Reactはメリットたくさん!JavaScriptライブラリNo1

Reactのメリットは何があるの?
React HooksやReact Nativeを使うメリットとは?

Web開発の仕事では「React」が良く使われています。しかしReactを聞いたことがあっても、どんなものか良く知らない方も多いのではないでしょうか?

Reactは現在とても注目されているため、Web開発の仕事で稼ぎたい方は知っておくべきでしょう。また、Reactと関連しているReact HooksやReact Nativeについても押さえておきたいですよね。

そこで今回は、ReactのメリットやReact HooksやReact Nativeについてご紹介します!

目次

Reactのメリットまとめ

Reactのメリット

画像:Reactのメリット

Reactとは、Webサイトの画面を構築するためのJavaScriptライブラリを指します。つまり、JavaScriptでWeb開発するうえで役立つ部品をまとめたものがReact。

このReactを使うことのメリットは、7つもあります。

  • 今流行りのUIを制作できる
  • 学習コストが低い
  • 高速稼働
  • コンポーネント指向
  • 管理しやすい
  • SPAアプリケーション向け
  • JavaScriptのライブラリとして将来性が高い

沢山ありますので、ひとつずつ順に解説していきますね。

今流行りのUIを制作できる

UIはユーザーインターフェースの略で、ユーザーがシステムを利用するための画面を指します。Reactは、Webシステムの画面を作る上でとても便利なライブラリなのです。

しかも「Facebook」や「Instagram」といった有名サイトでもこのReactが採用されています。つまり、現在人気のあるWebサイトでも使われるほど、Reactの有効性は認められているのです。

Reactでできることは他にも色々あるので、もっと知りたい方は以下記事もチェックしてください!

学習コストが低い

学習コストが低い

画像:学習コストが低い

ReactはJavaScriptライブラリのため、ベースとなるプログラミング言語もJavaScript。そのため、JavaScriptの知識がある方なら容易に習得できます

また、JavaScriptはコンパイル(プログラムを機械語に翻訳すること)が不要なスクリプト言語です。スクリプト言語は、C言語やJavaなどのコンパイル言語に比べて習得難易度は低いのが特徴。

このように、JavaScriptの知識有無に関わらず習得にかかるコストを抑えやすいのがメリットです。ちなみにですが、JavaScriptについて詳しく知りたい方には以下記事をオススメします。

高速稼働~Good パーフォーマンス~

Webサイトにアクセスしたとき、画面が表示されるまで待たされることがありますよね。しかしReactを使って作成したWebサイトの場合描画が高速なため、この待ち時間を短縮できます

Reactだと描画が高速な理由は、仮想DOM(Document Of Model)という技術を使用しているため。仮想DOMの概念では、Webサイトに表示させる構成要素データをJavaScriptのオブジェクトとして管理します。そしてオブジェクトの差分を検知し、差分が発生したオブジェクトのみ描画させます。

こうすることで必要最小限の描画処理で済むため、高速で描画できるのです。

コンポーネント指向

コンポーネント指向

画像:コンポーネント指向

コンポーネント指向は、Webサイトに表示する構成要素をそれぞれ独立したオブジェクトとして扱う概念です。各オブジェクトが独立しているため、Webサイトの一部だけ変更したいときでも必要箇所だけの変更で済みます。

そのため保守性が高く、Web開発で頻繁にReactが用いられているのです。また、オブジェクトを再利用して別の部品を作ることもできるため、拡張性が高いといえます。

管理しやすい~大規模開発向け~

Webサイトのアップデート時に余計な箇所を変更せずにすむため、変更内容を管理しやすいのもメリットです。変更内容がシンプルにまとまっていると、Webサイトで問題が発生したケースなどでも原因の特定がしやすくなります

変更内容が管理しやすいため、大規模開発にも最適。実際、「Netflix」といった大規模なWebサイトでもReactが採用されているのです。

SPAアプリケーション向け

SPAアプリケーション向け

画像:SPAアプリケーション向け

SPAはSingle Page Applicationの略で、ひとつのWebページだけで構成されたWebアプリケーションのこと。複数のWebページを用意する場合と比べて、動作性が高いのがメリットです。

SPAではWebページを複数持たない分、JavaScriptを多用してアプリケーションに動きを付ける必要があります。そんな時こそReactの出番。ReactはJavaScriptがベースで動作も早いため、SPAアプリケーションの開発に向いています。

JavaScriptのライブラリとして将来性が高い

Reactは前述のとおり、さまざまな有名サイトで採用されています。有名サイトに採用されることでより多くの開発者が注目し、Reactの需要や知名度は今後さらに高まっていくでしょう。

将来性が高いJavaScriptライブラリのため、長く使っていけるのは魅力的ですよね。

【開発効率UP】React Hooksを使うメリット

React Hooksを使うメリット

画像:React Hooksを使うメリット

React Hooksとは、Reactのバージョン16.8で追加された拡張機能。このReact Hooksを使うメリットは、以下の3つです。

  • コード量の削減
  • ファイル数の削減
  • propsのバケツリレーを削減

それぞれ順に解説していきます。

コード量の削減

Reactでコンポーネント(Webサイトの表示要素)を定義する方法は、「関数」「クラス」の2種類あります。Reactの公式サイトにある、それぞれの定義例を見てみましょう。

■関数コンポーネント

■クラスコンポーネント

引用元:コンポーネントと props https://ja.reactjs.org/docs/components-and-props.html

上記2つを比較しても分かるとおり、関数コンポーネントの方がシンプルでコード量が少ないですよね。React Hooksを使うと、従来はクラスコンポーネントでしか定義不可なケースでも関数コンポーネント化でき、コード量を減らせるのです。

ファイル数の削減

従来のReactでは、各コンポーネントとは別に「コンテナー」をファイルとして持つ必要がありました。コンテナーは、定義したコンポーネントに渡すデータを管理する役割を持っています。

React Hooksを使うことで、このコンテナーを使わずに済むケースが増加。その結果、ファイル数の削減につながります。

propsのバケツリレーを削減

propsとは、Reactで定義したコンポーネントが受け取る入力情報のことで、他言語での関数に対する引数のようなもの。Reactではコンポーネント間でデータのやり取りをする際、親コンポーネントから子コンポーネントへこのpropsを渡します。

しかしコンポーネントの階層構造が複雑になると、バケツリレーのように何度もpropsの横流しが発生してしまいます。しかしReact Hooksを使うと、データを同じ場所で一元管理できるようになるため、無駄なデータのやり取りを減らせるのです。

【スマホアプリ開発フレームワーク】React Nativeのメリット

React Nativeのメリット

画像:React Nativeのメリット

React NativeはFacebook社が開発した、Reactを使用してアプリ開発するためのプラットフォーム。React Nativeを使用することのメリットは以下3つがあります。

  • スマホアプリ開発の効率UP
  • 学習コストが少ない
  • ホットリロード機能

ひとつずつ順に解説していきます。

スマホアプリ開発の効率UP

React Nativeでは、スマホアプリを開発できます。

従来のスマホアプリ開発は、対象OSごとに個別の開発が必要となるのがデメリットでした。React Nativeを使うと、iOS・AndroidどちらのOSでも利用可能なスマホアプリが開発できるます。そのため、開発にかかる手間やコストを減らせるのが大きな魅力です。

学習コストが少ない

学習コストが少ない

画像:学習コストが少ない

前々章でも解説したとおり、Reactのベース言語はJavaScript。JavaScriptはWeb上に情報が多く存在するので、エラーなどの問題が発生しても解決しやすいです。

そのため、JavaScriptの知識がなくても比較的短期間でReact Nativeを使えるようになるでしょう。プログラミング初心者でも少ない労力で学習できるのは、嬉しいポイントですよね。

ホットリロード機能

SwiftやJavaなどのプログラミング言語でスマホアプリを開発する場合、コード修正のたびにコンパイルが必要となります。しかしReact Nativeにはホットリロード機能というものがあるため、細かくコンパイルする必要がありません。

ホットリロード機能を使うと、コードの更新時に自動でプログラムの変更を反映してくれます。そのためすぐにプログラムの変更結果がチェックでき、スピーディーに開発ができるのです。

Reactにデメリットはあるの?

Reactのデメリット

画像:Reactのデメリット

これまでReactのメリットを沢山ご紹介してきましたが、デメリットもあります。具体的には以下の3つです。

  • 日本語の参考サイトが少ない
  • HTMLとの親和性が高いPHPが使えない
  • 環境構築が面倒

上から順に解説していきます。

日本語の参考サイトが少ない

Reactは世界で最も使われているJavaScriptライブラリのため、英語の参考サイトは多くあります。しかし、日本語の参考サイトはまだあまり多くありません。

React Hooksのように比較的新しい機能については、特に日本語の参考サイトが少ないのが現状。そのため、英語が苦手な方はエラーが発生した時などに問題解決に苦労するかもしれません。

HTMLとの親和性が高いPHPが使えない

PHPが使えない

画像:PHPが使えない

PHPは、Web開発でよく使われるプログラミング言語。HTMLで記述されたプログラム内にPHPのコードを埋め込めるため、Webサイトに動的な処理を追加できます。

しかし、ReactではこのPHPを使うことはできません。JavaScriptと並んで需要が高いWeb開発言語であるPHPが使えないのは、大きなデメリットでしょう。

ちなみにですが、PHPについてもっと知りたい方は以下の記事も見てみてください!

環境構築が面倒

Reactで開発するためには、以下ツールのインストールが最低限必要です。しかも、開発内容に応じてさらにライブラリなどの追加インストールが発生します。

  • JavaScriptの実行環境
    Node.js
  • Node.jsのバージョン管理ツール
    ⇒(Windowsの場合) nodist
    (Linux/Macの場合) Homebrew
  • Node.jsのパッケージ管理ツール
    yarn 

このように、さまざまなツールをインストールしなければならないため、環境構築は少し大変です。

まとめ

今回はReactのメリット・デメリット、React HooksやReact Nativeについてご紹介しました。

専門用語が沢山出てきたので、覚えるのが大変そうですね…。しかしReactは最も注目されているJavaScriptライブラリで、Web開発の仕事で良く使われています。これからWeb開発を始めたい方も、ぜひ学習してみてください!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
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