この記事では、初心者からiPhoneアプリを開発する具体的な手順を解説します。
iPhoneアプリを開発してみたいけど、手順がわからない…
パソコン以外にも必要なものはあるの?
iPhoneアプリの開発に興味がある人は多くいますよね。しかし「どう開発を進めれば良いのか」「何から学び始めれば良いのか」など、疑問点も多いのではないでしょうか。
実のところ、iPhoneアプリは適切な手順を踏めば、初心者でも開発可能です。しかし、開発準備からアプリのリリースまで作業項目が多く、正しい手順を知らないと挫折してしまいます。
そこで本記事では、iPhoneアプリ開発を始めたい初心者に向け、事前準備から収益化の方法まで詳しく紹介します。iPhoneアプリ開発に必要なものやスキル、開発手順、費用目安も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 高品質なiPhoneアプリを開発するなら知識・スキルの習得が不可欠
- iPhoneアプリ開発の流れは企画→設計→開発→テスト→公開
- 挫折しないように対処法や学習法を知っておくことが大切
初心者からでもiPhoneアプリは開発できる
昨今では、直感的な操作のみでアプリを開発できる「ノーコードツール」があります。ノーコードツールを活用すれば、プログラミングの専門知識がない初心者でもiPhoneアプリ開発は可能です。
ただし、ノーコードツールが提供していない機能は基本的に作れません。独自性が高い機能の開発や、アプリの細かいカスタマイズには、プログラミングの専門知識が必要です。
高品質なiPhoneアプリを開発したいなら、必要なものを揃え、必要なスキルを身につけましょう。本記事の以降では、ノーコードツールを利用しないiPhoneアプリ開発を前提として解説します。
とはいえ、シンプルなiPhoneアプリを開発したい場合は、ノーコードツールの活用も有力な選択肢です。おすすめのアプリ開発ツールを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ 簡単にアプリが作れるおすすめツール5選!選び方や作り方も紹介
iPhoneアプリはWindowsでも開発可能
「WindowsでもiPhoneアプリは開発できるのか」と疑問に感じているWindowsユーザーは多いですよね。iPhoneアプリはWindowsパソコンでも開発可能です。
ただし、完成したiPhoneアプリを「App Store」で公開するためには、Macパソコン向けの開発環境「Xcode」が必要です。また、Windowsパソコン向けの開発ツールを準備しなければなりません。
Macパソコンであれば、iPhoneアプリ開発に適した開発ツールを活用し、簡単に開発環境を準備できます。そのため、基本的にはMacパソコンの購入を推奨します。自分用に開発したいだけならWindowsでもOKです。
推奨されるMacパソコンの詳細について詳しくは後述します。アプリ開発の難易度についてより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
→ アプリ開発は簡単?開発の流れ・アプリの種類・おすすめツールを紹介
途中で挫折しないか不安な人はスクールがおすすめ
前述したように、初心者でも十分にアプリ開発は可能です。ただ、なかには開発途中で挫折しないか不安な人もいますよね。
実のところ、iPhoneアプリの開発といったプログラミング学習で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
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iPhoneアプリ開発に必要なもの
ここからは、iPhoneアプリ開発に必要なものを、6つにまとめて紹介します。
パソコン:Macを推奨
iPhoneアプリの開発環境を活用し、プログラムを開発するためにはパソコンが必須です。前述のとおり、iPhoneアプリ開発にはmacOSを搭載するMacパソコンを使うのがベストです。
iPhoneと同じApple製品であるMacパソコンには、Apple社公式の開発環境が用意されています。Windows専用の開発環境を構築するよりも、初心者にとってハードルが低いです。
そのため、iPhoneアプリを開発したいならMacパソコンの購入を推奨します。iPhoneアプリ開発に最低限必要なMacのスペックは、次のとおりです。
CPU | M1チップ |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | 128GB以上(SSD) |
最低限必要なスペックを満たしていれば問題ないでしょう。しかし、パソコンの性能は高いに越したことはありません。新しくMacパソコンを用意するなら、性能が高い新しいモデルのMacを購入するのがおすすめです。
CPUについては、M1チップでも機能性としては十分です。予算に余裕がある場合は、昨今の主流であるM2チップや、最新技術が詰まったM3チップを搭載したMacパソコンも検討するとよいでしょう。
iPhoneアプリに限らず、アプリ開発ではさまざまなソフトウェアをインストールするため、ストレージは余裕をもって確保しておきたいです。自分の予算と相談して、購入するパソコンを検討してください。
なお、Macの公式サイトにある整備済製品であれば、定価より安く購入できます。次の記事では、アプリ開発におすすめのパソコンを詳しく紹介しているので、よければ参考にしてください。
→ アプリ開発におすすめのパソコン8選!選び方や必要なスペックも紹介
開発環境:Xcodeを推奨
iPhoneアプリを開発するためには開発環境が必要です。プログラムの記述や実行などは開発環境で行います。
iPhoneアプリ開発において、推奨の開発環境は「Xcode」です。iPhoneを生み出したApple社公式のIDE(統合開発環境)であり、iPhoneアプリ開発のために最適化されています。
ただし、XcodeはAndroidアプリの開発には非対応です。iPhone・Androidの両方に対応したスマホアプリを開発したい場合は、クロスプラットフォーム(複数プラットフォーム対応)のフレームワークを使いましょう。
フレームワークとは、アプリに必要な機能をまとめた枠組みのことです。クロスプラットフォームに対応した代表的なフレームワークを下表にまとめました。
iPhoneアプリに絞って開発したい場合、特別なこだわりがない場合はXcodeを選択するとよいでしょう。Xcodeについてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ 【5分でわかる】Xcodeとは?意味や特徴、使い道を徹底解説
開発言語:Swiftを推奨
iPhoneアプリのプログラムを開発するためには、プログラミング言語が必要です。iPhoneアプリ開発に対応したプログラミング言語を選びましょう。
iPhoneアプリ開発において、推奨の開発言語は「Swift」です。Apple社が生み出したプログラミング言語であり、iPhoneアプリやその他Apple社製デバイスのアプリ開発向けに最適化されています。
これまで、iPhoneアプリ開発には「Objective-C」という開発言語が広く採用されてきました。しかし昨今では、より文法がシンプルで使いやすいSwiftが主流となっています。
Swiftは前述のXcodeで利用でき、初心者でも比較的習得しやすいです。特別なこだわりがなければSwiftを選びましょう。Swiftの特徴をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
→ Swiftとは?Appleとの関係性から将来性まで徹底解説
なお、前述のクロスプラットフォーム開発を選択する場合は、次の開発言語をおすすめします。
開発言語 | 概要 |
C# | Microsoft社が生み出したプログラミング言語。「.NET MAUI」を用いて開発する場合に必要となる。 |
Dart | Google社が生み出したプログラミング言語。「Flutter」を用いて開発する場合に必要となる。 |
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Apple Account(旧Apple ID)
iPhoneアプリ開発には、基本的に「Apple Account(旧Apple ID)」が必要です。Apple Accountは、Apple社の製品やサービスの利用者を識別するためのIDのこと。
具体的には、次のタイミングで必要となります(Apple Developerアカウントについては後述)。
Xcodeを用いる場合 | Xcodeのダウンロード |
App Storeでアプリを公開したい場合 | Apple Developerアカウントの登録 |
Apple Accountの登録手続きは、MacやiPhoneといったApple社製品で行えます。個人開発の場合は、自分用のApple Accountを登録しましょう。登録方法について、詳しくは公式サイトをご覧ください。
iPhone実機
開発したiPhoneアプリの動作をテストするためには、iPhone実機も必要です。Xcodeのシミュレーターでも簡単に動作を確認できますが、厳密なテストにはiPhone実機の使用を推奨します。
Xcodeで大まかに動作を確認できたiPhoneアプリをiPhone実機にインストールし、実機テストを行いましょう。実機テストによって、シミュレーターでは検出できないエラーや不都合が発生しないかを確認できます。
なおApple Accountは、MacパソコンとiPhone実機で共用すればOKです。
Apple Developerアカウント
完成したiPhoneアプリをリリース(配信)する場合、「Apple Developer Program」に登録し、Apple Developerアカウントを取得する必要があります。これは、Apple社製品向けアプリの開発者が利用するアカウントです。
このとき、個人で登録申請する場合は年間99USドル(2024年9月時点)の登録料が必要となります。
Apple Developerアカウントの登録手続きは、専用のApple Developerアプリをインストールして行います。登録方法について、詳しくは公式サイトをご覧ください。
なお、iPhoneアプリを自分用として使用したい場合は、Apple Developerアカウントの登録は不要です。自身のiPhone実機にインストールしてそのまま使用できます。
iPhoneアプリ開発に必要な費用の目安
「iPhoneアプリ開発にいくら費用がかかるのか」と疑問に感じている人もいますよね。仮に、MacやiPhoneをまったく所持していない状態でiPhoneアプリを開発する場合は、22万円ほど必要となります。
用意するもの | 費用の目安 |
Macパソコン代 | 10万円~ |
iPhone代 | 10万円~ |
Apple Developer Program登録料 | 年間99USドル |
インターネット代金 | 5,000円~ |
学習費用 | 0円~(学習方法による) |
MacパソコンとiPhoneが金額の大半を占めることがわかります。もちろん、これはあくまで目安です。MacやiPhoneをすでに持っている場合や、中古品を利用する場合は、これよりも費用を抑えられるでしょう。
予算内に収まるか不安に感じる人は、中古品やApple社公式の「Mac整備済製品」の購入をおすすめします。
また、Apple Developer Programの登録料は1年ごとのサブスクリプション形式です。そのため、更新の必要がない場合は解約手続きを忘れずにしておきましょう。
なお、アプリ開発費用の相場について知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
iPhoneアプリの開発に必要な知識・スキル
iPhoneアプリの開発に必要な知識・スキルは、主に次の5つです。
1つずつ、順番に解説します。
プログラミングスキル
ノーコードツールを使わない場合、プログラミングスキルは必須です。iPhoneアプリ開発言語であるSwiftなどの基礎文法を用い、プログラムのコードを実装できることが求められます。
たとえばSwiftには、次のような基礎文法があります。Swiftを扱う場合、これらの理解が欠かせません。
- データ型(データの種類)
- 変数(データの入れ物)
- 配列(変数の集合体)
- 条件分岐
- 繰り返し処理
- 関数(処理をまとめたもの)
基礎文法を座学で学ぶだけでなく、使いこなせるように実践を重ねて習得することが大切です。
開発環境の活用スキル
iPhoneアプリ開発に対応した開発環境の活用スキルも必要です。
iPhoneアプリを効率的に開発するために、Xcodeといった開発環境を駆使してプログラムの記述や実行などを行います。こうした開発環境の基本的な使い方を把握し、使いこなせなければなりません。
また、プログラムを適切に管理するために「Git」などのバージョン管理ツールを使うことが一般的です。Xcodeだけでなく、iPhoneアプリ開発に必要な開発環境を幅広く活用できるスキルが求められます。
UIのデザイン・構築に関する知識
高品質なiPhoneアプリを開発するために、UI(ユーザーインターフェース)のデザイン・構築に関する知識も必要です。UIとは「ユーザーとアプリの接点」、つまりユーザーが見たり操作したりできる部分を指します。
アイコンやエラーメッセージといった表示要素、ボタンやタブといったユーザーが操作できる要素が代表例です。UIのデザイン・構築には、これらの機能や配色、レイアウトなどに関する知識が求められます。
iPhoneアプリの視認性や操作性を向上するうえでは、UIのデザイン・構築に関する知識が重要です。
フレームワークに関する知識
iPhoneアプリ開発に使われるフレームワーク(アプリ開発の枠組み)に関する知識も必要です。前述のXamarinやFlutterを使わない場合でも、さまざまなフレームワークを活用することが求められます。
XcodeとSwiftを用いたiPhoneアプリ開発における代表的なフレームワークをまとめました。これらの基本的な使い方は覚えておきたいところです。
なお、アプリにおける「バックエンド」とは、ユーザーから見えない部分のことを指します。ユーザーのデータを管理したり、リクエスト(要求)を処理したりするためには、バックエンドのプログラム開発も必要です。
開発工程に関する知識
iPhoneアプリの開発工程に関する知識も求められます。つまり、iPhoneアプリを完成させていくまでの過程を把握していなければなりません。
詳細は後述しますが、iPhoneアプリは企画→設計→開発→テスト→公開といった流れで進めていきます。どのような順序で進めていくのか、各工程でどのような作業を行うのか、などの理解が欠かせません。
iPhoneアプリの開発手順【5STEP】
ここからは、基本的なiPhoneアプリの開発手順を、5つのステップにまとめて解説します。
- STEP1:作りたいアプリを企画する
- STEP2:企画に沿い開発アプリを設計する
- STEP3:設計に沿いアプリを開発する
- STEP4:開発したアプリの動作をテストする
- STEP5:アプリをApp Storeに公開する
STEP1:作りたいアプリを企画する
iPhoneのアプリを開発するには、まずアプリの企画を考える必要があります。
アプリにはたくさんの種類があるので、まずは自分が作りたいアプリの構想を立てましょう。明確に作りたいアプリが決まっていないときは、日常生活の中からヒントを得てみるのもよいでしょう。
アイデアを出すときは、「こうできれば便利だ」と思ったことがアプリで実現できるか考えてみてください。普段の生活を少し快適にできるアイテムの開発という意識があれば、楽しくポジティブに進められます。
STEP2:企画に沿い開発アプリを設計する
大まかな企画ができたら、その企画内容をもとに設計します。アプリのデザインや機能面、画面遷移の構成などできるだけ細かく決めてください。
業務内でアプリを開発する場合、上流から下流まですべてのメンバーがここで制作した画面設計をもとに開発を進めます。
そのため、誰にでも理解しやすい画面設計を制作しなければならないため、設計する際は丁寧にわかりやすくすることが大切です。
STEP3:設計に沿いアプリを開発する
アプリの企画・設計ができたら、次は開発に着手します。前述したとおり、iPhoneアプリの開発は
- 開発ツール:Xcode
- プログラミング言語:Swift
を使って開発するのがおすすめです。
スムーズに開発を進めるためにも、事前にSwiftの文法や特徴、iPhoneアプリの開発方法について、学習サイトや書籍などで学習しておきましょう。
開発をしていればエラーが発生したり、目的の機能が作成できなかったりするかもしれません。しかし、根気よく試行錯誤を繰り返していけば、思い描いたアプリを完成させることができるでしょう。
STEP4:開発したアプリの動作をテストする
アプリのコードが作成できたら、次は正常に動作するかテストを行います。
テストは、複数回に分けて行うのが一般的です。コード・機能ごとに実行して動作を確認した上で、全体をとおして動作チェックを行います。可能であれば、実機は複数種(iPhone15やiPhone8など)のバージョンを用意しましょう。
すべてを確認し、問題なければ次の作業に進みます。
STEP5:アプリをApp Storeに公開する
自分用にiPhoneアプリを作成するのであれば、動作確認が完了した時点で目標は達成です。しかし、アプリを公開して収益化まで考えているのであれば、「Apple Developer Program」の登録が必要です。
App Storeで公開するためには審査を通過しなければなりません。審査は約1週間~数週間で結果がわかるといわれていますが、審査に通らないことも。審査を通過するまで時間がかかることを念頭に置き、余裕を持ったスケジュールを組むとよいでしょう。
iPhoneアプリ開発につまずいたときの対処法
はじめてiPhoneアプリを開発すると、思うように開発が進められないこともあります。そこで、ここではiPhoneアプリ開発につまずいたときの対処法を、3つにまとめて紹介します。
完成を最優先に作業を進める
iPhoneアプリ開発に慣れるまでは、まず完成させてみることを最優先にしましょう。
とくに開発し始めの頃は、わからないことや自分の思いどおりにいかないことが多いです。最初から完璧を求めて開発を進めると、小さなポイントで作業が止まり、開発の進みが悪くなります。
そのため、まずはiPhoneアプリの完成を最優先にして、作業を進めるのがおすすめです。iPhoneアプリは完成後も修正・アップデートが可能なため、余裕があるタイミングで少しずつ改善するとよいでしょう。
ほかのiPhoneアプリを参考にする
何をどのように開発すればよいか悩んでいる場合は、ほかのiPhoneアプリを参考にするのがおすすめです。
すでにApple社の審査を通過し公開されているiPhoneアプリなら、基本的な動作は保証されていると判断できます。正しく動くであろうアプリを参考にすれば、開発でつまずきにくいはずです。
最初のうちは既存アプリを参考にしながらコツをつかみ、慣れてきたらオリジナルのiPhoneアプリに仕上げるとよいでしょう。
質問できる環境を整える
質問できる環境を整えておけば、iPhoneアプリ開発で不明点が出てきても1人だけで悩まずに済みます。
初心者がアプリ開発で行き詰まった場合、いくら調べても解決できず、作業がいっこうに進まないケースもあるでしょう。わからない状態から脱出するのは簡単ではないため、第三者に質問できる環境があれば心強いです。
たとえば、無料で始められるプログラミング学習サービス「侍テラコヤ」では、現役エンジニアが回答してくれるQ&A掲示板をいつでも使えます。また、オンラインレッスンで直接エンジニアに相談することも可能です。
1人でアプリ開発を続けるのが不安であれば、助けになる学習サービスを活用してみてはいかがでしょうか。
開発したiPhoneアプリを収益化する3つの方法
なかには、開発したiPhoneアプリでお金を稼ぎたい人もいますよね。そこで、ここからは開発したiPhoneアプリを収益化する3つの方法を解説します。
アプリの利用を有料化する
iPhoneアプリの稼ぎ方として、アプリの利用を有料化する方法があります。
一般的にスマートフォンアプリは、無料でダウンロードすることが多いです。しかし、なかにはダウンロードが有料なアプリも存在します。
有料ダウンロードはダウンロード数が無料アプリより少なくなりやすいです。しかし、本当に利用したいユーザーにアプリを届けることができます。ただし、有料アプリはダウンロードのハードルが上がるため、価格に見合った魅力があるアプリを作成しなければいけません。
ただ、人気になれば継続して収益を得られるため、稼ぎ方の1つとして検討する価値はあるでしょう。
アプリ内に広告を掲載する
iPhoneアプリ内に広告を掲載し、広告収益で稼ぐ方法もあります。
アプリを利用していると広告動画が流れたり、アプリ内に広告バナーが掲載されていることがありますよね。これらのアプリ内広告で、収益が発生します。
例えば、表示回数に応じて報酬がもらえる広告、クリック回数に応じて収益が発生する広告があります。
1つあたりの広告収益自体は少額ですが、利用者が多く広告の露出が多ければ安定して稼げる方法です。
ただし、ユーザーの使いやすさと収益性のバランスには注意が必要でしょう。ユーザーにとって広告はときに邪魔な存在になるため、あまり数を増やすとアプリからの離脱につながります。
逆に広告数を少なくし過ぎると、広告が目に入らなくなり、広告収益は減少します。アプリ内広告を導入するときは、広告にどれくらいの比重をおくのかあらかじめ検討しておくといいでしょう。
アプリ内に課金サービスを設ける
アプリ内に課金サービスを設ける方法もおすすめです。開発するアプリにもよりますが、有料サービスやアイテムなどを用意しておけば、アプリ内課金で継続的に稼げます。
たとえばゲームアプリの場合、課金で購入できる武器、課金で回せるガチャなどが代表的です。課金で稼ぐのは効率的なため、アプリで稼ぐなら課金システムの採用をおすすめします。
iPhoneアプリ開発に必要なスキルの学習法
ここからは、iPhoneアプリ開発に必要なスキルの学習方法を、3つにまとめて紹介します。
Webサイトで学ぶ
iPhoneアプリ開発は、Webサイトで学び始めるのがおすすめです。
Webサイトの場合、インターネット環境があれば気軽に学習できるため、パソコン・スマホなどを使って空き時間に学習しやすいです。また、初心者にもわかりやすいように、テキストだけでなくイラスト・動画・図解など、目で見てわかりやすく解説されています。
文章だと何を書いているかなかなか理解できない人でも、視覚的に理解できるのはメリットですね。
おすすめサイトは「Paizaラーニング」や「ドットインストール」などがあります。
本で学ぶ
iPhoneアプリ開発はWebサイトとあわせて、本で学ぶのもおすすめです。iPhoneアプリ開発やSwiftなどの入門書であれば、基本から体系的にじっくり学べます。
たとえば「たった2日でマスターするiPhoneアプリ開発集中講座」は、プログラムを書いたことがない人でも学び始められる一冊です。サンプルアプリの開発を実践することで、短期間でスキル向上を図れます。
iPhoneアプリ開発の入門書や参考書は多数あり、自分のレベルに合った本を選べます。また、サンプルコードや問題集が多く掲載されている本もあり、実践学習をスタートするときに便利です。
まずは1〜2冊の本に絞って、繰り返し学習すると良いでしょう。なお、次の記事ではiPhoneアプリの開発方法や必要なスキルを学べるおすすめの学習本を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
→ iPhoneアプリ開発におすすめの学習本6選【未経験〜経験者まで】
プログラミングスクールで学ぶ
初心者がiPhoneアプリを開発する場合、同時にプログラミングスキルやツールの使用方法など、平行して学習すべきことが多いです。
そのため、iPhoneアプリ開発をはじめとしたプログラミング学習で挫折する独学者は多くいます。そこで、プログラミングスクールを活用すれば、体系的にプログラミングを学習できるだけでなく、分からないことをすぐに現役エンジニアに質問できる環境が整っているため、アプリ開発や学習を継続しやすいです。
1人でアプリ開発を進めたり、学習を続けたりするのに不安を感じるのであれば、プログラミングスクールの活用もおすすめです。
アプリの開発スキルが学べるおすすめのプログラミングスクールを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
iPhoneアプリ開発にまつわるFAQ
最後に、iPhoneアプリ開発によくある質問へまとめて回答します。
開発したiPhoneアプリはiPadでも使えるの?
開発したiPhoneアプリは、iPadでも必ず使えるとは限りません。iPhoneとiPadでは搭載されているOSが異なるためです。
また、iPhoneとiPadでは画面のサイズも異なります。iPhoneにしか対応させていないアプリをiPadで起動できたとしても、画面サイズの違いから表示が崩れてしまうケースがあります。
ただし、iPhoneとiPadの両方に対応した「ユニバーサルアプリ」として開発した場合は別です。ユニバーサルアプリは、デバイスに合わせて表示が最適化されるため、iPhoneでもiPadでも問題なく利用できます。
なお、XcodeでiPhoneアプリを開発する場合、最初にユニバーサルアプリとして開発する設定が可能です。
AndroidアプリとiPhoneアプリのどちらを選ぶべき?
スマホアプリには、iPhoneアプリだけでなくAndroidアプリもあります。スマホアプリ開発そのものに興味がある人の場合、どちらを開発対象に選ぶべきか迷いますよね。
どちらのスマホアプリも需要が高く、絶対的にどちらが優れているとはいえません。それぞれのメリット・デメリットを加味して選びましょう。
いずれも魅力的な選択肢です。最終的には自分の好みで選ぶのも良いでしょう。
まとめ
今回は、iPhoneアプリの開発に必要なものや開発手順などを、9項目に分けて紹介しました。
iPhoneアプリを開発するには、開発環境の準備やプログラミング言語「Swift」の学習などが必要です。確かなスキルを身につければ、自分のアイデアを形にして楽しんだり、収益化して稼いだりすることも可能です。
iPhoneアプリ開発に興味がある人は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。