この記事では、使うメリットや選び方も交え、おすすめのゲーム開発ツールを紹介します。
現在ゲームの開発の勉強をしている方、もしくはゲーム開発の仕事を始めたばかりの方、こんな疑問はありませんか?
もう少し楽に開発を進めたいんだけど、ゲーム開発に使えるツールってどんなものがあるのかな?
ツールっていっぱいあるけど、実際にゲーム開発の現場で使われている便利なツールってどれなんだろう?
そんな方のために、この記事では、
- ゲーム開発の現場で実際に使われている便利ツールとは?
- ゲーム開発ツールを選ぶ際にはどんな点に気をつければいい?
主に上記2点について、元ゲーム開発会社で働いていた当社エンジニアの監修のもと徹底解説します。ぜひご参考にいただければと思います!
- 幅広いゲーム開発に活かせる「Unity」
- 質の高いグラフィックを作成できる「Unreal Engine」
- 2Dスマホアプリゲーム開発ができる「Cocos2d-x」
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ゲーム開発を行う時の流れ
はじめに、ゲーム開発を行う流れを簡単に説明します。
企画を作成
まずは市場のニーズをもとに、どんなゲームを作るか、どんなスケジュールで進めるか、予算はどれぐらいか、開発にはどんな技術を使うのか(開発環境)等の、全体的な企画を立てて行きます。
仕様書を作成
企画ができあがったら、開発のフローや必要なタスク等をまとめた「仕様書」を作成します。
これを元にゲーム開発が進められますので、開発で起こりうる全ての挙動を書いておき、かつ開発に携わる各担当に周知しておくことが重要になります。
音楽・シナリオ・プログラムなどの作成(同時並行)
続いて各担当が、音楽・シナリオ・プログラミング等の作業をそれぞれ同時並行で進めていきます。上記と合わせ、ゲーム難易度を決めるための「ゲームバランスのパラメーター調整」も行っていきます。
α版を作成
ゲームのメイン部分がほぼ完成した状態のα版を作成し、実際にプレイしてみてバグ等がないか、正常にプレイできるか等をチェックしていきます。
この際に、一般ユーザーに対してテストプレイを依頼することもあります。
β版を作成
β版は、α版を実際にプレイした結果を元に修正・改善を加える段階で、ゲームをさらに面白くするためのコンテンツの追加がメインになります。
一般的に、全フロー中これが最も長い時間を要するフローになり、β版の開発が終了=ほぼ販売出来る状態になっていることが多いようです。
リリース
一般ユーザーによるテストプレイやリリースまでのスケジュールが決まったところで、ようやく製品版が完成し、リリースとなります。
リリースまでの間に、製品を売るためのプロモーション活動や、バグをチェックする等のデバック作業なども行っていきます。
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ゲーム開発ツールを使うメリット
ゲーム開発ツールが活躍するのは、上記のフローにおける3つ目の「音楽・シナリオ・プログラムなどの作成(同時並行)」のときです。
ゲーム開発ツールを使うメリットは、主に以下のようなものがあります。
- ゲーム作りにおいて必須な機能がほとんど用意されている
- 機能の拡張が容易(プラグインを利用)
- クロスプラットフォーム(仕様が異なる機械またはOS上で同じプログラムを動かすこと)の開発が可能
上記のように、以前は開発段階で課題となっていた点の多くがツールで解決され、むしろ現在では開発ツールを使わずにゲームを開発するイメージが湧かないといった方が正しいかもしれません。
開発スピードが格段に上がり、しかも品質も高いため、ゲーム開発はツールを使って行うのが一般的です。
これで間違えない!ゲーム開発ツールの選び方
続いては、ゲーム開発ツールを選ぶポイントを紹介しておきます。以下5つの点をもとに選べば失敗がないでしょう。
無料か有料か
ゲーム開発ツールにも、無料で使えるものと有料の2つがあります。一般的には同じツールでも無料版と有料版で使える機能に差があることがほとんどです。
無料版を有料版にアップデートすると機能が一気に解放されることがあるので、公式サイトを見て自分が求める機能が無料版で十分なのか、それとも有料版でいいのかを確かめましょう。
制作会社で導入されているか
ゲーム開発会社で実際にそのツールが導入されているのかも重要なポイントです。
多くの会社で導入されているツールを選べば、それだけ多くの会社に就職・転職するチャンスがある、または仕事が獲得できるということを意味します。
どんな種類のゲーム開発ができるか
どんな種類のゲームが開発できるかは、ツールによって異なります。
コンシューマーゲームの開発向きなのか、それともスマホアプリ等の開発向きなのか、さらにその中でも3Dゲームに対応しているのか、それとも2Dゲームのみ対応なのか等も事前にチェックしておきましょう。
どんなデバイス・OSに対応しているか
ゲームの種類に加えて、そのゲームをプレイするデバイスの種類にも気を配りましょう。
PCではWindows・MacなどOS毎に対応しているのか、コンシューマーゲームだけでなくスマホ向けにも出力できるのか、つまりクロスプラットフォーム対応しているのかも確認しましょう。
日本語に対応しているか
海外製のツールにはまだ日本語に対応していないものもありますので、日本語に対応しているのかも重要なポイントです。
英語で使えるよう慣れておくのにこしたことはありませんが、とはいえ、現在日本国内の企業がゲーム開発に使用しているツールは日本語に対応しているものがほとんどです。
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元開発者が監修・おすすめゲーム開発ツール4選
ここからは、ゲーム開発会社で働いていた当社エンジニアの監修のもと、ゲーム開発に便利なツールをいくつかご紹介していきます。
※導入企業数=転職サイト Green で検索した数です。
Unity
Unityとは、多種多様なゲーム制作が可能な「ゲーム開発プラットフォーム」です。ゲーム開発ツールといえばこれというほど有名なツールです。
3D/2Dに限らずVRやAR等、あらゆるゲームの開発に使用されています。プログラミングの知識が不要で端末やOSを選ばずに、あらゆる環境で動作するゲームがで作成可能……と、できないことを探す方が難しいほど。
実際に全世界で100万人の開発者が使用しており、最近流行したゲームでは『ポケモンGO』もUnityを使用して作られています。
⇨ Unity
※なお、Unityについてより詳しくは以下の記事をお読みください。
Unityの特徴
- 価格:無料版、有料のPro版(75ドル/月)
- 導入企業数:213企業694求人(2019年7月8日時点)
- 開発できるゲームの種類:ほぼ全てに対応
- 対応デバイス・OS:ほぼ全てに対応
- 日本語対応:あり
- 代表的な作品:ポケモンGO、白猫プロジェクトドラゴンクエストVIIIなど
Unreal Engine
Unreal EngineはUnityと並び有名なゲーム開発ツールで、ギネスブックに「最も成功したゲームエンジン」として掲載されています。
圧倒的なリアリティのあるグラフィックを描くことができるのが最大の特徴で、人間の目や肌、金属や木々や葉などの質感までが伝わるような、名前に似合わぬ自然な質感を表現することができます。公式サイトで公開されているグラフィックを見ればその凄さがひと目でわかると思います。
しかもこれが基本は完全無料で使用することができ、コードを書く必要もなく、あらゆる種類・あらゆるデバイス・OSに対応した多彩なゲームを作ることができます。
Unreal Engineの特徴など
- 価格:無料 ※製品化し販売した場合に売上の5%をロイヤリティーとして支払う
- 導入企業数:52企業129求人(2019年7月8日時点)
- 開発できるゲームの種類:ほぼ全てに対応
- 対応デバイス・OS:ほぼ全てに対応
- 日本語対応:あり
- 代表的な作品:ストリートファイターV、鉄拳7、キングダム ハーツIIIなど
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Cocos2d-x
Cocos2d-xは2D/3Dゲーム開発用のゲームフレームワークで、主にスマホアプリの2Dゲーム制作に用いられることの多いツールです。
シェアをみると、中国・韓国ではApp StoreのゲームカテゴリーTOP10のうち半数以上のアプリ、欧米ではゲームアプリのうち約30%の制作で利用されいます。
オープンソースなのも大きな特徴で、商用利用の場合でも無料で全機能を使うことができます。Unreal Engineのように販売額に応じたロイヤリティも発生しないため、多くの企業で導入されています。
Cocos2d-xの特徴など
- 価格:無料
- 導入企業数:36企業61求人(2019年7月8日時点)
- 開発できるゲームの種類:主に2Dゲーム(3Dゲームにも対応)、スマホアプリ用ゲームで使われることが多い
- 対応デバイス・OS:ほぼ全てに対応
- 日本語対応:なし
- 代表的な作品:モンスターストライク、ディズニーツムツム
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CryEngine
CryEngineはドイツのゲーム企業Crytekが開発したゲームエンジンです。
あらゆる種類のゲーム開発ができますが、なかでもVR用に最適化された「クラウド3D空間レンダリングシステム」が最大の特徴で、VRゲームのための開発ツールとも言えます。
さらに2016年に発表された「CRYENGINE V」からは利用者が払いたいと思った金額を支払う「Pay What You Want方式」を採用しており、基本無料で使うことができます。
他のツールに比べ利用者数はだいぶ少ないのですが、VR開発に特化、Pay What You Want方式という独自の特徴を持つツールのため、ご紹介させていただきました。
CryEngineの特徴など
- 価格:無料 ※Pay What You Want形式を採用
- 導入企業数:1企業3求人(2019年7月8日時点)
- 開発できるゲームの種類:主にVR系ゲーム開発に特化
- 対応デバイス・OS:ほぼ全てに対応
- 日本語対応:なし
- 代表的な作品:モンスターハンター、Far Cryシリーズ
ゲーム開発ツールの勉強法
最後に、ここまで紹介してきたゲーム開発ツールの勉強法を3つ簡単にご紹介します。
無料学習サイト
各ゲーム開発ツールごとに無料で学習できるサイトがあります。それぞれツール別に以下のサイトがおすすめです。
- Unity: ドットインストール(Unity入門)
- Unreal Engine: Unreal Engine Online Learning
- Cocos2d-x: STUDY Cocos2d-x
- CryEngine: CryEngine公式サイト・チュートリアル(英語)
メジャーなUnity、Unreal Engineは学習サイトが充実していますが、それ以外の2つは日本語のサイトは数が少ないか、存在しない(英語のみ対応)が多く、学習ハードルはやや高めといえます。
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書籍
続いては定番ともいえる書籍を使った学習法ですが、こちらも各ツールごとにオススメの一冊をそれぞれ紹介しておきます。
Unity:見てわかるUnityゲーム制作超入門
Unreal Engine:Unreal Engine 4で極めるゲーム開発
Cocos2d-x:はじめてでもよくわかる!Cocos2d-xゲーム開発集中講義
CryEngine:3Dゲーム制作のためのCryEngine
こちらも無料学習サイトと同じく、メジャーなものは種類が豊富ですが、そうでないものは極端に数が少なくなります。
※なお、Unityの学習本は以下の記事にレベル別に詳しくまとめていますので合わせてお読みください。
プログラミングスクール
無料学習サイトや書籍を使った独学が苦手だという方は、プログラミングスクールに通うのがいいでしょう。
独学は費用がかからないメリットがある一方、モチベーションの維持が難しく、分からないところがあっても質問できず、学習内容が偏ったりする等のデメリットがあります。
その点スクールは、費用はかかるものの現役のエンジニアに直接教えてもらえるため、最短で現場で役立つゲーム開発ツールの使い方を効率よく学べます。
当塾も含めた、おすすめのプログラミングスクールは以下の記事にまとめていますので、ご参考になさってください。
まとめ
一昔前では考えられないほど高機能なツールが登場し、入門者でもますます取り組みやすくなってきたゲーム開発。
多くのゲーム開発メーカーで導入され、かつ無料で使えるものばかりですので、ゲーム開発エンジニアを目指す方はしっかり学習しておくといいでしょう。