エンジニアとデザイナーどっちを選ぶ?違いと上手な仕事のコツを解説

この記事では、エンジニアとデザイナーの違いをわかりやすく解説します。

エンジニアとWebデザイナーは何が違うの?
互いに協力するためには、何が必要なんだろう?

日進月歩で業務内容が複雑化しているWeb・アプリ開発業界。

そこで働くエンジニアやWebデザイナーの方であれば、こうした流れは肌で感じ取っていることと思います。

そして同時に、求められる業務の幅も増え、「自分の仕事はどこまでなんだろう?」「これってエンジニア(デザイナー)の仕事なのでは?」という悩みを抱え、仕事にやりづらさを感じている方も多いことと思います。

そこでこの記事では、多数のエンジニアやWebデザイナーを輩出する人気プログラミングスクールを運営する当社が

  • エンジニア・ Webデザイナーの違い(仕事内容・練習・スキルなど)
  • エンジニアとデザイナーが対立せずうまく仕事を進めるためのコツ

上記2点をわかりやすく解説します。

この記事の要約
  • プログラミングで開発等を担うのがエンジニア、デザイン制作に重きを置くのがWebデザイナー
  • エンジニアは将来性や年収を重視する人、Webデザイナーはクリエイティブな仕事をしたい人におすすめ
  • どちらの職種を選んでも定期的なスキルアップは必須
目次

エンジニアとWebデザイナーの違いまとめ

結論から言うと、エンジニアとWebデザイナーの違いは以下の表の通りです。

エンジニアWebデザイナー
仕事内容プログラミング言語を用いてWebサイトやアプリの開発を行う仕事Webサイトの構成とレイアウトやデザインソフトを使ったクリエイティブの作成
年収430.9万円409.0万円
残業時間32.7時間24.9時間
年間休日数123.8日110.8日
求められる
スキル
・プログラミングスキル
・プロジェクトマネジメントスキル
・タスク管理スキル
・コミュニケーションスキル
・マーケティングスキル
・Webデザインの基礎となる4つの原則(近接/整列_反復/コントラスト)
・配色/レイアウト/タイポグラフィー
・Illustrator/Photoshopを扱うスキル

では、以下からはもう少し詳しく、仕事内容や年収、必要なスキルなどを解説していきます。

エンジニアとは?

画像:Shutterstock

IT・Web業界におけるエンジニアとは、プログラミング言語やIT・コンピューターの知識・スキルを活かして、クライアントの要望・課題を解決する技術者のことです。

エンジニアの具体的な仕事内容

エンジニアにも様々な職種がありますが、Webデザイナーと一緒に仕事をするエンジニアは、フロントエンドエンジニアアプリケーションエンジニアのように、プログラミング言語を用いてWebサイトやアプリの開発を行う仕事が多いでしょう。

エンジニアの年収・残業時間など

エンジニアの平均年収・残業時間などは以下のようになっています(doda職種図鑑より・「Webエンジニア」を例に抜粋

  • 平均年収:430.9万円
  • 月平均残業時間:32.7時間
  • 年間休日数:123.8日

年収は高い水準にあり、全体の16%は年収600万円以上を稼いでいます。

また、需要の高い職種であることから残業時間も比較的多いようです。

エンジニアに求められるスキル

エンジニアに求められるスキルは主に以下の5つです。

  • プログラミングスキル
  • プロジェクトマネジメントスキル
  • タスク管理スキル
  • コミュニケーションスキル
  • マーケティングスキル

仕事において必須となるプログラミング言語の知識・スキルに加え、納期を守るための管理能力も求められます。

※より詳しくは以下の記事をお読みください。

エンジニアがスキルアップする方法!4種のキャリア別に解説
更新日:2024年10月31日

また、近年では開発業務の複雑化に伴って、エンジニアにも「Webデザイナーの要素」が求められるようにもなってきています(詳しくは後述します)。

Webデザイナーとは?

画像:Shutterstock

Webデザイナーとは、企業・個人問わずクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを作成する仕事のことです。

Webデザイナーの具体的な仕事内容

具体的な仕事内容は、下記の2点にまとめることができます。

  • Webサイトの構成とレイアウト(ワイヤーフレーム)の作成
  • 「Illustrator」「Photoshop」等のデザインソフトを使ったクリエイティブの作成(ロゴ、バナー画像、アイコン等)

「Webサイトの見た目のデザインを作る仕事」を担当します。

Webデザイナーの年収・残業時間など

続いてWebデザイナーの年収・残業時間などは以下のとおりです。(doda職種図鑑より・「出版/広告/Web/映像関連デザイナー/クリエーター」を例に抜粋)

  • 平均年収:409.0万円
  • 平均残業時間(1ヶ月あたり):24.9時間
  • 年間休日数:110.8日

エンジニアに比べて平均残業時間は少ないものの、平均年収は30万円ほど安く、年間休日でも10日ほど少ないという激務であることが見て取れます。

Webデザイナーに求められるスキル

Webデザイナーに求められるのは、

  • Webデザインの基礎となる4つの原則(近接、整列、反復、コントラスト)
  • 配色・レイアウト・タイポグラフィー
  • Illustrator、Photoshopのデザインソフト

これらを自在に扱える知識・スキルで、まとめると「美しいデザインを実現するための技術」が中心です。

とはいえWebデザイナーも最近では「エンジニアの要素」が必要になってきており、HTMLCSSなどの
基本的な言語を使ったコーディングスキルを求められることが非常に多くなっています。

※より詳しくは以下の記事もお読みください。

エンジニアとWebデザイナー、それぞれ向いているのはこんな人!

画像:Shutterstock

上記内容をまとめると、エンジニアとWebデザイナーに向いているのは、それぞれ以下のような人であると言えます。

  • エンジニア:IT技術やプログラミングが好きな人、設計通りに正確に作業するのが苦にならない人、やりがいよりも年収を重視する人
  • Webデザイナー:美しいデザインを見るのがとにかく好きな人、話を聞くのが好き・得意な人、年収よりもやりがいを重視する人

なお、Webデザイナーへの就職やエンジニア転職を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。

侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。

「累計受講者数4万5,000名以上」「転職成功率99%」を誇る侍エンジニアなら、未経験からでも挫折なくIT企業への就業が実現できますよ。

\ 給付金で受講料が最大80%OFF /

エンジニアとWebデザイナーは対立してしまいがち

画像:Shutterstock

Webやアプリ開発業界が活況になっていることから、職種の垣根を越えて様々な業務が生まれています。

その中でもエンジニアとWebデザイナーは同一の開発現場に居て、同じ制作物を作ります。エンジニアにはWebデザイナーのスキルが、Webデザイナーにはエンジニアのスキルが求められてきているのです。

実際に、IT・Web系専門の転職サイト・Greenの求人案件でも、Webデザイナーの募集要項に「コーディング・検証」の項目を掲載している企業があります。

逆に、フロントエンドエンジニアの募集要項に歓迎条件として「Webデザイン・UI/UX設計に関する知識」を求める企業もあります。

このような状況であるため、例えば「コーディングはどちらの仕事なのか?」のような問題において、エンジニアとWebデザイナーの間では対立が起きてしまいがちです。

エンジニアとWebデザイナーがうまく仕事を進める2つのコツ

では、エンジニアとWebデザイナーの対立を避けるためにはどうすればいいのでしょうか? 円滑に仕事を進めるための2つのコツをご紹介します。

互いの基本的なスキルを勉強する

画像:Shutterstock

エンジニアはWebデザイナーの、Webデザイナーはエンジニアの「基本的なスキル」を勉強しておくことが重要です。

基本的なスキルが分かっていれば、互いの業務の大変なポイントを把握することにつながり、相手がやりやすいように業務を振ったり進めたり、場合によっては業務の一部を引き取ったりすることも可能です。

それにより相手にも感謝されますし、実績・評価を上げることにもなります。勉強しておいて損はありません。

「自分から」コミュニケーションを取る

画像:Shutterstock

相手から何か言ってきたり、言われてからやるのではなく「自分から」コミュニケーションを取りに行く姿勢も非常に重要です。

「この業務はどちらが担当するのか」等を巡っての対立は大抵がコミュニケーション不足から起こります。

それを避けるためには、相手の出方を待つのではなく、「この業務はどう進めようか?」と自らすすんでコミュニケーションを取りに行くのが大事。

コミュニケーションの取りやすさは業務のやりやすさに直結しますので、仕事を滞りなく進めたい人ほどコミュニケーションを意識しましょう。

まとめ

エンジニアとWebデザイナーはどちらが欠けても業務は進みません。

お互いに気持ちよく仕事をするためにも、互いの業務・必要なスキルや仕事の状況を理解し合い、積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。

この記事の監修者

株式会社SAMURAI

侍エンジニアブログ編集部

【プロフィール】 DX認定取得事業者に選定されている 株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。 「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。 累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、 累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、 2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。

この記事を書いた人

WordPress系言語(HMTL・CSS・PHP)を愛する6歳男の子パパ。2020年のプログラミング教育開始に向け、親子プログラミング学習をやってます。息子のプログラミング教室の送り迎えが日課です。
プログラミングスクールやプログラミング学習のブログ書いてます。

目次