【コマンドプロンプト】ファイル一覧の確認方法をマスターしよう!

今回の記事では、コマンドプロンプトでファイル一覧を表示させる方法について紹介致します。

コマンドプロンプトでファイルを確認する方法が知りたい
一覧で確認する方法はあるの?
一覧をテキストファイルやクリップボードにコピーしたい

といった方へ向けて、

  • ファイル一覧を確認する方法
  • 一覧をクリップボードにコピーするには
  • 一覧をテキストファイルに出力するには

について紹介いたします。

なお、本記事を読む前にコマンドプロンプトをおさらいしておきたい人は、次の記事を参考にしてください。

コマンドプロンプトとは?できることや使い方を初心者向けに解説

目次

ファイル一覧を確認する方法

まずはファイル一覧を確認する方法を紹介します。ファイル一覧を確認するコマンドには、「dir」と「tree」があります。

「dir」コマンドは指定したディレクトリ配下にあるファイル一覧を単純に表示するもので、「tree」はディレクトリ構造を表示するものです。それでは、それぞれの使い方を確認しましょう。

なお、ここでは例として、以下のような構造のディレクトリに対してファイル一覧を確認していきます。

─dir1
│ file1-1.txt
│ file1-2.txt
│ file1-3.txt
│
└─dir1-2
file1-2-1.txt
file1-2-2.txt
file1-2-3.txt

dirの使い方

「dir」コマンドは以下のように使う事ができます。

$dir ディレクトリ名

実行例:

C:Usersusersample>dir dir1
C:Usersusersampledir1 のディレクトリ

2018/11/05 23:39 <DIR> .
2018/11/05 23:39 <DIR> ..
2018/11/05 23:40 <DIR> dir1-2
2018/11/01 19:58 7 file1-1.txt
2018/11/01 19:58 7 file1-2.txt
2018/11/01 19:59 7 file1-3.txt
3 個のファイル 21 バイト
3 個のディレクトリ 173,538,258,944 バイトの空き領域

ファイルとディレクトリの一覧が表示されましたね。細かな情報が不要で、ファイル名・ディレクトリ名のみで良い場合は、「/b」をつけましょう。

$dir /b ディレクトリ名

実行例:

C:Usersusersample>dir /b dir1
dir1-2
file1-1.txt
file1-2.txt
file1-3.txt

また、サブディレクトリを表示したい場合は、「/s」を付けます。

実行例:

C:Usersusersample>dir /b /s dir1
C:Usersusersampledir1dir1-2
C:Usersusersampledir1file1-1.txt
C:Usersusersampledir1file1-2.txt
C:Usersusersampledir1file1-3.txt
C:Usersusersampledir1dir1-2file1-2-1.txt
C:Usersusersampledir1dir1-2file1-2-2.txt
C:Usersusersampledir1dir1-2file1-2-3.txt

さらに、ディレクトリ名が不要な場合は「/a-d」を付けます。

実行例:

C:Usersusersample>dir /b /s /a-d dir1
C:Usersusersampledir1file1-1.txt
C:Usersusersampledir1file1-2.txt
C:Usersusersampledir1file1-3.txt
C:Usersusersampledir1dir1-2file1-2-1.txt
C:Usersusersampledir1dir1-2file1-2-2.txt
C:Usersusersampledir1dir1-2file1-2-3.txt

これで、サブディレクトリを含めたファイル名だけの一覧が表示されました。

treeの使い方

続いて、「tree」コマンドを紹介します。「tree」コマンドはディレクトリ構造をツリー表示で確認するコマンドです。「tree」コマンドの基本的な使い方は以下になります。

$tree ディレクトリ名

実行例:

C:Usersusersample>tree dir1
C:USERSUSERSAMPLEDIR1
└─dir1-2

普通に使うとディレクトリのみの確認となってしまうので、「/f」オプションを付けてファイルを確認できるようにします。

実行例:

C:Usersusersample>tree /f dir1
C:USERSUSERSAMPLEDIR1
│ file1-1.txt
│ file1-2.txt
│ file1-3.txt
│
└─dir1-2
file1-2-1.txt
file1-2-2.txt
file1-2-3.txt

読みやすさの観点では、「tree」コマンドの方が視覚的にわかりやすいですね。

一覧をクリップボードにコピーするには

一覧の確認方法が分かった所で、外部にコピーする方法を確認しましょう。コマンドプロンプトでは、実行結果をクリップボードへコピーする事が可能です。クリップボードへコピーするには、コマンドの後に「| clip」と付けます。

実行例:

$ dir(tree) dir1 | clip

そのまま出力したい所へ「Ctrl + V」でペーストしましょう!

一覧をファイルに出力するには

最後に、ファイルへ出力する方法を紹介します。テキストファイルへ出力するには、コマンドの後に「> 出力先ファイル名」とします。

実行例:

$dir(tree) dir1 > file_list.txt

このようにすると、file_list.txtというファイルが作成され、コマンド実行結果がここに出力されます。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、

  • ファイル一覧を確認する方法
  • 一覧をクリップボードにコピーするには
  • 一覧をテキストファイルに出力するには

を紹介しました。ファイル一覧の確認はコマンドプロンプトの基礎的な操作の一つと言えるでしょう。ここで使い方を覚えて、是非活用してください!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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