webサービスという言葉を、最近よく聞くようになりました。なんとなく将来性がありそうだけど、どんなサービスのことかは分からない、という方も多いのではないでしょうか。
実は、パソコンやスマホを毎日使っている人は、webサービスを毎日使っています。誰もわざわざ意識しないほど、身近なものになっているのです。でも、実際に毎日使っていてもwebサービスとは何か、を考える機会はあまりありませんよね。
誰が運営しているのか?
どんな仕組み?
システムや言語は難しい?
未来のwebサービスはどうなるのか?
知りたいけれどなかなか聞けないwebサービスの初歩的な知識から、将来はどんなwebサービスが期待できそうなのかを徹底的にご紹介いたします。
webサービス(ウェブサービス)とは何か?
このページをパソコンやスマートフォンで読んでいるあなたは、今まさにwebサービスを使っています。パソコンやスマートフォン、ipadなどを使ってホームページを見たりwebメールを使うのも「webサービスの利用」です。
あまりにも身近にあり逆に分かりにくいですね。webサービスは他にも便利なサービスや機能が多数あり、どんどん新しいwebサービスが開発されています。
webサービスの全貌を知るためにも、その歴史や具体例などwebサービスの全体を解説してから、Q&A方式で誰もが知りたい疑問にお答えしていきます。
webサービスの歴史と移り変わり
1990年代後半、個人向けパソコンの普及と共にインターネットも普及していきました。2000年代前半になると、webのソフトウエアを繋げたり、連携させるために開発されたwebサービスが、新技術として注目されました。
しかし、その後は他の技術が主流となり、現在では一部でしか利用されていません。次第にwebサービスという言葉は、元々の技術的な意味ではなくインターネット上のサービス全般を表す便利な言葉として使われるようになりました。
インターネット上のサービスは、当初はパソコンのブラウザを使い、webサービスを提供していました。しかし、スマートフォンの登場により、スマートフォンのブラウザでの、webサービス利用が急増しています。
また、ブログやSNSの普及により、個人が情報を発信する手段として、webサービスが使われることが多くなってきています。
webサービスの定義は?
webサービスという言葉は、元々はサーバを外部から利用できる一部の技術を表す言葉でした。しかし、現在ではインターネット上で提供されるサービス、という広い意味で使用することができます。
インターネット上でのサービスを提供するための技術をさす場合と、提供されるサービスそのものをさす場合とがあり、両方の意味を含んでいます。
webサービスの具体例
webサービスには具体的にどのようなサービスがあるのか、代表的なサービスを一部ご紹介します。
生活や仕事をサポートするサービス
最も使われているwebサービスのひとつが、ブラウザやアプリにログインすると、自分のメールをどこでも見ることができる「Gmail」、「Yahoomail」、「Hotmail」などのwebメールです。
また、カメラを使うと、テレビ電話のように遠方の人と会話ができる「Skype」や「Viper」などのサービスもあります。さらに、多人数での打ち合わせができるグループ会話ソフトや、資料を共有しながら打ち合わせができるソフトもあります。
場所に縛られることなく、遠方の人ともスムーズにコミュニケーションが取れるのも、webサービスの利点です。
生活を楽しくするサービス
映画や音楽、ゲームの分野でも、webサービスが急増しています。例えば、「ユーチューブ」や「ニコニコ動画」などの動画共有サービス。見逃したTVを一定期間WEBで見ることができる、民放TV見逃し配信などがあります。
また、個人が情報を受け取るだけではなく情報を発信できるのも、WEBサービスの特徴のひとつです。ライブ配信ができるサービスの「17Live」、投稿プラットフォームを提供する「クックパッド」、「はてなブログ」などがあります。
WEB上で社会的なつながりを作れるサービスとしては、「Instagram」、「Facebook」、「Twitter」などのソーシャルネットワーキングサービスがあります。「ポケモンGO」などのオンラインゲームもWEBサービスの一部です。
ホームページを使った予約・販売、仲介サービス
ホームページで情報を閲覧し、比較してから、予約、購入などができるサービスも、充実してきました。ショッピングサイトでは、「ヤフーショッピング」、「楽天」、「ZOZOTOWN」などがあります。
商品の価格を簡単に比較できる「価格.com」、口コミで飲食店比較ができる「食べログ」、民泊紹介サービスの「Airbnb(エア・ビー・アンド・ビー)」、個人売買コマースの「メルカリ」などがあります。
また、JRや一部の私鉄、全日空、日本航空などのチケットを、WEBで予約・購入することができるサービスもあります。
情報サービス
ホームページで情報を検索するブラウザとしては、「Google Chrome(グーグル クローム)」、「Safari(サファリ)」、「Firefox(ファイヤーフォックス)」などがあります。
また、新聞社が提供するWEBニュース、情報誌が運営するレジャーガイドのサイトなど、情報を提供するサイトもあります。
支払いを便利にするサービス
スマホがあれば、現金がなくても決済できるサービスとして、「Apple Pay」、「おサイフケータイ」などがあります。
webサービスにはどんな便利な機能がある?
最もよく使われている基本的な機能をご紹介します。
サーチ・エンジンを使った情報検索機能
サーチ・エンジン(検索エンジン)というシステムを使い、インターネット上のホームページや情報を、効率よく探し出すためのサービス。「Yahoo!」「Google」「goo」などがあります。
情報の自動取得機能
わざわざ検索しなくても、自動的に情報が新しく更新され、常に最新の情報を知ることができる機能。
ホームページやアプリなどでは、天気予報、地図上の現在位置表示、日時、株式相場、などの情報が、自動的に更新されて表示される機能を持つものが多いです。
オンライン物販できるショッピングカート機能
オンライン店舗を作り、ホームページに商品を掲載します。その商品を簡単に購入できるようにした機能が、ショッピングカート機能です。関連する機能として、オンライン上でのクレジットカード決済、暗号化などもあります。
個人が簡単に情報発信できる仕組み
閲覧して情報を得るだけではなく、個人でも世界に向けて情報を発信することができます。比較的簡単なツールは、ブログ、Instagram、Facebook、Twitterなどです。
web会議システム、ビデオ通話
音声や映像を複数で共有して、会議や通話を行える機能。web会議システムには、テキストチャット、書き込みができるホワイトボード機能、ファイル転送機能などがあり、セキュリティにも配慮されています。
クラウドサービス機能
サーバー上の文書やファイル、メールなどを複数で共有することで、リアルタイムに最新のデータを共有できる機能です。
webメールもクラウド機能を使っています。遠隔地からでも、同時に同じ文書にアクセスすることができるため、進捗管理などにもよく利用されます。
webサービスの仕組みをQ&Aで基礎から解説
Q.webサービスは何があれば使えるのか?
A.パソコン、スマートフォン、タブレット端末の他に、電気書籍リーダーやカーナビなどの専用端末がある。インターネット回線に接続して使用します。
Q.webサービスは誰が使えるのか?
A.端末とインターネット回線が使用できれば、誰でも使うことができます。ただし、有料のサービスや会員制のサービスもあります。
Q.webサービスはどこで使える?
A.インターネットに接続できれば、オフィス、自宅、外出先、海外でも使うことができます。山頂や無人島など、通常のインターネット環境がない場所でも、人工衛星通信を使用すれば使うことができます。
Q.webサービスが成り立つために必要なものは?
A.クライアントサーバにあるデーターやプログラムに、端末からアクセスします。
ユーザーに必要なもの・・・インターネット回線やWifi、端末
提供者に必要なもの・・・サーバ、プログラムやアプリケーション
Q.webサービスはどんな言語で作られている?
A.JavaScript、Ruby、Python、PHP、Java、C言語、Objective-C、C++、C#、SQLなどです。
それぞれの言語の詳しい解説はこちらのページをご覧ください。
Q.webサービスは誰が開発、運営している?
A.国、地方自治体、企業、個人などさまざま。webサービスを開発すれば、誰でも運営が可能です。
Q.webサービスのビジネスモデルはどんなものがある?
A.webサービスには、大きく分けると4つのビジネスモデルがあります。
- 物販モデル:商品をインターネット上で販売して、販売手数料などの利益を得ます。
- 課金モデル:サービスの利用代として、年や月単位で定額の課金をしたり、個別に利用料金を決めて課金することで、収益を得ます。動画閲覧サイト、漫画サイトなどがあります。
- 広告モデル:ニュース情報など閲覧者数が多いホームページが広告を掲載することで、収益を得ます。
- 仲介モデル:需要と供給をマッチングさせることで、仲介の手数料を得ます。不動産仲介や人材募集サイトなど。
Q.webサービスに関連する仕事には何がある?
A.サービスの運営者(企業や個人)、開発者や制作会社、クレジットや銀行、インターネット回線の通信会社、クライアントサーバーの運営者、通販の運輸会社など、webサービスを作る仕事、運営する仕事、技術や機器に関する仕事などがあります。
要注目のwebサービスに関連する新技術は何?
通信技術
次世代モバイル通信「5G」の大容量通信技術により、膨大なデータ量の処理が可能になります。
現在はまだ、一定のスマートフォンでしか使用されていませんが、今後は「4G」のように日常的に使用されるでしょう。
画像技術
超精密な映像8Kの画像技術により、肉眼で見るのと同じような映像再現が可能になります。
近い将来、地上波放送などもすべて8Kで配信されるようになるでしょう。
AI
人工知能のAIが進歩して、人間の脳に近づきます。
それに伴い、単純作業はすべてAIに乗り換えられていくでしょう。将来的には、人が担う仕事はクリエイティブな仕事に限られてくるとも言われています。
衛星通信の利用
衛星通信を利用することで、どこでも位置情報の取得が可能になります。
最近ではアメリカが宇宙軍を作ることが話題になりましたよね。このように、今後は地球だけじゃなく宇宙を対象にしたサービスなども作られていくでしょう。
AR,VR
精密画像や正確な位置握技術の向上により、医療分野などでも用途が広がります。
特に5Gが普及することで大容量のデータ通信が可能となるため、今後はVRでのスポーツ配信なども楽しめるかもしれません。
これからどうなる?将来性がありそうなwebサービス予想
自宅の家電をスマホから管理できるサービス
家電とインターネットがつながることで、スマートフォンからお風呂を沸かしたり、冷房を付けたりすることができるようになります。家電とAIの融合により、AIが家を管理することも可能になります。
精密な映像を利用したライブストリーミング
超精密な映像8K技術により、まるでどこでもドアで移動したような、ライブ映像を楽しむことができます。
車椅子の自動運転
行き先を指定することで、自動で動く車椅子に乗って移動できるサービス。施設内の移動や病院までの移動が楽に行えるようになります。
地域医療の遠隔サービス
地域医療の医師不足問題を解決するための、遠隔医療サービス。オンライン医療端末を地域に設置すれば、遠隔診療や遠隔手術を行えるようになります。
ヘルスケア端末
自宅で小さな携帯用ヘルスケア端末を身につけて、体のデータを測定します。がん検診や血圧測定、血管の状態などを自動測定して、主治医にデータ送信をして体調管理を行えるようになります。
まとめ
いつの間にか沢山のwebサービスを利用していたことに、驚かれたのではないでしょうか。それくらいwebサービスは生活と切り離せないほど身近なものになりつつあります。
webサービスとはどんなものなのか、webサービスの全体像を知るお役にたてれば嬉しいです。今後もwebサービスは、どんどん進化していきます。あなたも今後webサービスに、積極的に関わってみてはいかがでしょうか。