Dartってどんなプログラミング言語なの?
Dartについて興味があるんだけど将来性はあるの?
Android、iOSのアプリを開発することが可能なフレームワークであるFlutter。このFlutterで使用されているプログラミング言語がDartです。
Dartというプログラミング言語があることを知り、興味を持ったものの、どんなプログラミング言語か判らない。何より将来性はあるのだろうか、と不安に思われている方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、Dartとはどのような言語なのか、将来性はあるのかなどを解説します。
また、次の記事ではFlutterの基礎知識を解説したうえで、モバイルアプリの開発手順や覚えておきたい便利機能を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ 【Flutter入門】導入方法からアプリ開発の手順まで徹底解説
Dartとは?どんなプログラミング言語なの?
Dart(ダートもしくはダーツ)は2011年にGoogleによって発表されたWebプログラミング言語です。
ただ発表から数年の間は、大きく普及することはありませんでした。Google社でも2017年に社内標準言語として、DartではなくTypeScriptになったことも影響しています。
ですが2018年、注目が高まるきっかけがありました。それはGoogle社 が発表したフレームワークFlutterにてDartが使われたことが発表されたのです。
2018年以前までは、学ぶ必要がないプログラミング言語と言われたこともありました。現在では、その評価も変わり、将来性があるプログラミング言語の一つとなっています。
Dartの開発経緯
Google社がDartを開発した経緯についてご紹介します。
Dartが開発された背景としては、JavaScriptが抱える言語的な課題を解決する為のものでした。またJavaScriptよりもパフォーマンス、セキュリティ面で優れた言語として設計されています。
JavaScriptは、小規模な動きのあるWebサイトなどに広く使われている言語です。そして初学者にとって習得しやすい文法でもあります。
ですが、JavaScriptは標準で備える機能だけでは、拡張性やメンテナンス性に乏しく、大規模なシステムで利用するには限界があります。DartはそのJavaScriptの限界を超える代替として、設計開発されているのです。
Dartのメリットとデメリット
Dartのメリット
JavaScriptの代替言語として開発されている為、初学者にとって学習ハードルがそこまで高くないことは大きなメリットです。
JavaScriptをある程度触ったことがある方にとっては、Dartの文法が馴染みやすいものと感じることでしょう。
また、オンラインエディタであるDartPadや各種のコードエディタでもDart文法のサポートがされている為、開発環境を準備しやすいメリットもあります。
Dartのデメリット
デメリットを挙げるとするならば、一つは日本語の情報がまだ少ないことです。2018年に注目を浴び始めたため、他のプログラミング言語に比べると、解説記事などの情報は少ないです。
何かわからないことがあるときには、海外の英文記事や情報を参考にしなければいけないケースもあります。
もう一つデメリットを挙げるとすると、言語自体が発展途上であるということです。今後次々に新しい機能が追加されていく可能性がある為、それらの情報に対してアンテナをはっておく必要があります。
Dartが使用されている例をご紹介
Google社が開発したFlutterはiOS、AndroidのアプリをDartにて開発することができます。また、FlutterはWebアプリにも対応をしている為、Dartを学ぶことで、スマホアプリ、Webアプリの両方を作ることが可能です。
Dartのメリットを元に、実際のサービスやアプリに活かす例がたくさんあります。
例えば、Google内では、Google関連製品(Google Ads など)にてDartが使用されています。他にも、一つのソースコードでiOS、Androidのマルチプラットフォームを開発できるFlutterにて、アプリを制作する企業が増えています。
また求人サイト大手のIndeedにて、Flutterの求人内容を確認したところ、「ビデオ会議アプリケーション」や「カーシェアサービス」などがあります。
このように、幅広い分野のアプリにてFlutterは利用されています。
アプリ制作を請負う企業においても、クライアント要件に応じてFlutter/Dartを採用しているところも増えています。
Dartの将来性は?
Dartが使用されているFlutterは、年々、認知度が高まっています。その為、Dartを開発言語として使いこなすことができるエンジニアは、これから徐々に需要が高まることが予想されます。
企業がアプリを制作する際、iOS、Androidそれぞれのエンジニアを用意するよりも、Flutterができるエンジニアを採用するケースも徐々に増えるでしょう。
Dartの文法自体は、開発経験が浅いエンジニアでも習得しやすい為、チーム開発に採用しやすいです。そのため、大規模なチーム開発を必要とするプロジェクトにも、採用されるケースが増える可能性があります。
Dartは現時点においては将来性のある有望なプログラミング言語の一つといえます。
まとめ
いかがでしたか、Dartがどのようなプログラミング言語か、理解することができたでしょうか。
Dartは、初学者にも学習しやすい言語であるにもかかわらず、将来性もある言語です。アプリ制作を通じてぜひ学んでみてはいかがでしょうか。