたスクリプト言語として広く利用されています。汎用性が高くさまざまな用途に使われていますが、特にWebサーバー管理やデータ処理、自動化タスクなどでの利用が顕著です。
Perlの強みは、柔軟性と多機能性にあります。複雑なテキスト解析やファイル操作が得意で、正規表現による高度なデータ処理も可能です。そのため大規模なWebシステムのバックエンド処理などの分野で活躍してきました。
近年、Perlの利用は減少傾向にありますが、古いシステムや特定のバックエンドシステムでの需要は依然として消えていません。Perlの知識を持つエンジニアには一定の需要があり、特定の業界で収入を維持する要因となっています。
Perlについてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
第10位:C言語
C言語は1970年代に開発されたプログラミング言語で、現在も多くの分野で使われ続けています。高級言語としての機能を持ちつつ低レベルのメモリ操作が可能なため、OSや組み込みシステム、ハードウェア制御などの領域で力を発揮します。
C言語の特徴は、ポインタや構造体を使ったメモリ管理。システムのパフォーマンスを最適化しやすく、大規模で複雑なアプリケーションの構築にも対応できる点が魅力です。
C言語は、他の多くのプログラミング言語に影響を与えてきた言語でもあり、プログラミングの基礎として学ぶ価値が高い言語とされています。C言語を理解しておくことで、応用のきくプログラマーになれるでしょう。
C言語を扱うエンジニアにはメモリー上でのデータ処理など低レベルのプログラミング知識が必要とされるため、高い専門性が求められます。扱いの難しさから、必然的に年収も高くなる傾向にあります。
C言語についてより詳細な情報を知りたい人は次の記事を参照してください。
【職種別】プログラマーの平均年収
プログラマーと言って、Web制作やゲーム開発、業務システム開発など様々な職種が存在し、それぞれ平均年収が異なります。
ここでは比較的なり手が多い、
の平均年収について紹介していきます。
Webプログラマーの平均年収
Webプログラマーとは、WebサイトやWebサービスなどのシステム開発を行うプログラマーを指します。平均年収は、20代で350万円、30代で450万円、40代で550万円程度で、プログラマーの中は平均的な年収となっています。
ゲーム系プログラマーの平均年収
ゲーム系プログラマーとは、SNSやスマホゲームなど、ゲーム制作に関わるプログラマーを指します。平均年収は、20代で400万円、30代で480万円、40代で550万円程度で、Webプログラマー同様、プログラマーの中では平均的な年収になっています。
アプリケーションプログラマーの平均年収
アプリケーションプログラマーとは、iPhoneやAndroidのスマホアプリや、PCのブラウザ上で動作するWebアプリなどを開発を行うプログラマーのことです。
平均年収は、20代で380万円、30代で480万円、40代で580万円程度で、プログラマーの中でも平均より数十万円程度高い年収になっています。
組み込み系プログラマーの平均年収
組み込み系プログラマーとは、家電や電子機器などを制御するプログラムを開発するプログラマーのことです。年代別の平均年収は見つかりませんでしたが、総合的な平均年収は600万円と、プログラマーの中でも比較的高めの年収になっています。
汎用系システムプログラマーの平均年収
汎用系システムプログラマーとは、膨大なデータを適切かつ安全に処理するためのメインフレームと呼ばれる大型コンピューターのシステム開発を行うプログラマーのことです。
平均年収は、20代で500万円、30代で600万円、40代で630万円程度で、プログラマーの中でも高めの年収になっています。
オープン系プログラマーの平均年収
オープン系プログラマーとは、データベース等の開発を行うプログラマーのことです。
平均年収は、20代で480万円、30代で520万円、40代で680万円程度で、汎用系システムプログラマーと同様、プログラマーの中でも高めの年収になっています。
通信系プログラマー
通信系プログラマーとは、Wi-Fiルーターやモデム、テレビ会議などの通信に関連した製品のプログラムの開発を行うプログラマーのことです。
平均年収は、20代で500万円、30代で600万円、40代で800万円程度で、プログラマーの中でも年収の上がり方が大きい職種です。このように、一般的には412万円と言われているプログラマーの平均年収ですが、職種によって大きな差があることがわかります。
海外のプログラマー平均年収
海外のエンジニアは、日本のエンジニアと比べて優遇されているケースが多く見られます。それは平均年収にも表れています。
もちろん、すべての国においてプログラマーが日本より高収入なわけではありません。しかし先進国においてはその傾向を否定できない現実があります。
したがって、英語などを勉強して海外に活躍の場を求めるのも、一つのキャリア形成の在り方として評価できるでしょう。
ここでは、次の4つの国について、プログラマーの平均年収を見ていきます。
アメリカのプログラマーの平均年収
USNewsによると、アメリカのプログラマーの平均年収は8万4280ドルで、日本円にするとおよそ905万円です。日本のプログラマーの平均年収が412万円なので、アメリカのプログラマーの平均年収はそのおよそ二倍に当たります。
分布を見ても下位25%でも6万4410ドル(692万円)、上位25%なら10万9120ドル(1172万円)とかなりの高給職であることがわかります。
カナダのプログラマーの平均年収
人材紹介会社のneuvcoのリサーチによると、カナダのプログラマーの平均年収は6万6583カナダドル、日本円にすると518万円程度で、日本のプログラマーの平均年収より100万円程度高い傾向にあります。
また、初任給だと4万1438カナダドル(323万円程度)、経験を積むと9万6261カナダドル(750万円程度)が一般的になるようです。
中国のプログラマーの平均年収
Salary Expertによると、中国のプログラマーの平均年収は、23万8536元で、日本円にすると358万円程度です。日本のプログラマーの平均年収と比べるとかなり安い金額になります。
また、シニアレベルになっても、22万9000元(449万円程度)と上がり幅も小さく、年収アップが見込にくい職業になっているようです。
オーストラリアのプログラマーの平均年収
indeed海外版によると、オーストラリアのプログラマーの平均年収は、7万8795オーストラリアドルで、日本円にすると562万円程度です。
日本のプログラマーの平均年収と比べても、150万円程度高い計算になります。
ただし、給与幅は大きく、エントリーレベルだと3万4000オーストラリアドル(242万円程度)、経験やスキルが上がると、15万2000オーストラリアドル(1085万円程度)になるようです。
このように、一般的に日本に比べて、欧米諸国のプログラマーの平均年収は高い傾向にあります。年収は、需要に対する供給で決まってきますので、海外の方がIT人材の不足が顕著だといえそうです。
プログラミングは世界共通言語ですので、プログラミングと英語を鍛えて、海外でプログラマーとして活躍する、という選択肢もありえますね。
「プログラマーの年収が低い」と言われるのはなぜ?
今まで、プログラマーの平均年収について述べてきましたが、「プログラマーの年収は低い」という噂を耳にするのも事実です。実際にTwitter上では以下のような意見をよく目にします。
こうした年収が低いプログラマーにはいくつか共通点があります。それが以下の3つです。
- 下請け企業に勤務している
- 非正規雇用のプログラマーである
- 自己PRや交渉をしない
下請け企業は単価が取引先の言い値になりやすく、非正規雇用は派遣会社があなたの給料からマージンを差し引きます。
上記2つに当てはまらなくても、ポートフォリオ等を作成せず、企業に対して自己PRをしないと、あなたのスキルレベルは評価されません。評価されない=年収も上がりません。
より詳細な内容については以下の記事をご覧ください。
プログラマーとして年収1000万円以上を狙う3つの方法
それでは、プログラマーとして年収1000万円以上を狙うためには、具体的にどのように行動していけば良いのでしょうか。
ここでは、
の三点を紹介したいと思います。
開発の上流工程もできるようになる
開発内の上流工程とは、要件定義や基本設計と呼ばれる本来システムエンジニアが担当する工程のことを言います。
基本的に、部分的に開発に携わるプログラマーよりも、全体的に関与するシステムエンジニアの方が年収が高くなる傾向があります。逆にコーディングができないシステムエンジニアもいるので、上流工程も下流工程もどちらもできるようになれば、おのずと高年収を狙っていくことができます。
上流工程に必要なスキルは具体的に以下のようなものがあります。
- 論理的思考能力
- コミュニケーション能力
- システムに関する技術的知識・知見
SEは、顧客からのヒアリングなどをもとに、システム全体を設計していきます。そのため、コミュニケーション能力や論理的思考力は不可欠です。
また、システムに関する技術的な知識・知見は、地道に努力を積み重ねていかないとなかなか身につかないスキルでもあります。まず論理的思考能力(ロジカルシンキング)の鍛え方ですが、まずは書籍などを利用してロジカルシンキングの手法を学ぶところから始めましょう。
特に以下の本は、ロジカルシンキングの入門書としてコンサルティングファームでも使用されているとのことなので、是非一度よんでみることをおすすめします。
またコミュニケーション能力に関しても急に成長することはなく、日々の意識から変わるものです。ここに関してもやはり書籍や記事からのインプットが基本になります。
以下、おすすめの書籍と記事を載せておきましたので、参考にしてみるといいでしょう。
そして、最後に「システム関連の知識・知見を高めること」についてですが、これはシンプルに技術書・仕様書・マニュアルをとにかく読むことで身につきます。
プログラマーを目指している方は、プログラミングの勉強を行いながら、ロジカルシンキングやコミュニケーション力を鍛え、就職後にさらにステップアップできるように基礎力を鍛えておきましょう。
また、すでにプログラマーの方は、上記の三つのスキルをどのように習得したらいいかを考えながら日々の業務をこなすことで、スキルアップを見込むことができるようになるでしょう。
将来、フリーランスになったとしても、こうしたスキルは必要になりますので、就業中からトレーニングを積んでおくことが大切です。
フリーランスになって単価を上げる
現在はプログラミングの外注案件が増え、特に優秀なプログラマーを求めて、高単価の案件も多くなってきました。
そのようななか、実力と情報収集力が伴えば、フリーランスとして年収1000万円以上を稼ぐことも十分可能になっています。
オリジナルサービス
上で紹介した2つの方法も良いのですが、時間的な限界があることも確かです。そこでおすすめなのが「自分ではなく、プログラムに働いてもらう」ことです。
自分で作ったアプリを販売して収入を得たりして「プログラムに働いてもらう」ことができれば、収入は上限がありません。もちろん、簡単なことではありませんが、はじめは小さくてもいいので自分でなにかやってみるということが大事になってきます。
ビジネスとして考えれば、月商100万円は難しいものではありませんし、最終的にでも自分のプログラムやサービスを作ってビジネス化していく、という視点を持ってやって行くことが年収アップに繋がっていくと言えるでしょう。
サービス開発に関しての詳細をもっとしりたい方はこちらの記事も併せて御覧ください。
未経験プログラマーでも最短で年収UPするには?
プログラマーは夢のある職業。とはいえ、ある程度収入をあげるためには、それなりの準備と努力が必要ですし、最短で年収UPを目指すなら「実績」を作るのが一番です。
なぜなら、企業がプログラマーを採用するにあたって最も重視する点が実績だからです。
実績があれば、高年収も期待できる上、働く場所や時間などの働き方も自由に選べ、プログラマーとして選択の幅が広がります。
当スクールは、
- 現役のエンジニア講師が完全マンツーマンであなた専用カリキュラムを作成&指導
- 未経験の転職を可能にする充実のキャリアサポート
という2つの特徴を兼ね備え、今まで4万5,000名以上の方がプログラミングを学んできました。
スキルも身につけつつ、フリーランス案件の獲得法も指導できるため、スクール在学中からプログラマーとしての「実績」を身につけることができます。
もちろん、修了後にはその実績を生かしつつ就職・転職サポートも行っております。ポートフォリオや経歴書の作成指導も行っており、未経験でも最速でプログラマーとして活躍できるよう、支援体制を整えております。
以下から無料カウンセリングを予約できますので、ぜひ一度ご活用ください。
無料カウンセリングを予約するまとめ
プログラマーの年収は、使用する言語や職種、雇用形態によって大きく異なります。求められる専門性や業界の需要が異なるため、収入面での差が生じやすいのが理由です。
たとえば言語でいうと、GoやScalaのようにクラウドやデータ処理に強い言語は高収入が期待できます。SwiftやKotlinなどモバイルアプリ開発に特化した言語も、スマートデバイスの普及にともない、高い収入を見込めるようになりました。
また、上流工程を担当できるだけのスキルやキャリア形成も重要です。プロジェクト全体のトップに近づけば近づくほど、収入が上がるのは必然だからです。
自分の強みや興味を活かし、成長が見込まれる分野でスキルを磨くことで、年収アップとキャリアアップを目指せます。本記事を参考にして、プログラマーとしての成功を掴みましょう。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
Twitterより引用