この記事では、ITエンジニアの種類をカオスマップも交えて紹介します。
ITエンジニアにはどれくらいの種類があるの?
自分はどのエンジニアに向いているだろうか……
国内におけるIT人材不足の深刻化を背景に、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。
LINEリサーチが実施した「なりたい職業」調査では、2022・23年と2年連続で男子高校生が第2位に「プログラマー・システムエンジニア」を選ぶなど、ITエンジニアは高い人気を集めています。
そんな現状を背景に、ITエンジニアがどんな種類に分かれているのか気になる人も多いですよね。ITエンジニアは担う領域や仕事内容で数多くの種類に分かれており、職種ごとで年収や将来性なども異なります。
そこでこの記事では、ITエンジニアの種類やカオスマップを一覧にまとめて紹介します。ITエンジニアに必要なスキルやどんな人が向いているのかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- ITエンジニアの種類は所属企業や仕事内容で枝分かれしている
- 未経験から目指すならプログラマーがおすすめ
- 細かい作業が得意な人はITエンジニアに向いている
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ITエンジニアの職種・カオスマップ
IT業界の中にも、さまざまな企業やプロジェクトが存在します。
企業やプロジェクトによって、ITエンジニアの種類は細分化できます。
下図のとおり、ITエンジニアの種類は「プログラマー」や「システムエンジニア」、「インフラエンジニア」や「セキュリティエンジニア」など、開発で担当する分野によっても細分化されます。
以降では、業界別にITエンジニアの種類を詳しく解説します。
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ITエンジニアの種類一覧
ITエンジニアの種類を一覧表にまとめました。
種類 | 仕事内容 | 平均年収 | 将来性 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
プログラマー | コーディング/テスト作業 | 426万円 | ★★ | 未経験からITエンジニアを目指す人 |
システムエンジニア | システムの設計・企画作成 | 494万円 | ★★★ | システム開発の設計を担当したい人 |
Webエンジニア | Webサイト/アプリの開発・運用 | 494万円 | ★★★ | Webサイト/アプリ開発がしたい人 |
フロントエンドエンジニア | Webサイト/アプリのデザイン・機能開発 | 402万円 | ★★★ | Webサイト/アプリのデザインや機能面の開発がしたい人 |
バックエンドエンジニア | Webサイト/アプリのサーバ側の開発 | 560万円 | ★★★ | Webサービスの土台部分の開発に携わりたい人 |
ネットワークエンジニア | ネットワーク環境の設計・構築 | 500万円 | ★★★ | インターネット環境や周辺機器に興味がある人 |
サーバーエンジニア | サーバーの設計・構築 | 510万円 | ★★★ | サーバー開発の専門家になりたい人 |
データベースエンジニア | データベースの設計・構築 | 597万円 | ★★★ | データベース開発の専門家になりたい人 |
インフラエンジニア | インフラ環境の設計・開発 | 490万円 | ★★★★ | ネットワーク/サーバーなどインフラ全般の開発に携わりたい人 |
クラウドエンジニア | クラウド環境の設計・開発 | 516万円 | ★★★★ | 将来性が高く高年収を狙える仕事をしたい人 |
組み込みエンジニア | ロボットや電子機器に組み込まれるソフトウェアの開発 | 492万円 | ★★★★ | IoTやロボットのプログラムに興味がある人 |
AIエンジニア | AIシステムの設計・開発 | 496万円 | ★★★★★ | 将来性が高い最先端分野に携わりたい人 |
セキュリティエンジニア | ITシステムのセキュリティ環境の設計・構築 | 520万円 | ★★★★★ | セキュリティ分野の専門家になりたい人 |
機械学習エンジニア | 機械学習の設計・開発 | 504万円 | ★★★★★ | 将来性が高い最先端分野に携わりたい人 |
セールスエンジニア | ITシステムの営業・導入サポート | 549万円 | ★★★★ | IT専門知識を活かして営業活動がしたい人 |
データサイエンティスト | 統計学や数学理論を活かしたデータ分析 | 696万円 | ★★★★★ | データ分析の専門家になりたい人 |
プロジェクトリーダー(プロジェクトマネージャ) | システム開発プロジェクトの管理・マネジメント | 659万円 | ★★★★ | IT知識を活かしてマネジメント職として活躍したい人 |
以降では、各職種の特徴を詳しく解説します。ITエンジニアの職種をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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プログラマー
必要なスキル | ・プログラミングスキル ・コミュニケーションスキル など |
必要なプログラミング言語 | ・Java ・HTML/CSS ・PHP ・JavaScript ・Ruby など |
平均年収 | 426万円 |
プログラマーは、システムエンジニアが設計した内容をもとにプログラミングを行うのがおもな仕事です。
設計書をもとにシステムの構成や実装する機能、注意点などを確認しながらプログラムコードを作成します。業務システムやWebアプリなど、幅広い開発分野に携わる職種です。
またコーディングだけでなく、作成したシステムのテスト作業も行います。テスト仕様書に従い、実装した機能が正常に動作するか確認する役割です。
将来性に関しては、AIの台頭に伴い不安視する声も。ただし、プログラミングスキルに加えてコミュニケーションスキルなどの付加価値がある人材は、今後も活躍できるはずです。
プログラマーは業務をとおしてITエンジニアの基礎知識が学べるため、未経験からITエンジニアを目指す人におすすめです。
プログラマーの特徴をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
システムエンジニア
必要なスキル | ・プログラミングスキル ・システム設計スキル ・コミュニケーションスキル ・マネジメントスキル など |
必要なプログラミング言語 | ・Java ・C言語 ・C++ ・Ruby ・Python ・JavaScript ・HTML/CSS など |
平均年収 | 494万円 |
システムエンジニアは、開発業務の基盤となる要件定義や設計に携わる職種です。
要件定義は、システムの機能や規模などのおおまかな計画を決定します。設計フェーズでは、要件定義を踏まえ具体的な機能やデザイン、操作手法などを細かく設計します。
プログラミングに携わるケースは多くないものの、少人数での開発や人手不足の場合はプログラマーを兼任するケースも。また自社サービスや社内システムの開発に携わる人は、社内SEと呼ばれています。
スムーズに開発が進められる設計をするには、実装可能なプログラムや作業スピードなどを理解する必要があります。そのため、活躍するにはプログラミングスキルもあると良いです。さらにクライアントや開発者と意見交換するケースも多く、コミュニケーション・マネジメントスキルも求められます。
一方、AIの台頭で設計が自動化されるという意見も。ただし、クライアントの意見を反映させるにはシステムエンジニアは欠かせないため、マネジメントやコミュニケーションスキルなどを活かせば活躍できると考えられています。
このように、システムエンジニアは要望をゼロから形にする仕事をしたい人や、マネジメント業務に興味がある人にもおすすめの職種です。
システムエンジニアの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
Webエンジニア
必要なスキル | ・Web開発スキル ・コミュニケーションスキル など |
必要なプログラミング言語 | ・HTML/CSS ・JavaScript ・PHP ・Ruby など |
年収相場 | 494万円 |
Webエンジニアは、おもにWebサイトやアプリ開発を担当するITエンジニアです。
HTML/CSS・JavaScript、PHPなどの言語を活用しながらWebサイトやアプリを開発します。また開発したあとは、保守・運用担当として業務に携わるケースもあります。
Web開発はパソコンと開発環境があれば可能なため、副業やフリーランス活動がしやすいです。在宅ワークにも向いており、自由度の高い働き方を希望する人にもおすすめです。
なお、Webエンジニアにはプログラミングスキルのほか、コミュニケーションスキルも必要です。Web開発はチーム制で行うケースが多く、意見交換をしつつ円滑に業務を進める力が求められます。
Webサイトやアプリの需要が今後も高い点を考慮すれば、将来性も期待できるでしょう。AIの台頭で一部業務が自動化される可能性はありますが、クライアントの希望を形にするスキルは今後も活かせるはずです。
このように、WebエンジニアはWeb開発に携わりたい人や、在宅ワークを希望する人におすすめの職種です。Webエンジニアの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
フロントエンドエンジニア
必要なスキル | ・フロントエンド開発スキル ・コミュニケーションスキル など |
必要なプログラミング言語 | ・HTML/CSS ・JavaScript ・Ruby など |
年収相場 | 402万円 |
フロントエンドエンジニアは、Web開発のなかでもユーザーが目にする部分のデザインや機能を開発する職種です。
Webエンジニアに含まれるケースもある職種で、HTML/CSS・JavaScriptなどの言語を使い開発します。Webサイトを専門に開発する人は、マークアップエンジニアと呼ばれるケースも。プログラミングスキルと合わせて、Webデザインの知識も必要です。
フロントエンドエンジニアの将来性は、短期的には期待できます。Webサービスの需要は現状高いため、今後も活躍の場はあるはずです。一方でAIの台頭もあり、コーディング作業などが自動化される可能性はあります。
長期的な将来性は不透明ですが、比較的難易度の低い言語を扱うフロントエンドエンジニアは、未経験から目指す職種におすすめです。
フロントエンドエンジニアやマークアップエンジニアの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ フロントエンドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介
→ マークアップエンジニアとは?コーダーとの違い・仕事内容・スキルを解説
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バックエンドエンジニア
必要なスキル | ・バックエンド開発スキル ・コミュニケーションスキル など |
必要なプログラミング言語 | ・Java ・PHP など |
年収相場 | 560万円 |
バックエンドエンジニアは、Web開発のなかでもバックエンド側の開発を行う職種です。
バックエンドとは、ユーザーから見えないサーバーやデータベースなどのことです。Webサイトやアプリで実装されるログイン機能や検索機能など、サーバーなどで管理しているデータを表示するときに必要なプログラムを開発します。JavaやPHPなどの言語で開発を行い、インフラ関連の知識も求められます。
将来性はフロントエンドエンジニア同様、短期的には高いです。長期的な展望はAIの影響で不透明なものの、サーバーやデータベースを扱うスキルは必要不可欠なため、一定の需要は残ると考えられます。
とくにサーバーやデータベースのクラウド化スキル、インフラ関連の知識を身につければクラウドエンジニアやインフラエンジニアの選択肢も。現在の需要と他キャリアへ転身しやすい点を考慮すれば、目指す価値のある職種といえます。
バックエンドエンジニアの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
ネットワークエンジニア
必要なスキル | ・ネットワーク開発スキル ・セキュリティ対策スキル など |
必要なプログラミング言語 | ・Java ・C言語 ・Python など |
年収相場 | 500万円 |
ネットワークエンジニアは、インターネット環境や通信設備などのネットワークの構築を担当する職種です。ネットワークはITインフラの一部であるため、インフラエンジニアに分類されるケースもあります。
LANやWi-Fiなどのネットワーク環境の設計や構築を担当し、クライアントが安心してITシステムの運用ができる環境を整えるのが仕事です。またネットワーク環境の構築だけでなく、保守・運用やセキュリティ対策を行うケースもあります。
なお、ネットワークエンジニアの将来性は高いです。現状でもITシステムは普及していますが、今後はAIやIoTなどあらゆる場所で活用されると予想されています。ネットワーク環境の重要性は増すため、今後もネットワークエンジニアは必要です。
またインフラエンジニアやセキュリティエンジニアなど、他職種へのキャリアパスも豊富。インフラ開発に携わることでIT社会を支えたい人におすすめの職種です。
ネットワークエンジニアの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
サーバーエンジニア
必要なスキル | ・サーバー開発スキル ・セキュリティ対策スキル など |
必要なプログラミング言語 | ・Java ・C言語 ・PHP など |
年収相場 | 510万円 |
サーバーエンジニアは、サーバー環境の構築や保守・運用を担当する職種です。
JavaやC言語、PHPなどの言語も活用しながらサーバー環境を構築します。構築したサーバー環境の保守・運用を担当するケースも多く、同じクライアントと長期間携わるケースも。サーバー開発や運用中にはトラブルの発生するケースもありますが、対処できたときは大きな達成感を感じられます。
サーバーエンジニアには各種プログラミングスキルのほか、Linux・Windows・UnixなどサーバーOSに関する知識も必要です。さらにサーバーに関するセキュリティ知識や、サーバー環境のクラウド化スキルも求められます。
なお、サーバーエンジニアの将来性は高いです。クラウド化が進んでいるものの、対応できていない企業も多く、しばらくは需要が続くと考えられます。加えて今のうちにクラウド環境の構築スキルを身につければ、クラウドエンジニアへ転身して活躍する選択肢も生まれます。
サーバーエンジニアは、サーバー開発の専門家として活躍したい人におすすめの職種です。
データベースエンジニア
必要なスキル | ・データベース開発スキル ・セキュリティ対策スキル など |
必要なプログラミング言語 | SQL |
年収相場 | 597万円 |
データベースエンジニアは、データベースの設計、構築や運用・保守を担当する職種です。
SQLなどデータベース言語を活用し、データベースの構築を行います。クライアントの要望やデータ量の規模などを考慮し、効率的に運用できる仕組みを構築します。
またデータベースでは重要なデータを取り扱うため、セキュリティ対策も必要です。セキュリティエンジニアがいない場合、データベースエンジニアが対策を実施するケースもあります。そのほか、サーバーの不具合が発生した場合は、復旧作業や保守作業も担当。データベースエンジニアには、SQLを活用したサーバー構築スキルのほか、セキュリティ対策の知識も必要です。
なお、データベースエンジニアの将来性は高いといえます。AIやデータサイエンスなどデータを活用する動きが加速するなかで、データベースの重要性は高まりつつあります。そのため、今後もデータベースエンジニアの需要は高いといえるでしょう。
一方で、業務内容が変化する可能性はあります。データベースをクラウド化する流れがあり、今後はクラウドサービスを扱うスキルが問われるかもしれません。業界の動向を注視し、スキルアップすることが大事です。
このように、データベースエンジニアはデータベース構築の専門家になりたい人。将来的にクラウドエンジニアを視野に入れている人におすすめの職種です。
インフラエンジニア
必要なスキル | ・インフラ開発スキル ・セキュリティ対策スキル など |
必要なプログラミング言語 | ・Java ・Ruby ・Python など |
年収相場 | 490万円 |
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどITインフラを設計・構築する職種です。
Linux・Unix・WindowsなどサーバーOSを扱うスキル、Java・Ruby・Pythonなどプログラミング言語を活用してサーバーやネットワークの構築を担当します。またインフラ構築と合わせて、外部からの侵入を防ぐセキュリティ対策も行います。インフラエンジニアは、インフラ構築をとおしてIT社会に貢献できる仕事といえます。
なお、インフラエンジニアの将来性は高いです。ネットワークやサーバーなどのインフラ環境は必須であり、今後も需要がなくなるリスクは低いと考えられます。仮にAIなどで一部業務が自動化できても、インフラエンジニアは幅広いスキルを身につけているため、他職種へのキャリアチェンジもしやすいです。
インフラ開発をとおして社会に貢献したい人や、将来性が高く活躍の場が多い職種を希望する人におすすめの職種です。インフラエンジニアの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
クラウドエンジニア
必要なスキル | ・インフラに関する知識 ・クラウド環境の開発スキル ・セキュリティ対策スキル など |
必要なプログラミング言語 | ・Java ・C# ・Python など |
年収相場 | 516万円 |
クラウドエンジニアは、サーバーやデータベース、ネットワーク環境などをクラウド化する職種です。
クラウドエンジニアはAWS・Azure・GCPなど、クラウドサービスを活用して作業を進めます。クラウド化の作業と合わせて、セキュリティ対策も実施するケースが多いです。
クラウドサービスを扱うスキルだけでなく、セキュリティ対策スキルやプログラミングスキルも求められます。クラウド化の作業ではPythonやJava、C#などが活用されます。
なお、クラウドエンジニアの将来性は非常に高いです。すでにインフラ環境がクラウドに置き換わりつつあるうえに、今後はデータ活用が重要なAIやIoTの普及でさらにクラウド化が進む可能性もあります。
クラウド化に関してクラウドエンジニアは、一般的なインフラエンジニアより活躍しやすく、今後も需要が高いと考えられます。このように、クラウドエンジニアは将来性の高い職種を選びたい人や高年収を目指したい人におすすめです。
クラウドエンジニアの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
組み込みエンジニア
必要なスキル | ・ロボット/電子機器のシステムに関する知識 ・組み込み開発スキル ・IoTに関する知識 ・コミュニケーションスキル など |
必要なプログラミング言語 | ・C言語 ・Java など |
年収相場 | 492万円 |
組み込みエンジニアは、ロボットや電子機器に搭載するシステムを開発する職種です。
産業用ロボットや、電化製品などに搭載されている感知センサーや機器の挙動制御プログラムなどを作成します。C言語やJavaなどのプログラミングスキルのほか、物理学や機械工学などの知識が必要な場面もあります。
また似た職種であるIoTエンジニアとは、役割が異なります。組み込みエンジニアはロボットや家電製品にプログラムを組み込む仕事です。一方、IoTエンジニアは組み込まれたプログラムを活かし、機器をインターネットにつなげるプログラムの開発を行います。双方の完成性は深いため、IoT分野のスキルを学べば将来的にIoTエンジニアとして活躍することも可能です。
なお、組み込みエンジニアの将来性は高いといえます。IoTやAIなどの技術が普及するなかで、組み込みエンジニアの需要も増加。今後もIT業界全体の需要は高まるといわれており、さらに活躍の場は増えると予想されます。
このように、組み込みエンジニアは電子機器やロボットのプログラム作成に興味がある人や、将来的にIoTエンジニアを目指したい人におすすめです。
AIエンジニア
必要なスキル | ・AI/機械学習に関する知識 ・AI開発スキル など |
必要なプログラミング言語 | Python |
年収相場 | 496万円 |
AIエンジニアは、AIや機械学習を開発する職種です。
おもにPythonを活用し、AIに必要なデータ収集や加工に必要なプログラムを作成します。また出力したい結果に合わせて、データ分析の基準であるモデルを開発する役割も担います。
AIエンジニアに必要なスキルは幅広く、機械学習やAIの仕組みに関する理解はもちろん、数学や統計学の知識も必要です。Pythonに関しては、AI開発に使えるライブラリやフレームワークを扱うスキルも身につけなければいけません。求められるスキルが幅広い分、平均年収は496万円と高水準です。
なお、AIエンジニアの将来性は非常に高いです。ChatGPTをはじめとしてAI開発が加速するなかで、AIエンジニアは需要が増加しています。さらに日本だけでなく世界的にAIへの投資が推進されており、市場の伸びも期待できます。
最新技術を活かしてIT業界で活躍したい人や、将来性の高い職種が良い人にAIエンジニアはおすすめです。
セキュリティエンジニア
必要なスキル | ・システムのセキュリティ構築スキル ・ネットワーク/インフラ関連の知識 ・セキュリティ分野の規格や法律知識 など |
必要なプログラミング言語 | ・C言語 ・C++ ・PHP など |
年収相場 | 520万円 |
セキュリティエンジニアは、ITシステムのセキュリティ対策を専門にする職種です。
おもにインフラ関連の開発に携わることが多く、サーバーやネットワークなどのセキュリティシステムの導入や管理を行います。具体的には、セキュリティを強化するのに必要なITシステムや機器の導入提案、ソフトウェアの設定管理などを担当。サイバー攻撃や詐欺被害を防ぐのが仕事です。
セキュリティエンジニアには、セキュリティ対策に関する知識のほか、インフラの知識も求められます。さらにセキュリティ分野の規格や法律にも精通していなければいけません。またプログラミングスキルも必要でC言語やC++、PHPなどの言語でセキュリティ対策を実施します。
なお、セキュリティエンジニアの将来性は非常に高いです。AIの台頭でデータ活用が加速するなかで、セキュリティ対策は必須になりつつあります。そのため、今後もセキュリティエンジニアの需要は高いといえます。
ITシステムのセキュリティに特化した人材を目指したい人や、将来性や年収の高い職種が良い人におすすめの職種です。セキュリティエンジニアの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
機械学習エンジニア
必要なスキル | ・機械学習の開発スキル ・AI/データ分析の知識 など |
必要なプログラミング言語 | Python |
年収相場 | 504万円 |
機械学習エンジニアは、機械学習アルゴリズムの開発を専門に行う職種です。
機械学習とは、AIに膨大なデータを与えたうえで特定のルールにもとづいてパターンを見つけさせる手法のことです。機械学習エンジニアは、求める回答を得られるようにデータ解析やデータ収集プログラムを作成します。
また作成したプログラムが正常に動作する環境づくりも行います。たとえば、機械学習アルゴリズムとクラウドの連携や、データ収集・分析の自動化システムを構築するのも仕事です。
似た職種であるAIエンジニアは、機械学習を含むAI全体の開発に携わります。AIエンジニアのなかでも、機械学習を中心に開発する人材は機械学習エンジニアに分類されます。
機械学習エンジニアには、Pythonを活用したAI・機械学習開発やデータ分析スキルのほか、データベースやクラウドの知識も必須です。Pythonに関しては、機械学習開発で必要なフレームワークやライブラリを扱うスキルも求められます。
なお、機械学習エンジニアの将来性は非常に高いです。AI市場が拡大するなかで、機械学習を活用する場面も増えています。AIや機械学習に精通した人材は不足しており、今後も需要は高いと予想されています。
機械学習エンジニアは、最新技術を活用しながら働きたい人や、将来性・年収を重視したい人におすすめの職種です。機械学習エンジニアの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
セールスエンジニア
必要なスキル | ・営業スキル ・コミュニケーションスキル ・IT基礎知識 ・システム開発の基礎知識 など |
必要なプログラミング言語 | ・Java ・HTML/CSS ・JavaScript ・PHP ・C言語 ・C++ ・Python など |
年収相場 | 549万円 |
セールスエンジニアは、IT知識を活かして営業活動を行う職種です。
技術営業職とも呼ばれており、自社製品の導入提案から導入後のサポートまで行います。一般的な営業職は販売まで担当するのに対し、セールスエンジニアは技術的なサポートを行う点が特徴です。
プログラミングスキルが必須というわけではありませんが、自社製品への理解やシステム開発の基礎知識は求められます。クライアントのなかにはITシステムに精通していないケースもあり、かみ砕いて魅力や仕様を伝えるコミュニケーションスキルも必要です。
求められるスキルが幅広いことから、数年間ITエンジニアとして経験を積んだ人がセールスエンジニアへ転身するケースもあります。
なお、セールスエンジニアの将来性は高いです。AIやクラウドなどを活用した新しいサービスが登場するなかで、技術的な特徴を理解したうえで営業活動ができる人材は需要が高いです。
とくに一般的な営業スキルがある人材は多いものの、ITシステムや最新技術に精通した人材は不足しています。ITシステムによって営業活動が効率化されることはあっても、完全に代替するのは現状難しいため、今後もセールスエンジニアの需要は高いと考えられるのです。
過去に営業経験がある人や、IT知識を活かして開発以外の仕事がしたい人におすすめの職種です。
データサイエンティスト
必要なスキル | ・プログラミングスキル ・データ分析スキル ・統計学/数学 ・プレゼンスキル など |
必要なプログラミング言語 | ・Python ・SQL など |
年収相場 | 696万円 |
データサイエンティストは、AIや機械学習を活用してデータ分析を行う職種です。
クライアントの要望を聞き、目的に合わせてデータ分析の手法や条件などを検討。最適なデータを得られるように収集したデータの加工・分析を行います。データ分析には、データベースやクラウド、分析ソフトを活用します。
データサイエンティストには、データ分析に必要な統計学や数学的な知見、データベースやクラウドなどインフラ関連の知識も必要です。さらにデータ分析にはPythonやSQLなど言語も活用するため、プログラミングスキルも求められます。
またクライアントに対してデータ分析の結果をプレゼンする機会もあり、コミュニケーションスキルやプレゼンスキルも必要です。
なお、データサイエンティストの将来性は非常に高いです。AIやビッグデータなど、データの収集や活用が加速するなかで、データ分析の専門家は需要が高まっています。
データサイエンティストは、最新技術に触れながらIT業界で活躍したい人や、将来性の高い職種を希望する人におすすめです。データサイエンティストの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
なお、ITエンジニアへの就職・転職を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。
「累計受講者数4万5,000名以上」「転職成功率99%」を誇る侍エンジニアなら、未経験からでも挫折なくITエンジニアへの就業が実現できますよ。
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プロジェクトリーダー
必要なスキル | ・マネジメントスキル ・コミュニケーションスキル ・プログラミング&システム開発の知識 など |
必要なプログラミング言語 | ・Java ・Python ・PHP ・C言語 ・HTML/CSS ・JavaScript ・C++ など |
年収相場 | 659万円 |
プロジェクトリーダーは、システム開発の現場でプロジェクトの管理や指揮を行う職種です。
プロジェクトリーダーは開発案件単位で管理や指揮を行います。具体的には、プロジェクトの進捗管理や人員調整、クライアントとの調整なども担当します。似た職種のプロジェクトマネージャーは、システム開発全体の統括を行うため、プロジェクトリーダーとは役割が異なるのです。
プロジェクトリーダーはプログラミングを行う機会は少ないものの、プロジェクトを円滑に管理するにはシステム開発の知識や経験が必要です。また複数人の人員を管理しなければならず、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルも求められます。プログラミングを行うことはまれですが、小規模企業や人員不足の場合は、システム開発に参加するケースもあります。
なお、プロジェクトリーダーの将来性は高いです。ITシステムの需要が伸びるなかで、システム開発の案件は増加すると考えられます。開発現場が増えれば管理する人材も求められるため、プロジェクトリーダーの需要も高まるはずです。
プロジェクトリーダーは、ITエンジニアからマネジメント職へ転身したい人におすすめです。
ITエンジニアに向いている人の特徴
ここからは、ITエンジニアに向いている人の特徴を説明します。
なおITエンジニアに向いている人、向いていない人の特徴は、以下の記事でも詳しく説明しています。ぜひ一度お読みください。
IT技術への好奇心がある人
ITエンジニアは、「新しい技術を知りたい」という好奇心がある人が向いています。
IT業界は新しい技術が次々に出てきます。そのため、常に新しい技術を学習しつづける必要があります。
その際に「勉強ばかりでつらい」と感じる方は、仕事を継続するのが困難になる場合があります。新しいIT技術に対して「面白そうだ」「ちょっと使ってみよう」と好奇心を刺激される方であれば、キャリアアップを目指せます。
物事の効率化を追求する人
物事の効率化を追求する人も、ITエンジニアに向いています。慣習や前例にとらわれることなく、常に「もっと楽にできないか」「もっと簡単にできるはずだ」と日頃から考えている方は、ITエンジニアに適性があります。
開発作業においても生産性が向上するツールを導入したり、適切なものがない場合自らツールを開発したりできる人は活躍できます。
地道な作業が好きな人
地道な作業が好きな人も、ITエンジニアに向いています。
ITエンジニアと聞くと、クリエイティブで華やかなイメージを持つ方がいらっしゃるかもしれません。しかしITエンジニアの仕事は下記のとおり、地道な作業の積み重ねです。
- クライアントからヒアリングを行う
- 要件を明確にし、設計書にまとめる
- プログラミングをする
目の前の作業をコツコツとこなせる人が、ITエンジニアにふさわしいといえます。
【目的別】おすすめのITエンジニア
ITエンジニアの種類は理解できたが、自分に合う職種がわからない人もいるはず。
ここからは次の目的別で、おすすめのITエンジニアを紹介します。
年収の高さ
年収の高さを重視する人には、次の職種がおすすめです。
- インフラエンジニア
- AIエンジニア
- クラウドエンジニア
- データサイエンティスト
上記の職種は需要が高い反面、技術力の高い人材が不足しており、年収は高い傾向にあります。とくにAIやクラウド、データサイエンス分野はスキルに応じて高年収を目指しやすい職種です。
もちろんAI開発やデータ分析、クラウド開発などのスキルは習得難易度は高めです。ただし、将来性や年収相場を考えると、目指す価値は高いといえます。
将来性の高さ
将来性の高さを重視する人には、次の職種がおすすめです。
- AIエンジニア
- クラウドエンジニア
- データサイエンティスト
年収の高い職種とも共通しますが、AI・クラウド・データサイエンスなどの最先端分野は需要が高いです。またChatGPTなどのAIツール開発が加速している点や、世界的にAI関連の開発・研究に力を入れようとしている点から今後も需要は高まると考えられます。
将来的に活躍できて身につけたスキルが無駄にならない職種を希望する人は、目指す価値のある職種です。
在宅勤務のしやすさ
在宅勤務のしやすさを重視する人は、次の職種がおすすめです。
- プログラマー
- Webエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
上記の共通点は、パソコンとインターネット環境があれば作業できる点です。インフラエンジニアやネットワークエンジニアなど、一部職種には開発環境の準備が難しいケースもあります。物理サーバやネットワークを操作する場合、現場に出向く必要があります。
その点、プログラマーやWebエンジニアなどの職種は、パソコンに開発環境を構築すれば作業が可能です。1度スキルを身につければ在宅ワークがしやすく、正社員以外に副業やフリーランスの選択肢も広がります。
とくにWeb関連の在宅求人・案件は多く、スキルがあれば自由度の高い働き方が可能です。在宅勤務でプライベートと仕事を両立したい人や、将来的に副業・フリーランスも希望している人におすすめです。
未経験からの目指しやすさ
未経験から目指す難易度を考えると、次の職種がおすすめです。
- プログラマー
- Webエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
上記の職種は使用するプログラミング言語の難易度が比較的低く、未経験からでも学びやすいです。たとえば、HTML/CSS・JavaScript・PHPなどの言語は文法が簡単なため挫折しにくいといわれています。
また専門性に関しても、本記事で紹介した職種のなかでは低めです。IT全般の基礎知識やプログラミングスキルを実践で学ぶのに適しているため、未経験からITエンジニアを目指すなら検討したい職種です。
未経験からITエンジニアを目指す方法
最後に、未経験からITエンジニアを目指す方法を紹介します。
本や学習サイトを用いた独学
本や学習サイトを活用すれば、独学でITエンジニアを目指せます。
本や学習サイトで独学するメリットは、費用をおさえられるところです。本は1冊数千円、学習サイトは無料もしくは有料プランでも月額1,000円程度でプログラミングを学べます。
たとえば、次の学習サイトならHTML/CSSやJavaScript、Pythonなど幅広いスキルを習得可能です。
一方で学習サポートが受けられない点や、学習内容が限定されるなどのデメリットもあります。学習効率を考えると後述するスクールの利用はおすすめですが、費用をおさえつつ自分のペースで学習したいなら独学も検討する価値があるでしょう。
おすすめの勉強手順を含め、ITエンジニアになる方法を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
プログラミングスクールの活用
プログラミングスクールを活用すれば、効率的にITエンジニアが目指せます。
スクールは独学と異なり、経験豊富な講師の学習サポートを受けられる点が魅力です。レッスンやチャットサポートで疑問点を質問できるため、未経験者でも挫折しにくいです。またカリキュラムもわかりやすく、短期間でスキル習得を目指せます。
スクールの受講料は数万~数十万円かかりますが、分割払いや給付金制度などを利用すれば負担が軽減可能です。早くITエンジニアになりたい人は、スクールの利用を検討しましょう。
なお、ITエンジニアを効率的に目指すなら「侍エンジニア」がおすすめです。侍エンジニアでは、次のように幅広い職種を目指せます。
- Webデザイナー
- Webエンジニア
- プログラマー
- インフラエンジニア
- AIエンジニア
- データサイエンティスト など
またレッスンは現役エンジニア講師とマンツーマンで実施されるため、わからない点を質問しやすいです。加えてQ&A掲示板を活用すれば、自習時にも学習サポートを受けられます。
さらに「教育訓練給付金」「リスキリングを通したキャリアアップ支援事業」など、各種給付金が利用可能です。費用をおさえつつ、効率的にITエンジニアを目指したい人は侍エンジニアをご検討ください。
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まとめ
今回は、ITエンジニアの種類について解説しました。
ITエンジニアには多くの種類があり、それぞれ仕事内容や年収相場などが異なります。
適当に選択すると後悔するリスクがあるため、自分がやりたい業務内容や将来のキャリアプランを念頭に職種を検討しましょう。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。