Linuxでプログラミングするためにはどうやって学習すればいいの?
こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?パソコンのOSと言えばWindowsのシェアが圧倒的に高いため、Linuxについて知らない方も結構多いですよね。しかし、LinuxはWeb開発などで使われることも多く、需要が高まっています。実際マイナビニュースの調査によると、2020年5月にはWindowsとMacがシェアを落としている中、Linuxが過去最高のシェアを記録したのです。
Linuxで開発できるようになると、仕事の幅が広がります。そのためには、Linuxで使えるプログラミング言語を知っておくことが必要不可欠です。
そこで今回は以下3点についてご紹介しますので、最後までお見逃しなく!
- Linuxで良く使われるプログラミング言語
- Linuxで使えるプログラミング言語を学習するメリット
- Linuxについて学習する方法
- LinuxではC言語やC++・Java・Pythonなどが使われる
- Linuxは無料+カスタマイズ性が高くプログラミングしやすい
- Linuxの学習にはオンラインの学習サイトがおすすめ
Linuxで使えるプログラミング言語とは?
「Linuxで使える」というのは以下2つをLinuxが兼ね備えている、という意味です。
- プログラムを作成する環境
- プログラムを実行する環境
この意味で言うと、Linuxはほとんどのプログラミング言語に対応しています。つまりほとんどの言語において「Linux上でプログラムを作成することも実行することもできる」ということです。
具体的には、これから順に解説していきます。
プログラムを作成する環境
Linuxでは、テキスト形式のファイルを開いて編集する機能が標準で備わっています。それに、WebからダウンロードできるLinux対応のテキストエディタもあるのです。
また、Microsoft社のポピュラーな開発環境である「Visual Studio」にも、Linuxで使えるバージョンが用意されています。そのため、プログラムを作成する環境については基本的にどの言語でも問題ありません。
ちなみにですが、Linuxでテキストエディタを使いたい方には以下記事がオススメです。
プログラムを実行する環境
次にプログラムの実行環境ですが、Linuxでは「GCC」と呼ばれるコンパイラが利用できます。プログラムを機械が理解できる形に翻訳することを「コンパイル」と呼び、コンパイルしてくれるツールが「コンパイラ」です。
GCCによって、C言語、C++、Java、Fortranといったポピュラーな言語のコンパイルが可能になります。ちなみにJavaScript、Python、Ruby、PHPといった言語はそもそもコンパイルを必要とせず、「スクリプト言語」と呼ばれています。
Linuxではコンパイルの必要・不要に関わらず、ほとんどの言語で作られたプログラムを動作させるためのシステムが整備されているため、プログラムの実行環境についても基本的にどの言語でも問題ありません。
スクリプト言語についてより詳しく知りたい方は、以下記事も見てみてください!
Linuxでよく使われるプログラミング言語
Linuxで使われることが多い言語を4種類ピックアップしました。
- C/C++
- Java
- Python
- シェルスクリプト
それぞれ順に解説していきます。
C/C++
C/C++は歴史が古く、いまだに人気の高いコンパイル言語(コンパイルが必要な言語)。組み込み系開発やアプリケーション開発など、幅広く使われています。C言語をベースとして拡張されたのが、C++。C++には「オブジェクト指向」という概念がプラスされています。
まず、プログラムに登場する要素を「ひな形」としてあらかじめ定義しておきます。そして、ひな形を元に作り出したオブジェクト間でのメッセージのやり取りをプログラミングしていく、というのがオブジェクト指向の考え方です。
ひな形には内部状態や、アクションを定義できます。例えば「犬」というひな形をつくる場合、「体力」「気分」といった内部状態や、「吠える」「お座りする」といったアクションを定義できる、ということです。
C言語やC++についてもっと詳しく知りたい方は、以下記事も要チェックです!
Java
こちらも比較的歴史があり、人気の高いコンパイル言語。C++と同様、オブジェクト指向の概念を持っています。
「JVM(Java Virtual Machine)」と呼ばれる仮想的な動作環境を作り出し、そこで動作するというのが大きな特徴です。JVMはLinuxだけでなく、他の多くのOSでも動作します。特に、オンラインで動作するWebシステム開発でJavaは良く使われています。Twitterのような超有名サイトも、Javaで開発されているのです!
Javaについて興味がある方は、以下記事も参考にしてみてください!
Python
プログラミングの歴史の中では、比較的新しいスクリプト言語。コードがシンプルで分かりやすいため、人気が高まっています。特にWebシステム開発で使われることが多くあります。また、AI開発といった新しい分野の開発にも使われており、注目されている言語ですね。
Pythonについてもっと知りたい!という方には、以下記事をおすすめします。
シェルスクリプト
Linuxにはファイルシステムなど、各種制御を行うプログラムが備わっています。このプログラムは「シェル」と呼ばれ、「コマンド」という形でユーザーが使えるのです。そして、このコマンドを1行1行まとめたものを「シェルスクリプト」と呼びます。シェルスクリプトは、コマンドを1行1行処理させて最終目的を達成するという点で、Windowsにおけるバッチファイルに似ています。
シェルスクリプトはLinux標準のプログラミング言語のようなもので、Linux環境下では頻繁に使われます。特に、インフラエンジニアのようにサーバの構築や設定を行う仕事では重宝されているのです。
Linuxのプログラミング学習をするメリットは?
Linuxで使えるプログラミング言語を学習するメリットは主に以下2つです。
- Linuxがインストール無料で、環境導入しやすい
- Linuxだとプログラミングしやすいよう独自にカスタマイズできる
Linuxは無料でインストール出来るため、導入コストを抑えられるのが大きなメリットです。また、パソコンのスペックが低くても使いやすいため、古くなったPCを再利用することもできます。
そして、Linuxはオープンソースなため、OSを自由にカスタマイズできるのです。カスタマイズするためにはLinuxについての細かい知識が必要ですが、自分でプログラミングしやすい環境を作り出せるのは魅力的ですよね。
【今すぐできる】Linuxの学習におすすめの入門サイト
Linuxでプログラミングするなら、まずはLinuxを使いこなせるようになることが先決です。しかし、そもそものLinuxについてあまり知らない方も多いのではないでしょうか?
Linuxの学習には、オンラインの学習サイトを使うことをおすすめします。有料のサイトもありますが、自宅で気軽に学習できるのが大きなメリット。以下記事では、Linuxについて学習できる初心者向けのサイトを7つご紹介しています。将来Linuxを使ってプログラミングの仕事がしたい方は必見です!
Linuxの学習をスムーズに進めるなら、プロの手を借りるのも1つの手
Linuxは、WindowsやMacとは操作感が大きく異なります。キーボード操作が基本でマウス操作ができない場面もあり、使い方に慣れるまではかなり大変です。最悪の場合、慣れるまでに挫折してしまうかもしれません。
そうなるのを防ぐためには、プロに教えてもらう手もあります。最近ではオンラインでプロの講師に教えてもらえるサイトがあります。プロが丁寧に教えてくれるので、スムーズに学習できるでしょう。
侍エンジニアにも、Linuxやプログラミングについて詳しい講師が多くいます。無料カウンセリングもあるので、興味がある方はチェックしてみてはいかがでしょうか!
まとめ
今回は、Linuxで良く使われるプログラミング言語やLinuxについて学習する方法をご紹介しました。
プログラマーの中には、Windowsしか使えないという方も多くいます。そのため、Linuxでのプログラミングスキルを身に付けることは自分の価値を高めるためにとても有用なことでしょう。また忘れてしまったらこの記事を見に来てください!