Rubyってどうやって動かせば良いんだろう……
最初のHello Worldを表示させたい!
どのプログラミング言語でも、最初の一歩と言えば”Hello World”の表示ですよね。
面倒な環境設定が終わってこれが表示されると、苦労が報われた気がするしモチベーションも高まります!
この記事では、そんな”Hello World”をRubyで表示させるまでの道のりを解説します。
- RubyでHello Worldを表示させたい!
- まだRubyのインストールすらしていない…
- 基礎として色々な表示の仕方が知りたい
こんな方へ向けて、この記事は書かれています。ぜひ最後までお付き合いください!
Rubyのインストール方法
まずはRubyをインストールするところから始めましょう。もうインストール済の方は、ここは飛ばして次の章へ進んでください。
ちなみにMacにはRubyが最初から入っています。ターミナルで以下のコマンドを実行して確認しましょう。
$ruby -v
Windowsの方は以下の記事を参考にして、インストールを進めてみてください。
ちなみにこの記事では、Mac, Windows関わらずバージョン管理ツールを入れる事をオススメしています。その点を含めて、確認してみてください。
RubyでHello Worldを表示する
Rubyのインストールが完了した時点で、早速”Hello World”を表示させてみましょう!
ファイルの作成
まずは”Hello World“を表示するためのプログラムを記述するRubyファイルを作成しましょう。
Rubyファイルの拡張子は“.rb”です。今回は「sample.rb」というファイルを作成してみましょう。
プログラムの記述
ファイルの作成ができたら、今度はそのファイルにプログラムを記述します。
今回は、”Hello World”を表示するために、以下のように書きます。
print "Hello World"
記述ができたら保存を忘れずに。
プログラムの実行
プログラムの記述ができたら、ファイルを実行します。ターミナル(Windowsならコマンドプロンプト)を開き、Rubyファイルのあるディレクトリに移動します。
そこで以下のコマンドを実行しましょう。
$ruby sample.rb
実行結果
Hello World
“Hello World”が表示されました! 基本的な使い方は以上になります。
さまざまな形でHello Worldを表示してみる
基本的な使い方が分かったところで、他にもいくつかの方法で”Hello World”を出してみましょう。
出力の仕方が違うHello World
行末に改行を含める
先ほども用いた「print」を使用して、連続して”Hello World”を出してみます。
print "Hello World" print "Hello World" print "Hello World"
実行結果
Hello WorldHello WorldHello World
3つが改行されずに表示されてしまっています。実は「print」には文末に改行が含まれていないので、同じ行に連続して表示されてしまいます。
文末に改行を含めたい場合は、「puts」を使います。
puts "Hello World" puts "Hello World" puts "Hello World"
実行結果
Hello World Hello World Hello World
データ形式が分かる形で出力する
「p」を使うと、データの形式が分かるようになります。
p "Hello World"
実行結果
"Hello World"
「p」では、Hello Worldを「“」(ダブルクォーテーション)で囲っている事が分かりますね。これは、文字列である事を表しています。
数値であれば違いがより分かりやすくなります。
p "100" p 100 puts "100" puts 100
実行結果
"100" 100 100 100
putsでは文字列としての100も数値としての100も、「100」として表しているのに対し、「p」は文字列と数値を区別していることが分かります。
変数を使って出力する
変数はこれから使う機会が多くなることでしょう。
変数とは、ある値を格納する領域のことです。型に合わせて様々な値やアドレスなどが入ります。
例えば数学の授業で「x = 10」として、xに値を代入した事がありますよね。プログラミングでは、この「x」が変数に当たります。
それで実際に、変数を使って”Hello World”を出してみましょう。
y = "World" num = 2019 printf('Hello %s %d', y, num)
実行結果
Hello World 2019
ここで出てくる「printf」は変数を交えて出力したいときに使えるものです。文字列は’Hello %s %d’となっていますが、この「%s」は「次のカンマの後にくる文字列の変数を表示する」という意味になります。「%d」はそれの数値版です。
変数は処理の中で代入する値を変えることもできます。そのため、上記の方法を使うと動的に出力する文字列を変える事ができます。
コメント
最後にコメントについて、大切なので覚えておきましょう。
コメントとは、コードの中に処理とは関係のないコメントを残す事を言います。
Rubyでは、「#」(シャープ)があると、それの行の#以降の文字がコメント扱いされるようになっています。
実際の例を見てみましょう。
#puts "Hello World 1" puts "Hello World 2" puts "Hello World 3"
実行結果
Hello World 2 Hello World 3
“Hello World 1″がコメントアウトされているのが分かりますね。
コメントは、記述したプログラマが「この行ではどういう目的でどんな処理をしているか」といった情報を残すためによく使われます。
複数行のコメントを残すことも可能です。
=begin puts "Hello World 1" puts "Hello World 2" =end puts "Hello World 3"
実行結果
Hello World 3
このように、「=begin」と「=end」で囲まれた行はすべてコメントとなります。
まとめ
この記事では、Rubyで環境を作り”Hello World”を表示するまでの手順と、その他のさまざまな出力方法を紹介しました。
“Hello World”は最初のスタートラインで、出力できたら楽しい気分にもなれますよね。
これを手始めに、Ruby学習を楽しんでいってください!