Kotlinは、何ができるプログラミング言語?
Kotlinで、フリーランスになれるのかな?
KotlinはGoogleが公式開発言語として認定したこともあり、とても将来性の高い言語でもあります。そこで、Kotlinを習得してフリーランスとして活躍したいと考えている方も多いですよね。
しかし、新しいプログラミング言語なので、実際にフリーランスとしての案件があるのか、そもそもフリーランス向きの言語なのか気になる方もいらっしゃいますよね。
そこでこの記事では、Kotlinのフリーランスエンジニアの現状とKotlinがフリーランス向きの言語であるかということを、フリーランスエンジニア状況、言語の強みも含めて、色々な視点から解説していきます。
この記事を読んでいただけば、Kotlinについての理解が深まり、プログラミング言語選択の判断材料になると思います。
Kotlinフリーランスエンジニアの状況
まずはじめに、Kotlinを使った、フリーランスエンジニアを取り巻く状況として、案件数・年収・将来性の3点をお伝えしていきます。少しでも、具体的にイメージしていただければと思います。
Kotlinフリーランスの案件数
まずは、フリーランスの案件数です。ITフリーランスに特化した求人サイト「フリーランススタート」の案件数で比較するとこのような結果が出ました。※2019年10月28日現在
- Kotlin:349件
- Java:22184件
- PHP:11326件
上記のようにJavaやPHPに比べてKotlinはまだまだ案件数が少ないことが分かりますね。また、「スマホ向けアプリ開発」や「ソーシャルゲーム開発」が多いことも特徴のひとつです。
案件の性質上、企業に常駐して開発するものが多く、あまりリモートワークには適していないといえます。
Kotlinフリーランスの年収
次に、年収についてです。求人検索エンジン「スタンバイ」による、プログラミング言語年収ランキングによると、Kotlinの平均年収は、575万円となっており、全体の4位にランクインしています。
このことから、Kotlinエンジニアの収入は他言語に比べて高いことが分かりますね。
しかし、経験年数が少ないうちは、他言語と大差はなく月25万円ほどの給料となるので注意が必要です。まずは経験を積むことを目的にして案件を獲得した方がいいでしょう。
5年以上のベテランエンジニアになれば、扱う案件の単価も大きく向上し、月70万円以上の案件も容易に獲得できるようになりますよ。
Kotlinフリーランスの将来性
Kotlinは、スマホアプリの開発・モバイルゲームの開発・IoT開発など幅広い分野で、活用されています。GoogleがAndroidアプリの開発推奨言語にKotlinを指名しました。そのため、2017年頃から案件数が増え始めました。
スマホが普及したことや、今後のIoT開発の発展に伴って、Kotlin開発案件が増えています。これからも開発言語をKotlinに乗り換える企業も増えていくと想定されるため、今後さらに、Kotlinエンジニアの需要が高まる事が予想されます。
Kotlinはフリーランスエンジニア向きの言語なのか?
さて、前項ではKotlinを取り巻く状況をお伝えしました。ここからは、Kotlinがフリーランス向きのプログラミング言語なのかということについて、解説していきたいと思います。
- Kotlinの特徴
- Kotlinで開発できるもの
- 未経験者からの習得難易度
- 常駐エンジニアとフリーランスエンジニア年収の違い
Kotlinの特徴
Kotlinはオブジェクト指向のプログラミング言語です。開発環境(Android StudioやIntelliJ IDEAなど)も豊富であり、学習に取り組みやすい言語でもあります。
また、Kotlinは、Javaと互換性があるプログラミング言語ということも特徴の一つです。それは、Javaから移行しやすいということ点で強みでもあります。なお、Javaよりもシンプルで、短いコードでの技術が可能なため、とても使いやすい言語になっています。
Kotlinで開発できるもの
前項でも、述べたとおり、Kotlinは、スマホアプリの開発・モバイルゲームの開発・IoT開発など、活用の場は多岐に渡っています。
さらに近年では、Fintech系案件(仮想通貨の取引所のプラットフォーム開発・決済システム開発など)も増えています。世界的な大企業も取り入れ始めている言語でもあるので、これからさらに幅広い分野での活用がされていくことでしょう。
未経験者からの習得難易度
「Kotlinの特徴」の項で、学習を始めやすい環境であることは、前述しています。互換性のあるJava開発経験があれば、Kotlinを習得しやすいでしょう。しかし、開発未経験からKotlinに携わる案件は少ないのが現状です。
反面、他言語での開発経験のあるエンジニアが、経験を生かしてKotlinの言語での開発現場に入るのは案件としても多いです。Kotlin未経験でも、これまでの経験を生かしながら、Kotlinの習得を目指してはいかがでしょうか?
常駐エンジニアとフリーランスエンジニア年収の違い
年収については、先述しました。常勤エンジニアとフリーランスエンジニアには、大きな年収の違いはありません。それよりも、これまでの開発経験の方が年収アップの要因になります。
また現状では、リモートでの案件は少ないです。しかしながら、フリーランス市場の盛り上がりと政府の働き方改革が後押しとなり、リモートでの案件も増えていくと思われます。
【結論】Kotlinは学びながら、これまでの経験を生かせる
Kotlinのフリーランスエンジニアの現状とKotlinがフリーランス向きの言語であるかということを、分析しました。
Javaとの互換性が高い点、Androidアプリ開発のGoogle推奨言語として、将来性が高い言語です。
フリーランスを目指す上では、Kotlinを学んだ経験がなくても、これまでの経験を生かせる案件は多数あります。フリーランスとして、ステップアップを目指せる言語であることは確実です。学び始めやすい言語ですので、ぜひ取り組んでみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。