突然ですが、「できるエンジニア」とはどのような人のことをいうのか説明できますか?
「技術だけに特化したなんでもできるエンジニア」や「コミュニケーション能力が高くチームを率いるのが上手なエンジニア」「期限や時間をしっかり守り、言われたことは完璧にこなすエンジニア」は、
お互いそれぞれが持っている強みは違いますが、どれも優秀な「できるエンジニア」と言えるでしょう。
ですが、「できる」や「優秀」を評価する指標は難しいですよね。
今回は、
できるエンジニアになるにはどうすればいいの?
できるエンジニアの特徴は?
このような疑問を持っている方向けに、「できるエンジニア」の特徴や定義について解説していきます。
「できるエンジニア」の定義とは?
まず、「できるエンジニア」の定義について考えていきます。
定義というと堅苦しいかもしれませんが、ここでは、これができれば優秀なできるエンジニアに一歩前進できる!という指標をご紹介いたします。
- 考え抜く力がある
- 記録をメモする
- 情報を発信する
- 自分を客観的に評価できる
- 「なぜ?」や「どのように?」を大切にする
- ボーダレスなコミュニケーションを取れる
- 自分の軸がある
- ユーザー視点を忘れない
- 教えるのが上手・すき
- 柔軟性がある
- 集中力を要する地道な作業が好き
簡単に抜粋するだけでも、これだけあげられます。また、優秀なエンジニアであれば、さらにさまざまな部分で評価されます。
とくに、自分自身の客観的な評価やコミュニケーション能力については、できるだけで周りからの評価は上がるでしょう。
ここまで簡単に見てきましたが、エンジニアだからと言って技術だけがあればいいとは、限りません。
しかし、駆け出しのエンジニアでも技術以外で、少し意識を変えれば「できるエンジニア」に近づけますよ。
できるエンジニアの6つの特徴
ではここからは「できるエンジニア」の特徴を6つご紹介いたします。
1.本質を見ている
たとえば、業務中に「エラーが出るから原因を探して直して欲しい」ということがあったとします。
多くのエンジニアは、まず、どんなエラーが出ているか調べます。
そのエラーが出ている原因となる箇所を修正し、業務を完了させるという流れです。
もちろん上記の対応でも問題はありません。
しかし、「できるエンジニア」はさらに深く掘り下げて、「本質」を見ます。
先ほどの例で言うと、エラーの原因を探り、修正するのは当然です。
「できるエンジニア」はここでさらに、実際にツールを使うユーザーの立場になって、他にもエラーが出そうな場所を一通り調査して修正にあたります。
両者の違いとしては、「本質を見ているかどうか」です。ただエラーを修正するだけでなく、エラーの原因調査を、客観的立場でも考察できます。
この意識こそが、「できるエンジニア」の違いであると言えますね。
2. 時間・期限を守る
一見当たり前のように感じますが、エンジニアをしていると意外と多いのが、期限や時間を守らないことです。
業務中にも
「ここまでをこの期限までにお願いします。」
と、頼まれても
「まだもう少しかかります。」
と、言うのでは、できるエンジニアとは言えませんね。
これは業務中だけに限らず、たとえばプライベートなどでの集合時間にも同じことが言えます。
私が集合場所に到着したので、電話をすると「もう着いています」と既に到着済みであること。
提出物などに関しても同じです。ギリギリに提出するようなことはなく、必ず余裕を持って提出する規則を自ら作って守ります。
時間を守ることのできる人というのは「相手の都合を考慮できる」人なのです。
相手の立場を考えて、行動・対処することは、連携や信頼関係を必要とする開発の現場では「できるエンジニア」といえるでしょう。
3.日常的に課題解決が行える
普段の生活の中でも、さまざまな問題の壁にぶつかることがありますよね。
「できるエンジニア」は、日常的な課題についてもプログラミング的思考を応用して解決しています。
常日頃から自分で考えて課題を見つけ、それを解決するためのプログラミング的思考を養うのは、エンジニアにとって非常に貴重な能力であると言えます。
実際の開発でも、できないことをどのようにして実現できるか考え、それを実現する技術があるエンジニアは間違いなく「できるエンジニア」として周りからも評価されることでしょう。
4.学ぶことが好き
IT業界の「技術」は、日々進歩しています。
去年使っていたものが、今年は使えないこともざらにあります。
多種多様で日々進歩する技術を習得するためにも、勉強することが必須となるのがエンジニアという職業です。
日々の中で、新しい技術を身につけるための勉強を進んで取り組むエンジニアは、「できるエンジニア」であると言えます。
企業や団体のサポートを活用して、新技術を習得する方もいらっしゃると思います。
しかし、それは全エンジニアの中でも一握りだけでしょう。
エンジニアは常に勉強することが必要です。
その勉強時間はあくまで自分のプライベートな時間を費やすことになります。
貴重な自分の時間を割いてでも、新技術の習得を楽しんで学べる人は、「できるエンジニア」ですね。
5.コミュニケーション能力が高い
エンジニアも時には、開発者の商談に同席し、クライアントの方と具体的なお話をすることがあります。
そのような場面で相手の意見聞いて、認識する能力や自分の意見を相手にわかりやすく伝える能力が必要です。
また、技術者状況報告書などの文書を作成することもあります。
そのような場合にも、仕事の進行具合をわかりやすく、簡潔に書く能力も必要とされます。
このことから、「コミュニケーション能力の高いエンジニア」は、「できるエンジニア」であると言えるでしょう。
6.最善の方法を考えたり、効率化を図るのが好き
「できるエンジニア」というのは、さまざまな視点から物事を考えられます。
また、目の前にある課題に対して、それを解決する最善の方法を考えたり、その過程の効率化を考慮できます。
日々業務にあたっていると、「これ以前も似たようなことをして対応したな。」と誰しもが1度は思うことに、毎回1から対応していたのでは、はっきり言ってムダな時間です。
優秀なエンジニアであればるほど、似たような処理は効率化したり、工夫したりします。
すなわち、さまざまな解決法から最善策を見つけ、効率化を図ることのできるエンジニアは、「できるエンジニア」です。
「できるエンジニア」は技術だけではない!
ここまで読んでくださった方なら、優秀なエンジニアは「技術」だけではないことが理解できたともいます。
「できるエンジニア」は、技術力だけでなく、体調管理やコミュニケーション能力などが必要です。
技術以外に注意すること
「できるエンジニア」になるために技術以外で注意することを3つご紹介いたします。
- 前向きな姿勢
- 時間管理能力
- 自己健康管理
前向きな姿勢
まず、「前向きな姿勢」は非常に大切です。エンジニアは、エラーを修正する職業です。
そんな中、「できるエンジニア」は、物事を前向きに考え、忍耐力の強い人が多いです。
前向きに考えられる「できるエンジニア」は、チームで開発しても、周りによい影響を与えます。
時間管理能力
「時間管理能力」も解説しましたが、時間が守れるだけも職場であなたの評価や信頼は、思っているよりアップします。
用意周到な人と、そうでない人では、明らかに周りからの評価は違いますよね。
時間をきちんと管理できる人は、「できるエンジニア」の1つの特徴です。
自己健康管理
最後に「自己健康管理」についてです。一番重要なのは、早寝早起きの習慣です。
また、適度な運動も必要となります。
エンジニアは基本的にデスクワークになるので、運動不足になりがちです。
軽いジョギングをしたり、寝る前にストレッチをするなど、万全な体調でパフォーマンスを発揮できるのは、「できるエンジニア」です。
「できるエンジニア」になるには
では、「できるエンジニア」になるにはどうすればいいのでしょうか。今回ご紹介するのは主に4つです。
- 高度なプログラミング能力を身につける
- 開発者として視野を広げる
- 新しいことにチャレンジする
- コミュニケーション能力をあげる
高度なプログラミング能力を身につける
ここまでで、紹介したできるエンジニアの定義に違反していますが、高度な技術スキルがあれば、他の人ができないことも自分ならできる状態になります。
それだけで、非常に貴重な人材として重宝され、「できるエンジニア」評価されることにつながります。
開発者として視野を広げる
開発者として視野を広げましょう。
多くのエンジニアは実際の開発現場だけに視点を置き、やりたいことを実現してるだけです。
しかし、「できるエンジニア」は違いましたよね。
商品を利用するユーザーの視点、つまり、客観的視点を持つことでよりよい商品を作れます。
このことから、開発者として視野を広げる意識ができれば、「できるエンジニア」に近づけます。
新しいことにチャレンジする
新しいことにチャレンジすることで、エンジニアとしての経験を積むことができます。
その経験は、今後のエンジニアとしてのキャリアになります。
新しい技術や知識について、敏感に反応して行動することは、「できるエンジニア」になるのに、大切です。
コミュニケーション能力を上げる
最後に紹介するのはコミュニケーション能力をあげることです。「できるエンジニア」はコミュニケーションを円滑にとることで、上司やクライアントから信頼を得ています。
コミュニケーション能力を高めることは、自分を「できるエンジニア」にする要素といえるでしょう。
今からできる理想の「できるエンジニア」に近づく方法
では、あなたが理想とする「できるエンジニア」になるために、今からできることを紹介します。
これを見てすぐに行動に移しましょう。
成功体験の積み重ね
成功体験とは、実際に何か小さなことでも良いので目標を立ててそれに向けて行動し、その目標を達成することです。
小さな成功体験を何度も積み重ねることで、あなたの自信も高まります。
この自信が、あなたが何か物事へチャレンジすることに対する障壁を低くするでしょう。
そうしてチャレンジし、「できるエンジニア」としてキャリアアップさせましょう。
勉強会に参加してみる
高度なプログラミングの知識やコミュニケーション能力を高めるためにおすすめなのが、「勉強会」の参加です。
さまざまな場所で不定期で行われる勉強会では、情報交換をしたり、新技術の情報や使い方に関する講演会が行われます。
Webで検索すると全国各地で多くの勉強会が開催されており、中には無料で参加できる勉強会もあるので、積極的に参加することをおすすめします。
勉強会に参加して、理想の「できるエンジニア」になりましょう。
資格試験の取得を目指す
プログラミング技術を証明するために一番わかりやすいのが、資格を取得することです。
資格を取得することで、転職する際のアピールポイントになったり、今在籍している企業での収入アップの基準になったりするため、メリットは多いです。
資格の種類によっては、現在の職種から変わってしまっても、エンジニアであれば共通するような資格も存在します。
なので、自分に必要な資格を調べて受験してみましょう。
優秀なエンジニアとコミュニケーションをとる
優秀なエンジニアとコミュニケーションをしてみましょう。そうすることで、仕事にモチベーションが変わります。
また、「できるエンジニア」になりたい!という思いを伝えることで、
思いがけないキャリアアップへきっかけになるかもしれません。
まとめ
今回は、「できるエンジニアの特徴」について解説しました。
エンジニアという職業はその特徴から技術力で見られがちですが、実際はそうではありません。
エンジニアの業務範囲は多岐にわたり、時にはクライアントと実際に話をする場面もあります。
そのような時のためにコミュニケーション能力も必要になってきたり、それ以外にもできるエンジニアの要件はさまざまなものがあります。
この記事を最後まで読んでくださった方は、
後半に紹介した「今できること」をすぐに実行に移して少しでも早く理想の「できるエンジニア」を目指して頑張りましょう。