ITエンジニアになるおすすめの勉強方法を初心者向けにわかりやすく解説

この記事では、ITエンジニアになるおすすめの勉強方法をわかりやすく解説します。

昨今、IT需要の高まりやAI技術の発展などから「ITエンジニア」が注目を集めています。ITエンジニアを目指すために、これから勉強を始めようと考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、ITエンジニアとひと口にいってもさまざまな職種があり、それぞれ勉強すべきことは変わってきます。勉強すべきことや正しい勉強手順を把握しておかないと、遠回りとなったり挫折したりしかねません。

そこで、本記事では具体的な方法や手順も交え、ITエンジニアになるために必要な勉強を解説します。勉強を進めるうえでのポイントや勉強に疲れたときの対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてださい。

また、次の記事ではITエンジニアになるための手順やスキルを紹介しているので、あわせて参考にしてください。

ITエンジニアになるには?目指す手順や必要なスキル、勉強法も紹介

この記事の要約
  • ITエンジニアの勉強は目的の明確化から着実に進めていくべき
  • 目指す職種によって勉強すべきことは異なる
  • 勉強に疲れたときはジャンルや学習環境を切り替えると効果的
目次

ITエンジニアになるために必要な勉強とは?

ITエンジニアになるために必要な勉強とは?

まずは、ITエンジニアになるためにどんな勉強が必要なのか、前提事項を押さえておきましょう。ここからは次のトピック別に、必要な勉強を解説します。

プログラミング学習は必須

ITエンジニアを目指す場合、基本的にプログラミング学習は必須だと思ってください。あらゆるシステムはプログラムで実現しており、それを作るためのプログラミングスキルはとても重要です。

WebアプリやAI(人工知能)など、何を開発するにしてもプログラミングスキルは欠かせません。プログラミング学習によりプログラミングスキルを身につければ、ITエンジニアになるチャンスが増えるでしょう。

もちろん、ITエンジニアにはプログラミング以外の業務もあります。しかし、プログラミングスキルが前提だったり、プログラミングスキルを活かして効率化できたりする業務が多いです。

これからITエンジニアを目指して勉強する場合は、プログラミング学習を取り入れることをおすすめします。

ソフトスキルを高めることも大切

プログラミングスキルのように、特定の分野や業務に使える専門的なスキルを「ハードスキル」と呼びます。しかし、ITエンジニアになるためにはハードスキルだけでなく「ソフトスキル」を高めることも大切です。

ソフトスキルとは、IT業界にかかわらず活かせる人間的な部分のスキルを指します。たとえば、他人と円滑に意思疎通を図るための「コミュニケーションスキル」は代表的なソフトスキルです。

ITエンジニアの仕事でも人との関わりは欠かせないため、コミュニケーションスキルが重要といえます。こうしたソフトスキルは実務を通して磨いていくものですが、参考書でコツを把握するといった勉強も可能です。

ITエンジニアのハードスキルを身につけることも大切ですが、ソフトスキルも大切なことを覚えておきましょう。なお次の記事では、ITエンジニアに必要なスキルについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ITエンジニアに必要な6つのスキル!身につけるコツも紹介

勉強する習慣を身につけられるとベスト

ITエンジニアになるための勉強を通して、勉強する習慣を身につけられるとベストです。ITエンジニアになった後も、継続的に勉強していくことが求められるためです。

IT業界は技術の移り変わりが速い業界であり、今のトレンド技術が数年後に廃れるケースも少なくありません。しかし、継続的に勉強する習慣が身についていれば、新しい技術を吸収してIT人材として長く活躍できるでしょう。

日々の一定時間、勉強をするというのは、意外と難しいことです。勉強を習慣化するためには、毎日決まった時間に勉強するなど、あらかじめ一日のスケジュールに組み入れるとよいでしょう。

また「忙しい」「時間がない」という自分への甘えは捨て、少しでも時間を捻出するための工夫を怠らないようにしましょう。

初心者からITエンジニアになるおすすめの勉強手順

プログラミング初心者からでも、独学でITエンジニアになることは可能です。ただし、長い道のりとなるため、正しい手順で勉強を進めなければ途中で挫折しかねません。

そこで、ここからは初心者からITエンジニアになるための勉強手順を、次の6STEPに分けて紹介します。

なお、次の記事では独学でITエンジニアを目指す人向けの勉強法を詳しく紹介しているので、よければ参考にしてください。

独学でエンジニアを目指す方必見!勉強法や仕事獲得方法を解説

STEP1:勉強の目的を明確にする

まずは、勉強の目的を明確にしましょう。「ITエンジニアになること」のように漠然とした目的ではありません。より具体的な目的を決めることで、たどり着くために必要な要素が見え、勉強の方針を決めやすくなります。

たとえば「InstagramのようなSNSを1人で作れるようになること」などの目的が考えられます。具体的な目的を設定するとゴールを意識しやすくなり、モチベーションの向上にもつながるでしょう。

なお、次の記事ではプログラミング学習の目的を決める手順を紹介しているので、あわせて参考にしてください。

目的がないプログラミング学習は挫折する!目的を決める3つの手順

なお、ITの仕事に興味はあるものの、どの職種が自分にあうのかわからない人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。

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STEP2:勉強のスケジュールを立てる

次に、勉強のスケジュールを立てましょう。事前知識やパソコン経験などの有無にもよりますが、ITエンジニアになるために必要な勉強時間は、約1,000時間程度だといわれています。

しっかりスケジュールを立てなければ、遠回りな勉強となって余計に時間がかかるでしょう。また、最悪の場合は挫折し、多くの時間が無駄になってしまう事態も考えられます。

ポイントは、カリキュラムと勉強時間を設定することです。

カリキュラム勉強すべき項目を洗い出し、どれをいつまでに、どのような順序で勉強するか決める
勉強時間各項目・各日に対してどれだけの時間を勉強用に確保するか決める

1つのプログラミング言語を勉強するにしても「変数」「条件分岐」「オブジェクト指向」など、さまざまな項目の勉強が必要となります。必要な項目を洗い出し、無駄のないカリキュラムを考えましょう。

また勉強時間は、各項目の難易度やボリューム、個人の生活スタイルによっても変わります。難しい項目を短時間で済ませようとしたり、忙しい人が1日に長時間を確保したりすると、スケジュールが破綻するため注意が必要です。

なお弊社の調査では、現役エンジニアがITエンジニアになるまでの平均学習時間は1日あたり4時間24分、平均学習期間は17ヶ月です。スケジュールを立てるときの参考にしてください。

現役エンジニアがITエンジニアになるまでの平均学習時間

■調査概要
掲載元:PR TIMES
調査期間:2020年1月~2月
調査方法:インターネット調査
調査対象: SAMURAI ENGINEERブログユーザーとSAMURAI ENGINEERのインストラクター
調査人数:50名

ITエンジニアを目指すために必要な勉強時間については、次の記事で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。

エンジニアを目指すのに必要な勉強時間は?1000時間の壁を打ち破る方法

STEP3:ITの基礎知識を勉強する

「IT業界の経験が少ない」「ITにあまり詳しくない」という人は、ITの基礎知識について勉強しましょう。ITの基礎知識がない状態でいきなりプログラミングの基礎を学ぶのはハードルが高いためです。

たとえば、コンピューターやネットワークの仕組み、プログラムが動く仕組み、ITツールの使い方などを勉強するとよいでしょう。こうした基礎知識を身につけておけば、プログラミング学習にも取り組みやすくなります。

なお、次の記事ではIT初心者向けに勉強の始め方を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

IT初心者は何から学ぶ?勉強の始め方や学習方法をわかりやすく解説

STEP4:プログラミングの基礎を学ぶ

続いては、プログラミングの基礎を学びましょう。具体的には、次の手順で進めていきます。

  • 1.勉強するプログラミング言語・教材を選ぶ
  • 2.選んだプログラミング言語の環境を構築する
  • 3.プログラミング言語の基礎文法を学ぶ

プログラミングには「Python」「Java」など、さまざまな言語があります。STEP1で明確にした勉強の目的を達成するのに適した言語を選びましょう。また、学習本や学習サイトなど、勉強に使う教材も決めておきます。

プログラミングスキルを習得するためには実践が欠かせません。プログラムを記述・実行するための環境を、選んだプログラミング言語に合わせて構築しましょう。

そして、選んだプログラミング言語の基礎文法を勉強します。教材を活用しながらプログラムの書き方を学び、プログラミング言語の基本的な使い方をマスターしましょう。

なお、ITエンジニアへの就職・転職を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。

侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。

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勉強は学習ツールの併用がおすすめ

プログラミングには、さまざまな学習ツール(教材)があります。事実、弊社がプログラミング学習者を対象に学習方法を調査したところ「学習サイト」「本・書籍」「YouTube」など、多くの学習ツールが挙がりました。

プログラミング初心者の学習方法

調査概要:初心者からプログラミング学習を始めた人への意識調査
調査期間:2022/8/07~2022/8/21
対象者:初心者からプログラミング学習を始めた男女100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

必ずしも1つに絞る必要はありません。むしろ、各々のデメリットをカバーできる点で、複数の学習ツールを併用するのがおすすめです。

たとえば、まずは初心者でも手軽に視聴できるYouTube動画で、プログラミング言語の概要を把握。そして、パソコンを使って実践しやすい学習サイトで本格的に書き方を学ぶ、といった併用方法が考えられます。

このように、学習ツールは1つに固執せず、自分にあったものを併用しながら勉強するとよいでしょう。なお次の記事では、プログラミングの勉強法を学習ツール別・言語別に紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

超効率的なプログラミング勉強法!現役エンジニアが教える上達のコツ

模写や練習サイトでの実践も効果的

プログラミングの基礎を学ぶうえでは、模写(既存のサイトやサンプルコードを真似して作ること)や、練習サイトでの実践も効果的です。実際に手を動かしながらプログラミングを行うことで、より多くの学びを得られます。

教材に書かれたプログラムを眺めているだけでは、自分でプログラムを作るスキルは身につきません。実際にプログラムを書いていく過程で、書き方のコツがつかめたり、注意点に気づけたりするのです。

なお、模写のやり方やおすすめ練習サイトについては次の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

模写コーディングでスキル向上!やり方やポイントを初心者向けに解説
プログラミング練習サイトおすすめ7選!選び方や活用法も紹介【無料あり】

STEP5:成果物の開発に取り組む

プログラミングの基礎を学んだら、成果物の開発に取り組みましょう。ここで言う「成果物」とは、既存のサイトやサンプルコードのように答えがあるものではなく、自分で企画したオリジナルプログラムを指します。

自らのアイデアを成果物として形にすることで実践力が高まるうえに、自信にもつながります。また、高品質な成果物を開発できれば「ポートフォリオ」としての活用も可能です。

ポートフォリオとは、スキルや実績を証明するための成果物や資料を指します。特に未経験からITエンジニアを目指す場合、ポートフォリオは強力なアピールポイントとなり、仕事獲得のカギとなります。

実践力アップや転職活動を見据え、高品質な成果物を開発しましょう。とはいえ、いきなり複雑な成果物を開発するのは至難の業です。最初は、次の記事で紹介している簡単な成果物を開発し、感覚をつかむのがおすすめです。

プログラミング初心者が簡単に作れるもの3選!実践手順や開発例も紹介

なお、次の記事ではITエンジニアにおけるポートフォリオについて詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。

エンジニアのポートフォリオとは?作成するメリットや例、作り方も紹介

STEP6:実際の案件に挑戦する

成果物を開発できるレベルまで実践力が高まったら、実際の案件に挑戦するのがおすすめです。プログラミングの案件を通してITエンジニアの仕事としての感覚を養えるうえに、副業収入も得られます。

具体的な方法としては、さまざまな企業が案件を掲載している「クラウドソーシングサイト」を使うのが一般的です。Web上で応募から報酬の受け取りまで完結するため、在宅時間を有効活用できます。

クラウドソーシングサイトとしては「クラウドワークス」や「ランサーズ」などがおすすめです。

ただし、クラウドソーシングサイトには競争相手が多数おり、なかなか案件を受注できないケースも少なくありません。最初のうちは難易度の低い案件を選んだり、低めの単価を提示したりするなどの対策も考えましょう。

なお次の記事では、プログラミング初心者向けに案件獲得方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

プログラミング初心者が案件を獲得する方法は?おすすめの仕事も解説

【職種別】ITエンジニアになるために勉強すべきこと

【職種別】ITエンジニアになるために勉強すべきこと

プログラミング以外にも、ITエンジニアにはさまざまな業務があります。具体的な業務内容はITエンジニアの職種によって異なるため、転職を目指すならそれぞれの勉強内容も把握することが大切です。

ここでは、次の職種別でITエンジニアになるために勉強すべきことを紹介します。

プログラマーに必要な勉強

「プログラマー」は、仕様書や設計書にもとづきプログラムを作成する仕事です。プログラマーとひと口に言っても、Web開発やAI開発、スマホアプリ開発など、開発分野は多岐にわたります。

プログラマーに関する勉強すべきことを、下表にまとめました。目指す開発分野に合わせて勉強しましょう。

下記の基礎知識についてひと通り勉強

  • プログラムが動く仕組み
  • ソフトウェア開発工程の基礎知識など

開発分野ごとの技術知識について勉強

  • Web開発:Webの仕組みやネットワーク技術など
  • AI開発:数学の基礎知識やデータ分析手法など
  • スマホアプリ開発:スマートフォンOSの基礎知識など

プログラマーは、プログラム開発を効率化する「統合開発環境(IDE)」、プログラムの変更状況を正しく管理する「バージョン管理システム」を利用することが多いです。これらの使い方は必ず覚えておきましょう。

なお、次の記事ではプログラマーになるための手順をステップ形式で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

プログラマーになるには?未経験から独学で目指す6STEP

システムエンジニアに必要な勉強

「システムエンジニア」は、ソフトウェア開発の幅広い工程をカバーする仕事です。主に、仕様決定やシステムの設計といった上流工程(プログラミングよりも前段階)を担当します。

プログラミングの前提知識がないと高品質な仕様や設計を考えることはできません。そのため、システムエンジニアを目指す場合でもプログラミング学習は必要です。

システムエンジニアに関する勉強すべきことを、下表にまとめました。なお、プログラマーと同様にシステムエンジニアが携わる開発分野は多岐にわたります。目指す開発分野に合わせた業務知識も身につけましょう。

下記の基礎的知識についてひと通り勉強

  • プログラムが動く仕組み
  • ソフトウェア開発工程の基礎知識
  • 主要なソフトウェア設計手法など

開発分野ごとの技術分野について勉強

  • Web開発:Webの仕組みやネットワーク技術など
  • AI開発:数学の基礎知識やデータ分析手法など
  • スマホアプリ開発:スマートフォンOSの基礎知識など

システムエンジニアは開発チームをまとめる立場になることも多く、顧客とのやり取りやプログラマーの支援なども行います。そのため、コミュニケーションスキルといったソフトスキルも、参考書などで勉強するとよいでしょう。

なお、次の記事ではシステムエンジニアになるための前提知識を幅広く紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

システムエンジニア(SE)になるには?未経験から転職するコツも紹介

Webエンジニアに必要な勉強

「Webエンジニア」は、Webサイトの制作やWebアプリの開発に携わる仕事です。Webエンジニアには、主に「フロントエンド」「バックエンド(サーバーサイド)」の2種類の担当業務があり、それぞれ勉強内容も変わります。

フロントエンドユーザーの目に見える部分のこと。フロントエンドエンジニアは、ユーザーのブラウザ上で動作するプログラムを開発する。
バックエンド(サーバーサイド)ユーザーの目に見えない部分のこと。バックエンドエンジニアは、データ管理やWebページの生成を担当する「サーバー」上で動作するプログラムを開発する。

Webエンジニアの実務では、どちらか一方を担当することが多いです。ただし、自分でWebアプリなどの成果物を開発するためには、どちらの知識・スキルも勉強して身につけておく必要があります。

フロントエンドに関する勉強すべきことを、下表にまとめました。業務知識やプログラミング言語だけでなく、開発ツールやフレームワーク(開発を効率化するための枠組み)についても勉強が必要です。

下記の基礎的知識についてひと通り勉強

  • Webの仕組み
  • Webデザインなど

バックエンドに関する勉強すべきことを、下表にまとめました。フロントエンドとは異なり、開発言語の候補は多数あります。また、サーバー側でデータ管理に使う「データベース」などの技術要素についても勉強が必要です。

下記の基礎的知識についてひと通り勉強

  • Webの仕組み
  • データベース(データ管理の仕組み)など

Webエンジニアは人気が高い職種ですが、多くのことを勉強する必要があります。1つずつ着実に習得していきましょう。なお、次の記事ではWebエンジニアになるための勉強法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Webエンジニアになるには?初心者向け勉強法3ステップ【エンジニア監修】

インフラエンジニアに必要な勉強

「インフラエンジニア」は、ITの土台となるITインフラ(サーバーやネットワークなど)の設計や構築、運用、保守に携わる仕事です。インフラエンジニアには主に4種類があり、それぞれ専門分野が異なります。

サーバーエンジニアシステムのサーバーを専門に扱う
ネットワークエンジニアユーザーやシステムをつなぐネットワークを専門に扱う
クラウドエンジニア「AWS」などのクラウドサービスを用いてITインフラを実現する
セキュリティエンジニアITインフラのセキュリティ対策を講じ、サイバー攻撃からシステムを守る

ただし、どのインフラエンジニアを目指す場合であっても、それぞれの要素技術は身につけておくべきです。サーバーエンジニアとネットワークエンジニアが協力するようなケースも多く、周辺知識がないと不便でしょう。

また、インフラエンジニアはITインフラを支える仕事であり、プログラミングがメインではありません。しかし、業務効率化に適したプログラミング言語を勉強しておくと、仕事の生産性向上に役立てることが可能です。

インフラエンジニアに関する勉強すべきことを、下表にまとめました。

下記の基礎的知識についてひと通り勉強

  • サーバーに用いられるOS(LinuxやWindows)
  • 主要なネットワーク技術
  • 主要なクラウドサービス(AWSなど)の基礎知識
  • 主要なセキュリティ技術

インフラエンジニアは開発がメインではないため、成果物をポートフォリオにしても、ほかの職種と比べてアピール効果が薄いといえます。そこで、インフラエンジニアに関する資格取得に向けた勉強もおすすめです。

各職種向けのおすすめ資格を下表にまとめました。参考書や過去問題集などを活用し、資格取得を目指すのもよいでしょう。

サーバーエンジニア向けLinux技術者認定(LinuC)マイクロソフト認定資格など
ネットワークエンジニア向けシスコ技術者認定(CCNA)ネットワークスペシャリスト試験など
クラウドエンジニア向けAWS認定Microsoft Certified: Azure Fundamentalsなど
セキュリティエンジニア向けCompTIA Security+情報処理安全確保支援士試験など

なお、次の記事ではインフラエンジニアになるための方法を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

未経験からインフラエンジニアになるための完全ガイド

組み込みエンジニアに必要な勉強

「組み込みエンジニア」とは、家電や自動車など、さまざまなハードウェアに組み込まれるソフトウェアを開発する仕事です。IoTが急速に拡大しつつある現在、組み込みエンジニアは注目されている職種の1つといえます。

組み込みエンジニアに関する勉強すべきことを、下表にまとめました。ハードウェアに関する業務知識が重要となる点が、ほかの職種との大きな違いです。また、高速性やコンパクトさの点で優れた言語が広く採用されます。

下記の基礎的知識についてひと通り勉強

  • ハードウェアの仕組み
  • 組み込み開発の基礎知識(シリアル通信など)

組み込みソフトウェアの開発や動作検証で扱うツール類は、ハードウェアによって変わってくるため、ピンポイントに記載することが難しいです。少なくとも、統合開発環境は使えるようにしておきましょう。

まとめ

今回は「ITエンジニアになるための勉強」をテーマに、次の4点についてお伝えしました。

ITエンジニアになるための勉強には多くの時間がかかり、決して簡単な道のりではありません。挫折しないためにも、本記事で紹介した勉強手順や、勉強すべきことをぜひ参考にしてください。

また、ITエンジニアになるための勉強に疲れたときは、プログラミングスクールへ通ってみてはいかがでしょうか。経験豊富な現役エンジニアに直接教えてもらえるため、ITエンジニアまでの道のりを大幅に短縮できます。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

参考:SAMURAIが「DX認定取得事業者」に選定されました

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

【プロフィール】
9年ほどITエンジニアを経験したのち、豊富な技術文書の作成経験を活かし、専業Webライターへ転身。クラウドワークスでは半年ほどでプロ認定、3年半ほどでトッププロ認定を受ける。システムエンジニア・プログラマー・テストエンジニアなどを経験しており、上流から下流まで幅広い開発工程のノウハウを習得しているのが強み。侍エンジニアブログでは、2020年から幅広い分野の執筆を担当。「挫折させないライティング」をモットーに、プログラミング初心者の方でも負担なく読める記事の執筆を心がけています。
【専門分野】
IT/システム開発/組み込み開発/アプリ開発(主にWindows)
【保有資格】
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)初級
JSTQB認定テスト技術者資格(Foundation Level)

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