こんにちは、フリーランスエンジニア兼ライターのワキザカ サンシロウです。
皆さんは、VBAで文字列を数値に変換する方法を知っていますか? 計算に使いたい場合に、文字列を数値に変換するケースはよくあります。
そこで今回は、
- Val関数を使って文字列を数値に変換する方法
- 整数・小数を変換したときの動きがわかるサンプルコード
- 文字列を含んだ数値を変換したときの動きがわかるサンプルコード
- 合わせて覚えると便利な文字列操作方法
といった基礎的なことから、応用的な方法まで、徹底的に解説します!
Val関数を使って文字列を数値に変換する方法
最初に、Val関数の使い方について解説します。Val関数は以下のように書くことで、文字列を数値に変換することができます。
Val(文字列)
変換した数値は、Integer型やDouble型など変換する文字列によって柔軟に変換されます。このように、簡単に文字列を数値に変換することができます。
サンプルコード
次に、サンプルコードをもとに具体的な使い方を解説します!
整数・小数を変換した場合のサンプル
このサンプルでは、整数、小数を変換した場合の結果が確認できるコードを用意しました。
サンプルコード1:
Sub Test()
Dim strIntSample As String
Dim strDblSample As String
strIntSample = "555"
strDblSample = "3.14"
'Val関数で変換
Dim intSample As Integer
Dim dblSample As Double
intSample = Val(strIntSample)
dblSample = Val(strDblSample)
'変換した値をメッセージで表示
MsgBox "intSampleの型:" & TypeName(intSample) & vbCrLf & _
"dblSampleの型:" & TypeName(dblSample)
End Sub
実行結果:

Integer型、Double型となるような文字列をVal関数で変換し、型をメッセージ表示するサンプルです。
文字列を含んでいた場合のサンプル
このサンプルでは、数値以外の文字列が含まれていた場合の結果が確認できるコードを用意しました。
サンプルコード2:
Sub Test2()
Dim strMessage As String
Dim intMessage As String
Dim strYen As String
Dim intYen As String
Dim strDollar As String
Dim intDollar As String
strMessage = "こんにちわ"
strYen = "1000円"
strDollar = "$100"
'Val関数で変換
intMessage = Val(strMessage)
intYen = Val(strYen)
intDollar = Val(strDollar)
'メッセージで確認
MsgBox strMessage & ":" & intMessage & vbCrLf & _
strYen & ":" & intYen & vbCrLf & _
strDollar & ":" & intDollar
End Sub
実行結果:

文字列の先頭が数値になっていない場合は、0に変換されてしまうので注意が必要です。ちなみに、IsNumeric関数を使えば事前に文字列が含まれているかどうか確認することができます。以下で詳しく解説しているので、気になる方は見てみてくださいね!
補足:文字列操作方法全体について知りたい方へ
今回はVal関数を使って文字列を数値に変換する方法を解説しましたが、文字列操作で覚えておくと便利な方法がたくさんあります。以下で詳しくまとめているので、興味がある方はみてくださいね!
まとめ
今回は、VBAで文字列を数値に変換する方法について解説しました。VBAでは、文字列を数値に変換して計算に使うケースが本当に多いです。文字列を含んでいる場合だけ注意すればVal関数はとても簡単なので、ぜひ使ってみてくださいね!






