この記事では、フリーランスエンジニアへの独立におすすめのプログラミング言語を紹介します。
国内におけるIT人材不足の深刻化を背景に、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。
なかでも、フリーランスエンジニアは在宅で仕事ができるプログラミングの利点を活かした、自由度の高い働き方。憧れからフリーランスへの独立を目指している人は多くいますよね。
ただ、独立に向けどんなプログラミング言語を学べばいいのか、わからない人もいるはず。
おすすめのプログラミング言語は、その人の目的やプログラミングを学ぶ理由によって違ってきます。理由としては、プログラミング言語もそれぞれ特徴が異なるため「どんな物が作りたいのか」や「希望する年収」などによっておすすめするプログラミング言語は変わるからです。
そこでこの記事では、
- フリーランスエンジニアを目指す前に確認すべきこと
- 目的別でおすすめしたいプログラミング言語3選
- 未経験からフリーランスエンジニアを目指すためのステップ
こちらをご紹介していきます。
- アプリ開発に特化したフリーランスを目指すならRubyがおすすめ
- AI開発に特化したフリーランスを目指すならPythonがおすすめ
- Webサービスに特化したフリーランスを目指すならPHPがおすすめ
- 働き方や平均年収など、フリーランスの基礎情報は目指す前に把握しておこう
フリーランスエンジニアを目指す前に確認すべきこと
まず、フリーランスエンジニアを目指す前に確認すべきことをチェックしましょう。チェックすべき項目は
- 言語の特徴を知る
- 言語ごとの案件数を確認する
- 言語の年収を確認する
- 言語ごとのスキルの習得難易度
などです。
これらの項目は、フリーランスエンジニアとして成功するかどうかの重要な指数になります。
下記のリンク先の記事ではプログラミング言語について詳しく説明していますのでご参考ください。ランキング形式になっているので、どのプログラミング言語を学ぶべきか判断しやすくなっています。
なお、フリーランスエンジニアへの独立に向けどの言語が自分にあうのか、どう学習を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
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フリーランスエンジニアを目指す人におすすめプログラミング言語3選
アプリ開発エンジニアでフリーランスを目指すなら「Ruby」がおすすめ
Rubyは教育機関で使われることもあり、とにかく読みやすく書きやすい言語です。慣れるとコードをとても短く、早く書くことができます。
とくにWebサイトやWebサービスを作る際におすすめできる言語です。学習する際には、HTMLやCSS、JavaScriptなども一緒に覚えることになるので、その点でも初心者の最初の学習にもっとも適していると言えます。
Rubyのメリット
- サーバーの知識がつくので、汎用的な知識をつけやすい
- 非常に多くのWEBサービスやアプリ、ゲームに使われている
- 最近では業務系の分野でも案件が増えてきている
RubyはWEBサービスは勿論、スマホアプリやゲーム、業務系アプリ等も得意としていて汎用性が高いです。また、仕事面では、企業での採用事例も多く、経験が少なくても歓迎されやすい言語です。インターンや副業にもおすすめです。
Rubyのデメリット
- 処理速度が少し遅い
- 大規模開発には向いていない
Rubyは「学ぶ!作る!」という点において物凄く優秀なのですが、言語仕様として処理速度が遅いのが弱点となります。
大規模なシステムを作成したり、複雑なデータベースを使用すると遅くなりがちです。ですが、最近は改善されつつあり、クラウド技術の発展により軽減されてきています。
大企業への就職や、大規模開発にはあまり向いていない点はありますが、学習や中小規模のシステム開発では今はRubyが熱いです。
平均年収・需要
(引用:求人検索エンジン「スタンバイ」調べ )
上記でわかる通り、Rubyの平均年収は550万円と高い水準を誇っています。
いまプログラミングスクールで一番教えられている言語であり、海外でも需要が高まってきている言語の一つでもあります。その理由としては、学習のしやすさと案件の豊富さ、年収水準が高い点がポイントになっています。
できる事・作れる物
Rubyでできること
- Webアプリケーション
- SNS
- ブログ
- オンラインショッピングサイト
- API
- スクレイピング
- スマホアプリ
- 機械学習
Rubyでは、以上の8つのものが作れます。シンプルで学びやすく、様々な応用が効くことは、初心者におすすめできる理由の一つです。フリーランスとしても、応用が効くことはメリットしかありません。
驚きなのは機械学習にも対応していることです。今、AI(人工知能)が様々な商品に搭載されていおり、話題を呼んでいます。とはいえ、機会学習であればPythonの方が今のところ優秀なので、これからの展望に期待ですね。
Rubyで作れるもの
- クックパッド
- hulu
「クックパッド」はRubyをもっと使いやすくまとめたものであるRuby on railsというフレームワークを活用して作られたサイトとして有名です。ユーザーの投稿のしやすさや、アカウントの管理など、なるべく使いやすように作られています。
また、月額課金型で動画ストリーミングサービスの「hulu」や、ご存知「Twitter」もバックエンドと呼ばれるシステム側でRubyのフレームワークであるRuby on railsを使用して作られています。
なお、フリーランスエンジニアへの独立を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
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機械学習エンジニアでフリーランスを目指すなら「Python」がおすすめ
Pythonは、Google三大言語(C++、Java、Python)の一つで、Google App Engine でも採用されています。世界一のUU(ユニークユーザー)数を誇る「Facebook」の開発にも採用されていて、大規模なシステム開発でも有用な言語です。
AI(人工知能)領域で力を発揮している言語としても知られています。しかし、実は様々な場面で使える言語として重宝されています。
まずPythonのメリット・デメリットを覗いてみましょう。
Pythonのメリット
- 文法がシンプルで書きやすく読みやすい
- AIや機械学習の専門分野で実績がある
- ライブラリが豊富で開発を高速化できる
- WebフレームワークでWebサービスを高速でリリースできる
- フレームワークやライブラリが充実しているため様々なシーンで活躍できる
シンプルで書きやすく読みやすいことは初心者にとって一番のメリットでしょう。
Pythonのデメリット
- 実行速度が他の言語に比べて遅い
- 日本語で説明されているページや資料が少ない
- スマホアプリやゲーム開発にあまり適していない
このように完全無欠の優等生かと思われたPythonにも、処理速度の面や守備範囲で親しみやすさを感じさせてくれるぐらいのデメリットがあります。
平均年収・需要
(引用:求人検索エンジン「スタンバイ」調べ )
2019年5月に発表されたPYPLの人気言語ランキングでは1位です。
求人数もかなり増えています。平均年収が高い言語の中でもRubyに次いで案件数が多く、需要がうなぎのぼりで高まっています。
フリーランス案件としての仕事は少ないものの、企業が求めていない訳ではありません。今後は案件数も右肩上がりで上昇していくでしょう。
できること・作れるもの
まず、Pythonでできることを見ていきましょう。
Pythonでできること
- WEBアプリ
- データ解析/分析ツール
- 人工知能(AI・機械学習)
マーケティングに関連する職業の人に非常におすすめできる言語でもあります。その理由は、データ分析や解析などに強い点です。
また、データ分析に強い言語という利点を活かし、人工知能の開発にも一番使われている言語です。
Pythonで作れるもの
- Youtube
- Pepper (ロボット)
「YouTube」や「Instagram」など、ライフスタイルの一部になっているサイトにもPythonは使われています。また、「Pepper」などのロボット関連の人工知能のプログラミングにも利用されています。多岐に渡って利用される言語だということが分かりますね。
なお、フリーランスエンジニアへの独立を目指しているものの、どんな仕事が自分に合うかわからない人は「副業診断」をお試しください。
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Webサービス・WordPress・Webデザイナーなら「PHP」がおすすめ
PHPは日本では多くのWEBサービスで利用されている言語です。
CMSサイト(管理者ページで簡単に更新できるようになっているサイト)作成によく利用される「WordPress」や、ECサイト設置に利用される「EC-CUBE」などにも使用されています。
最近ではWebデザイナーでもPHPを学ぶ人が増えています。その理由としては、
- コーディングスキルだけでは案件獲得が難しくなってきている
- Webサイト制作はWordPressが主流になっていてPHPと相性がいいから
- PHPのスキルがあればよりデザインが効率的に進められるから
などが上げられます。
PHPのメリット
- 文法が比較的簡単
- 利用人口が多い
- ネット上にPHPの情報が多い
- 多くのサービスで使われている
- 求人が多い
日本ではJavaと並んでよく使われる言語で、利用者が多いです。そのため、ネット上でも日本語で解説された情報が豊富です。また、多くのサービスで利用され、そのユーザー数も多いことから、求人数も豊富です。
PHPのデメリット
- 文法の自由度が高い
- ほぼWEB系でしか使えない
- セキュリティが弱い
文法の自由度が高いことがデメリットなの? と思うかもしれませんが、実はある程度ルールがないと無法地帯になってしまいます。
PHPの場合には、多少文法がおかしくてもある程度動いてしまうので、一見なんの問題もなさそうでも、のちにエラーを出すようなことが起こってきます。
平均年収・需要
(引用:PHPプログラマー・エンジニアの年収・給料・給与 | Find Job!)
2019年5月に発表されたPYPLの人気言語ランキングでは5位です。正直、めちゃめちゃ人気があります。WordPressの対応言語でもあるため、その影響もありそうですね!
求人数もJavaに次いでトップクラスの数を誇っています。Web系ではいちばん需要がある言語なので、利用者も多く、PHPエンジニアを欲している企業もかなり多いです。
できること・作れるもの
まず、PHPでできることからみていきましょう。
PHPでできること
- Webアプリ
- Webサービス
結論として、PHPではWeb系しかできません。しかし、Webアプリ開発においてPHPは日本で一番使われている言語です。なので、Webアプリやサービスを作りたいなら、まず学ぶべきはこの言語だといえます。
Webアプリといってもピンと来ないと思うので、具体的に言うと、以下のようなものを作ることができます。
PHPで作れるもの
- ECサイト
- SNS
- ブログ
- お問い合わせフォーム
- 予約システム
- 社内管理システム
このようなWebサービスやメディアで必要なものや、システム側のコーディングに使われます。
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未経験からフリーランスエンジニアを目指す手順
未経験からフリーランスエンジニアを目指すステップというものが存在します。このステップを知っていると、最短でフリーランスエンジニアを目指すイメージが湧くので、学習のモチベーションアップに繋がります。
ステップとしては、
- ステップ1:フリーランスエンジニアの情報を得る
- ステップ2:フリーランスエンジニアに必要なスキルを知る
- ステップ3:フリーランスエンジニアを目指すための学習方法を知る
- ステップ4:実際に案件をどのように取るのかその方法を知る
こちらの4ステップです。
未経験者の場合、このステップをしっかり理解して学習プランを立てましょう。こちらの記事に、未経験からフリーランスエンジニアを目指すために必要な情報がまとまっているので参考にどうぞ。
まとめ
フリーランスエンジニアにおすすめのプログラミング言語がお分りいただけましたか?
未経験からフリーランスエンジニアを目指す場合は、上で紹介した3つの言語がおすすめなのですが、この3つの言語で共通して言えることが
- 初心者でも学びやすい言語
- 案件数が多く、将来性がある
- 人気の高い言語
だということです。
まずは、スキルを習得できなければフリーランスエンジニアになることはできません。なので、最速でフリーランスエンジニアを目指すのであれば、学びやすさを重視して学習を始めるのもアリですね。
一人でも多くの人がこの記事を参考に、フリーランスエンジニアとして成功することを願っております。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。