近年、AIや人工知能という言葉をよく聞くようになり、それに伴って関連する本も多数出版されています。
AI(人工知能)について勉強する人も増えていますが、どの本が良いかわかりづらいため迷ってしまいますよね。
そこで、この記事では、AIのおすすめ本を20冊紹介します。今回紹介するのは、次のカテゴリーです。
- 初心者向け:AIの基礎から学びたい人向けの本
- 中級者向け:AIについて一通りの基礎が固まっている人向けの本
- 上級者向け:AIについての学習・開発の経験がある人向けの本
- Pythonを学びたい人向け:AI開発の主要言語「Python」を学習するのに適した本
- 数学を学びたい人向け:AIに使われる数学を学べる本
- G検定対策向け:G検定対策として有効な本
以上のカテゴリーに分けて紹介するので、当てはまる人はぜひ参考にしてみてください。
AI(人工知能)を学ぶには本がおすすめ!
AI(人工知能)というものを知ろうとするとき、インターネットで検索する人がほとんどでしょう。
しかしAIについて理解を深めたいと思ったときは、本を手に取ってみてください。
- 広く深く知識を得られる
- 疑問や自身の考えを書き込める
- 特典を得ることができる
AIについて本を書いている人は、その分野の第一人者であることが多いです。例えばAIの一つである機械学習についてなら、基本知識から最新の事例を詳細に解説している場合がほとんど。
このような深い知識は、サイトから得ることはなかなかできません。
今回紹介する本も、詳しく解説された良書ばかりです。
カテゴリー | 『タイトル』(出版社等) |
初心者向け | 『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』(KADOKAWA/中経出版)』 |
『マンガでわかる人工知能 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)』(池田書店) | |
『いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門』(マイナビ出版) | |
『図解これだけは知っておきたいAI(人工知能)ビジネス入門』(成美堂出版) | |
中級者向け | 『エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説』(インプレス) |
『ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装』(オライリージャパン) | |
『ITエンジニアのための機械学習理論入門』(技術評論社) | |
『よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ』(KADOKAWA) | |
上級者向け | 『独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本』(KADOKAWA) |
『[第3版]Python 機械学習プログラミング』(インプレス) | |
『AIプログラマになれる本』(日経BP) | |
Pythonを学べる本 | 『スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング』(インプレス) |
『スラスラわかるPython』(翔泳社) | |
『独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで』(日経BP) | |
数学を学べる本 | 『人工知能プログラミングのための数学がわかる本』(KADOKAWA) |
『やさしく学ぶ 機械学習を理解するための数学のきほん』(マイナビ出版) | |
『最短コースでわかる ディープラーニングの数学』(日経BP) | |
G検定対策本 | 『深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 公式テキスト 第2版』(翔泳社) |
『ディープラーニング活用の教科書』(日経BP) | |
『最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集』(技術評論社) |
以下のリンクからショートカットできますので、気になるところからご覧ください。
初心者向け・AI(人工知能)の基礎を学べる本
まずは、AI(人工知能)の基礎から学びたい人向けの本を紹介。AIについて全く知らない、完全初心者の方でも学びやすい本を紹介していきます。
『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』
侍エンジニア編集部コメント
本書の著者である松尾豊さんは、人工知能の研究家として第一線で活躍されている方です。
初心者で、人工知能とはなに?という段階から入る方に、人工知能の歴史や具体例などを踏まえてわかりやすく解説してくれる本です。
『マンガでわかる人工知能 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)』
侍エンジニア編集部コメント
本書は、マンガやイラストでAI(人工知能)という理解が難しいテーマを噛み砕いて解説してくれる本です。
ストーリー仕立てで理解がしやすく、ディープラーニング、機械学習、シンギュラリティなどの専門用語や歴史に関しても、わかりやすく解説してくれます。イラストを使って人工知能の未来について書かれてあるのでイメージしやすく、より理解が深まります。
先ほどご紹介した『人工知能は人間を超えるか』と合わせて読むことで、人工知能の基礎に関しては網羅できるでしょう。
『いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門』
侍エンジニア編集部コメント
本書ではやさしい文章やイラストで「AI(人工知能)ってなに?」というところから、AIの歴史についてや機械学習、ディープラーニングなど、AIについての基本を最初から解説してくれています。
数式もなし、専門用語もなしで「誰でも・簡単に・絶対に」をモットーにして解説。丁寧に、「機械学習」や「ディープラーニング」といった基本からさらに一歩踏み込んだ部分についても説明しているのがポイントです。
実際にAIを仕事で活かすためのヒントになるような具体的なことにも触れている、とても秀逸な書籍です。
『図解これだけは知っておきたいAI(人工知能)ビジネス入門』
侍エンジニア編集部コメント
AI(人工知能)についてわかりやすくまとめた入門書です。
見開き2ページを使って、図を用いた説明でシンプルに解説されているため、知識がない人でも理解しやすい内容になっています。
AIについて解説された本は難しい言葉が多く複雑になりがちですが、誰でもわかるように読みやすくまとめられています。
またAIの歴史についても詳しく紹介されており、AIの現状やこれからどうなっていくかも示した、入門書として最適な一冊です。
中級者向け・AI(人工知能)の基礎を学び終えた人におすすめの本
AI(人工知能)に関して、一通りの基礎が固まっている方におすすめの本です。Pythonを使ったディープラーニングの作成など、実際に手を動かして学べる本も紹介します。
『エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説』
侍エンジニア編集部コメント
AI(人工知能)について、これまでの経過や現状、そして今後の活用イメージなどが解説されています。
基本から一つひとつ丁寧に解説してあり、今まで何となく分らなかった部分が理解できるようになる本です。
ディープラーニングについても難しい数式を使わずに図や説明で解説されているため、取っつきやすい内容になっています。
エンジニア向けということもあり、全くの初心者よりも少しは勉強したことがある人におすすめの本です。
『ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装』
侍エンジニア編集部コメント
ディープラーニングについての理論や実装を一通り学べる本です。
Pythonで実際にコードを書いてディープラーニングを作ることで、ディープラーニングを原理から楽しく学べます。これから実践に移る段階の方は、概要を掴むためにも使ってみてください。
また上級者になったとしても、何度も読み直して使えるディープラーニングの教科書的な1冊でもあります。
AI(人工知能)にある程度知識があり、実践的な学習がしたいという方におすすめです。
『ITエンジニアのための機械学習理論入門』
侍エンジニア編集部コメント
AI(人工知能)を学ぶうえで重要な、機械学習の理論を実践的に学べる本です。Pythonによるサンプルコードをダウンロードできて、サンプルプログラムを実行しながら機械学習を理論的に学べます。
機械学習の数学的な背景を初心者にもわかりやすく解説してくれるため、数学が苦手な文系の方でも読みやすい本です。
これ1冊で機械学習の全てを網羅できるわけではありませんが、難しい分野なのでとっかかりとしておすすめの1冊です。
『よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ』
侍エンジニア編集部コメント
最近ではAI(人工知能)の発達で、「状況に応じて自分で考え行動する掃除機」や「自律式航空機(ドローン)」「人型ロボット」などの実用化が進んで、さまざまな人工知能を搭載したものが開発されています。
- 今後AI(人工知能)によって社会はどう変わるのか
- 人間の仕事はどうなるのか
などを、AIの進化のプロセスや起爆剤となった「ディープラーニング」の仕組みとともに紹介しています。幅広い方を対象としている本です。
上級者向け・AI(人工知能)の実装などを行いたい人におすすめの本
AI(人工知能)に関して学んだ経験がある、上級者向けの本を紹介します。実際にコードを書いて開発を進めながら、よりAIに対する理解度を深めましょう。
『独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本』
侍エンジニア編集部コメント
AI(人工知能)の知識があり、Pythonの知識もある程度あるという方におすすめの本です。
実際にAIアプリを作るコードを書きながら、実装方法を学べます。より実用的なことを学べるので、人工知能の知識をビジネスにつなげる方法を知ることができます。
この本は目標がはじめに明記されていて、コードを書きながらゴールを目指して読み進めます。そのため、モチベーションを保ちながら学ぶことができるのもポイント。
中級者から上級者へレベルアップするためにおすすめの1冊です。
『[第3版]Python 機械学習プログラミング 達人データサイエンティストによる理論と実践』
侍エンジニア編集部コメント
この本は機械学習をより本格的に理解・実践するために必要な本で、厚さも分厚く内容も盛りだくさんです。翻訳本ですが説明が簡潔でわかりやすく、スラスラと読み進めていくことができます。
機械学習の内容は一通り網羅していますが、コードの量も多く、初心者が手を出すには内容が難しいです。
ただ、機械学習やPythonの基礎知識がある方が読めばレベルアップ間違いなし。
本格的なAI(人工知能)の実装について興味がある方におすすめの本です。
『AIプログラマになれる本』
侍エンジニア編集部コメント
この本では、さまざまなAI(人工知能)プログラミングを紹介しており、Python以外にもjavascriptやC#でのプログラミングが書かれています。そのため、さまざまな観点からAIプログラミングについて学習できるでしょう。
機械学習や画像生成・ニュートラルネットワークの生成といった内容から、身近にあるスマートスピーカーのアプリ制作についても触れており、幅広い知識が得られる内容になっています。
プログラミング初心者、人工知能開発がしたい方やどのような開発がしたいのかを模索中の方にも、AIについて知るきっかけになる本です。
AI(人工知能)のためのPythonを学べる本
AI(人工知能)開発の主要言語として用いられている、Pythonを学習するのに適した本を紹介します。
Pythonは初心者でも構文を把握しやすく、数値計算や統計量解析ライブラリも充実している言語なので、ぜひこれらの書籍を片手に実践してみてください。
『スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング』
侍エンジニア編集部コメント
プログラムの読み方を全て載せ、今までまったくプログラミングをしたことがない初心者でもわかるように解説した、究極に優しい本です。
プログラムにふりがなをふって、一つひとつの意味が理解できるように書かれています。
これまで別の入門書を読んで意味が分からなくて挫折してしまった人は、ぜひこの本を読んでみてください。ほかの本とは違うアプローチで、プログラミングが一から理解できるようになっています。
『スラスラわかるPython』
侍エンジニア編集部コメント
Pythonの入門書であり、初めてプログラミングを学習する人に向いています。
入門者が最初につまずく箇所を事前に徹底的に解析し、「なぜ」の部分が分かることを追求した構成です。図などを使用して分かりやすく解説しているため、入門者であってもスラスラ学習を継続できるでしょう。
手軽さや文法の学びやすさが特徴的であるため、初心者でまずはプログラミングに自信をつけたいという方は、ぜひ手に取ってみてください。
『独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで』
侍エンジニア編集部コメント
本書は「Pythonだけ」を学ぶ本ではありません。Pythonを使ってのプログラミングも紹介されていますが、Pythonに限らずプログラミングの知識全般が得られます。
Pythonプログラミングの基本が学べるだけでなく、プログラマとして必要なスキルなども一通り学べるのが特徴です。
また、この本の著者自身が独学でプログラミングを習得したことから、ゼロからどのように学び、その際にどのような学習をしてきたのかなども書かれています。
同じように独学でプログラミングをはじめたい方にとっては、とくにおすすめです。
AI(人工知能)に使う数学を学べる本
AIのための数学が学べる本を紹介します。
人工知能やディープラーニングを学ぼうと思ったら、数学は必須。基礎から学び直して、土台を固めましょう。
『人工知能プログラミングのための数学がわかる本』
侍エンジニア編集部コメント
AI(人工知能)のための数学を、基本から学べる参考書です。
まずは中学1年生レベルの基礎から始まり、微分、線形代数、確率・統計などまで学んでいきます。基本を学び直して、土台となる基礎を固めたい方におすすめです。
後半になるとニュートラルネットワークなど出てきますが、このあたりはあっさり解説されているので、他の専門書とあわせて読むのがおすすめ。
本書を読めば、人工知能の数学に対する抵抗感がなくなります。
『やさしく学ぶ 機械学習を理解するための数学のきほん』
侍エンジニア編集部コメント
機械学習のための数学を、順を追ってわかりやすく解説している本です。
2人のキャラクターが対話形式で話ながら解説していくため、初心者でも取っつきやすく理解しやすい構成になっているのがポイント。
実際の機械学習アルゴリズムと結びついた解説がされているため、この内容をどうやって使うのか、というところまでわかります。
微分など最低限の数学がわかる前提ですが、ストーリー形式で読みやすいので初心者にもおすすめできる入門書といえます。
『最短コースでわかる ディープラーニングの数学』
侍エンジニア編集部コメント
ディープラーニングに必要な数学を本当に必要な部分に絞って解説しているため、最短で学べます。
高校1年生レベルの微分・積分、指数関数、確率などからわかりやすく解説。数学の公式の考え方などを用いて、ディープラーニングのための数学が順番に理解できる内容になっています。
特典としてJupyter Notebookで動くコードが付いているので、実際に自分で弄りながら動かしていくことで、より理解が深まるでしょう。
「G検定」対策におすすめの本
ディープラーニングを事業に活かす知識を持っているか測るための検定が、「G検定」です。ここでは「G検定」対策として有効な本を紹介します。
『深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 公式テキスト 第2版』
侍エンジニア編集部コメント
G検定を運営している団体が監修する公式のテキストです。
ディープラーニングについては広く浅く解説しているため、ディープラーニングの概要を掴みたい初心者の方にもおすすめ。ディープラーニングの基礎から活用事例、試験対策の問題が掲載されています。
具体的なテクニックを深く学べる本ではありませんが、AI開発の歴史や事例、応用などが記載されているので、読み物として楽しみながらディープラーニングを学べる本です。
『ディープラーニング活用の教科書』
侍エンジニア編集部コメント
日本ディープラーニング教会の推薦図書である、AI(人工知能)の活用事例についてまとめられた本です。
さまざまな分野のAI活用事例が掲載されているため、実際に今AIがどんな使われ方をしているのかがわかります。活用事例は35社に上り、AIの使われ方が詳しく書かれています。
苦労したポイントや課題点、解決策などが書かれており、ビジネスのためのAIを学べる本です。
『最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集』
侍エンジニア編集部コメント
G検定の出題範囲を幅広く網羅した、受験者必読の1冊。回答に対する解説が丁寧に書かれているため、しっかりと理解できる内容になっています。
また、新たに追加された深層強化学習についても書かれています。
公式のテキストでは試験対策が足りないと感じている方や、他のテキストでは問題が網羅されていないと感じている方におすすめです。
学習した AI(人工知能)の知識を活かそう
ここまで、AI(人工知能)やAIと関係の深いプログラミング言語「Python」の学習に関する本、AIのための数学が学べる本、G検定の対策本を紹介してきました。
本を参考にして学習した場合、このように思う方もいるのではないでしょうか。
- 学んだ内容を活かしたい
- 自分もAI(人工知能)を開発してみたい
- AI(人工知能)を使って世の中をあっと言わせたい
ここから、書籍から学んだAIの知識を活かしていく道について紹介します。
AIエンジニアとして開発する
プログラミングスキルにより、機械学習やディープラーニングを応用してAI(人工知能)を開発したり、AIに導き出したデータを解析したりする「AIエンジニア」になることです。
AIエンジニアは主に、以下の2種類に分けられます。
- 人工知能開発のプログラミング系
- 人工知能の学習したものを解析するデータサイエンティスト
現在、AIエンジニアの需要は高まっており、人工知能の知識やPythonのプログラミングスキル以外にも、統計解析など数学的知識も兼ね備えた高度なIT人材が求められています。
今後の活躍や収入アップが約束された職種ともいえますね。
AIコンサルタントとして活躍する
もう一つは、問題解決を考えている会社にAI(人工知能)の導入を提案したり、解決方法を考えたりするAIコンサルティングという職種です。
プログラミングスキルを使用して、自身で人工知能を開発することはありません。その会社にどのような課題があるか、どのようなソリューションを提供すればよいかを1から10まで提案する必要があるので、AI人工知能に関する深い知識が必要になります。
どんなに素晴らしい人工知能を開発しても、どう活用したらよいか分からなければ宝の持ち腐れです。AIコンサルティングはそのような人工知能を深く理解し、ビジネスの効率化、革新、新規創出を支援する立場にあります。
まとめ
AI(人工知能)を学べるおすすめの本20冊を紹介しました。この中にあなたの気になる本はありましたか?
AIは理解が難しい分野と思われがちですが、順を追って学習していけば誰でも身につけることはできます。
ディープラーニングや機械学習、Pythonなど学ぶことが多く、ただ本を読むだけではレベルアップできません。コードを書いて実装し、アウトプットすることでレベルアップしていくものです。
本記事でご紹介した20冊の中から選んで読み、着実にレベルアップしていきましょう。