「志望動機」ってどう書けばいいの?
未経験の職種に応募するとき、履歴書やエントリーシートの「志望動機」ってどう書けばいいのか悩みますよね。
今回はWebデザイナー求人の志望動機について解説していきます。転職活動に役立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
Webデザイナーを目指す人向け志望動機の書き方
Webデザイナーの転職に必要なのが志望動機です。この志望動機により、面接を受ける人のやる気、今までに経験したことを会社側にしっかり伝えることができます。
Webデザイナーとして、自分ができることや活かせるスキルをアピールするのはもちろんのこと、将来のビジョンなどを志望動機で伝えることは転職活動において大切なことです。
そこでここでは、Webデザイナーを目指す人向け志望動機の書き方を解説します。
Webデザイナーの仕事に活かせるスキルや経歴を書き出す
志望動機を書く前に、まずは自分のスキルや経歴を全て書き出します。新卒や社会人経験が少ない場合は、学生時代のサークルやアルバイトの経験まで遡ってください。
全て書き出したら、Webデザイナーの仕事に活かせるスキルや経験をピックアップします。
ちなみに、Webデザイナーに必要なスキルや経験は下記の通りです。
- デザイン系ソフトのスキルや経験
- カラーコーディネートスキルや経験
- コーディングスキルや経験
- コンセプトの策定やコンテンツ企画立案のスキルや経験
Webデザイナーにはさまざまな素質が求められます。類稀な発想力を活かし、イメージに合うデザインは独創的であったり、個性的で魅力的なWebをデザインすることが求められます。たとえば下記のようなものです。
- ものづくりがとにかく好き
- ロジカルにデザインを考えることができる
- 集中力
- コミュニケーション能力
未経験者や新卒の場合、Webデザイナーに必要なスキルや経験はないかもしれません。
その場合は、コミュニケーション能力や、ものづくりがとにかく好きことなどWebデザイナーに必要な資質をアピールしたり、チームで目標を達成して経験などを伝えたりするといいでしょう。
応募先企業が求めるスキルや経歴を書き出す
応募先企業によって、Webデザイナーに求めるスキルや経験が異なります。そのため、自分のスキルや経験を棚卸しした後は、求人情報やホームページから、応募先企業が求めるスキルや経験を書き出します。
新卒募集のページは、学生向けに事業や業務内容に分かりやすく紹介しているので、中途採用の場合も目を通しておくといいでしょう。
また、応募先企業が上場企業なら、IRページなどで決算資料を確認することで、事業内容や中長期的ビジョン、今後の方向性なども確認できます。
このように、求人情報以外にも目を通して、応募先企業が求めるスキルや経歴を書き出しましょう。
自分のスキルや経歴が応募先企業で活かせることを伝える
ここまでできたら、自分のスキルや経歴の中で応募先企業に活かせるものをピックアップします。
ピックアップしたスキルや経歴を元に、応募先企業で活躍できることをイメージできるように志望動機を書いていきましょう。
この時にスキルや経歴を証明する具体的なエピソードを、盛り込むことがポイントです。また、将来のキャリアパスや、どのようなウェブデザイナーになりたいか書いて締めくくるといいでしょう。
Webデザイナーを目指す人向け志望動機例文
Webデザイナー経験者、未経験者及び新卒者それぞれの志望動機の例文や書き方のコツを解説します。
Webデザイナー経験者の志望動機例文
Webデザイナーの経験者の場合は、前職でどのような業務をしてきたか?を、志望動機に盛り込むといいでしょう。
また、今回の転職の目的がキャリアアップやスキルアップなど、前向きな目的であることを伝えてください。
Webデザイナー経験者の場合の志望動機の例文は下記の通りです。
前職のWeb制作会社では、様々な業種のWebサイトのデザインだけでなく、キャンペーン用のランディングページやバナーなどの制作をしていました。
その中でも、特にコスメや美容関連のサイト作成にやりがいを感じました。また、Webサイトを制作して終わりではなく、事業会社でWebサイトを育てていきたいという思いが強くなりました。
貴社のサイトを拝見し、コンセプトに共感しただけでなく、貴社であれば、自分の得意とするナチュラルテイストのデザインスキルを活かしつつ、デザインだけでなく、コンテンツ企画やサイトの運営などにも携われると思い、応募しました。
将来的には、Webデザイナーとしてだけでなく、ディレクション的な役割も担っていけたらと考えております。
Webデザイナー未経験者の志望動機例文
未経験者の場合、経験者と違いWebデザイナーとしての業務経験をアピールすることができません。そのため、Webデザイナーに必要な素養があること伝えるといいでしょう。
また、IT業界は変化の早い業界のため、未経験者を採用する場合、学び続ける意欲あるかどうかも見られます。
そのため、新しい知識やスキルを貪欲にキャッチアップし、スキルアップする意欲があることを志望動機に書いておくといいでしょう。
Webデザイナー経験者の場合の志望動機の例文は下記の通りです。
前職では不動産会社で営業事務の仕事に従事していました。その中で、業務の一つとして、サイトの更新作業を行ううちに、Webデザインに興味を持ち、Webデザインスクールに通いました。
スクールの課題でWebサイトを制作する中で、仕事としてWebデザインをしたいという気持ちが大きくなりました。
貴社はWebページ制作会社として、多数のブランドサイトの制作案件が多く、いろいろなサイトに制作に関われると思い、応募しました。
将来的には、Webデザインだけでなく、Webサイトに付加価値を与えるUI/UXに配慮したWebサイトが作れるようにスキルを磨き、少しでも早く貴社に貢献していたきたいと思っております。
Webデザイナーを目指す新卒者の志望動機例文
新卒の場合、業務経験がありません。そのため、ウェブデザインの仕事に興味にもった理由や、将来のキャリアプランについて志望動機に書くようにしましょう。
また、学ぶ意欲があることを伝えるために、スクールなどの通ってWebデザインの勉強をしている場合は、そのことも志望動機で触れておくといいでしょう。
新卒者の場合の志望動機の例文は下記の通りです。
学生時代からデザインの仕事に興味をもっていました。そのため、大学とは別にWebデザインのスクールに通い、Webデザインやサイト制作の勉強をしています。
ある時、現役のWebデザイナーの方と話をする機会があり、自分も人の心を動かすようにサイトを作る仕事をしたいという気持ちが大きくなりました。
また、Webデザインだけでなく、サイトの企画や運用までやりたいと思っております。そのため、デザイン業務以外の業務も積極的に行っている貴社で仕事がしたいと思い、応募しました。
将来的には、Webデザイナーとしてだけでなく、Webディレクターとしても仕事ができるようにスキルアップをして、貴社に貢献できる人材になれるよう努めていきたいです。
Webデザイナーが志望動機を書く際のポイント8つ
Webデザイナーが面接を受けるために、志望動機を書くことが多いでしょう。その際、何も考えずに書くよりも、ポイントを掴んで書いた方が、会社側へ好印象を与えます。
Webデザイナーが志望動機を書く際のポイントを8つ取り上げて、それぞれ詳しくご紹介しましょう。
ポイント1:会社を選んだ理由を明確にする
Webデザイナーが志望動機を書く際のポイントは、会社を選んだ理由を明確にすることです。数ある職業の中からどうしてWebデザイナーという仕事を選んだのか、自分の考えをしっかりと明記することで、会社側にデザイナーとしてこの会社で働きたい気持ちを伝えることができます。
また、会社のHPを閲覧して、考え方が一致して共感した、過去の実績が多くあるから選んだなど、企業を選んだ志望動機を伝えるのもよいでしょう。
ポイント2:活かせるスキルを明記する
自分が活かせるスキルをしっかり明記することが大切です。Webデザイナーとして採用するからには、他の人よりひとつでも多くのスキルがある人を採用したいと企業側は考えます。
そのため、過去に積んだスキルがあればすべてを書いた方が他の人と差別化でき、いいアピールができます。また、多くの商談で実績がある、実制作の経験が豊富である、デザインや効果分析が得意など、企業側で活かせるスキルを明記することがアピールポイントです。
ポイント3:自分の将来のビジョンを明確にする
志望動機に自分の将来のビジョンを明確にすることがいいアピール方法です。自分はWebデザイナーとして働きながらこんなスキルを磨きたい、知識を身に付けたいなど、前向きな将来のビジョンを伝えるといいでしょう。
さらには、キャリアアップをさせ、プロデューサーやディレクターになるために、自己成長させる努力を惜しまないなどアピールすれば好印象を与えます。
ポイント4:コミュニケーション力
コミュニケーション力をアピールすることが好印象を与えるポイントになります。Webデザイナーは企業や店、個人と会話を通して、どのようなデザインにすればいいかを考えることが必要です。
また、商品やサービスなどから提供するWebの色や文章の構成までを考え、閲覧する人に魅力をしっかり伝わるよう何度もクライアントとコミュニケーションができる人だということをアピールしましょう。
ポイント5:好奇心旺盛な探検心を伝える
いかに好奇心旺盛で探究心があるかを伝えることが、Webデザイナーの志望動機で大切なことです。つねに流行を追い求め、時代の流れに合うWebがデザインできれば、最新の商品も魅力的に伝えられるデザイナーになれるでしょう。
そのため、ファッションから料理、音楽など幅広いジャンルに興味を持ち、深堀できる人は、商品や企業の魅力を探し出し、伝えると好印象を持ちます。
志望動機にはデッサン力から表現力、企画力も磨けるように頑張りたいと書くといいでしょう。
ポイント6:常に勉強する意欲を伝える
常にWebの勉強をして、スキルを身に付けていく意欲を伝えることが大切です。幅広いジャンルのWebをデザインするには、つねに操作スキルからデザインソフトの勉強をすることで、自分の才能を開花させるチャンスになります。
そのため、CSSやHTML、SEM、SEOなどもつねに勉強し、これからの時代のニーズに合う知識と、スキルを勉強していきたいと伝えるといいでしょう。
ポイント7:キャリアアップしたいと意欲を伝える
キャリアアップしたい意欲を伝えると、いいアピールポイントになります。多くのWebデザイナーがいますが、人よりも上を目指すために、キャリアアップするために努力を怠らず、頑張っていることを伝えるのは大切です。
また、人一倍に自己成長する意欲があるとのアピールは会社側にやる気を伝え、心をつかむ志望動機となります。
なお、次の記事ではWebデザイナーのキャリアパスを詳しく解説しています。Webデザイナーになってからどのようにキャリアアップしたいのかを明確にイメージしておきたい人は、ぜひ参考にしてください。
ポイント8:デザインソフトについてのスキルを持つと伝える
デザインソフトについてのスキルがあると伝えましょう。Webデザイナーで大切なことは、デザインソフトをいかに使い、魅力的なWebが制作できるかが求められます。そのため、PhotoshopやIllustratorをしっかり操作でき、見やすいチラシが制作できる人は貴重です。
また、Dreamweaverの操作ができるなど伝えることで、より質のいいWebを任せられると信頼を集める人となると、いい志望動機になります。
Webデザイナーが志望動機を書く際のNG例
Webデザイナーが志望動機で、悪いイメージを与えてしまうNG例があります。Webデザイナーが志望動機を書く際に駄目なNG例を3つ取り上げて、それぞれ詳しくご紹介しましょう。
NG例1:前職の不満を書いてしまう
Webデザイナーが志望動機を書くときのNG例は、前職の不満を書いてしまうことです。
いくら前職が自分に合わない仕事であったとしても、その愚痴を書くことで悪い印象を与えてしまいます。こういった人は、Webデザイナーとして採用してもトラブルが起きたり、仕事が合わないと感じれば辞めてしまいそうと伝わるので注意しましょう。
NG例2:事業内容を理解していない
会社の事業内容を理解していないと、志望動機にストレートに書いてしまうのはNGです。
面接を受ける会社の事業内容を前もってチェックせず、なんとなく給料がいいから、待遇がいいからとの理由で志望動機を書く人を採用しても、会社側は不安を感じてしまいます。
NG例3:志望動機に具体性がない
志望動機に具体性がないのはNGです。志望動機がないと、どうしてこの会社を選んだのか、何をえるためにWebデザイナーとして働くのか具体性を感じられず、雇ってもいいか不安を感じさせてしまいます。
働ければいいとの気持ちが伝わり、スキルを高めながら働く気持ちが伝わらず、悪い印象を与えることになるでしょう。
Webデザイナーの志望動機の書き方について知ろう
Webデザイナー求人の志望動機について解説しました。
志望動機は、会社を選んだ理由を明確にし、活かせるスキルを伝え、自分の将来のビジョンを明確にすることが大切です。また、きちんと自分の考えと願望、伸ばしたいスキルなどを伝えることは、会社側へのいいアピール方法になります。
そのため、Webデザイナーの志望動機は、しっかり自分と向き合い、考えてから書くといいでしょう。