こんにちは! ライターのナナミです。
最近副業が注目されている!
と色々なメディアで言われていますよね。
でも副業が禁止の企業はまだまだ多く、現実味がないと思っている方も多いと思います。
でもなんで禁止なのかよくわかってない…
そもそも副業をすると法律で罰せられるんじゃないの?
と思っている方必見。
なんと、副業は別に違法ではないのです。
それなのになぜ企業が副業を禁止しているのか、なぜ違法ではないと言い切れるのかを徹底解剖!
副業はあなたが幸せになるための手段のひとつです。
社会的にどのような扱いを受けているのかをきちんと確認して、副業について考えてみましょう。
【この記事はこんな人のために書きました】
・副業を始めたいけど罰せられると思っている人
・なんで企業が副業を禁止しているのか知りたい人
・副業について正しく理解したい人
なぜ企業は副業を禁止する?
現在、就業規則の中に副業禁止と書かれている企業に勤めている人の方が圧倒的多数でしょう。
では、なぜ副業が禁止されているのかご存知ですか?
それは企業としての責任を果たすためなのです。
情報漏洩防止のため
企業には社員の個人情報や顧客情報など、守らなければならない情報がたくさんあります。
そして企業秘密として持っておきたい情報も同じようにたくさんあります。
副業を許してしまうと、それらが漏洩するリスクが高まってしまいますよね。
これは企業の利益に影響が出るだけでなく、顧客からの信頼をなくすことにも繋がります。
利益に影響が出ると、社員の給与にも影響が出ることは明白。
下手をすれば、社員を路頭に迷わせることも…
企業は社員を守るために、利益を守らねばならないのです。
そのために、情報漏洩のリスクは可能な限り減らしておきたいというわけですね。
本業に支障が出てしまう可能性
副業は本業以外の時間、つまり夜や土日を使うことになります。
そうすると、必然的に労働時間が伸びますね。
多忙による睡眠不足、過労、精神疲労…
健康面に不安を感じる人も多いでしょう。
となると本業へ遅刻してきたり、本業中に寝てしまったり、最悪倒れたりしてしまうことも考えられます。
これも利益の損失に繋がりますよね。
無いとは思いたいですが、大切な社員をなくすことにもなりかねない。
企業はあなたを守りたいからこそ、副業を禁止としているのです。
副業は禁止=副業は違法ではない
副業の禁止規定は、企業側が定めているものです。
だから副業をしたとして、法律で罰せられることはありません。
なぜなら禁止しているのはあくまで企業であり、法律ではないからです。
そもそも法律に副業という単語はない
法律には『副業』という言葉はありませんし、労働者が本業以外に収入を得ることを禁止する規律もありません。そのため、副業行為は違法ではありません。
引用元:副業禁止の範囲ってどこからどこまで!?|労働問題マガジン
このように、法律の文言の中に副業という単語はありません。
そしてそれを禁止する記述も項目もありません。
もうここからして、副業は法的に違法ではないのが明白なのです。
公務員の場合は法律的にも禁止!
ただし、公務員の場合は副業の禁止が明言されています。
職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。
引用元:国家公務員法 第百三条
言い方が堅苦しいですが、要は公務員は特に個人情報とか機密とか多いから漏洩怖いし、本業を全うしてねということです。
自由に労働する権利がある
私たち国民には、自由な労働の権利が与えられています。
別に農家に生まれたから農家にならなきゃいけないとか、会社員の息子は企業しちゃいけないとかってないですよね。
身分の違いによって、職業が限定されたりすることもありません。
これと同じように、副業をするのも私たちの権利の一つです。
権利の行使なので、違法になることはありません。
ただし、企業は企業としての権利があり、守らねばならないことがあるのは先ほどお話した通りです。
なので、ここの折り合いをきちんとつける必要はあるのです。
本業と副業を区別して、しっかり成功した例
これらのややこしい問題をクリアして、しっかり成功した事例はたくさんあります。
これらの事例は、副業が違法ではない証明、そして副業があなたの可能性を広げるかもしれない希望になるでしょう。
もちろん簡単なことばかりではありません。
彼らの努力の結果を、あなたの将来への希望に活かしてみてください。
直木賞作家:朝井リョウ
大学在学中に、代表作「桐島、部活やめるってよ」を執筆した作家です。
大ヒットを記録しながらも、作家一本でやっていくとは考えられず、一般企業に普通に就職。
日中はサラリーマンとして仕事をし、帰宅後に執筆活動を続けていたそうです。
その兼業状態で書き上げた作品、「何者」で第148回直木三十五賞を受賞。
サラリーマンの仕事と作家という仕事を両立しても、このような素晴らしい結果を得ることができる証明ですね。
今は退職し、作家として小説を執筆する日々とのことですが、一般企業に勤めた経験が現在の作品に生かされているようです。
詳しくは下記のインタビューで丁寧にお話してくださっています。
小説家とサラリーマンという二足のわらじはどうだったのか、気になる方はぜひ覗いてみてください。
>>直木賞作家・朝井リョウに聞く。会社員と作家を兼業してみえた、自分らしいワークバランス。
ベーシスト:休日課長
色々と物議をかもしたバンド、「ゲスの極み乙女。」のベーシストです。
学生時代からバンド活動はしていたようですが、デビューなどはなく一般企業に就職。
その後に「ゲスの極み乙女」に誘われ、2年ほどはサラリーマンをしながらバンド活動をしていたとのことです。
こちらも今はバンド活動一本の生活を送っています。
ただ、音楽という成功するかわからない業界に裸一貫で飛び出すよりも、スーツで武装しながらの活動は安心感があったのでは、と思います。
会社員として仕事をしながらも、音楽という「したいこと」を成功させた例として紹介させていただきました。
WEB漫画家:岡野純
仕事のあらゆる手法を漫画にして発信している漫画家です。
現在も会社員をしながら漫画家としての活動も続けています。
それを実現したのは会社員として培ったタスク管理という目線。
仕事も趣味もから仕事を複数へシフトしていった過程は、自身のブログでも発信しています。
今は働き方も夢の形も多様化していることに気づいた僕は会社員を続けながらも「漫画家」を名乗ることを決めました。
引用元:プロフィール|純コミックス
まさに今、このような時代が来ているのです。
岡野さんはそんな人生のあり方の先駆けとして、自身の経験や実践に基づく漫画を発信し続けています。
副業は夢を叶える手段である
副業を始めたい人の中には、ただお金を稼ぎたいだけでなく、将来のことを考えている人も多いのではないでしょうか?
そんな人の夢や希望を企業が押しつぶすことはできないのです。
とはいえ、企業側にも色々と大事にしたいことがあるのも事実。
ただそれは、企業のわがままではなく企業の責任を全うするためであることを忘れないでください。
うまく折り合いをつけて、企業にとってもあなたにとってもメリットのある副業を!