この記事では、エンジニアとデザイナーの違いをわかりやすく解説します。
エンジニアとWebデザイナーは何が違うの?
互いに協力するためには、何が必要なんだろう?
日進月歩で業務内容が複雑化しているWeb・アプリ開発業界。
そこで働くエンジニアやWebデザイナーの方であれば、こうした流れは肌で感じ取っていることと思います。
そして同時に、求められる業務の幅も増え、「自分の仕事はどこまでなんだろう?」「これってエンジニア(デザイナー)の仕事なのでは?」という悩みを抱え、仕事にやりづらさを感じている方も多いことと思います。
そこでこの記事では、多数のエンジニアやWebデザイナーを輩出する人気プログラミングスクールを運営する当社が
- エンジニア・ Webデザイナーの違い(仕事内容・練習・スキルなど)
- エンジニアとデザイナーが対立せずうまく仕事を進めるためのコツ
上記2点をわかりやすく解説します。
- プログラミングで開発等を担うのがエンジニア、デザイン制作に重きを置くのがWebデザイナー
- エンジニアは将来性や年収を重視する人、Webデザイナーはクリエイティブな仕事をしたい人におすすめ
- どちらの職種を選んでも定期的なスキルアップは必須
エンジニアとWebデザイナーの違いまとめ
結論から言うと、エンジニアとWebデザイナーの違いは以下の表の通りです。
では、以下からはもう少し詳しく、仕事内容や年収、必要なスキルなどを解説していきます。
エンジニアとは?
IT・Web業界におけるエンジニアとは、プログラミング言語やIT・コンピューターの知識・スキルを活かして、クライアントの要望・課題を解決する技術者のことです。
エンジニアの具体的な仕事内容
エンジニアにも様々な職種がありますが、Webデザイナーと一緒に仕事をするエンジニアは、フロントエンドエンジニアやアプリケーションエンジニアのように、プログラミング言語を用いてWebサイトやアプリの開発を行う仕事が多いでしょう。
エンジニアの年収・残業時間など
エンジニアの平均年収・残業時間などは以下のようになっています(doda職種図鑑より・「Webエンジニア」を例に抜粋
- 平均年収:430.9万円
- 月平均残業時間:32.7時間
- 年間休日数:123.8日
年収は高い水準にあり、全体の16%は年収600万円以上を稼いでいます。
また、需要の高い職種であることから残業時間も比較的多いようです。
エンジニアに求められるスキル
エンジニアに求められるスキルは主に以下の5つです。
- プログラミングスキル
- プロジェクトマネジメントスキル
- タスク管理スキル
- コミュニケーションスキル
- マーケティングスキル
仕事において必須となるプログラミング言語の知識・スキルに加え、納期を守るための管理能力も求められます。
※より詳しくは以下の記事をお読みください。
また、近年では開発業務の複雑化に伴って、エンジニアにも「Webデザイナーの要素」が求められるようにもなってきています(詳しくは後述します)。
Webデザイナーとは?
Webデザイナーとは、企業・個人問わずクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを作成する仕事のことです。
Webデザイナーの具体的な仕事内容
具体的な仕事内容は、下記の2点にまとめることができます。
- Webサイトの構成とレイアウト(ワイヤーフレーム)の作成
- 「Illustrator」「Photoshop」等のデザインソフトを使ったクリエイティブの作成(ロゴ、バナー画像、アイコン等)
「Webサイトの見た目のデザインを作る仕事」を担当します。
Webデザイナーの年収・残業時間など
続いてWebデザイナーの年収・残業時間などは以下のとおりです。(doda職種図鑑より・「出版/広告/Web/映像関連デザイナー/クリエーター」を例に抜粋)
- 平均年収:409.0万円
- 平均残業時間(1ヶ月あたり):24.9時間
- 年間休日数:110.8日
エンジニアに比べて平均残業時間は少ないものの、平均年収は30万円ほど安く、年間休日でも10日ほど少ないという激務であることが見て取れます。
Webデザイナーに求められるスキル
Webデザイナーに求められるのは、
- Webデザインの基礎となる4つの原則(近接、整列、反復、コントラスト)
- 配色・レイアウト・タイポグラフィー
- Illustrator、Photoshopのデザインソフト
これらを自在に扱える知識・スキルで、まとめると「美しいデザインを実現するための技術」が中心です。
とはいえWebデザイナーも最近では「エンジニアの要素」が必要になってきており、HTML・CSSなどの
基本的な言語を使ったコーディングスキルを求められることが非常に多くなっています。
※より詳しくは以下の記事もお読みください。
エンジニアとWebデザイナー、それぞれ向いているのはこんな人!
上記内容をまとめると、エンジニアとWebデザイナーに向いているのは、それぞれ以下のような人であると言えます。
- エンジニア:IT技術やプログラミングが好きな人、設計通りに正確に作業するのが苦にならない人、やりがいよりも年収を重視する人
- Webデザイナー:美しいデザインを見るのがとにかく好きな人、話を聞くのが好き・得意な人、年収よりもやりがいを重視する人
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エンジニアとWebデザイナーは対立してしまいがち
Webやアプリ開発業界が活況になっていることから、職種の垣根を越えて様々な業務が生まれています。
その中でもエンジニアとWebデザイナーは同一の開発現場に居て、同じ制作物を作ります。エンジニアにはWebデザイナーのスキルが、Webデザイナーにはエンジニアのスキルが求められてきているのです。
実際に、IT・Web系専門の転職サイト・Greenの求人案件でも、Webデザイナーの募集要項に「コーディング・検証」の項目を掲載している企業があります。
逆に、フロントエンドエンジニアの募集要項に歓迎条件として「Webデザイン・UI/UX設計に関する知識」を求める企業もあります。
このような状況であるため、例えば「コーディングはどちらの仕事なのか?」のような問題において、エンジニアとWebデザイナーの間では対立が起きてしまいがちです。
エンジニアとWebデザイナーがうまく仕事を進める2つのコツ
では、エンジニアとWebデザイナーの対立を避けるためにはどうすればいいのでしょうか? 円滑に仕事を進めるための2つのコツをご紹介します。
互いの基本的なスキルを勉強する
エンジニアはWebデザイナーの、Webデザイナーはエンジニアの「基本的なスキル」を勉強しておくことが重要です。
基本的なスキルが分かっていれば、互いの業務の大変なポイントを把握することにつながり、相手がやりやすいように業務を振ったり進めたり、場合によっては業務の一部を引き取ったりすることも可能です。
それにより相手にも感謝されますし、実績・評価を上げることにもなります。勉強しておいて損はありません。
「自分から」コミュニケーションを取る
相手から何か言ってきたり、言われてからやるのではなく「自分から」コミュニケーションを取りに行く姿勢も非常に重要です。
「この業務はどちらが担当するのか」等を巡っての対立は大抵がコミュニケーション不足から起こります。
それを避けるためには、相手の出方を待つのではなく、「この業務はどう進めようか?」と自らすすんでコミュニケーションを取りに行くのが大事。
コミュニケーションの取りやすさは業務のやりやすさに直結しますので、仕事を滞りなく進めたい人ほどコミュニケーションを意識しましょう。
まとめ
エンジニアとWebデザイナーはどちらが欠けても業務は進みません。
お互いに気持ちよく仕事をするためにも、互いの業務・必要なスキルや仕事の状況を理解し合い、積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
【プロフィール】 DX認定取得事業者に選定されている 株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。 「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。 累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、 累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、 2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。