こんにちは、フリーランスエンジニア兼ライターのワキザカ サンシロウです。
皆さんは、VBAでフォルダを削除する方法を知っていますか?
VBAはExcel操作だけでなくフォルダ操作もできるので、ちょっとしたフォルダ整理ツールを作るときにとても便利なんですよね。
そこで今回は、
・VBAでフォルダを削除する方法
といった基礎的なことから、
・フォルダ以下のファイル・サブフォルダを含めて削除する方法
・エラーが出てしまった場合の対処方法
・合わせて覚えると便利なファイルを指定して削除する方法
といった応用的な方法まで、徹底的に解説します!
DeleteFolderメソッドの使い方
はじめに、フォルダを削除する方法について解説します。
フォルダを削除したいときは、FileSystemObjectオブジェクトのDeleteFolderメソッドを使います。
FileSystemObject.DeleteFolder "フォルダパス"
フォルダパスで指定したフォルダは、フォルダ内にあるファイル・サブフォルダ含めて削除することができます。
このように簡単にフォルダを削除することができます。
サンプルコード
次に、サンプルコードをもとに、具体的な使い方を解説します。
サンプルコード:
Sub Test() Dim objFSO As Object Dim strFolderPath As String Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject") strFolderPath = "C:UsersSiroDesktopSamuraiVBA削除データサンプル1" 'フォルダ削除 objFSO.DeleteFolder strFolderPath End Sub
FileSystemObjectと聞くと馴染みがない方もいるかもしれませんが、ファイル・フォルダ操作ができるオブジェクト操作方法です。
「CreateObject("Scripting.FileSystemObject")」でFileSystemObjectを使うことができるので、決まり文句として覚えてしまえばOKです。
フォルダ削除でエラーが出たときの対処方法
ただ、ファイルを開いている場合、フォルダが既に存在していなかった場合にDeleteFolderメソッドを使うとエラーになってしまいます。
エラーが起こると処理が途中で止まってしまうだけでなくVBEのコードが表示されてしまうので、ツールを使う人に不信感を与えてしまうときがあります。
そのため、エラー処理を組み込んでおくのがおすすめです!
エラー処理を入れたサンプルコード:
Sub Test() On Error GoTo Test_Err Dim objFSO As Object Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject") Dim strFolderPath As String strFolderPath = "C:UsersSiroDesktopフリーランスライター1. サムライエンジニアブログ62.VBA_フォルダ削除削除データサンプル1" 'フォルダ削除 objFSO.DeleteFolder strFolderPath 'フォルダ存在チェック If Dir(strFolderPath, vbDirectory) <> "" Then MsgBox "削除に成功しました", vbInformation End If Exit Sub Test_Err: MsgBox "削除に失敗しました。" & vbCrLf & _ "エラー原因は以下の通りです。" & vbCrLf & vbCrLf & _ "----------------------------------" & vbCrLf & _ "エラー番号:" & Err.Number & vbCrLf & _ "エラー詳細:" & Err.Description & vbCrLf & _ "----------------------------------", vbCritical End Sub
フォルダがない場合のエラー:
ファイルを開いている場合のエラー:
エラーの場合はエラーメッセージをMsgBoxで表示するように処理を書いています。
また、メインの処理ではフォルダがあった場合のみ、以下のメッセージが表示されるようにしています。
メッセージ:
VBAでツールを作るときは、このようなちょっとした配慮をするだけで、使い勝手がぐっと上がるのでおすすめです!
サンプルで紹介したフォルダ存在チェック方法、エラー処理の書き方については以下で詳しく解説しているので、気になる方は見てみてくださいね!
補足:合わせて覚えると便利なファイル削除方法とは
今回はフォルダ削除に特化して解説していますが、ファイルを指定して削除したいケースもありますよね。
以下で詳しく解説しているので、合わせて覚えるのがおすすめです!
まとめ
今回は、VBAでフォルダを削除するためのDeleteFolderメソッドの使い方について解説しました。
VBAでフォルダ削除ができるようになると、効率的に速くフォルダ整理ができるようになります。
使い方も簡単なので、ぜひ使ってみてくださいね!