この記事では、活躍分野や学び方も交え、ドローンプログラミングの特徴を解説します。
ドローンプログラミングはどんなことに使われているの?
ドローンプログラミングは、ドローンが自律的に飛行するためのプログラムを開発することです。ドローンは、政府が環境整備や技術開発を推し進めているほどに注目されており、今後はドローンに関する知識や技術の需要が高くなるでしょう。
この記事では、そもそもドローンプログラミングとは何なのか、その特徴と注目されている理由も交えわかりやすく解説します。ドローンプログラミングに適した言語や学習方法、おすすめのドローンも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- ドローンプログラミングに適した言語がわかる
- プログラミング学習におすすめのドローンがわかる
- ドローンプログラミングの学習方法がわかる
- ドローンプログラミングは自立飛行システムを開発すること
- ドローンプログラミングにはJava・C言語などが使われる
- ドローンプログラミングは農業や建築・運送業などでの活用や期待されている
ドローンプログラミングとは?
ドローンプログラミングとは、ドローンが自己認識や状況認識によって自律的に飛行するためのプログラムを開発することです。ドローンプログラミングにより、人間の指示がなくともドローンが独自に判断してさまざまなタスクを実行できるようになります。
ドローン制御のためのソフトウェアは、大きく次の3つの開発分野に分けられます。
- 飛行制御・自動操縦
- アプリケーション
- データ解析
上記のソフトウェアには、PythonやC言語、C++をはじめとしたさまざまなプログラミング言語が利用されており、プログラミングスキルが高い人材は需要が高いです。
ドローンプログラミングが注目されている理由
日本政府が環境整備や技術開発を推し進めているドローンですが、なぜドローンプログラミングが注目されているのでしょうか。ここでは、ドローンプログラミングが注目されている理由を3つ解説します。
プログラミング初心者でも楽しく学べるから
ドローンプログラミングは、初心者でも楽しくプログラミング学習ができます。通常のプログラミング学習とは異なり、ドローンプログラミングはドローンの動きに反映されることで、直感的かつ視覚的なフィードバックを得られます。そのため、自分でシステムを動かしていることを実感でき、楽しみながら学ぶことができるでしょう。
実際に、X(旧Twitter)上では、ドローンプログラミングを楽しんでいるようすも見受けられます。
プログラミングの結果をリアルタイムで確認できるので、理解を深めやすいこともポイントです。
学習を通じてキャリアの選択肢が広がるから
ドローンプログラミングの学習を通じてキャリアの選択肢が広がります。ドローンプログラミングを学習し専門知識を身に付ければ、ドローンのハードウェア・ソフトウェアを開発するドローンエンジニアとして働けます。
まだまだ開拓が進んでいない業界ではあるものの、ドローンの技術開発や環境整備は国レベルで実施されています。そのため、今後ドローンエンジニアの需要が高まるのは間違いないでしょう。
市場価値の高い人材になれるから
ドローンプログラミングの学習を通して専門知識やスキルを身に付ければ、市場価値の高い人材になれます。ドローンエンジニアの需要は高まっており、就職や転職にも有利になるでしょう。
また、ドローンプログラミングの学習を通して、問題解決力や論理的思考力、発想力や忍耐力など多くの能力を身に付けられます。そのため、ドローンエンジニアでなくとも、あらゆる業界で活躍できる人材になれるでしょう。
ドローンプログラミングの主な活躍分野
近年注目度が高まっているドローンプログラミングは、さまざまな分野での活用が期待されています。ここでは、なかでも活用が見込まれる3つの分野を紹介します。
農業
農業の分野ではドローンプログラミングの活用が見込まれます。農業分野におけるドローンの役割は、主に次の2つです。
- 農薬散布
- 害獣対策
ドローンを活用すれば、広範囲に均等かつ短時間で農薬を散布できます。また、農作物を荒らすサルやクマ・イノシシなどの害獣の監視も可能です。
農業は、高齢化や人手不足、天候に左右されるなど多くの課題があります。そんな中、ドローンプログラミングで自動運転化されたドローンを活用できれば、農業が直面する多くの課題を解決できるようになるでしょう。
建築・土木・測量
建築・土木・測量の分野においてもドローンプログラミングが活躍します。ドローンを活用すれば、主に測量作業を効率化でき、建築や土木の業務がスムーズかつ安全に進むようになります。
測量は、担当する範囲が広いほど時間や労力がかかるうえに、場所によっては災害に見舞われる危険性があるでしょう。そこでドローンを活用すれば、少ない労力と時間で効率的かつ正確に測量ができるようになります。
運送
運送の分野でも、ドローンの活躍が見込まれています。これまで人間が行っていた配送・運送業務をドローンができるようになれば、コスト削減や配送効率アップ、交通渋滞の緩和などさまざまなメリットが期待できるでしょう。
ドローンによる配送は遠い未来の出来事のように感じますが、実はすでに運用がスタートしています。楽天グループが提供している「Rakuten Drone」は、ゴルフ場や山岳地帯・都市部の超高層マンションなどさまざまな場所で実証実験を行っています。
今後さらに環境整備や技術開発が進めば、日常生活でも気軽に使えるようになるでしょう。
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ドローンプログラミングに適した言語
数あるプログラミング言語の中でも、ドローンプログラミングに適したものはある程度決まっています。ここでは、ドローンプログラミングに適した言語を6つ紹介します。
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Python
AI・機械学習開発の定番言語であるPythonはドローンプログラミングに必須です。ドローンはAIによって制御されているため、AIに関連するプログラムも欠かせません。
Pythonは、Web上からさまざまなデータを集めたり分析したりする作業も得意な言語です。そして、その便利さにもかかわらず、習得の難易度はそこまで高くないため人気があります。
Pythonはさまざまな場面で使われており、ドローンプログラミングにおいても避けては通れないほど関連性が高い言語です。
C言語
ドローンプログラミングには、C言語も適しています。C言語は汎用性が高く歴史の深い言語です。
C言語は、機体のリアルタイム姿勢制御や超音波による距離測定、障害物を検知する機能のプログラミングなど、高度な操作に幅広く用いられています。汎用性が高い分、比較的習得が難しい言語なので、時間をかけてじっくりと学習を進める必要があるでしょう。
C++
C++(シープラスプラス)は、C言語を発展させたプログラミング言語です。さまざまなプログラミングパラダイムに対応できるようC言語に機能が追加されたもので、C言語とあわせて使用できます。
C++は、C言語と同様にドローンの高度な操作に広く用いられており、汎用性が高いです。ただし、その分習得難易度が高いので、基礎からじっくりと学習するのが重要です。
Java
Javaは、C言語をベースに開発された言語で、PythonやC++とあわせてGoogleが開発に使用する三大言語としても広く知られています。Javaで記述されたプログラムは、スマートフォンアプリや金融機関の基幹システムなど、身近なさまざまなものに利用されています。
Javaは、実行環境の自由度が高いことや、処理速度が速く安定性があることなどメリットが多いです。世界的に見ても需要が高く、エンジニアとして積極的に習得したい言語でしょう。
Swift
Swiftは、Apple社が2014年に発表した比較的新しいオープンソースの言語です。iPhoneやiPad・MacなどApple製品向けアプリの開発に欠かせない言語で、一般的なWebアプリも開発できるようになったため人気が高まっています。
Swiftは、比較的新しい言語で、数あるプログラミング言語の中でも読みやすく書きやすいのが大きな特徴です。また、不具合が起こりにくく安定性も高いため、ドローンプログラミングにおいても活躍が見込まれるでしょう。
Scratch
Scratchは、マサチューセッツ工科大学のメディアラボで開発された子ども向けの言語です。Scratchは「ビジュアルプログラミング言語」で、複雑な操作なしで直感的にプログラミングができるのが大きな特徴です。
Scratchは子ども向けの言語ですが、ゲームやアニメーション制作などができるうえに、プログラミングの基礎をしっかりと学べます。そのため、プログラミング初心者には特におすすめの言語でしょう。
プログラミング学習におすすめのドローン3選
ドローンプログラミングの学習を効率的に進めるには、使用するドローンの選択が重要です。ここでは、プログラミング学習におすすめのドローンを3つ紹介します。
その1 Tello Edu
Tello Eduは、DJIが提供しているプログラミング教育用のドローンです。Tello Eduは、専用のアプリで子どもでも簡単にプログラミングを学べます。
ドローンプログラミングに欠かせないPythonやScratch・Swiftといった言語に対応しているのが大きな特徴。ゲーム感覚で楽しみながら学習を進められるので、プログラミング初心者に特におすすめのドローンです。
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その2 CoDrone
CoDroneは、37gと超小型・軽量設計で、自分で組み立てるのが特徴の教育用ドローンです。ビジュアル言語Blocklyに対応しており、プログラミング的思考やコーディングの基礎知識を身に付けられます。
また、ドローンプログラミングに必須といえるPythonももちろん学習可能。さらに光や音のプログラムも組めるので、プログラミングの幅が広がります。コントローラーに内蔵された液晶ディスプレイでデータをリアルタイムで確認でき、操作性も高いです。
その3 Airblock
Airblockは、水陸両用のドローンです。マグネット式で組み立てが簡単なのが特徴で、万が一落下してもバラバラになることで衝撃を分散するため、破損の心配はいりません。
また、Airblockは、専用のビジュアルプログラミングアプリ「Makeblock」を用いてゲーム感覚で楽しみながら学習できるのも魅力です。
ドローンプログラミングを学ぶ方法
ここからは、ドローンプログラミングの学習方法を、2つにまとめて紹介します。
独学で学ぶ
ドローンプログラミングは、独学で習得が見込めます。書籍や教育用ドローン、ブログやYouTubeなどドローンプログラミングを学習する方法は多く、あまりお金をかけずに自分に合うやり方を見つけられるでしょう。
一方、独学は挫折しやすいのが大きなデメリットです。計画的に学習を進め、モチベーションを高く保ち続けられれば問題ありませんが、ふとしたタイミングでやる気がなくなってしまうこともあるでしょう。また、独学では、必要な知識・スキルを身に付けられない可能性もあります。
プログラミングスクールで学ぶ
ドローンプログラミングは、プログラミングスクールでも学習できます。スクール受講は、独学に比べて費用負担が大きいものの、基礎から応用力まで必要な知識を体系的に学べるのが魅力です。また、徹底したサポートを受けられるスクールもあり、モチベーションを高く保ちながら学習を継続できるでしょう。
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ドローンプログラミングに関するよくある質問
最後に、ドローンプログラミングに関するよくある質問へまとめて回答します。
ドローンの操作方法だけならスクールに通わなくてもいい?
ドローンの操作方法だけなら、スクールに通う必要はありません。主な理由は、次の3つです。
- 独学で覚えられるから
- 操作方法が比較的簡単だから
- ドローンを飛ばすのに資格は必要ないから
プログラミングを学習するのであれば検討が必要ですが、ドローンの操作だけであれば簡単に身に付けやすいので、あえてスクールに通わなくても問題ないでしょう。
ドローンの操作はプログラミングが必須?
ドローンの操作にプログラミングは必須ではありません。ドローンを飛ばして操作するだけであれば、特別な知識は不要です。
ただし、ドローンに指定の行動をさせたい場合には、プログラミングが欠かせません。
まとめ:ドローンプログラミングで最先端技術を学ぼう
この記事では、ドローンプログラミングに適した言語やおすすめのドローンを紹介しました。ドローンプログラミングに適した言語はある程度決まっており、ドローンの選び方次第で効率的に学べることがわかりましたね。プログラミング学習におすすめのドローンは、次の3つです。
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この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
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