この記事では、50代・プログラミング未経験からプログラマーになる具体的な手順を解説します。
国内におけるIT人材の不足が深刻化していることもあり、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。
また、職場で求められる能力の研鑽や新しいスキルの習得を促すため、政府も社会人のリカレント教育(社会人の学び)に注力しています。
そんななか、転職や副業での収入獲得に向けたリスキリングを目的に、プログラミングを学び始めようと考えている人は多いですよね。
ただ、そもそも50代から独学でプログラミングが学べるのか不安な人もいるはず。
そこで、この記事では50代・プログラミング未経験からプログラマーになる具体的な目指し方を、ステップ形式でわかりやすく解説します。50代・プログラミング未経験からプログラマーになった人の成功事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 50代・未経験からプログラマーになることは十分現実的
- 副業で実務経験を積んでから転身しよう
- 50代から目指すならWebプログラマーがおすすめ
50代・プログラミング未経験からでもプログラマーになれる
50代・プログラミング未経験からでもプログラマーになることは可能です。
冒頭で触れたとおり、IT人材の不足からその需要は日々増しています。事実、求人サイトのindeedで「未経験 プログラミング」と検索すると2万件超の求人がヒットするほどです。プログラミング関連の案件は豊富にあり、未経験から応募可能なものも一定数存在するのがわかります。
もちろん50代から新しいスキルを身につけることは簡単ではありません。しかし、自分に合った学習方法でポイントをおさえて取り組めば十分現実的な目標です。
なお、プログラミングを学びたい気持ちはあるものの、どの言語が自分にあうのか、どう学習を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
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50代向けの採用求人は少ない
50代からでもプログラマーになれると前述したものの、未経験可の採用求人は少ないのが実情です。
indeedで「未経験 プログラミング」と検索すると2万件超の求人が見つかるのは先述のとおりですが、「50代 未経験 プログラミング」と検索すると5,500件ほどに減ってしまいます(2024年3月現在)。ただし、50代をNGと記載している求人は見当たらないため、年齢についての明記がない求人でも採用の可能性はあります。
50代向けの求人が少ない理由としては、若年層の場合は育成によってスキルを伸ばせるのに対して、50代の場合は定年を考えると育成する時間が限られることが挙げられます。したがって、50代には即戦力として活躍できるスキルが求められやすいといえます。
副業で実務経験を積んだ後に目指すのが吉
50代からプログラマーを目指す際は、副業で実務経験を積んだ後に目指すのがおすすめです。実務未経験でいきなりプログラマーになることも不可能ではありませんが、副業を経験することで就業できる可能性は高くなります。
プログラマーになる際に副業経験が役立つ理由は、即戦力として活躍できることを証明できるからです。50代での転職や案件応募時、多くの場合「即戦力として活躍できるか」という観点で審査されるため、副業での実務経験は重要なアピールポイントになります。
また副業を経験しておくことで、プログラマーがどのような仕事なのか具体的に知れるのもメリットのひとつです。これにより、就職してから「プログラマーに向いていなかった…」と後悔するリスクが減ります。
なお、副業での収入獲得を目指しているものの、どんな仕事が自分に合うかわからない人は「副業診断」をお試しください。
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自力での学習に不安がある人にはスクールがおすすめ
自力でプログラマーが目指せるか不安な人は、プログラミングスクールの活用がおすすめです。
50代からプログラミングを学ぶ場合、なるべく早く効率よくスキルを身につけたいはずです。それにあたって、プログラミングスクールのすぐに質問できる環境や、洗練された学習カリキュラムは大いに役立ちます。
なお、数あるスクールのなかでも、挫折なくプログラマーに必要なスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や副業収入の獲得が実現できますよ。
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50代・プログラミング未経験からプログラマーになる4つの方法
ここからは、50代・プログラミング未経験からプログラマーになる方法を、4つにまとめて紹介します。現在の仕事の状況や目指すゴールによって最適な手段が異なるので、自分に適した方法を選択しましょう。
方法1:独学でスキルを習得し副業プログラマーになる
独学でスキルを習得し、本業とは別にプログラミングの仕事を受けることでプログラマーになれます。副業プログラマーの場合、本業として就職するよりもリスクが低く、比較的実現しやすい目標といえます。
ただし、現在の仕事と並行して勉強や副業を進めるため、時間に追われる生活になりやすいでしょう。そのため、プライベートでしっかりと時間を確保できる人向けの方法です。
なお、次の記事では未経験からプログラミングの副業で稼ぐ手順を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
→ 未経験からプログラミングの副業で稼ぐには?始め方や手順も解説
方法2:副業を経てフリーランスプログラマーへ独立する
副業である程度経験を積んだら、フリーランスプログラマーとして独立することもできます。独立することで時間に余裕が生まれ、よりプログラミングに集中できるようになります。
フリーランスは、会社や組織に縛られたくない人や時間や場所の制約なく働きたい人にぴったりの働き方です。ただし会社員と違い給料の保障がないので、ある程度収入の見通しが立ってから独立することをおすすめします。
フリーランスプログラマーになる具体的な手順を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
→ 未経験からフリーランスエンジニアとして仕事獲得するまでの全手順
方法3:エージェントサービス経由で就業する
エージェントサービス経由で就業するのも、プログラマーになる方法の1つです。
自分にあった求人を提案してもらえる、企業とのやり取りを代行してもらえるなど、エージェントサービスを活用すれば転職活動の難易度を大幅に下げられます。
代表的なエージェントサービスとしては、下記の例が挙げられます。
エージェントサービス | 特徴 |
マイナビITエージェント | 応募書類の添削や面接対策などの転職サポートが手厚いので、初めて転職する人におすすめです。 |
レバテックキャリア | 会社ごとの専任担当者が企業情報を細かくリサーチしており、就職前に会社の雰囲気などを知ることができます。 |
ウィルオブ・テック | 「技術に寄り添った転職支援」をモットーとしており、コーディングテストなどスキル面での転職サポートを得られるのが特徴です。 |
これらのサービスは求職者側は無料で利用可能で、基本的にデメリットがありません。積極的に活用しましょう。
方法4:プログラミングスクール経由で転身する
先にて軽く触れましたが、プログラミングスクール経由での転身も、プログラマーになる方法として有効です。
プログラミングスクールでは、学習サポートだけでなく転職サポートも手厚く受けられます。プログラミング学習と転職活動を両立させたい人にぴったりの選択肢です。
習得できるスキルや受けられるサービスはスクールによって異なるので、事前に調査しておきましょう。
なお、次の記事では50代におすすめのプログラミングスクールを詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
→ 40代・50代から通えるプログラミングスクールおすすめ6選
50代・プログラミング未経験から目指すならWebプログラマーがおすすめ
50代・プログラミング未経験から目指すならWebプログラマーがおすすめです。それは、比較的学習難易度が低く、求人数が多いからです。
ひとことでプログラマーと言っても、職種によって扱う技術や業務内容はさまざまです。プログラマーの職種の一例としては、以下が挙げられます。
プログラマーの職種 | 概要 |
Webプログラマー | WebアプリケーションやWebサイトの開発に特化したプログラマー |
ゲームプログラマー | ゲームの開発に特化したプログラマー |
組み込みプログラマー | 家電や工場機械などの組込みソフトウェアに特化したプログラマー |
プログラマーの職種の中でも、Webプログラマーが扱うプログラミング言語はモダンなものが多く、学習しやすい傾向にあります。また、WebアプリケーションやWebサイトは無数にあり今後も増えていくため、Webプログラマーの需要は高い状態が続く見込みです。
これらの理由から、50代・プログラミング未経験からプログラマーを目指す場合、Webプログラマーが最も近道になりやすいといえます。
なお、独学でWebプログラマーを目指せるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。
「累計受講者数4万5,000名以上」「転職成功率99%」を誇る侍エンジニアなら、未経験からでもスムーズにWebプログラマーへの就業が実現できますよ。
50代・プログラミング未経験からプログラマーを目指す4STEP
ここからは、50代未経験からスクール等を利用せず独学でWebプログラマーになる手順を、4つのステップにまとめて解説します。
- STEP1:Webプログラマーに必要なスキルを習得する
- STEP2:副業の実案件で経験を積む
- STEP3:ポートフォリオを作成する
- STEP4:プログラマーになる準備を進める
STEP1:Webプログラマーに必要なスキルを習得する
はじめに、Webプログラマーに必要なスキルを習得しましょう。Webプログラマーに求められるスキルの一例としては、下記が挙げられます。
- プログラミング言語の知識
- フレームワークの知識
- 各種開発ツールの利用方法
Webプログラマーがよく用いるプログラミング言語は、次の表のとおりです。
プログラミング言語 | 概要 |
HTML・CSS | Webページの構造や見た目を指定するために用いられます。 |
JavaScript | 主にWebページに動きをつけるために用いられます。 |
PHP | サーバサイドで実行されるスクリプト言語で、Web開発の現場で広く用いられます。 |
Python | できることの幅が広く、機械学習やWebアプリケーションなどに用いられます。 |
SQL | データベースを操作するために用いられます。 |
おすすめの勉強法は、無料の学習サイトで大まかな概要や文法を理解して、細かい知識を書籍で補うやり方です。どうしても自力で解決できない問題は、質問サイトやChat GPTなどを利用して解決しましょう。
STEP2:副業の実案件で経験を積む
必要なスキルがある程度習得できた後は、副業の実案件で経験を積みましょう。
エラーへの対処法や顧客とのやり取りなど、実際の開発に参加することでさまざまな学びを得られます。
プログラミングの副業案件を得るには、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトの利用がおすすめです。はじめのうちは案件獲得に苦労するかもしれませんが、簡単なタスクからはじめて実績を積んでいくことで徐々に本格的な開発案件にも参画できるようになります。
具体的には、下記のような案件が初心者でも比較的取り組みやすく、おすすめです。
- Webサイト構築
- Webページ制作
- 自動化スクリプトの作成
STEP3:ポートフォリオを作成する
副業での実務経験をもとに、ポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオとは、自身のスキルを示すための作品集のことです。
ポートフォリオを作成することで、案件応募や就職活動の際に自分ができることを明示的に示せます。ポートフォリオの題材はなんでもよいですが、自己紹介サイトや架空のECサイト、Webアプリケーションなどが一般的です。
なお、ポートフォリオの作り方を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
→ エンジニアのポートフォリオとは?作成するメリットや例、作り方も紹介
STEP4:プログラマーになる準備を進める
ポートフォリオが作成できたら、Webプログラマーになる準備を進めましょう。なお、目的ごとで必要な準備は異なります。
目的 | 必要な準備 |
Webプログラマーとして就職する | エージェントサービスへの登録、履歴書の作成、企業調査、面接準備など |
副業でWebプログラマーになる | ここまでのSTEPで準備はできているはずなので、引き続き案件に応募する |
フリーランスとして独立する | 現職の退職手続き、開業届の提出、案件への応募など |
50代・プログラミング未経験からプログラマーに転身した成功事例
なかには、今からプログラマーとして活躍できるのか、イメージが湧かない人もいますよね。
ここでは、50代・未経験からプログラマーに転身した侍エンジニアの卒業生を紹介します。
AIアプリの開発・販売を果たした宍戸さん
宍戸さんは「AIアプリコース」の中で、AR機能を用いたオリジナルアプリ開発に挑戦しました。その結果、ペダルを踏まなくても頭の動きを検知して自由にピアノを演奏できるシステム「bFaaaPSwitch(ビーファープスウィッチ)」が完成しました。
現在はbFaaaPSwitchを販売しながら、世界中の足に障害を持つ方がペダルを使ってピアノを演奏し音楽を楽しめるようにする夢を実現するために活動されています。
副業での収入獲得を実現した小原さん
小原さんは「プログラミング教養コース」を受講し、HTML・CSSなどWeb制作のスキルを身につけました。それを活かして、自身が経営されている会社の自社サイトを制作しました。
もともとは趣味として取り組んでいたそうですが、作成したホームページからの業務依頼やサイト更新の案件など、結果的に学んだことがビジネスにつながり、副業収入獲得を実現しています。
オリジナルアプリの開発・運営を実現した岩本さん
岩本さんは「オーダーメイドコース」を受講し、未経験からオリジナルアプリを制作しました。PythonフレームワークのDjangoを用いて、音楽の先生と習いたい生徒をつなげるマッチングアプリの作成を達成しています。
現在は本業の会社勤務を続ける傍ら、個人でアプリ事業を推進しています。
まとめ
今回は50代・プログラミング未経験からプログラマーになるための方法や具体的なSTEPについて解説しました。
プログラミングに限らず、50代で未経験の職種への挑戦は勇気が必要ですが、チャレンジすることは無意味ではありません。IT業界は著しく発展を続け、常に優秀な人材を求めているからです。
50代であってもスキルが伴えば十分に成功するチャンスはあります。まずは自分がプログラミングに向いているのかを見極めるためにも、勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。