Scratchでどんなアプリを作れるのか知りたい
プログラミングを覚えてゲームを開発してみたい方の中には、Scratch(スクラッチ)について知りたい方も多いと思います。今回は、Scratchとは何なのか解説したうえで、できることや実際にScratchが使われているアプリケーションについて紹介します。
Scratchの概要を知ることで、ゲームを作る方法やこれからプログラミングを学ぶモチベーションにも繋がるので、ぜひ最後までご覧ください。
Scratchとは?
Scratch(スクラッチ)とは、アメリカのマサチューセッツ工科大学で作成されたソフトウェア。小学生でもプログラミングを体験しながら、簡単なゲームやアニメーションを作成できます。
プログラミングといっても、実際にプログラミング言語を使っているわけではありません。すでに用意されている機能を組み合わせてゲームを作るので、学生さんでも簡単に操作が可能です。デザインもかわいいキャラクターなどが登場するので、楽しみながらプログラミングを体験できます。
また、Scratchはタブレットでも使用できます。タブレットで使用する場合、タッチパネルでドラッグ&ドロップすることで、感覚的に操作をすることができるのも魅力。
Scratchは、プログラムを通して発想力や体系立てて物事を考える力が身につくということで、近年では教育現場でも採用されつつあります。
Scratchはどのようなことができるの?
Scratchでは、アクションやシューティング、キャラクターが動くようなゲームアプリケーションの作成ができるだけでなく、音楽や物語の作成やアニメ映画の作成なども可能です。
また、自分が作成したゲームやアニメーションなどは、Scratch内に公開することができます。そのため、他の人の作品を見て研究したり、自分の作品を公開して評価してもらったりすることもできるのです。
ただ単にゲームやアプリケーションを作成できるだけではなく、作品を公開してみてもらえるというのはモチベーションにもつながるので良いですね。
Scratchで開発できる主なアプリの種類
Scratchでできることが分かってきたところで、具体的にScratchで開発できるものについても気になりますよね。Scratchのような若者向けソフトウェアはいくつかありますが、それぞれできることは異なります。
ここからは、Scratchで開発できるアプリケーションとして以下の2つについて詳しく解説していきます。
- ゲームアプリ
- 音楽制作
ゲームアプリ
Scratchでは、アクションゲームやシューティングゲームなど、さまざまなゲームアプリケーションを作成できます。
具体例をあげると、
- 迷路
- レーシング
- すしを握るゲーム
など比較的シンプルな作りのゲームから
- シューティングゲーム
- RPG
など複雑な仕組みになっているゲームまで作成することが可能。
また、Scratchではキャラクターにしゃべらせたり、ジャンプやキックなど動作をさせたりすることもできるので、自分が考えているゲームを簡単に作成することができます。
通常、ゲームアプリケーションを作成しようと思うとRubyやJavaScriptなどのプログラミング言語を使う必要がありますが、Scratchの場合は不要です。簡単に作れるので、プログラミング言語を覚えるのが難しい小学生にもおすすめできますね。
音楽制作
Scratchには、楽器を選んで音楽を演奏・作曲することができるガイドがあります。作曲というと難しいイメージがあると思いますが、Scratchを利用すれば簡単に作曲をすることができるのです。
演奏も実際に楽器を使うとなるとかなりの時間がかかりますし、誰でもできるわけではありませんよね。Scratchなら、コードをクリックするだけで設定した和音が鳴るようなアプリケーションを作成することが可能です。
例えば、上記のアプリケーションなら上記のコードを順番にクリックすることで、対応した音が鳴る仕組みになっているので簡単に演奏できます。単純な仕組みではありますが、音楽を楽しみつつプログラムを学ぶことができるので、小学生などが興味を持つきっかけにはぴったりですね。
実際にScratchで開発されたアプリ
ここまでScratchでアプリケーションが開発できることは解説してきましたが、具体的にどんなアプリケーションが開発できるのか気になりますよね。
実はScratchの公式サイトを見ると、Scratchで開発されたゲームアプリケーションや作曲された音楽などたくさんの実例が掲載されています。ここでは、Scratchで実際に開発されたゲームアプリケーションや音楽について紹介していきます。
Scratchで開発されたゲーム
3Dゲーム
上記のゲームは3Dに迷路を攻略していくゲームです。
構造はシンプルで矢印キーを使って迷路を進んでいくという内容ですが、迷路を上から見て作っているので新鮮味が合って面白いと思います。実際にプレイしてみると、進めそうで進めない道があったりして意外に難易度が高かったです。
3D卓球ゲーム 難しい版
このゲームは卓球ゲームでよくある仕様になっていますが、実際にプレイしてみると球を左右に振り分けることもできるので意外に本格的でした。ラリーも長い間続くこともあるので、十分楽しめるゲームです。
ESCAPE!-脱出ゲーム-
このゲームは脱出ゲームですが、カギを見つけて出口から脱出するという設定になっています。単純な迷路などと違い、カギを見つけるという一工夫があるのでとても楽しむことができました。音源素材や背景色などにもこだわりがあるので、一度プレイしてみてほしいゲームの1つです。
Scratchで開発された音楽
ドットな音楽
これは少し変わった音楽アプリケーションで、画像のように白黒のドット絵を書いたうえで、右下のアイコンをクリックすることで音楽になるというもの。
自分で音楽を作曲するというアプリケーションは多くありますが、ドット絵と組み合わせる発想はあまり見たことがないので素晴らしいと言えるでしょう。このように、自分の発想をそのまま形にできるのもScratchの魅力です。
音楽メーカー
このアプリケーションは、生活音や物音を収録したうえで自動で曲にできるというもの。収録した音によって曲が変化するので毎回唯一無二の音楽ができます。
なかなかこのような発想をできる方はいないので、参考になったアイデアの1つです。
<自作曲>廃屋の音楽室
これは純粋な作曲ですが、なんともいえない悲しげで怖い音楽で廃屋の音楽室という題名がぴったりの作品。ホラー映画やホラーゲームの音楽として使われそうな音楽ですね。
まとめ
今回は、Scratchでいろいろなアプリケーションが開発できることを解説しました。Scratchは本格的にプログラミングを学ぶ用のツールではありませんが、プログラミングとは何かを知るきっかけとしてはぴったりです。
最後に今回のScratchについて簡単にまとめておきます。
- Scratchは簡単にゲームや音楽アプリケーションが作成できる
- Scratchは操作も簡単なので教育現場やプログラミング未経験者にもおすすめ
Scratchは簡単に体験できるので、ぜひ一度利用してみてくださいね。