【Flutter for Web】メリットや導入方法をわかりやすく解説

Flutter for Web って何ができるの?
Flutterとの違いはあるの?

そんな風に思い悩んでいるあなたに、

  • Flutter for Webとは
  • Flutter for Webのメリット
  • Flutter for Webの導入手順

をテーマとして、Flutter for Webを分かりやすく解説しました。本記事を読んで、ぜひFlutter for Web を楽しんでください!

また、次の記事ではFlutterの基礎知識を解説したうえで、モバイルアプリの開発手順や覚えておきたい便利機能を紹介しているので、あわせて参考にしてください。

→ 【Flutter入門】導入方法からアプリ開発の手順まで徹底解説

目次

Flutter for Webとは

開発風景

Flutter for Webとは?

Flutterはそもそも、iOSやAndroidなどのスマートフォン向けアプリを開発するために作られたフレームワークです。フレームワークとは、よく利用される便利な機能を集めてある程度の実装規約に沿ってプログラミングを進めることで、アプリケーションを作成できるもののこと。

そのようなスマホアプリが開発できるFlutterに、今回ご紹介するWebアプリが開発できる「Flutter for Web」があります。

Flutter for Webのメリット

FAB

Flutter for Webの魅力とは?

それでは、Flutter for Webの魅力やメリットをご紹介しましょう。

まずは、いわゆるWindowsやMac、LinuxなどのOS(Operating system)に依存しないアプリケーションを作れることがメリットの一つです。さらに、Webアプリケーションはスマホのブラウザで見ることもできるので、様々な媒体で活用できるというメリットもあります。

また、こちらもWebアプリケーションならではのメリットとなりますが、Webアプリケーションのテストやデバッグはブラウザ上で行われるため、低スペックマシンでも開発が可能です。

比較対象としてスマホのネイティブアプリの開発を例に出すと、ネイティブアプリのテストを行う際に使用するエミュレーターは動作がとても重く、ある程度のスペックがあるPCではないと、効率良くテストができないケースがよくあります。

そういった事態に陥る可能性が低いのは、Flutter for Webならではでしょう。

Flutter for Webの導入手順

ではFlutter for Webの導入手順について見ていきましょう。ここでは、以下の順番で解説していきます。

  • Flutter SDKのインストール
  • Flutter for Webのセットアップ
  • プロジェクトを作成する
  • プログラムを実行する

Flutter SDKのインストール

まずはFlutter 本体をインストールします。詳しいインストール手順は、以下の記事を参考にしてください

Flutterのインストール方法をわかりやすく解説【Mac&Windows】
更新日:2024年10月31日

また、Flutter for Webを利用する為に、Webアプリのデバッグ用にChromeブラウザがご自身のPC環境にインストールされていることを確認しましょう。(Chromeが無い方はこちらからインストールしておきましょう)

Flutter for Webのセットアップ

ターミナルから以下のコマンドを実行し、Flutter SDKの最新バージョンを使用し、Webサポートを有効にします。

[result]
$ flutter channel beta
$ flutter upgrade
$ flutter config --enable-web
[/result]

上記コマンドにてWebが有効になった後に、以下のコマンドを実行して、Chromeなどの表示がされていることを確認しましょう。

[result]
$ flutter devices
2 connected device:

Web Server • web-server • web-javascript • Flutter Tools
Chrome     • chrome     • web-javascript • Google Chrome 81.0.4044.129
[/result]

プロジェクトを作成する

上記まで準備ができたら、あとは通常のFlutterのスマホアプリを開発するのと同様にプロジェクトを作成するコマンドを実行します。

[result]
$ flutter create myapp
$ cd myapp
[/result]

実行する

そして、アプリケーションを起動するコマンドは以下の通りです。

[result]
$ flutter run -d chrome
[/result]

通常のFlutterでのアプリ開発の際は、flutter run だけでしたが、Flutter for Webの場合は、オプション -d chrome を付与して実行します。そして、PCのChromeブラウザにて、こちらのページ へアクセスするとアプリケーションが表示されることが確認できます。

引用元:Flutter demo Home Page http://localhost:8080

まとめ

Flutter for Web の概要やメリット、インストールしてアプリケーションを起動するまでの方法がお分かりになりましたでしょうか?

Flutter for Webを使いこなすことで、スマホアプリとWebアプリが一つのFlutterというフレームワークでプログラミングできるようになります。次のアクションとして、あなたが実際に作りたいWebアプリをFlutter for Webで作ってみましょう。ぜひ、Flutter for Webの世界を楽しんでください。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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