PHPを勉強したらWebエンジニアになれる?
PHPが使えるWebエンジニアの需要はどうなの?
この記事をご覧のあなたは、そんな疑問を抱いているのではないでしょうか?
Webエンジニアを目指す際、「どのプログラミング言語を選ぶか?」は重要です。特にPHPは、Webエンジニアとして活躍するための重要なプログラミング言語の一つといえます。
ではなぜPHPはWebエンジニアにとって重要なのでしょうか。需要は一体どれくらいあるのでしょうか。
この記事では、PHPがWebエンジニアとの相性が良い理由とPHPの将来性を解説します。ぜひ参考にしてください。
【結論】WebエンジニアとPHPの相性はいい
結論からお伝えすると、WebエンジニアとPHPの相性は良いです。
PHPはLAMPのスキルセットとして紹介されることが多いプログラミング言語です。LAMPとは、Webシステム開発の際に必要な環境を構築するために欠かせないものです。
Web上でサイトを公開するには、「サーバー」が必要なのですが、LAMPはこのサーバーを公開する上での環境の土台ともいえます。そして、PHPは「サーバーサイド」で使用するプログラミング言語です。
つまり、LAMPとPHPをセットで理解することで、Web開発が円滑になります。
また、PHPはWeb開発においても使用されることが多いプログラミング言語です。世界中のWebサイトのおよそ3分の1はWordPressが使われています。このWordpressにおける機能面の開発を担っているのがPHPです。
PHPで開発されたWebサイトは世界中で24億以上あるといわれています。数字が物語っているように、Web業界においてPHPは使用頻度の高い言語といえます。
PHPがWebエンジニアと相性がいい理由
PHPがWebエンジニアと相性がいい理由は大別して以下の6つです。
- Web開発に特化した言語
- データベースと簡単に接続できる
- フレームワークが豊富にある
- 情報量が多い
- WordPressのカスタマイズができる
- 初心者でも学びやすく扱えるエンジニアが多い
それでは、それぞれ解説していきます。
Web開発に特化した言語
PHPはWeb開発に特化した言語です。Web開発とは、ホームページの色あいなど見た目部分ではなく、機能の提供を意味します。
例えば、問い合わせフォームに情報を入力した後に確認の表示がでることや、検索した後に検索結果が表示されるのも、全てWeb開発に含まれます。PHPはこのようなWebサービスにおける機能面を支える言語です。
データベースと簡単に接続できる
プログラミング言語には、大別して「フロントエンド」と「バックエンド」に分けられます。フロントエンドはホームページでいう色や文字の大きさなどの見た目の部分です。
一方、バックエンドはホームページ上のリンクをクリックしたら別のページに移動するなどの「機能」部分となります。バックエンドでは、ホームページの裏側の機能面を変更する際、様々なデータを使用する場合があります。
PHPはバックエンドなので、データベースと接続しやすい言語といえます。
フレームワークが豊富にある
フレームワークとは、Web開発する際の土台となるソフトウェアのことです。Web開発する際の骨組みとなります。
Web開発では、大量のコードを打ち込む必要がありますが、フレームワークを利用することで時間短縮が可能です。また、フレームワークの使用により、経験の浅いエンジニアでもセキュリティを確保した開発が可能となります。
PHPでは、「Laravel」や「Cake PHP」をはじめ、様々なフレームワークが豊富にあるため、先ほど挙げたフレームワークのメリットが受けられます。
情報量が多い
PHPが使用されはじめてからすでに20年以上たっています。長年使用されてきた言語のため参考にできる情報量が多いです。PHPを使って長年Web開発を行ってきたベテランエンジニアの方も多いでしょう。
また、PHPの解説本も多数あるので、独学で学びやすい言語といえます。PHPを取り扱っている学習サイトもあり、自分のペースで手軽に学習しやすい言語です。
WordPressのカスタマイズができる
前半の方でも説明しましたが、WordPressの機能面をPHPで変えることが可能です。例えば、リンクをクリックしたらどのページにいくのか、ページをどのように表示させるかなど、PHPによって自由自在にカスタマイズができます。
PHPでWordpressがカスタマイズできることは、PHPエンジニアは自分のWebサイトの機能面を自分で変更でき、かつWordpressのカスタマイズに関する仕事を受注するのが可能であることを意味します。
初学者でも学びやすく扱えるエンジニアが多い
PHPについて、すでに「PHPの情報量が多い」ことと「フレームワークが豊富」なことを解説しました。情報量が多いということは、初心者でもPHPに関する情報が入手しやすく、学びやすいことを意味します。
また、フレームワークが豊富なことは初心者に扱いやすいこともすでに解説した通りです。PHP初心者向けの学習サイトや書籍は多数あるので、初心者でも学びやすい言語といえます。
Web業界におけるPHPの需要
前半の方でもお伝えましたが、PHPはバックエンドの言語です。バックエンドの言語は多数ありますが、ワールドワイドウェブ技術調査によると、2017年時点でPHPのシェアは83.1%にも及びます。
数字が示しているように、Web業界におけるPHPの需要は高いといえます。なお、PHPの需要の高さは、世界中のWebサイトのおよそ3割が使用しているといわれる「Wordpres」の需要の高さが後押ししています。
PHPの求人数
求人サイトのインディード(2019年2月時点)によると、PHPの求人数は「14,880」と多いです。なお、Pythonは6697、Rubyは7301という求人数を踏まえると、PHPの求人数の多さがわかるでしょう。なかでもWeb開発の案件が多いです。
求人数が多さは、需要の高さを示す一つのエビデンスといえます。長年使用されてきた言語ですが、まだまだ需要はおとろえていないといえるでしょう。
PHPの平均年収
求人検索エンジンスタンバイのプログラミング別平均年収ランキング(2017年)によると、「PHPエンジニアの平均年収は522万」となっています。なお、順位は10位と他の言語と比べると少し低い結果です。
PHPは取り扱うエンジニアが多い分、付加価値は他の言語に比べると低いといえます。とはいえ、PHPからはじめ、他の希少価値の高い言語にステップアップすることが可能です。
例えば、PHPの実務経験があることで、人工知能ブームにより需要が高まりつつあるPythonのエンジニアに採用される可能性が高まります。
PHPの将来性
pierre carbonnelleによる「PYPL PopularitY of Programming Language Index」によると、2019年のプログラミング言語注目ランキングで第5位に選ばれています。また、多くのWebサイトがWordpressを使用していることから、PHPの需要が急に無くなるとは考えにくいでしょう。
そのため、PHPは将来性のある言語といえます。とはいえ、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)に関するプログラミング言語が注目を集めていることは確かです。まず初心者向けのPHPを学び、それから他の言語を学ぶのも選択肢に入れておくと良いでしょう。
まとめ
今回はWebエンジニアとPHPの相性やその将来性について解説しました。
PHPエンジニアの可能性を理解できたでしょうか? PHPは、プログラミング初心者の方におすすめの言語といえます。他の言語と比べると、PHPに対応している学習サイトや書籍は多いため、独学での習得も可能です。
とはいえ、独学はモチベーションの維持が難しいという方もいるでしょう。独学だと不安な方はプログラミングスクールに通うというのも選択肢の一つですよ。
この記事がきっかけで、PHPの理解が深まれば幸いです。