文系だけどWebエンジニアになりたい…!
でも勉強や転職で不利になるの…?
今後も大きな成長が見込める分野としてWebエンジニアへの就職・転職は人気がありますが、理系出身者向けの職業というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
しかし実際は、Webエンジニアになるために学生時代の文系・理系はそこまで影響がありませんし、文系卒でも手に職をつけるチャンスのある業界です。
今回は、文系卒でもWebエンジニアになるための方法や、おすすめの学習法をご紹介します。
そもそも文系卒でWebエンジニアになる事は可能か?
結論から言うと全く問題なく可能です。
「エンジニア」という言葉を聞くと数学・物理などの理系科目を想起しやすいですが、実際のWeb開発の現場ではプログラミングの実務経験が重要です(AI分野では数学が必要)
ですので文系卒でも、Webエンジニアとして現場稼働できるスキルがあれば十分仕事が取れます。学習方法も現在はWebサービスからスクールまで豊富にありますし、IT系に特化した就職・転職エージェントも増えています。
また現在IT業界は人手不足なこともあり、新卒採用で未経験から育成前提で採用する企業も多いです。文系でもWebエンジニアになれる可能性が高いと言えます。
文系出身者からWebエンジニアになりやすい人の特徴・適正
文系卒でもWebエンジニアになることは十分可能であることが分かりました。
しかしWebエンジニアに向いている性質というのはやはりあります。理系出身者でもこれらが無いとWebエンジニアに向いていない可能性もあります。
自らキャッチアップし続ける事ができる人
Webエンジニアが属するIT分野は技術の進歩と変化がとても早く、トレンドの技術があっという間に廃れる可能性があります。
ですのでWebエンジニアは自分から常に最新情報を学び、キャッチアップし続けなければ生き残れません。とくにプログラミングやIT分野が好きで、調べたり学ぶことが苦でない方は文系・理系問わず有利です。
変化を拒まない人
主要技術の変化がとても早いということは、そこに従事するWebエンジニアも自分を変えて対応しなければいけません。
またWebエンジニアはチーム単位で動く、複数のプロジェクトに参加する、異なる場所で勤務するなど環境の変化も大きい職業です。様々な変化に柔軟に対応する能力が求められます。
コミュニケーション能力に長けている人
上記のチーム単位で動くことや、さまざまなプロジェクトやクライアントとの関わりがあることから、Webエンジニアは一般的なイメージよりも人と関わる職業です。
一人で黙々と作業するというより、ミーティングをしっかり行い情報共有を徹底するため、コミュニケーション能力が問われる職業です。
例えば営業や接客の経験、管理職のマネジメント経験などあれば、文系卒でも転職時に有利に働く可能性があります。
文系からWebエンジニアになるメリット
漠然とWebエンジニアが人気の職種ということは聞くけれど、文系卒で目指すメリットはあるのか、気になる所ですよね。
ここではWebエンジニアになるメリットをご紹介します。
手に職がつけられ、スキルアップが望める
情報処理推進機構(IPA)が毎年発行している「IT人材白書2019」によると、「IT人材の“量”に対する過不足感」に関する2018年度の調査で、IT企業・ユーザー企業共に「大幅に不足している」回答が30%を超えています。
つまりIT分野の人材は現在高い供給不足の状態にあり、これは今後も拡大すると考えられています。今からプログラミングスキルを身につけておけば、「食いっぱぐれにくい職」としてとても強力です。
若い人であればWebエンジニア未経験でも採用して育てようという企業がありますし、30~40代からでもチャンスはたくさんある業界です。
いろんなキャリアパスが考えられる
IT業界は転職が当たり前の世界。リモートワークも増えている現在、Webエンジニアはさまざまなキャリアパスを取れるのが大きなメリットです。
正社員エンジニア
現在はIT企業にかかわらず、さまざまな分野でIT技術が必要なため、Webエンジニアの正社員雇用のチャンスは多くあります。
特に20代新卒の若い人であれば育成前提で雇ってもらえることもあるので、企業で実務経験とスキルを磨いてから独立、というキャリアパスも考えられます。
フリーランスエンジニア
十分なスキルと実務経験があれば、フリーランスのWebエンジニアとして仕事を取ることも可能です。
転職エージェントやクラウドソーシングで仕事を受注したり、自己管理能力が必要になりますが、上手くいけば高収入も期待できる働き方です。
副業エンジニア
プログラミングスキルを活かして、スキマ時間や休日などに副業としてWebエンジニアで稼ぐ方法です。
現在はクラウドワークスやココナラなどクラウドソーシングが充実しており、スキルがあれば月5~10万程度の収入を得るのはそこまで難しくありません。
起業する
Webエンジニアとしての技術や知識を活かし、独自のサービス・プロダクトを立ち上げ企業することもできます。
ブログや動画など情報発信のようなスモールビジネスから、アプリ・ゲームの開発など、IT技術を活かせる起業のアイディアは多様です。これは成功したときのリターンが一番大きいキャリアパスです。
将来的には高収入が見こめる
Webエンジニアの供給不足は仕事の多さに加え、収入面でもメリットがあります。
Webエンジニアの平均年収
正社員Webエンジニアの年収のボリュームゾーンは、30代前半でも500万円あたりにあります。同世代の平均年収が400万円前後なので、Webエンジニアは高給取りと言えます。
キャリアアップ、フリーランス、起業の選択肢
Webエンジニアは高給取りですが、正社員で技術職だけでの収入はいずれ頭打ちになります。プロジェクトリーダーなど、マネジメント職へのキャリアアップができれば年収を増やせます。
またフリーランスエンジニアで優秀な方は30代以下で年収1,000万円を超えることもありますし、企業で成功すれば収入面では青天井です。
キャリア形成に成功すれば高収入が見込めるのも、Webエンジニアのメリットの一つです。
文系からWebエンジニアになるための方法
ここからは文系出身者がWebエンジニアを目指すための具体的な方法をご紹介します。
学ぶべき言語は?
これからWebエンジニアを目指す文系の方が学ぶべきプログラミング言語、それはズバリ、
- Ruby (ルビー)
- PHP (ピーエイチピー)
- Python (パイソン)
これら3つの言語です。それぞれ簡単にご紹介します。
Rubyとは?
日本人のマツモトユキヒロさんが開発した言語で、日本語情報が多く学びやすいのが特徴。Ruby on Railsというフレームワークで使われており、現在のWebアプリ開発のスタンダードになっています。
本気で学べば数ヶ月でWebアプリが作れてしまうぐらい分かりやすい言語なので、初心者でも取り組みやすくおすすめです。
PHPとは?
3大フレームワークの一つ、Laravelを動かしている言語で、WordPressやFacebookがこの言語で作られています。
とくにWordPressを使用するWeb制作は案件数が多いため、この言語を最初に学んでおくと実績を積みやすくおすすめです。
Pythonとは?
AIやIoT分野で活躍しており、学習コストも低いことでも有名な言語です。
AI分野は数学が必要なため文系には厳しそうですが、Pythonという言語自体はYouTubeやInstagramなどでも使われる汎用性の高いものです。言語別の平均年収も高めで、今後案件数も増えることが期待でき、おすすめの言語の一つです。
勉強方法は?
プログラミングの勉強方法は主に以下の3つに分けられます。
プログラミングスクール
モチベーションを保ちやすく挫折率が低いので資金があるなら最もおすすめです。
スクールごとに特化している言語が違う、就職支援の有無、年齢制限などありますので、自分に合うスクールを探しましょう。
Web学習サービス
「ドットインストール」や「プロゲート」など、無料で始められる質の高いサービスがあります。
独学で気軽に始めるならおすすめです。
書籍
学びたい言語や作りたいプロダクトが決まったら、対象の入門書を一冊読んでみるのもおすすめです。
現在はKindle Unlimitedなどのサブスクリプションサービスで読めるプログラミング本も増えているので、ローコストで学習が可能です。
オススメのプログラミングスクールは?
プログラミングスクール選びで見るべき主なポイントは、
- オンラインorオフライン
- 学びたい言語のカリキュラムがあるか
- 就職支援の有無
- 費用
これらが自分の目的と合っているスクールを選びましょう。
こちらの記事でオススメのプログラミングスクールを5つ紹介しています。
オススメの求人サイトは?
いざWebエンジニアとして職を探す時に活用すべきなのが転職エージェントです。ここではWebエンジニアにおすすめの求人・転職サイトを簡単にご紹介します。
レバテックキャリア
IT業界では評価の高い大手転職エージェントです。IT系に特化しているだけあり、求人数はもちろん、担当者対応への満足度の高さも魅力です。
⇨ レバテックキャリアの公式サイトはこちら
また同社のフリーランス向け求人サービス「レバテックフリーランス」は、登録者の平均年収が862万円と高く、フリーランスエンジニアにもおすすめです。
マイナビITエージェント
Webエンジニアとして正社員登用を目指すならおすすめの転職エージェントです。大企業から中小企業まで、優良企業の案件を豊富に扱っています。
面接対策や履歴書添削などのサポートも手厚く、転職活動を有利に進められます。
⇨ マイナビITエージェントの公式サイトはこちら
Midworks
フリーランスでも正社員並みの保証がつき、保険や経理関係などのサポートが手厚いフリーランス向けの転職エージェントです。
個人事業主になるフリーランスエンジニアでも安心して働けるのが嬉しいポイントです。
⇨ Midworksの公式サイトはこちら
どんな企業がオススメ?
ITエンジニアが従事する企業は大きく分けると「受託企業」と「自主開発企業」分けられます。
受託企業のメリット・デメリット
受託企業とは「別会社から委託されてシステム開発を行う」企業のことです。
【メリット】
- さまざまな案件を経験できる
- 場数を踏めるのでスキルと実績を積みやすい
【デメリット】
- 業務内容や納期がクライアント次第
- 要望に合わせるため激務になることもある
- 下流工程ほどしわ寄せがきやすい
受託企業では納期を守るために長時間労働や残業などが求められる場合もありますが、短期間でエンジニアとしての経験を積むには向いています。
自主開発企業のメリット・デメリット
自社製品で使用するシステム開発を行う企業が自主開発企業です。
【メリット】
- 最新技術に触れやすい
- 最新のユーザー動向・ニーズを知れる
- スピード感のある中で仕事ができる
【デメリット】
- 扱える技術が限られることがある
- 変化対応力・コミュニケーション能力が必要
- イメージほど自由でないことも
自社のWebサービスやアプリ開発なので、常に世の中の変化にキャッチアップし、そのスピードに対応できる新しい技術を使って仕事ができるのが自社開発企業の魅力です。
一方で、大企業の場合は企業のスタイルは自社開発でも、自分の担当範囲がとても狭かったり、ベンチャーでは予算が限られていてあまり自由でないこともあります。
自分で律して学ばなければ、むしろ受託企業よりもスキルアップが難しいこともあるのです。
文系からWebエンジニアになった人の体験談
最後に、実際に文系出身者の未経験者で、Webエンジニアとして転職・独立成功した人の体験談をいくつか紹介しておきましょう。
リアルな体験談は非常に参考になりますので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
文系卒でもWebエンジニアになるための方法や、おすすめの学習法をご紹介しました。
文系出身者でもWebエンジニアとして働き、充実したキャリアを形成するのは十分可能だということをお伝えできたかと思います。
Webエンジニアは文系・理系の住み分けよりも技術者としてのスキル・経験が物を言う世界です。未経験からでもやり方次第で短期間で実務レベルを目指せます。
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