今回は、Node.jsのバージョン管理手順や最新版にバージョンアップする方法について見ていきましょう!
「Node.jsのバージョンアップや切替方法が分からない」
「バージョン管理ってどうやるの?」
「バージョンを効率よく管理できるツールの使い方が知りたい」
このような内容も含めて、本記事では以下のような構成で解説していきます!
【基礎】バージョン確認について
【実践】Node.jsのバージョン管理
この記事で、Node.jsのバージョン管理をしっかり学習してスキルアップを目指していきましょう!
Node.jsのバージョンアップ
この章では、インストールされているNode.jsをバージョンアップさせる方法について見ていきましょう!
主に、NVM / nodebrew / nパッケージによる手順について学んでいきます。
NVMによるバージョンアップ手順
まずは、最もよく使われている「NVM」を使ったバージョンアップ手順について見ていきいましょう。
NVMでは「ls-remote」コマンドを利用することで、現在インストールできるNode.jsのバージョンを一覧で出力することができます。
$ nvm ls-remote
インストールしたいバージョンを確認したあとに、「install」コマンドを次のように実行すればバージョンアップは完了します。
$ nvm install v10.14.2
この例では、「10.14.2」というNode.jsのバージョンをインストールしています。
最後に、このバージョンを利用するために「use」コマンドを実行しておきましょう。
$ nvm use v10.14.2
これで、バージョンアップしたNode.jsを利用することができます。
nodebrewによるバージョンアップ手順
次に、Macユーザーがよく使う「nodebrew」を使ったNode.jsのバージョンアップ手順について見ていきましょう!
nodebrewにもインストール可能なバージョンの一覧を出力する「ls-remote」コマンドがあります。
$ nodebrew ls-remote
バージョン一覧が出力されたらインストールしたいバージョン番号を確認しておきましょう。
次に、Node.jsの環境(ディレクトリ構成など)を自動的にセットアップしてくれる「setup」コマンドを実行しておきます。
$ nodebrew setup
これでインストールする準備が整ったので次のように任意のバージョンを指定して実行します。
$ nodebrew install-binary v10.14.2
この例では、バージョン「10.14.2」のNode.jsをインストールしました。
最後に、「use」コマンドを利用して使いたいNode.jsのバージョンを設定すれば完了です。
$ nodebrew use v10.14.2
b3 nパッケージによるバージョンアップ手順
今度は「nパッケージ」というNode.jsのライブラリを使ったバージョンアップ手順について見ていきましょう!
nパッケージのバージョンアップはとても簡単で「stable」コマンドを実行するだけで完了します。
$ sudo n lts
これでNode.jsの「LTS(安定版)」がインストールされます。
ちなみに、「Latest」コマンドを実行すると最新版のNode.jsバージョンがインストールされます。
上記の方法以外にも直接バージョン番号を指定してインストールすることも可能です。
$ sudo n 10.14.2
Node.jsのバージョン確認について
Node.jsをインストールしたらバージョンの確認方法についても見ておきましょう!
確認方法は簡単でnodeコマンドに続けて「–version」オプションを指定するだけです。
$ node --version
もしくは省略形の「-v」オプションでも同様にチェックできます。
$ node -v
実行するとバージョン番号が出力されるのが分かります。
また、Node.jsのパッケージを管理するツール「npm」も合わせて最新版であるかバージョンを確認しておくと良いでしょう。
$ npm --version
Node.jsのバージョン管理
この章では、NVM / nodebrew / nパッケージについてのもう少し詳しい使い方について見ていきましょう!
主に、複数のNode.jsバージョン確認、アライアスの設定、バージョンの削除について学んでいきます。
NVMによるバージョン管理手順
まずは、NVMについて見ていきましょう!
NVMを使い、現在インストールされているすべてのNode.jsバージョンを確認するには「ls」コマンドを実行します。
$ nvm ls
インストールされているバージョン番号のリストが出力されるのがわかります。
冒頭でも解説したように「use」コマンドを利用して複数のバージョンを切り替えられるわけですが、デフォルト状態で常に同じバージョンを利用したい場合もあるでしょう。
その場合は、「alias」コマンドを利用します。
$ nvm alias default v10.14.2
この例では、バージョンが「10.14.2」のNode.jsをデフォルトで利用するように設定しています。
また、特定のNode.jsバージョンを削除したい場合は「uninstall」コマンドを次のように実行します。
$ nvm uninstall 5.4.1
この例では、バージョンが「5.4.1」のNode.jsを削除しています。
nodebrewによるバージョン管理手順
次に、nodebrewについて見ていきましょう。
nodebrewにも現在インストールされているNode.jsバージョンを出力する「ls」コマンドがあります。
nodebrew ls
そして、特定のバージョンをデフォルトにしたい場合にはNVMと同じく「alias」コマンドを利用します。
$ nodebrew alias default v10.14.2
この例では、バージョンが「10.14.2」のNode.jsをデフォルトに設定しています。
特定のNode.jsバージョンを削除したい場合もNVMと同じく「uninstall」コマンドを利用します。
$ nodebrew uninstall v5.4.1
この例では、バージョンが「5.4.1」のNode.jsを削除しています。
nパッケージによるバージョン管理手順
nパッケージについても見ていきましょう!
「n」コマンドを利用すると、現在インストールされているNode.jsのバージョン一覧が出力されます。
$ n
ちなみに、「ls」コマンドを利用すると現在インストール可能なバージョン番号の一覧が出力されます。
$ n ls
特定のバージョンのNode.jsを削除したい場合には「rm」コマンドを利用します。
$ n rm v5.4.1
この例では、バージョンが「5.4.1」のNode.jsを削除しています。
まとめ
今回は、Node.jsのバージョンアップや管理手順について学習しました!
最後に、もう一度ポイントをおさらいしておきましょう!
・Node.jsのバージョン管理はNVM / nodebrew / nパッケージを利用する
・Node.jsのバージョン確認は「–version」オプションを使う
上記内容を踏まえて、ぜひ自分でもプログラミングに取り入れて活用できるように頑張りましょう!