皆さんVR楽しんでいますか?
最近VR界隈でよく聞くキーワードに「VR Chat」というものがあります。
名前の通り、VRでチャットを楽しめるツールなようですが、このご時世に今更チャット?と思う方も多いのではないでしょうか。
いったいなぜ、VR Chatはここまで流行しているのか。
また、どうやったらVR Chatを楽しむことができるのか。
今回はVRの導入から遊び方までを一気に紹介していきます。
さっそく見ていきましょう!
VR Chatとは?何が面白いのか?
そもそも、VR Chatとは何ものなのでしょうか。
VR ChatはソーシャルVRサービスと呼ばれるカテゴリーに入ります。
自身を表すVR上のキャラクター「アバター」が、様々なVR空間「ワールド」で他人が操作するアバターとコミュニケーションを取れる本作。
アバターはボイスチャットだけでなく、身振り手振りを合わせることができるので、今までのコミュニケーションツール以上に実際に会っている感が高いのが特徴です。
アバターをサイバー空間上で動かすコミュニケーションツールというと、MMORPGや昔流行したSecond Lifeなどが思い起こされます。
これらとの違いはやはりVRによる実在感・実際に交流している感覚にあるのではないでしょうか。
また、アバターの設定にかなり自由度があるため、各人工夫を凝らしたアバターを作成し、互いに切磋琢磨していたりもします。
特に日本人ユーザーのアバターへの情熱は素晴らしいらしく、非常にクオリティの高いアバターが散見されます。
一方で、著作権的にかなり黒に近い感じのアバターが闊歩していたりもします。
こういった勢いのある空間特有のカオスさも多くの人を引きつける魅力なのかもしれません。
VR Chatを導入しよう!
VR Chatは名前の通り、VRで遊ぶことを前提に作られたゲームです。
ですが、実はゲームをインストールするだけなら本格的なVR機器は一切不要です。
とりあえず流行っているらしいから雰囲気を味わいたい、そんな方もWindows PCとSteamのアカウントが有ればとりあえず始めることが可能なのです。
では、pcのスペックはどれくらい必要なのでしょうか。
VR Chatに必要なpcスペック
VRがしっかり動く環境を整えるには次のようなスペックが必要です。
VIVE | VIVE Pro | |
---|---|---|
cpu | Intel™ Core™ i5-4590、AMD FX™ 8350、または同等クラスのCPU以上 | Intel® Core™ i5-4590 もしくは AMD FX™ 8350 の同等品またそれ以上 |
ビデオカード | NVIDIA GeForce™ GTX 1060、AMD Radeon™ RX 480、または同等クラスのGPU以上。 | NVIDIA® GeForce® GTX 1060 もしくは AMD Radeon™ RX 480 の同等品またそれ以上 |
メモリ | 4 GB RAM以上 | 4 GB RAM以上 |
ビデオ出力 | 1x HDMI 1.4ポートまたはDisplayPort 1.2以上 | DisplayPort 1.2 以降 |
USB | 1x USB 2.0ポート以上 | USB 3.0 以降 1口 |
OS | Windows™ 7 SP1、Windows™ 8.1以上、Windows™ 10 | Windows® 8.1, Windows® 10 以降 |
ですが、VR Chatのデスクトップモードという、VR機能を使わないモードであればここまで高性能なpcは必要ありません。
筆者のノートpcで試してみたところ、インストール・プレイとも一応は動かすことができました。
ただ、常時ファンが全力回転していたので、長時間遊ぶ場合はいろいろ不都合が出てきそうです。
VAIO S11 | (ビジネスノートPC) |
---|---|
CPU | Core i3-6100U |
メモリ | 4GB |
導入の手順
導入の手順はいたって簡単。
まず、事前にSteamとVR Chatのアカウントを取得します。
Steamのアカウント作成はこちらから。
URL:Create an Account
VR Chatのアカウント作成はこちらから。
URL:VRChat – Register
ログインのみであればSteamのアカウントのみで可能です。
とりあえずお試しに触ってみたい場合はSteamのアカウントだけでもいいでしょう。
VR Chatのアカウントを取得すると、独自アバターの設定とワールドの作成が可能になります。
VR Chatの面白さの根本に関わる部分なので、VR Chatを100%楽しみたい方は、先にVR Chatアカウントを取得しておくと良いでしょう。
また、SteamアカウントとVR Chatアカウントではフレンドリストが共有できないため、本格的に遊ぶつもりの方は早期にVR Chatアカウントを作っておきましょう。
さて、アカウントの設定が終わったら、Steamクライアントをインストールしましょう。
下記のページなど、Steamのいたるところに「Steamをインストール」という緑色のボタンがありますので、そちらをクリックして、インストーラーをダウンロード。
URL:Welcome to Steam
あとは、インストーラーの指示に指示に従っていけばSteamクライアントが使えるようになります。
最後に、下記のページにアクセスし、「今すぐプレイ」をクリックすればVR Chatのインストールが始まります。
URL:VRChat on Steam
インストール後、クライアントや先ほどのページから再度プレイボタンをクリックすればVR Chatを開始することができます。
VR Chat体験記
さて、ここからは筆者が実際にプレイしてみたときの感想を交えながら、VR Chatのスタート部分をみていきたいと思います。
まずはチュートリアル
ゲームがスタートすると、まず最初にチュートリアルが始まります。
全編英語ではありますが、かんたんな指示しかないので、なんとなくで通過できるはず。
なお、VRデバイスを接続している人はチュートリアル前にVRデバイスの基本設定があるようです。
操作方法はVRデバイスで操作する方法と通常のPC画面で操作するデスクトップモードの2種類があります。
今回、筆者は前述の貧弱ノートPCでプレイしてきたので、デスクトップモードでの操作になりました。
デスクトップモードの操作は次のとおりです。
移動 前/左/後/右 | W/A/S/D |
視線移動 | クリック&ドラッグ |
物をつかむ | つかめるオブジェクトのそばでクリック |
メニュー | escボタン |
これらの操作ができれば問題なくチュートリアルは通過できるはずです。
はじめてのワールド移動
さて、チュートリアルエリアを抜けると、いろいろなワールドの中心となる「HUB」にワープできます。
筆者がログインしたのは平日の23時頃だったのですが、けっこう盛況で、ロシア語?トルコ語?韓国語?的な様々な言語での チャットが飛び交っていました。
さすがに、いきなり外国人の方とコミュニケーションを取れるほどキモは座ってないので、日本人がいるらしいワールド「SAKURA hiroba-yoru」に移動してみることに。
ワールドの移動はメニュー(escボタン)を開いて、「World」をクリック、展開したページの中から行きたいワールドをクリック、で移動できます。
さて、「SAKURA hiroba」に移動してみたものの、ほとんど人がいない……
どうやらワールド選択画面の下に人数が書いてあったようなのですが、そこで3人ぐらいのワールドを選んでしまったようです。
残りの2人が即落ちしてしまい、しょうがないので「SAKURA hiroba」を観光することに。
CGの感じは初代PSぐらいですが、いかにもな感じの商店街や公園、板壁など、作者さんの昭和レトロへの愛情が感じられるワールドでした。
桜きれいだなー
大人数ワールドを目指して
気を取り直して、人数が多そうな「Japan Shrine」に移動してみることに。
今度はワールド右下の数字を確認し、23人ほどいそうなワールドに移動。
ワールドに入るためにはロードが必要なのですが、なかなかそのロードが終わらない。
嫌な予感はしつつも、なんとかロードが終わり、いざワールドへ!
入ってみると、某サロンパスのCMみたいな青い人がたくさんいる状態に!?
あとで調べたところによると、アバターのロードが間に合わないと表示が青い人になってしまうようです。
しかも、ボイスが途切れ途切れで、遅延がひどくエコーが掛かったような状態。
しまいには自分のキャラクターの操作が効かなくなり勝手に動き出してしまう状態に。
どうやら低スペックPCの限界が来たようです。
ノート用Core i3ではさすがに無理があった模様。
それでもなんとか神社内を歩き回ってみたのですが、境内にいるのは明らかにナンパ中の外国人メンズと片言な日本語の女性グループ × 3ぐらい。
最近のShrineはリアルもVRもそういう場所なんでしょうか。
こんな空気感、最近どっかで味わった記憶が……?
情報収集フェーズ
なにやら聞いていた話と違うので、一旦ゲームを出て情報収集をすることにしました。
有志がまとめてくれているVR Chat 日本wikiを発見し、内容を熟読してみると……
URL:VRchat 日本wiki
日本人が多いワールド
※2018/7 現在の状況
昨今のアバターハック等により、日本人がpublicを避ける傾向が強くなっております。
TwitterやDiscordにて情報共有することで、日本人の方に合うことが出来る確率が格段に上がります。Twitterのタグ例(VRChat、VRChat_world紹介、VRChat始めました、今日のVRChat)
また「Japan」と名の付くワールドは凡そ観光場所となっており、日本人は大体居ない傾向にあります。
また「Japan」と名の付くワールドは凡そ観光場所となっており、日本人は大体居ない傾向にあります。
これだ!
たしかに、あのShrinの空気感、どっかで味わったことがあると思ったら、浅草とか箱根とか難波とかの外人観光客がいっぱいいるエリアのそれでした。
どうりで日本人に出会えないわけだ。
どうやらVR Chatでは、2018年7月ごろからアバターハックといって、自分のアバターを丸々コピーされてしまう問題が発生している模様。
自分が丹精込めて作ったアバターをコピーして勝手に使われたら、確かにいい気分はしませんよね。
そんな理由で現在多くの日本人プレイヤーは招待制のワールドにこもってしまっているようです。
では、招待制のワールドに招待されるにはどうしたら良いかというと、TwitterやDiscordといったソーシャルアプリをつかって、他のプレイヤーと繋がり、招待して貰う必要があるそうです。
チャットツール使うのに、さらに外部のソーシャルアプリ&人間関係が必要って結構敷居高くないですか……?
ちなみに、Discordは最近ゲーマーの間で流行っているボイスチャットアプリです。
あと、「1619Hz」というワールドはVR Chat初心者向けのワールドなんだそう。
知らない外人さんとガシガシコミュニケーションを取りたいんだ!という方はこちらもおすすめかもしれません。
体験記のまとめ
今回の体験で感じたのは
・VR Chatを楽しむにはデスクトップモードでもある程度の性能のPCが必要で、さらにアバターをイジれる技術があると、もっと深くまで堪能できそう。
・アバターハック事件以来若干内向きの傾向が強くなってるのか、何も準備なしで飛び込むとあまり楽しめないかも。
・TwitterやDiscordをつかって、経験者にリードしてもらいながらはじめたほうが格段にスムーズに楽しめるはず。
といったところでした。
まとめ
いかがでしたか?
今回は最近流行りのVR Chatについて基礎的なところから導入、体験記までを紹介しました。
チャットという古くからあるものにVRという新技術が加わるだけでここまで盛り上がるんだ、という勢いが感じていただけたなら嬉しいです。
また、VR Chatのアバター制作に欠かせない、Unityに関する知識を当ブログでも紹介しています。
興味がありましたら、そちらもぜひ御覧ください。
この記事が皆様のVR生活の一助となれば幸いです。