頑張ってエンジニアになれたけど、もう辞めたい…
エンジニアを辞めたいけど後悔しないだろうか、解決方法を知りたい
苦労してエンジニアになったのに、辞めたいと思う方は実際多いです。
この記事ではエンジニアを辞めたい理由を、システムエンジニアやインフラエンジニアなどの職種別、新卒や未経験、女性、40代などのケース別に紹介します。会社を変える、フリーランスになるなど、エンジニアを辞めたいときの解決方法も併せて紹介しましょう。
エンジニアに向いていないから辞めたい!向いている人の特徴とは?
エンジニアを辞めたいと感じる方は、そもそもエンジニアへの適性があまり高くない可能性があります。
<エンジニアに向いている人の特徴>
- 新しい技術に対する好奇心が旺盛
- 作業効率化を追求する
- 物事を前向きに考えられる
- 集中力がある
- 地味な作業をコツコツとこなせる
<エンジニアに向いていない人の特徴>
- 物事をネガティブに捉えがち
- 几帳面・生真面目すぎる
- マルチタスクが苦手
- 新しいことを取り入れるのが苦手
- 課題意識を持たない
エンジニアという仕事は、ITへの好奇心や技術力が重要です。また、自由で柔軟な発想も求められます。このような特徴に多くあてはまる人は、エンジニアに向いているといえるでしょう。
些細なことが気になる神経質な方、変化を楽しめない方は適正がなく、すぐに辞めたいと思ってしまう可能性があります。
エンジニアに向いている人、向いていない人の特徴についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひお読みください。
エンジニアを辞めたい!と思う5つの場面
まずは、現役エンジニアの僕が「エンジニアを辞めたい!」と思うよくある瞬間を紹介します。
仕事が多い!エンジニアを辞めたい!
仕事が多い(多すぎる)くて疲れ果てたときは、エンジニアを辞めたい、と考える瞬間です。
多くのエンジニアが、下記のような状態に陥ります。
- 仕事が終わらないので毎日出社時間を1時間早めて会社に行く
- 昼休憩を取る時間さえも惜しくなり、自席で流し込むように昼食をとった後すぐ作業へ戻る
- 当然ながら、仕事は終わらないので、平日は毎日終電で帰宅する
- 次の日の出勤まで時間の余裕がなく、自宅ではシャワーだけ浴びてすぐにベッドへ向かう
- もちろん土日は休日出勤して仕事をする
仕事が多くて抜け出せない状態でストレスがたまり、エンジニアを辞めたいと思うようになるでしょう。
仕事と給料が見合わない!エンジニアを辞めたい
仕事と給料が見合わないと感じるときも、エンジニアが仕事を辞めたいと思う瞬間です。
自分が行っている仕事が正当に評価されない、あるいは仕事に給料が見合わないと感じたとき、エンジニアなんて辞めたいと思うのはごく自然なことでしょう。
クライアントとの関係が悪い……エンジニアなんか辞めたい
エンジニアを辞めたいと思う理由のひとつに、クライアントとの関係が悪い、ということが挙げられます。
なかには高圧的であったり、エンジニアをただの下請け程度にしか思ってなかったりするクライアントがいます。クライアントとのやりとりが苦痛になり、エンジニアを辞めたくなってしまうのです。
同じことの繰り返しで、エンジニアを辞めたい
エンジニアの仕事で、同じような業務を延々と続けていると、ずっとこの繰り返しで成長できないのでは……と感じることがあります。
そんなとき、エンジニアを辞めたいと思うのです。
仕事が楽しくないからエンジニアを辞めたい
パソコンに向かって仕事をしているとき、表情が固まっていてワクワクしていない自分に気づくときがあります。そんなとき、エンジニアを辞めて新しい人生をスタートしたくなります。
仕事の意義、環境、給与などを含めた待遇などに不満がなかったとしても、「この仕事、全然楽しくない…」と感じてしまったとき、エンジニアを辞めようと考えてしまうものです。
【職種別】エンジニアを辞めたい場面
続いて、職種別に特有のエンジニア辞めたい!」と思う場面を職種別に紹介します。
- システムエンジニアを辞めたい理由
- インフラエンジニアを辞めたい理由
- Webエンジニアを辞めたい理由
- 組み込みエンジニアを辞めたい理由
それぞれ、詳しく解説します。
システムエンジニアを辞めたい理由
システムエンジニアを辞めたくなる主な理由は、納期管理やチーム全体の統率がきついことです。
システムエンジニアには、IT技術のほか、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなどが求められます。プログラミングや物作りだけやっていたい、という人は仕事が苦痛になり辞めたいと思ってしまいます。
インフラエンジニアを辞めたい理由
インフラエンジニアは、障害発生時の一次対応などの責任の重さから、辞めたいと思うことがあります。
決して止まることが許されないミッションクリティカルなシステムの場合、エラーが検知されるとすぐにエンジニアに問い合わせが来ることがあります。ネットワークやサーバーといったインフラの運用・監視において、何らかの異常が検知された場合なども同様です。
仕事が終わり、1日の疲れをお風呂で癒して明日に備えて就寝したと思ったら、障害が発生して携帯電話の着信音が鳴り響きます。さらに問い合わせの状況によっては、時間を問わず、すぐに出社を要請されることもあるのです。
インフラエンジニアの仕事について、下記の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
Webエンジニアを辞めたい理由
Webエンジニアを辞めたい理由として、収入が安いという点が挙げられます。
Webエンジニアは需要が多く、案件数が多いのが特徴です。しかし比較的低単価の案件も数多いため、業務時間に見合わないと感じて辞めたいと思ってしまいます。
組み込みエンジニアを辞めたい理由
組み込みエンジニアは、激務に耐えられず辞めたいと思うことがあります。
組み込みエンジニアとは「エアコンの設定温度にあわせてファンの回転数を下げる」とか、「給湯器の湯温を一定に保つため自動再加熱する」といった具合に、機器にシステムを組み込むエンジニアです。
組み込みエンジニアは需要に対して人手が少ない、というのが現状です。企業によっては、労働時間が多くなります。
また、クライアントの要望による急な仕様変更があるため、残業が発生する点も組み込みエンジニアを辞めたいと感じる理由です。
【ケース別】エンジニアを辞めたい理由あるある
続いて、新卒、未経験、派遣、40代など、さまざまなケース別に「エンジニアを辞めたい理由あるある」を紹介します。
新卒エンジニアの辞めたい理由あるある
就職活動を頑張り、やっとの思いで憧れのIT業界でエンジニアとして働くことになった新卒エンジニアが辞めたいと思う、よくある理由を解説します。
先輩、上司が厳しい
とにかく厳しい先輩や上司と同じチームになったとき、新卒エンジニアは「もうエンジニアを辞めたい」と考えることがあります。
その厳しさに愛情があれば、耐えられるかもしれません。しかし、新卒エンジニアが「私がなにかしましたか?」というほど、理不尽に厳しく接されることがあります。
そのような先輩や上司は、「年上の方が偉くて当たり前」などというような考えを持っていることが多いため、新人エンジニアには人権がないかのごとく扱ってくるのです。
思い描いていたイメージと違った
「なんか会社説明会で聞いた話と全然違うんだけど…」といったように、入社前に思い描いていたイメージと実際の会社の様子、仕事内容などが異なるとエンジニアを辞めたいと思う場合があります。
「もっとスキルアップできるって思ってたけど、ほとんど期待できないんじゃ…」「社員同士仲良いって聞いてたけど、なんか雰囲気ギスギスしてる…」というように、ネガティブなギャップを感じたときはエンジニアを辞めたくなるものです。
延々とテストばかりやらされる
新卒でエンジニアになって、バリバリとプログラミングをやりたいと思っていたのに、来る日も来る日もテストしか担当させてもらえないとき、エンジニアを辞めたいと感じるでしょう。
「新人はとりあえずテストをやらせておけばいいんだよ」と考えているリーダーも実際に存在しています。
もちろん、テスト自体は重要な工程ではありますが、今日もテスト、明日もテスト、明後日もテスト、数か月後もテスト……これでは、新卒エンジニアが「エンジニアを辞めたい」と考えて当たり前でしょう。
未経験エンジニアの辞めたい理由あるある
未経験でエンジニアに転職した中途採用の方は、現場でのスキル不足に悩んでエンジニアを辞めたいと感じることがあります。
開発現場の経験がないと、習得したプログラミングスキルを活かせない場合があります。「新卒とは異なり、即戦力にならなければ」「ほかのメンバーの足を引っ張ってしまっている」と悩むうちに、エンジニアの仕事を辞めたいという気持ちが強くなっていくというわけです。
未経験からプログラマーになったものの、仕事を辞めたいと悩む理由などについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
派遣エンジニアの辞めたい理由あるある
派遣先で業務を行う「派遣エンジニア」にも、特有の辞めたくなる理由があります。ここでは、派遣エンジニアが「エンジニアを辞めたい」と思う理由をご紹介します。
派遣先の扱いが悪すぎる
派遣先企業の扱いが悪すぎて、エンジニアを辞めたいと感じます。
同じプロジェクトで同じ仕事をしているのに、さまざまな面で「派遣」であることを理由に差を付けられるのです。少し実例を挙げてみましょう。
- 派遣エンジニアは社員食堂が使えない。
- 派遣エンジニアは自動販売機も使えない。
- 派遣エンジニアはウォーターサーバーすら使えない。
- 派遣エンジニアは駐車場代をとられる。
- 派遣エンジニアはエレベーターを使えないところもある
- 派遣エンジニアは名前で呼ばれず「派遣さん」と呼ばれる
なかには都市伝説的なものもありますが、実際にこういった差別的な扱いを受けたという派遣エンジニアは少なくないようです。
派遣先の力になろうと意気込んでいった矢先にこのような仕打ちをされると、エンジニアを辞めたいと考えるのは当たり前です。
派遣先の会社活動に巻き込まれる
派遣社員にかかわらず、正社員と同様会社活動に巻き込まれ、面倒な業務を任されるとエンジニアを辞めたくなります。
派遣という存在が社員の代替であるという考えであるため、このような活動を行わなければならない企業もあるようです。派遣エンジニアからすれば「なんでこんな忙しいときに、こんな作業をやらなければいけないの?」というところでしょう。
このようなことが続くと、バカバカしくなりエンジニアを辞めたいと考えてしまうのです。
40代エンジニアの辞めたい理由あるある
40代といえば、エンジニアとしてさまざまなプロジェクトを経験をし、ビジネスパーソンとしても脂がのった時期といえるでしょう。
会社でも責任がある立場を任されることが多くなる40代は、どのようなときにエンジニアを辞めたいと思うのでしょうか。
変化についていけない
デジタルネイティブ世代と異なり、40代エンジニアはIT業界の変化についていけず辞めたいと思うことがあります。
IT業界のスピードはとても速いです。特にWeb業界をはじめ、AI、クラウド、IoTなどの最先端技術の界隈は、日々進歩しています。
若い世代のようにITに慣れていないと新技術の吸収に時間がかかり、仕事が苦痛になってしまいます。
やりたくもないマネジメントをやらされる
物作りが好きなのにやりたくもないマネジメントをやらされるため、エンジニアを辞めたいと考える40代も多いです。
一般的に40代といえば、何らかの役職につく方も多くなる年代です。それはエンジニアも例外ではありません。
本当はプログラミングをしたり最新技術に触れながら仕事をしたりしていたいのに、毎日進捗の管理、成果物のチェック、クライアントとの折衝をしなければならないのです。
やりたくもないマネジメントを半ば強制的にやらされていると、日々ストレスが蓄積していき、エンジニアを辞めたくなるというわけです。
女性エンジニアの辞めたい理由あるある
続いて、女性がエンジニアを辞めたいと思う理由をご紹介します。
同性の仲間ができない
男性が多くて女性の仲間ができにくいことは、女性エンジニアが辞めたいと感じる理由のひとつです。
IT業界は、男性エンジニアが約80%、女性エンジニアが約20%といわれています。
昼休憩時の雑談ができない、プロジェクトに女性ひとり、という状況で次第に孤独を感じ、もっと女性らしい華やかな仕事につきたいと考えてしまいます。
出産や育児といったライフイベントと仕事の両立が難しい
女性エンジニアの場合、出産や育児といったライフイベントと仕事の両立が難しいという理由で辞めたいと思うことがあります。
エンジニアという仕事は技術の移り変わりも早いですし、仕事量も多く、残業が当たり前の会社もあります。このようななかで、エンジニアとしての仕事と出産や育児を両立させるのはかなり大変なことです。
それでもはじめのうちは、両立させるためにフル稼働してみる方が多いです。ただ最終的には両立に限界を感じて、エンジニアを辞めたいと考えてしまいます。
エンジニアを辞めたいときの解決方法
エンジニアを辞めたいと思ったとき、環境を変えることで解決できる場合があります。
エンジニアを辞めて後悔しないために、下記の方法を検討してみましょう。
別の会社に転職する
エンジニアを辞めたいと思ったとき、仕事が嫌いでない場合、職場を変えるだけで解決する可能性があります。
転職先を探すときは、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
フリーランスとして独立する
会社員という働き方が合わずにエンジニアを辞めたいと考えるなら、フリーランスとして独立するのも手です。実績やスキルによっては、フリーランスエンジニアとして活躍できるでしょう。
いきなりフリーランスになるのは不安がある、という方は「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」のフリーランスコースでサポートを受けてみてはいかがでしょうか。
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異職種に転職する
仕事が合わない、楽しくないから辞めたい、という方はIT業界での経験を活かしてエンジニア以外の職種に転職しましょう。
IT業界であれば、営業や事務でもエンジニアの仕事で得た知識を活用できるはずです。
まとめ
現在エンジニアの仕事が辛くて辞めたいと悩んでいる方は、なぜ辞めたいのか、理由を考えてみましょう。エンジニアを辞めたい理由を特定できてから、エンジニアを続けるのか、あるいは辞めるか判断してください。
エンジニアを辞めても続けても、今までの経験は必ず何らかの形で活かせるはずです。
この記事のおさらい
エンジニアが仕事を辞めたくなる理由は、下記のとおりです。
・仕事が多い
・バグ・故障時は24時間気が抜けない
・仕事と給料が見合わない
・クライアントとの関係が悪い
・成長が期待できない
・仕事が楽しくない
辞めたいと思ったとき、エンジニアとしての仕事が嫌いでないなら会社を変える、エンジニアとしての仕事がきつい・楽しくないという理由で辞めたいなら職種を変えるのがおすすめです。その際、IT業界であれば経験を活かせる場合があります。