フロントエンドエンジニアの副業ガイド！案件例や稼ぐコツも紹介

この記事では、案件例も交え、初心者からフロントエンド副業で稼ぐロードマップを解説します。

フロントエンドの副業は初心者からでも始めやすい

結論からいえば、フロントエンドの副業は初心者でも始めやすいです。

HTMLやCSS等のフロントエンド言語は一般的なプログラミング言語と比較して難易度が低く、独学でマスターすることも目指せます。学習サイトや書籍を利用してコツコツ学習を進めれば、初学者であってもLP（ランディングページ）や簡易的なWebサイトの制作ができるようになるでしょう。

また、クラウドソーシングサイトや副業サイトには、初心者向けの簡単なLP制作やWebサイト制作の案件も多く掲載されています。報酬こそ低いものの、身につけたフロントエンドスキルを正しくアピールできれば採用される可能性も高いです。

フロントエンドスキルは学習ハードルが低く案件も豊富なので、これから副業にチャレンジしたい人にピッタリのスキルといえます。

需要の高さからフロントエンド案件は数が豊富

Web広告需要の高まりから、フロントエンドスキルを使った案件は近年増加傾向にあります。

総務省がまとめた「令和5年版 情報通信白書」によると日本のインターネット広告費は年々増加しており、2011年時点で8,000億円程度だった市場規模が2022年では3兆円以上にまで成長しています。

インターネット広告で使用されるバナーやLPにはフロントエンドスキルが大きく関わっているため、今後も需要が増加する可能性が高いです。

事実、クラウドソーシングサイトや求人サイトには、1万8,000件以上のフロントエンド案件が掲載されています。

サイト名	掲載案件数
クラウドワークス	43件
ランサーズ	1,675件
求人ボックス	1万7,072件(東京のみ)

2024年7月時点の情報を掲載しています。

掲載数の多さから、フロントエンド領域の需要の高さがうかがえますね。

なお、フロントエンドの副業が本当に自分にあう仕事なのかわからない人は「副業診断」をお試しください。

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スキルや開発経験の有無で報酬は大きく変動する

フロントエンド副業の報酬は、スキルや開発経験の有無で大きく変わります。とくにPHPといったサーバーサイドスキルが必要な場合は案件の難易度や開発工数があがるため、報酬への影響も大きいです。

プログラミングの有無	報酬相場
プログラミングなし	1~5万円
プログラミングあり	30~100万円

場合によっては100倍もの報酬差が生まれることもあるため、より多く稼ぎたい場合はプログラミングスキルの習得も目指すのがおすすめです。なお、フロントエンドスキルのみで受けられる案件例としては、次のようなものがあげられます。

上記LP制作のようにサーバーサイドのプログラミングが不要な案件は、約1~5万円程度が報酬の相場です。一方でプログラミングスキルが必要な案件には、次のようなものがあげられます。

PHPを使ったWebページの設計や制作を行う場合は、50~100万円と大きな差があることがわかります。

効率よく稼げるか不安な人はスクールの活用もおすすめ

効率よくフロントエンドの副業で稼げるか不安な人は、プログラミングスクール経由で収入獲得を目指すのがおすすめです。

スクールであれば、フロントエンドスキル習得への学習サポートだけでなく、次のような副業支援が受けられます。

プロ講師からアドバイスを受けながら実案件の経験が積めるのは、スクールならではの魅力です。卒業後は自分の実績として営業に役立てられるので、一人での副業案件獲得もスムーズに進められるでしょう。

なお、数あるスクールの中でもフロントエンドの副業で収入獲得を目指すなら、「侍エンジニア」がおすすめです。

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フロントエンド副業の主な仕事内容

ここからは、フロントエンド副業の主な仕事内容を、5つにまとめて紹介します。

Webサイト・LP制作

案件数	2,424件
報酬相場(平均単価)	30~100万円
作業レベル	★★★

参考：クラウドワークス・ランサーズ・求人ボックス

Webサイト・LP制作の仕事は、フロントエンドスキルを使って簡易的なWebサイトやLP（ランディングページ）を作成する仕事です。

上記のなかでもとくにLP制作はいわゆるWeb広告の作成を指します。ペライチの広告を作るのみなので、HTML/CSS・JavaScriptを理解していれば挑戦でき、初心者でも取り組みやすいです。

一方、Webサイト制作に関しては、開発規模や使用スキルによって難易度も報酬も高まります。Node.jsなどの深いフロントエンドスキルやPHPなどのプログラミングスキルが必要な案件の場合は、30万円以上と高額な案件も珍しくありません。

Webアプリの開発

案件数	1万8,997件
報酬相場(平均単価)	50~150万円
作業レベル	★★★★

参考：クラウドワークス・ランサーズ・求人ボックス

フロントエンド副業として、Webアプリ開発もあげられます。WebアプリはWeb上で動くアプリケーションを開発する仕事です。「求人検索システム」や「ブラウザゲーム」などをイメージすると、理解しやすいでしょう。

フロンドエンドスキルだけでなくプログラミングスキルも必要なため、案件の難易度は高いです。しかしその分、報酬相場も50万円以上と高額なため、経験やスキルのあるエンジニアにおすすめです。

案件に参画できれば、本業とは別に大きな収入の柱を作れるでしょう。

Webサイト・アプリの改修・運用

案件数	2,190件
報酬相場(平均単価)	30~60万円
作業レベル	★★★

参考：クラウドワークス・ランサーズ・求人ボックス

フロントエンド副業には、Webサイトやアプリの改修・運用支援の案件もあります。

Webサイトやアプリの改修とは、既存のサイトやサービスをバージョンアップしたり、一部に変更を加えたりする仕事です。また、突発的なバグなどが発生した際のトラブル対処など運用支援も行います。

案件に携わるには、プログラミング言語の理解が必要ですが1から作り上げるわけではないため、開発経験がなくても挑戦可能です。

副業向けの案件は少ないものの、報酬相場が30万円以上と高く、一般的なサラリーマンの月収程度は稼げます。

フロントエンド開発（設計〜リリース）

案件数	1万7,939件
報酬相場(平均単価)	40~100万円
作業レベル	★★★★

参考：クラウドワークス・ランサーズ・求人ボックス

フロントエンド開発は、Webサイトやアプリのフロントエンド部分を開発する仕事です。HTML/CSSなどのデザイン回りやJavaScriptを用いた動的アニメーションなどの設定を行い、Webサイトやアプリの見た目を作ります。

一見すると初心者でも対応できそうに見えますが、設計からリリースまでを一貫して行うため深い実務経験が必要です。コーディングを行う実装スキルだけでなく、設計書の作成やテストなどリリースまでの工程を全て熟知しておくことも求められます。

初心者の場合はコーディングしか経験していないケースが多く、いきなり案件獲得は難しいでしょう。

フロントエンドのみの開発ではありますが、求められるスキルレベルが高いため経験者向けの案件といえるでしょう。

開発プロジェクトのマネジメント

案件数	60件
報酬相場(平均単価)	30~120万円
作業レベル	★★★★

参考：クラウドワークス・ランサーズ・求人ボックス

開発プロジェクトのマネジメントは、フロントエンド開発チームのリーダーとして全体をまとめる仕事です。チーム内の進捗や予算、品質などを管理し、プロジェクトを成功に導きます。

当然、高いフロントエンドスキルが求められるだけでなく、マネジメント経験があることも重要です。プロジェクトリーダーやディレクターなどの経験がないと採用されるのは難しいでしょう。

また、報酬に関してはマネジメントする範囲によって大きく変動します。とくにプロジェクトマネージャーのポジションでの採用となると、プロジェクトの全責任を負うため、月単価が100万円を超えることも珍しくありません。

ただし、副業向けの案件では、ディレクターのようにチーム内におけるコーダーの管理などを任されるケースが目立ちます。

フロントエンドの副業案件を獲得する方法4つ

ここからは、フロントエンド副業案件の獲得方法を、4つにまとめて紹介します。

方法1：クラウドソーシングサイトを活用する

フロントエンドの副業を探す際は、クラウドソーシングサイトの利用がおすすめです。前述の「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトは利用企業も多く、フロントエンドの副業案件も豊富に掲載されています。

初心者向けのLP制作をはじめ、経験者向けのWebアプリ開発案件などもあるので、レベル感に合わせた仕事を探せます。また、クラウドソーシングの運営側でクライアントをしっかりと管理しているため、支払いや契約上のトラブルも発生しにくいです。

報酬の2割程度を利用料として徴収される点はデメリットですが、初めての副業でも安心して取り組めます。

方法2：副業向けの求人サイトを利用する

副業向け求人サイトを利用する方法もあります。「indeed」や「求人ボックス」など、一部の求人サイトでは正社員だけでなく、業務委託案件も扱っています。

案件の発注先はほぼ法人なので、契約上のトラブルも少なく利用できるでしょう。

ただし、たとえ副業案件でもWebや対面での面接が必要なケースが多く、クラウドソーシングよりも案件獲得のハードルは高いです。

方法3：SNS内の募集案件に応募する

SNS内の募集案件に応募する方法もあります。Xを始めとしたSNSでは、次のようにフロントエンドに関する案件を募集しているケースもあるので探してみるのもおすすめです。

また、Xでは求人検索機能の「Job Search」もリリースされています。

キーワードや地域を設定して求人を探せるので、より手軽に副業案件も探しやすいです。まだ、試験段階ではあるものの、今後はSNSでの副業探しが主流になる可能性も考えられます。

方法4：知人・友人から紹介してもらう

知人や友人からフロントエンドに関する仕事を紹介してもらう方法もあります。気心の知れた人から紹介を受けるので、信頼できるクライアントと出会える可能性が高いです。また、友人や知人がクライアント側にあなたを推薦してくれるので、案件獲得がしやすいメリットもあります。

ただし、必ずしも定期的に案件を獲得できるわけではないため、副業収入を安定させるには自分で営業をかけることも必要です。

初心者からフロントエンド副業で稼ぐロードマップ 

なかには、フロントエンドの副業で稼ぐイメージが湧いていない人もいますよね。

そこで、ここからは次のトピック別で初心者からフロントエンドの副業で稼ぐ方法を解説します。

月収10万円を目指す

フロントエンドの副業で月10万円を目指すには、次のステップを踏みましょう。

フロントエンド副業で月10万円は、LP制作など初心者向け案件を獲得できれば十分達成可能です。しかし、実績のない初心者がいきなり案件を獲得するのは難しいため、まずはポートフォリオ作成までを目指すと良いでしょう。

ポートフォリオとは自分のスキルや成果物を1つにまとめた資料です。ポートフォリオがあることで、クライアントの自分のスキルをわかりやすくアピールできます。

まずは、本や学習サイトを利用して次のようなフロントエンドスキルの基礎を身につけましょう。

座学のみにならないよう、サンプルコードを書き写し実行結果を確認しながら進めるとより学習が深まります。

ある程度、基礎基本が定着したあとは、ポートフォリオに掲載するLPやWebサイトを作成します。いきなりゼロから作成するのはハードルが高いため、既存のLPやWebサイトを参考にしながら作るのがおすすめです。

ポートフォリオに掲載するLPやWebサイトが揃ったら、クラウドソーシングサイトなどを利用して挑戦できそうな案件を探しましょう。

なお、副業での収入獲得を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。

侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。

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月収10万円以上を目指す

月収10万円以上を目指す場合は、より深いフロントエンドスキルやプログラミングスキルの習得が必要です。具体的には、次のようなステップを踏むと良いでしょう。

月収10万円以上を稼げる案件は難易度が高く、実務経験も求められるため、独学のみで獲得を目指すのは現実的ではありません。本や学習サイトで基礎基本を身につけたあとは、プログラミングスクールや開発企業に入り実務経験を積むことが必要です。

また、フロントエンドスキルに合わせて以下のスキルもあると、より多くの案件に携われます。

Webサイトやアプリの開発案件は、1件で30万円以上稼げるケースも多く、参画できれば本業と同等の収入を得られます。

フロントエンド副業で稼ぐ3つのコツ

ここからは、フロントエンド副業で稼ぐコツを、3つにまとめて解説します。

ポートフォリオを作成する

フロントエンド副業で稼ぐ際には、ポートフォリオを作成するのがおすすめです。ポートフォリオとは自身の制作物の成果をまとめて、スキルレベルや人となりをアピールするための資料です。

ポートフォリオは紙媒体やPDFなどで準備するのも良いですが、ポートフォリオサイトを作っておくとフロントエンドの実装スキルやプログラミングスキルのアピールにつながります。

優秀なポートフォリオサイトを作り、高い技術力をアピールできれば、より報酬の高い案件にも挑戦しやすくなるでしょう。

バックエンドの開発スキルを習得する

フロントエンドスキルだけでなく、バックエンド開発スキルの習得もおすすめです。バックエンド開発スキルとは、ユーザーの目に見えないサーバーやデータベースとのやり取りを指します。

とくにPHPは多くのWebサイト制作にも利用されており、フロントエンドとの相性も良いプログラミング言語です。

個人で受注できる案件も多く、副業向きの言語ともいえます。月単価40万円以上など高額案件も多くあるため、習得できれば収入を大きくあげられるでしょう。

マネジメントスキルを身につける

フロントエンドの技術力がある程度高い場合は、マネジメントスキルを身につけるのも良いでしょう。マネジメントスキルとはチームのリーダーとして組織やチームを運営するスキルです。

スキルが身につけば、経営資源の人材・成果物・資金などを管理する立場であるプロジェクトリーダーやディレクターポジションで案件参画も目指せます。プロジェクトリーダーやディレクターは責任が重大なポジションではありますが、一般的なコーダーよりも報酬が高く稼ぎやすいです。

また、実際にコーディングをせず、コードレビューだけ行う場合も多いため、少ない時間で効率よく収入を得られるケースもあります。

フロントエンド副業を始める際の注意点

ここからは、フロントエンド副業を始める際の注意点を、3つにまとめて解説します。

注意点1：所属企業が副業OKかを確認しておく

フロントエンド副業を始める際は、そもそも所属企業が副業を認めているか確認しておくことが大切です。確認せずに挑戦してしまうと、万が一就業規則で副業禁止が定められていた場合に懲戒対象となる危険性があります。

事前に就業規則を確認して、副業を行っても問題ないかを必ず確認しておきましょう。

また、より安全に副業を行うためには、事前に上司に相談しておくのもおすすめです。とくに積極的に副業を奨励している企業では、上司に相談することで業務量の調整など柔軟に対応してくれる可能性もあります。

無駄なトラブルを起こさないためにも、信頼できる上司がいる場合は副業を始める旨を共有しておきましょう。

注意点2：インボイス制度の知見を深めておく

副業を始める際は、あらかじめインボイス制度への知見を深めておきましょう。インボイス制度とは仕入れ税額控除の方式で、簡単にいえば消費税の納税を事業者とクライアントのどちらが行うかの取り決めを指します。

例えば、副業を行う事業者側がインボイスの登録申請を行うと事業者は確定申告ののちに、消費税の納税が必要です。逆に事業者側がインボイス登録を行っていない場合は、クライアント企業が消費税を納税する必要があります。

そのため、事業者側はインボイスに登録しない方がお得になりますが、クライアント側にとってはインボイスに登録した事業者を雇う方が納税義務を回避でき、お得です。

登録は必須ではないものの、登録することで仕事を受注できる確率は高まるでしょう。

注意点3：本業に支障が出ない範囲で活動する

副業を行う際は本業に支障が出ない範囲で活動することを心がけます。副業に集中するあまり、本業が疎かになっては本末転倒です。

副業はその名の通り、本業以外で収入をサポートする役割という意味合いが強いです。副業に本腰を入れるよりも、本業でキャリアアップした方が大きく収入アップできるケースも多いため、業務バランスは慎重に調整しましょう。

まとめ

今回はフロントエンド副業の始め方や必要なスキルを解説しました。フロントエンドは独学でも学びやすいスキルであるため、初心者からでも副業収入を得ることが可能です。

LPやバナー制作などから初めて、ぜひ新しい収入の柱を作ってみましょう。また、より多くの収入を稼ぐためにはプログラミングスキルやマネジメントスキルの習得もおすすめです。

難易度は高いですがその分、月に数十万円稼げる案件もあります。エンジニア関連スキルがあると、副業の幅も広げやすいのでプログラミングスクールなども検討しながらスキルアップを目指してください。