この記事では、現在の需要も交え、C言語の将来性を解説します。
C言語は需要の高いプログラミング言語です。人気、需要ともにJavaと1、2位を常に争い、多くのソフトウェアや産業機器、組み込み系に応用されてきました。
ではC言語は他のプログラミング言語と比較し、なぜここまで需要が高くなったのでしょうか。本記事ではC言語の持つ特徴から、その需要の高さを解説していきます。
なお、次の記事ではそもそもC言語とはどんなプログラミング言語なのか、その特徴をできることも交えわかりやすく解説しているので良ければ参考にしてください。
- 汎用性の高さや習得難易度が高い点から、C言語の需要は高い
- C言語はロボットや組み込み系機器の開発に重宝されている
- 需要が伸びる点から、今後もC言語の将来性は高いといえる
【結論】C言語の需要は高い
世界におけるC言語の需要は高く、非ITエンジニアやプログラミングに触れたことが無い人でも名前だけは聞いたことがあると思います。そのようなC言語ですが、他のプログラミング言語と比較し、どの程度需要が高いのでしょうか。
例えば、求人数を調査してみると、ビズリーチで紹介された求人検索エンジン「スタンバイ」による各プログラミング言語について、C言語の求人数は2位となっており、人気の高さが伺えます。
このようにC言語の需要は現在も多く見込まれており、実は目には見えませんが、私たちの生活に非常に密着しているプログラミング言語になります。
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C言語の需要が高い理由とは
数あるプログラミング言語のなかで、C言語の需要はなぜ高いのでしょうか。
その理由はC言語の持つ特徴にあります。ここでは、需要の高いC言語の各特徴について紹介しつつ、需要が高い理由を見ていきましょう。
汎用性が高い
一つめはC言語の汎用性の高さです。プログラミング言語にはそれぞれの得意としている分野があります。WebアプリはPHP、人工知能ならPythonなどのようにです。
しかしC言語を使用して開発されているものは多く、一例として挙げると、
- ロボット/産業機器などの組み込み系ソフト
- スマホのアプリケーション
- シミュレーションソフト
など、製造業に欠かせないものや、我々の身近にあるものまでその適用範囲はとても広く、古くからエンジニアに愛され需要の高いプログラミング言語であることが分かります。
実行速度が速い
二つめの理由は、記述したコードを動作させるとき、その実行速度が速いという点です。
各プログラミング言語によりコードを書きますが、書いただけではプログラムは動作しません。書いたコードをPCが理解できるよう翻訳する必要があります。
通常はプログラムを実行しながら翻訳を行っていく、まるで同時通訳のように処理を行いますが、これは実行速度が低下します。
しかしC言語は「コンパイル方式」を採用しており、プログラム実行前に書いたコード全てを翻訳してからPCに理解させているため、実行速度が早くなります。
習得が難しい
各プログラミング言語のなかでも、C言語の習得は難しいと言われています。一見これは需要の高さに繋がらない特徴に見えます。
しかし習得が難しいということは、その分C言語を習得できたITエンジニアは企業などで重宝されます。つまり希少価値の高いエンジニアになれるということです。
ですので、これからITエンジニアになり高収入を得たいと考えている人に、C言語の習得はおすすめです。
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C言語の需要は? 使われている場所
C言語の特徴から、需要の高いプログラミング言語であることがよく分かったと思います。これからも変動はあると思いますが、その需要の高さは変わらないと考えます。
一方で、C言語ではどのようなものが開発されて、どのような場所で使用されているのか、あまり知られてはいません。
ここではC言語を使用して開発されているもの、使われている場所について主だったものを紹介します。改めてC言語の需要の高さが伺えると思います。
ロボット/組み込み系
C言語はロボットや組み込み系機器を動作させたり、制御したりするソフトウェアを開発することができます。
産業用ロボットなどに使用されているのが有名で、電子部品や医薬品、車などの工業製品を製造するよう、プログラミングコードが書かれています。
組み込み系は、電子レンジ、炊飯器、洗濯機など電化製品を動かすために、C言語で開発されたソフトウェアが入っています。
このようにC言語は私たちの身近で広く利用されています。
ソフトウェア
C言語は私たちが使用しているPCのソフトウェアやアプリケーションの開発にも使用されています。例えば、Chrome、Safariなどのブラウザ開発に使用されています。
またMySQLなどのようなデータベースを管理するシステムや、ApacheなどのWebサーバーにも使用されています。
PCで使用を快適にするものや、ネットワーク技術など、コンピューターに必要な部分を担っているのがC言語になります。
OS
OSはWindowsやMac、Linuxなど、PCの頭脳とも言えるべきソフトウェアです。C言語はこのようなOSの開発にも使用されています。
具体例としては、Apple社の「MacOS X」や、Linuxの中核である「Linuxカーネル」などはC言語で開発され、多くの人に使用されています。
PCの頭脳部分でもあるため、C言語について深く幅広い知識が必要となるため、難易度はプログラミング言語を使用しての開発では一番高いと考えます。
需要の高さはどっち? C言語 vs Java
C言語とよく比較されるプログラミング言語にJavaがあります。これまで人気プログラミング言語の1、2位を争ってきた言語であるためです。
では実際、C言語とJavaの需要の高さはどちらが上なのでしょうか。
ここでは、案件数や年収、習得のしやすさ、仕事内容などで比較し、C言語とJavaでどちらの需要が高いか徹底的に比較を行います。
案件数
まずは案件や求人の数で比較します。以下のグラフはHRogに掲載されている「各プログラミング言語の平均年収と求人件数」です。
グラフを見ると、Javaの求人件数が2400件なのに対し、C言語は770件と約3分の1になります。
これはC言語が生まれてから長い過程のなかで、C++に拡張していった経緯もあり、C言語と需要を分けているという側面もあります。C++と合わせれば2000件程度の求人件数になります。
インフラや大規模システムにも使用されているJavaには、正直なところ求人件数の面で需要は負けています。
平均年収
平均年収についても、上記のグラフから読むことができます。C言語は370万円、Javaは380万円程度で、ほぼ同等だと言えるでしょう。
この平均年収ですが、未経験で入社した人から、数十年第一線で活躍してきたベテランエンジニアまでの幅広い年収から算出されたものになっています。
つまり、C言語やJavaのどちらであろうとスキルを磨き、成果を出し続けていけば、600、700万円どころか、1000万円プレイヤーも夢ではありません。
どちらも人気上位で、これから私たちの生活を豊かにするために必要な言語なため、今後も大きな収入が見込めます。
習得のしやすさ
続いては、未経験者が学習によるスキルの習得のしやすさです。正直に話しますと、C言語もJavaも習得難易度で言えばプログラミング言語のなかでも難しい部類で、同等の難易度だと考えます。
理由としては、どちらも書くコードが多くなり、かつ大規模システムやソフトウェアの開発に使用されている言語ですので、複雑な設計になりやすく理解するだけでも大変です。かつ、コード量が他言語と比較し膨大な量となるため、エラー発生の頻度が多くなる特徴もあります。
しかし、見方を変えれば習得難易度の高いC言語だからこそ、スキルを身に付ければ高収入や豊かな生活を手に入れることができるとも言えます。
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できる仕事
プログラミング言語を使用してできる仕事の範囲の広さならば、汎用性の高いC言語に優位性があります。
Javaもインフラ系や金融などの大規模システムに使用されるなどその範囲は広いのですが、C言語はOSなどのソフトウェアから産業機械のシステム、電化製品の制御系などに使用されています。
このようにC言語は産業から、私たちの身近にあるものまで、その応用範囲はとても広いものがあり、C言語を使用しての仕事も多くあるといえます。
【将来性】C言語の需要は伸びるのか?
C言語が誕生し48年になりますが、その需要は今後も伸びていくと考えます。理由としては以下の事柄が挙げられます
①C++やC#などのようなC言語のオリジナル派生形が増える
②汎用性の高さからC言語が必要な場所が数多くある
③ソフトウェアなどメンテナンスや機能拡張案件が当分続く
このようにC言語というプログラミング言語は非常に安定しており、世界でも多く使われているため、今後も将来性は保証されています。
まとめ
いかがでしょうか。本記事ではC言語の特徴から、その需要の高さを解説してきました。
汎用性が高いため、その応用範囲も広く今後も需要性は伸びていくと考えます。そのためC言語を学習し、スキルを磨くことでさまざまな仕事を行うことができ、IT人材として重宝されること間違いなしです。
もし本記事をご覧いただき、その需要からC言語のエンジニアを目指す方が増えたら幸いです。