最近、インターネットやテレビなどでちらほら目にするようになってきたプログラミング教育必修化のニュース。
小学生・中学生のお子さんが居る方は、
小学校・中学校でプログラミング教育が必修化になるって聞いたけど、いつからだっけ?
プログラミング教育の準備は、今のうちからでもまだ間に合う?
こんな疑問をお持ちではないでしょうか?
結論から言えば、プログラミング教育は小学校では2020年から、中学校では2021年から開始となります。
すぐそこまで迫っていて焦っている方もいらっしゃるかもしれませんが、今からでも準備は十分に間に合います。
そこでこの記事では、
- プログラミング教育の開始時期とその概要
- プログラミング教育必修化に向けて今のうちからできること
上記の2つについて分かりやすく解説します。
プログラミング教育の概要については、次の記事も参考にしてください。
株式会社SAMURAI
SAMURAI ENGINEER Blog編集部
日本初の現役エンジニア講師によるマンツーマン専門プログラミングスクールを運営。卒業生は累計28,000名以上。挫折しないプログラミングスクールNo.1にも選ばれています。2013年創業以来の運営で得た知見をもとに、プログラミング学習・スクールの選び方・エンジニアのキャリアについて専門的な立場から解説します。
プログラミング教育はいつから?
まずはプログラミング教育がいつから始まるか、改めて書いておきます。
文部科学省が発表している資料によれば、小中高それぞれ開始時期が異なり、それぞれ以下のようになっています。
- 小学校:2020年から
- 中学校:2021年から
- 高校:2022年から
はじめに開始となるのは小学校で、2020年から必修化が始まります。次いで、1年おきに中学校、高校の順番でプログラミング教育が実施されていく予定になっています。
プログラミング教育とは具体的にどんなもの?
では、具体的にプログラミング教育とはどんなものなのでしょうか?
なぜ実施されるのか、そして具体的に授業でどんなことをやるのかを簡単に解説します。
プログラミング教育の目的
まずはプログラミング教育の目的ですが、文部科学省、総務省、経済産業省が運営する「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」によれば大きく3つあります。
- プログラミング的思考を学ぶため
- 社会貢献のため
- 他の教科の学習効率を上げるため
将来的にはIT人材を育成するのが大きな目的ではありますが、少なくとも小学校の段階で最も大きな目的は「プログラミング的思考を学ぶため」が一番の目的です。
なお、詳細は以下の記事にまとめていますのでこちらも合わせてどうぞ。
プログラミング教育で学習する内容
では「プログラミング教育」といっても授業では具体的にどんなことをするのでしょうか?
これも小中高でそれぞれ異なり、それぞれ以下のようになっています。
- 小学校:文字入力など基本的な操作を習得し、新たにプログラミング的思考を育成する。教科の新設はない。
- 中学校:「技術・家庭」の授業で実施する。「プログラムによる計測・制御」を学ぶ。
- 高校 :情報科において共通必履修科目「情報Ⅰ」を新設。全ての生徒がプログラミングのほか、ネットワーク(情報セキュリティを含む)やデータベースの基礎等について学習する。
以上のように、小中高と進むごとにだんだんとレベルが上がっていき、高校ではかなり実務的なプログラミングが学べるようになっているようです。
プログラミング教育開始に向けて今のうちからできること
最後に、プログラミング教育開始に向けて今のうちからできることをご紹介します。
小学校のプログラミング教育は2020年に迫っていますが、今からでもできることはたくさんありますので、まずは以下の3つのことをやってみましょう。
ビジュアルプログラミングでプログラミング入門
プログラミングは難しい印象がありますが、「ビジュアルプログラミング」であれば、子どもでも初心者でも抵抗なく、楽しくプログラミングが学べます。
ビジュアルプログラミングとは、絵や図を用いて「視覚的」に行うプログラミングのこと。
一般的なプログラミングは英数字を使ってコードを書きますが、ビジュアルプログラミングはそうしたことは一切行わず、javaやPython等のプログラミング言語の知識も一切必要ありません。
絵や図などのブロックを組み合わせて、キャラクターを動かしたりゲームを作ったり等するため、勉強というよりも遊びに近いもののため、入門用としては最適です。
以下の記事では、おすすめのビジュアルプログラミングソフトも解説していますので、こちらを参考にしてまずは試しに使ってみましょう。
本を読んで概要をざっと予習する
2つ目の方法としては、プログラミング教育関連の本を読んでざっと概要を予習することです。
文部科学省へのインタビューを通してプログラミング教育を解説した本や、すでにプログラミング教育を取り入れている学校の実例を紹介している本等、色々なものがあります。
いずれの方も専門家が分かりやすく解説しているものがほとんどですので、これを読むだけでもだいぶ理解が深まるはず。
親子で一緒に読める本もありますので、自分だけでなくお子さんの予習にもぴったりです。
おすすめのプログラミング教育関連書籍は以下の記事に詳しくまとめていますので、この中から選んでみましょう。
必要に応じてプログラミングスクールへ
最後に、お子さんがプログラミングに強い興味を示したり等した場合には、必要に応じてプログラミングスクールに通うことを検討しても良いでしょう。
いくらプログラミング教育が実施されるとはいえ、少なくとも小中の授業では「プログラミング教育」という科目が新設されるわけではなく、プログラミング言語を学習するわけでもありません。
プログラミングスクールは、学校の授業の予習だけでなく、将来、社会に出た際に必要となる知識・スキルを身につける上でも有用です。
最近では、小学生向け・中学高校生向けのプログラミングスクールも続々と出てきていますので、きっとあなたのお子さんに合ったスクールが見つかるはず。
おすすめのスクールはそれぞれ以下の記事にまとめていますので、こちらを参考にまずは体験してみましょう。
まとめ
繰り返しにはなりますが、プログラミング教育の開始予定はそれぞれ下記の通りです。
- 小学校:2020年から
- 中学校:2021年から
- 高校 :2022年から
今からでも準備は十分に間に合いますので、焦らず慌てず予習など進めてみましょう。