統合開発環境(IDE)とは?使い方やおすすめをわかりやすく解説

この記事では、使い方やおすすめも交え、統合開発環境とは何かを解説します。

統合開発環境って何?
プログラミングをやるうえで絶対に必要なものなの?
言語ごとで使い分けるのが良いのかな…

プログラミングを学び始めると、必ず見聞きする「統合開発環境(IDE)」という言葉。プログラミングするうえで欠かせないものですが、実際にどんなものなのかイメージが湧かない人は多いですよね。

そこで、本記事では初心者に向け、統合開発環境とは何かをわかりやすく解説します。IDEのメリット・デメリットや選び方のポイント、おすすめIDEも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 統合開発環境は開発に必要なツールや機能をまとめたもの
  • 統合開発環境を使うと1つの画面でさまざまな操作が可能
  • 言語別・目的別におすすめの統合開発環境がある
目次

統合開発環境(IDE)とは?

統合開発環境(IDE)とは?

「統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)」とは、プログラム開発の効率アップにつながるツールや機能集約したソフトウェアです。一般的な統合開発環境には、主に次のツールが集約されています。

ツール役割
テキストエディタ色分け表示や入力補完などにより、コードの記述をサポート
コンパイラプログラミング言語で書かれたコードをコンピューターが理解できる機械語に変換
リンカ機械語に変換されたコードなどをまとめて、実行可能なプログラムを生成
デバッガ実行中の処理の流れやデータの中身を可視化し、プログラムの動作確認をサポート
ファイル管理開発しているソフトウェアのファイルやフォルダを可視化し、管理をサポート

このようなツールや機能をひとまとめにし、1画面上で利用可能にしたソフトウェアが統合開発環境です。

IDEの基本的な特徴

統合開発環境(IDE)の基本的な特徴は、次の2つです。

  • プログラム開発に必要な多くの作業を1画面上で行える
  • 用にはインストールやアカウント作成が必要

プログラム開発に必要な「コード記述」「コンパイル」「デバッグ」といった作業が、統合開発環境の画面上だけで行えます。そのため、各作業に特化したツールを1つずつ用意して使い分けるための手間を省くことが可能です。

ただし、統合開発環境の利用にはパソコンへのインストール、あるいはアカウント作成が必要です。後述しますが、統合開発環境の種類によって必要な手続きは変わります。基本的な特徴を押さえておきましょう。

費用や用途・利用言語で種類が異なる

統合開発環境には多くの種類がありますが、費用や得意分野、利用言語などの特徴が異なります。次のように多種多様なため、自分の予算や用途、保有スキルに応じて選ぶことが大切です。

名称費用特徴
Eclipse無料(オープンソース)・汎用性が高い
・日本語化が容易
・プラグインが豊富
NetBeans無料(オープンソース)・チュートリアルが充実
・日本語版がある
Javaのサポート機能が豊富
IntelliJ
IDEA
有料(無料枠あり)・補完機能が優秀
・コーディングに強い
・Java、Kotlinに強い
Visual
Studio
無料(有料版あり)・汎用性が高い
・Microsoft製品との親和性が高い
C#VB.NETに強い
Xcode無料・Apple製品向けアプリ開発に特化
・シミュレーターで動作確認できる
・Swiftに強い
Android
Studio
無料・Androidアプリ開発に特化
・シミュレーターで動作確認できる
・Java、Kotlinに強い
AWS
Cloud9
有料(従量課金制)・クラウド上で開発できる
・Webアプリ開発におすすめ
・AWSのさまざまなサービスと連携できる
PaizaCloud
クラウドIDE
無料(有料版あり)・クラウド上で開発できる
・学習機能が豊富
・開発元が日本

はじめてプログラミングを学ぶ場合は、無料で利用できる統合開発環境を選ぶのがおすすめです。実務で使う場合は、サポートや機能が充実している有料版の利用も検討しましょう。

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フレームワークとの違い

統合開発環境と混同されやすい言葉に「フレームワーク」があります。開発効率を高めてくれる点は統合開発環境と変わりません。両者の違いを簡単に表現すると、フレームワークは「土台」、統合開発環境は「道具」です。

フレームワークとは、アプリの機能をまとめた枠組みのこと。ログイン機能や検索機能など、基本的な機能を提供してくれます。フレームワークをアプリの「土台」にすれば、ゼロから開発する手間を減らせます。

しかし、フレームワーク自体にはコードの記述や実行といった機能はありません。プログラム開発に必要な作業をスムーズに行うためには、統合開発環境という「道具」を使う必要があるのです。

なお、フレームワークが一体となった統合開発環境もあります。プログラミングのフレームワークとは何かを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

プログラミングのフレームワークとは?言語別におすすめも紹介

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統合開発環境(IDE)を活用する3つのメリット

統合開発環境(IDE)を活用する3つのメリット

ここからは、統合開発環境(IDE)を活用するメリットを、3つにまとめて解説します。

開発効率を高められる

統合開発環境を使えば、開発効率を高められます。統合開発環境によって複数ツールの使い分けが不要になるだけでなく、開発効率アップにつながる機能も充実しているためです。

統合開発環境が持つ多彩な機能は、プログラム開発の幅広い作業をカバーしてくれます。そのため、複数ツールの画面を切り替える手間が省け、作業の流れを途切れさせずに済むでしょう。

また、多くの統合開発環境には開発効率アップにつながる、次のような機能があります。

機能概要
入力補完コードの入力途中で自動的に候補を表示し、手軽に正しいコードを埋めてくれる
ビルドコードをもとに実行可能なプログラムを生成してくれる(コンパイラやリンカを利用)

こうした機能を使うことで、コードの記述スピードを高めたり、プログラムを手軽に動かしたりすることが可能です。開発効率を高めたい人は、積極的に統合開発環境の活用を考えましょう。

プログラムの品質を向上できる

統合開発環境によって、プログラムの品質を向上できます。記述ミスの検出やコードの整形など、品質向上につながる機能が充実しているためです。具体的には、次のような機能が品質向上に役立ちます。

機能概要
色分け表示コードの要素ごとに色分けして見やすく表示し、見間違いによる記述ミスを防いでくれる
フォーマットコードの改行やスペースなどを調整し、適切な形に整えてくれる

こうした機能を使うことで、プログラミングの正確性が高まり、より高品質なプログラムを開発できるのです。

初心者のプログラミング学習を支援してくれる

統合開発環境は実務だけでなく、初心者のプログラミング学習も支援してくれます。入力補完機能などにより記述の負担を減らせるだけでなく、初心者にとって難敵であるエラーを検知する機能もあるためです。

統合開発環境のエラー検知機能は、記述ミスや文法上のミスをリアルタイムに検知し、エラーの場所や内容を教えてくれます。これにより、初心者でも早期にプログラミングでのミスに気付くことが可能です。

プログラミング学習を効率的に進めたい場合は、統合開発環境を用いて積極的に実践しましょう。

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統合開発環境(IDE)を活用する2つのデメリット

統合開発環境(IDE)を活用する2つのデメリット

メリットに続き、ここからは統合開発環境を活用するデメリットを、2つにまとめて解説します。

動作が重いときがある

統合開発環境は多機能な分、パソコンのリソース(資源)を多く消費します。とくにメモリやCPUの使用量が高くなりやすく、パソコンの性能やプログラムの規模によっては動作が重くなりがちなのが難点です。

たとえば、統合開発環境の起動やプログラムの実行に時間がかかる場面も考えられます。その結果、待ち時間が増えたりスムーズに作業できなかったりして、ストレスを感じてしまうかもしれません。

IDE自体の学習が必要になる

プログラミングで使いこなすためには、統合開発環境そのものの学習が必要です。統合開発環境には多くの機能や概念があり、混乱してしまうプログラミング初心者も少なくありません。

たとえば、統合開発環境では「プロジェクト」という単位でプログラムを管理するのが一般的です。統合開発環境でプログラムを開発するためには、こうした言葉の意味から理解する必要があります。

統合開発環境の使い方をしっかり習得できるまでには、ある程度の学習コストがかかるでしょう。

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統合開発環境(IDE)を選ぶときのチェックポイント

統合開発環境(IDE)を選ぶときのチェックポイント

統合開発環境(IDE)は種類が多いため「どれを選ぶべきかわからない」という人も多いのではないでしょうか。そこで、統合開発環境を選ぶときのチェックポイントを、4つにまとめて解説します。

対応しているプログラミング言語

統合開発環境によって、対応しているプログラミング言語は異なります。自分が使いたいプログラミング言語に対応している統合開発環境を選びましょう。

たとえば「PyCharm」は、Pythonで使いやすいように最適化されています。別のプログラミング言語でPyCharmを使おうとしても、入力補完や色分け表示などが十分に機能しないでしょう。

プログラミングを快適に行うために、対応しているプログラミング言語を必ずチェックしてください。

開発できるソフトウェアの種類

統合開発環境によって、開発できるソフトウェアの種類も変わってきます。自分が開発したいソフトウェアに対応している統合開発環境を選びましょう。

たとえば「Android Studio」は、Androidアプリの開発に特化しています。Androidアプリ以外を開発したい場合、Android Studioでは必要な機能が不足してしまうでしょう。

1種類のソフトウェアに特化したもの、複数ソフトウェアに対応したもの、などさまざまです。統合開発環境がどのソフトウェアの開発に対応しているのか、必ずチェックしましょう。

利用方法(インストール型/クラウド型)

統合開発環境には、大まかに「インストール型」と「クラウド型」の2種類があります。

  • インストール型:自分のパソコンにインストールして利用する
  • クラウド型:利用登録したうえでインターネット経由で利用する

それぞれの主なメリット・デメリットを下表にまとめました。自分にとってメリットが大きくなるタイプの統合開発環境を選びましょう。

メリットデメリット
インストール型・オフラインでも使える
・独自にカスタマイズしやすい
・環境構築に手間がかかる
・ローカル環境のリソースを圧迫
クラウド型・面倒な環境構築が不要
・複数のパソコンから利用できる
・オフラインだと使えない
・独自のカスタマイズがしづらい

利用方法によって、利用準備の手続きは異なります。たとえば、インストール型の「Eclipse」はインストール、クラウド型の「AWS Cloud9」はアカウント作成が事前に必要です。

インストール型の場合は対応しているパソコンOS、クラウド型の場合は対応しているブラウザもチェックしましょう。

使える機能(無料版/有料版)

統合開発環境によって、使える機能も異なります。自分が求める機能を使える統合開発環境を選びましょう。

たとえば「Unity」には、視覚的にゲームの仕組みを開発できる「ビジュアルスクリプティング機能」があります。この機能を使えば、ゲーム開発でのコード記述量を減らせるでしょう。

また、多くの統合開発環境には無料版もありますが、有料版と比べて機能が制限されるケースが珍しくありません。どのプランで、どの機能が使えるかもチェックしましょう。

初心者におすすめの統合開発環境(IDE)9選【用途・言語別】

ここからは、用途や言語別で初心者におすすめの統合開発環境を9つ紹介します。

カスタマイズ性に優れる「Eclipse」

Eclipse
出典:Eclipse
費用無料(オープンソース)
特徴汎用性が高い/プラグインが豊富
対応言語Java/C++/Python/PHPなど
ソフトウェア種類パソコンアプリ(Windows・macOS)/Webアプリ/業務システムなど
利用方法インストール型

「Eclipse」は、Javaをはじめとする幅広い言語に対応している統合開発環境の代表格です。パソコンアプリやWebアプリなど、さまざまなソフトウェアのプログラム開発に広く採用されています。

オープンソースのため無料で使えるにもかかわらず、充実した標準機能を搭載しています。さらに使いやすくしたい場合は、豊富なプラグイン(拡張機能)でさまざまな機能を追加可能です。

統合開発環境を自分なりにカスタマイズしたい人、特別なこだわりがない人におすすめです。Eclipseの特徴をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

今さら聞けない!「Eclipse」とは何か?キホンを解説します

Windows開発に強い「Visual Studio」

Visual Studio
出典:Visual Studio
費用無料(有料版あり)
特徴汎用性が高い/Microsoft製品との親和性が高い
対応言語C#/C++/Java/Python/PHP/Go言語など
ソフトウェア種類パソコンアプリ(Windows)/Webアプリ/スマホアプリ(Android/iOS)/業務システム/ゲームなど
利用方法インストール型

「Visual Studio」は、Microsoft社が提供している汎用型の統合開発環境です。C#やPythonなど幅広い言語に対応しているだけでなく、パソコンアプリやスマホアプリといった幅広いソフトウェアを開発できます。

Windowsを提供するMicrosoft社製のため、Microsoft製品との親和性が高いのが特徴です。Windowsパソコンでの利用に最適化されており、Windowsアプリ開発向けの機能も充実しています。

Windowsアプリを開発したい人や、さまざまなアプリを開発したいWindowsユーザーにおすすめです。無料版の「Visual Studio Community 2022」は個人開発にも十分使えるので、利用してみてはいかがでしょうか。

なお「Visual Studio Code(VSCode)」はVisual Studioに名前が似ていますが、テキストエディタです。こちらはWindows・macOS・Linuxといった幅広いプラットフォーム上で利用でき、主にコード記述を効率化できます。

Developer Survey 2023」のランキングではVSCodeが1位、Visual Studioが2位と、人気の高さがうかがえます。Visual Studioの特徴をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

【必見】VisualStudioとは?今話題の開発環境を徹底解説

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Java開発に強い「IntelliJ IDEA」

IntelliJ IDEA
出典:IntelliJ IDEA
費用有料(無料枠あり)
特徴補完機能が優秀/JavaとKotlinに強い
対応言語Java/Kotlin
ソフトウェア種類パソコンアプリ(Windows・macOS)/Webアプリ/スマホアプリ(Android)/業務システムなど
利用方法インストール型

「IntelliJ IDEA」は、JetBrains社が提供している、JavaやKotlinでの開発に強い統合開発環境です。高度なコード補完やデバッグ機能を備えており、JavaやKotlinを用いた開発を効率的に行えます。

基本的には有料ですが、学生や非営利プロジェクトなど、特定の条件を満たしている場合は無料でも利用可能です。JavaやKotlinを使って開発したい人や、Androidアプリを開発したい人におすすめします。

Python開発に特化した「PyCharm」

PyCharm
出典:PyCharm
費用無料(有料版あり)
特徴Pythonに強い
対応言語Python
ソフトウェア種類AI(人工知能)/Webアプリなど
利用方法インストール型

「PyCharm」は、Python開発に特化した統合開発環境です。IntelliJ IDEAと同じく、JetBrains社が開発しています。

Pythonは、主にAI(人工知能)やWebアプリの開発で人気が高いプログラミング言語です。そのためPyCharmは、AI開発やWebアプリ開発に使われるライブラリやフレームワークを標準で幅広くサポートしています。

PyCharmには無料のCommunity版が提供されているため、無料で利用することも可能です。Pythonを使って開発したい人は使ってみるとよいでしょう。

PHP開発に特化した「PhpStorm」

PhpStorm
出典:PhpStorm
費用有料(無料枠あり)
特徴PHPに強い
対応言語PHP/JavaScript/TypeScript
ソフトウェア種類Webアプリ
利用方法インストール型

「PhpStorm」は、PHP開発に特化した統合開発環境です。IntelliJ IDEAと同じく、JetBrains社が開発しています。

PHPは、Webアプリ開発に特化したプログラミング言語です。ブログの構築に広く使われている「WordPress」もPHPで作られました。そのためPhpStormは、Webアプリ開発やWordPressのカスタマイズにおすすめです。

PhpStormは特定の条件を満たしている場合を除き有料ですが、30日間の無料試用期間が設けられています。PHPを使って開発したい人は、一度PhpStormを試してみてはいかがでしょうか。

PhpStormの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

まだ使ってないの!?PhpStormとは? 導入メリット・価格・インストール

Androidアプリ開発に特化した「Android Studio」

Android Studio
出典:Android Studio
費用無料
特徴Androidアプリ開発に特化/シミュレーターで動作確認できる
対応言語Java/Kotlin
ソフトウェア種類スマホアプリ(Android)
利用方法インストール型

「Android Studio」は、Google社が提供しているAndroidアプリ開発に特化した統合開発環境です。Androidアプリ開発の代表的な言語であるJavaやKotlinを手厚くサポートしています。

Androidのシミュレーターが搭載されており、Android実機を使わずにAndroidアプリの動作確認が可能です。また、高機能な入力補完などを持つテキストエディタを使えるため、効率的にプログラミングを進められます。

Androidを提供するGoogle社製のため、Androidアプリ開発において最も信頼性が高いです。Androidアプリを開発したい人は、Android Studioを使ってみましょう。

Android Studioの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

【最速入門】AndroidStudioとは?どこよりもわかりやすく解説

Apple製品向けアプリ開発専用のIDE「Xcode」

Xcode
出典:Xcode
費用無料
特徴Apple製品向けアプリ開発に特化/シミュレーターで動作確認できる
対応言語Swift/Objective-C
ソフトウェア種類パソコンアプリ(macOS)/スマホアプリ(iOS)など
利用方法インストール型

「Xcode」は、Apple社が提供しているApple製品向けアプリ開発専用の統合開発環境です。macOSのパソコンアプリやiOSのスマホアプリなど、Apple製品のアプリなら基本的に何でも開発できます。

iPhoneやiPadなどのシミュレーターが搭載されており、Apple製品の実機を使わずにアプリの動作確認が可能です。また、完成したアプリを「App Store」へリリースするために必要な機能もそろっています。

Apple製品向けアプリを販売・公開したい場合は、基本的にXcodeが必要です。iPhoneアプリやiPadアプリを開発してリリースしたい人は、ぜひXcodeを活用してみてください。

ただし、Xcodeは基本的にMacパソコンでなければ動かせない統合開発環境です。そのため、Windowsパソコンを利用している場合は、別途Macパソコンの購入を考えましょう。

Xcodeの特徴をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

【入門者必見】Xcode導入から便利機能まで徹底解説

クラウド環境で使える「AWS Cloud9」

AWS Cloud9
出典:AWS Cloud9
費用有料(従量課金制)
特徴クラウド上で開発できる/AWSのさまざまなサービスと連携できる
対応言語JavaScript/Python/PHP/Ruby/Java/Go言語/C++など
ソフトウェア種類Webアプリ/業務システムなど
利用方法クラウド型

「AWS Cloud9」は、Amazon Web Servicesが提供するクラウド型の統合開発環境です。これまでの統合開発環境とは異なりインストールが不要で、ブラウザを通してクラウド上で利用できます。

ローカル環境にインストールしないため、パソコンのリソースを圧迫しません。比較的スペックが低いパソコンでも利用できます。インターネット環境にさえ接続できれば、別のパソコンからでも利用可能です。

また、AWSのさまざまなサービスと連携できる特徴もあります。Web系のプログラミング言語を幅広くサポートしているため、Webアプリを開発したい人におすすめです。

ただし、AWS Cloud9の料金体系は、利用した分だけ課金される「従量課金制」です。利用する場合は、利用料金が自分の予算を超えないように注意しましょう。

AWS Cloud9の特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

Cloud9の使い方と便利機能!最強プログラミング開発環境(IDE)

ゲーム開発に特化した「Unity」

Unity
出典:Unity
費用無料(有料版あり)
特徴さまざまなゲームを開発できる/ローコード開発の機能もある
対応言語C#/JavaScriptなど
ソフトウェア種類ゲーム
利用方法インストール型

「Unity」は、ユニティ・テクノロジーズ社が提供する、ゲーム開発に特化した統合開発環境です。据え置きゲームやスマホゲーム、VRゲームなど、ゲームであれば基本的に何でも開発できます。

Unityでのゲーム開発には、プログラミング言語のC#を使うのが一般的です。また「ビジュアルスクリプティング機能」を使えば、多くのコードを書かずにゲームの仕組みを開発できます。

個人の学習目的や、小規模チームの商用目的であれば、無料版「Unity Personal」を利用可能です。ただし、商用利用で年間収益額が10万米ドル以上(2024年10月時点)になると、有料版に移行する必要があります。

ゲームを開発したい人は、ぜひUnityを利用してみましょう。Unityの特徴をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

Unityとは?特徴や作れるゲーム、始め方をわかりやすく解説

統合開発環境(IDE)を使いこなせるか不安なときは

統合開発環境(IDE)の導入を考える人のなかには、プログラミング未経験者・IT初心者も多いのではないでしょうか。プログラミングや開発ツールに慣れていないと、統合開発環境を使いこなすことは難しいです。

プログラミング未経験者の場合、環境構築でつまずくケースも少なくありません。事実、プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた人の約28.7%が「環境構築でつまずいてしまった」と回答しています。

不明点やエラーが解決できずプログラミングを挫折した人が多数

調査概要:プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象:10代〜80代の男女298名
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
掲載元:PR TIMES

また、環境構築に成功したとしても、プログラミングの独学には問題点や不明点が付き物です。プログラミング初心者だと自己解決することは難しく、約87.5%の人が挫折や行き詰まりを経験しています。

87.5%の人がプログラミング学習時に挫折を経験

調査概要:プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象:10代〜80代の男女298名
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
掲載元:PR TIMES

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まとめ

今回は、統合開発環境(IDE)について、6項目に分けて解説しました。

効率よくプログラミング開発をするために、統合開発環境の活用が欠かせません。統合開発環境そのものの学習は必要となりますが、基本的な使い方をマスターできれば、よりスムーズに開発を進められるでしょう。

プログラミング学習やプログラム開発の際には、今回の内容を参考にして統合開発環境を選んでみてください。

本記事の解説内容に関する補足事項

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参考:SAMURAIが「DX認定取得事業者」に選定されました

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

【プロフィール】
9年ほどITエンジニアを経験したのち、豊富な技術文書の作成経験を活かし、専業Webライターへ転身。クラウドワークスでは半年ほどでプロ認定、3年半ほどでトッププロ認定を受ける。システムエンジニア・プログラマー・テストエンジニアなどを経験しており、上流から下流まで幅広い開発工程のノウハウを習得しているのが強み。侍エンジニアブログでは、2020年から幅広い分野の執筆を担当。「挫折させないライティング」をモットーに、プログラミング初心者の方でも負担なく読める記事の執筆を心がけています。
【専門分野】
IT/システム開発/組み込み開発/アプリ開発(主にWindows)
【保有資格】
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)初級
JSTQB認定テスト技術者資格(Foundation Level)

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