この記事では、プログラミング初心者が簡単に作れるものを解説します。
プログラミング初心者でも作れるものは?
プログラミング言語によって作れるものは違うの?
プログラミング初心者の中には、プログラムを実際に作ってみたいと考えている方も多いですよね。しかし、プログラミングの知識が少ないために何を作れるのかわからず、上記のような疑問を抱えていませんか。
そこでこの記事では初心者向けに、プログラミングで作れるものについてご紹介します。プログラミング未経験の方でもわかりやすい内容となっていますので、ぜひお読みください。
- プログラミング初心者が作るならWebアプリがおすすめ
- 短時間で作るならタイピングゲームやメモ帳もおすすめ
- 作りたいものが思い当たらないときは既存のサービスを真似てみよう
初心者が知っておくべきプログラミングで作れるもの
プログラミングで作れるものは、次の5つが代表的です。
- Webアプリ
- パソコンアプリ
- スマホアプリ
- AI(人工知能)
- 組み込みシステム
プログラミング初心者へのおすすめ度も併せて、1つずつ順番にご紹介していきます。
Webアプリ おすすめ度:★★★★★
「Webアプリ」は、「YouTube」のようなWebブラウザを通して利用できるアプリです。Webアプリは主に「フロントエンド」と「バックエンド(サーバーサイド)」の2種類で構成され、それぞれでプログラムが動作します。
フロントエンドのプログラムは、Web画面上の表示を動かしたりユーザーの入力内容を処理したりする役割です。バックエンドのプログラムは、Webサーバー上でWebアプリのデータを管理します。
Webアプリを作れるプログラミング言語には、比較的習得しやすいものが多くあります。また、Webブラウザさえあれば簡単なプログラミングの実践ができるので、初心者に最もおすすめです。
Webアプリの仕組みや開発手順を知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
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パソコンアプリ おすすめ度:★★★★
「パソコンアプリ」は、パソコンにインストールして利用するアプリです。WindowsやmacOSなど、アプリの対応OSによって必要なプログラミング言語は変わります。また、対応OSの知識も必要な場合もあります。
パソコンアプリは、基本的にパソコンさえあれば動作確認まで行えるため、開発を実践しやすいといえます。ただしプログラミング言語の難易度は全体的に高めです。
スマホアプリ おすすめ度:★★★
「スマホアプリ」は、スマートフォンにインストールして利用できるアプリです。スマホアプリのおもな対応OSはiOSとAndroidの2種類で、それぞれ異なるプログラミング言語が用いられます。
開発によく使われる「Swift」や「Kotlin」は、比較的文法がシンプルで初心者でも覚えやすい言語です。ただしプログラムの実行前には変換作業(コンパイル)が必要となり、Webアプリ開発言語よりは難易度が上がります。
「Xcode」「Android Studio」などの開発環境を用いることで、パソコン上でスマホアプリの動作確認が可能です。とはいえ最終確認には実機を使うことになります。
スマホアプリを作るために必要な要素は次の記事で解説していますので、参考にしてください。
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AI(人工知能)おすすめ度:★★
人間の思考システムをコンピューター上で再現する「AI(人工知能)」も、プログラミングによって作れます。AI開発で最もポピュラーな「Python」は、文法がシンプルで覚えやすいプログラミング言語です。
ただし、AIを作るためには数学やデータ分析の知識など、多くのことを覚える必要があります。また、他の作れるものと比べて初心者にはプログラムの動作がイメージしづらいため、星2つとしました。
人工知能の基礎知識については、こちらの記事を読むとより詳しく把握できます。
組み込みシステム おすすめ度:★
「組み込みシステム」は、電化製品などの機械に組み込まれて動作するプログラムです。開発には「C言語」や「Java」など、歴史のあるプログラミング言語が長い間使われています。
組み込みシステムの動作確認には実機が欠かせず、ハードウェアの知識も求められます。またC言語やJavaの場合、プログラム変更のたびに変換作業(コンパイル)で発生するエラーを取り除かなければなりません。
すぐに動作を確認できない分プログラミング言語の習得難易度も全体的に高いため、星1つとしました。
プログラミング初心者でも短期間で作れるもの3選
プログラミング初心者には、環境構築の手間が少なく個人でも開発を始めやすい「Webアプリ」や「パソコンアプリ」がおすすめです。
ここでは、初心者でも短時間で作れるものを3つご紹介します。
- タイピングゲーム(Webアプリ)
- メモ帳(パソコンアプリ)
- タイマー(パソコンアプリ)
それぞれ、順番に解説していきます。
タイピングゲーム(Webアプリ)
まず簡単なWebアプリとして、「タイピングゲーム」をおすすめします。タイピングゲームは、制限時間内に表示される文字列をどれだけ正確に入力できるかが試されるゲームです。
タイピングゲームは仕様がシンプルで、本来のWebアプリ開発で必要となるバックエンドのプログラミングが不要です。必要な言語は表示内容を定義する「HTML」と、ボタン動作などを制御する「JavaScript」の2つとなります。
また、これらの言語はWebブラウザさえあれば動作確認できるので、特別な環境構築も必要ありません。JavaScriptやHTMLを使ってタイピングゲームを作る方法については、こちらの記事をご覧ください。
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効率よくプログラミングを学習したい人は、ぜひ一度お試しください。
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メモ帳(パソコンアプリ)
パソコンアプリを作りたい方には、「メモ帳」がおすすめです。メモ帳はパソコンに標準搭載されているので、初心者でも動作がイメージしやすいといえます。
基本構造はシンプルなので作りやすく、自分なりのカスタマイズも比較的容易です。また、オリジナルのメモ帳を自分の作業に活用できる楽しさもあります。
メモ帳を作る方におすすめのプログラミング言語は、Windowsのパソコンアプリ開発で人気の「C#」です。「Visual Studio」と呼ばれる開発環境を使うことで、WindowsはもちろんMacのパソコンでもメモ帳を作れます。
次の記事ではC#を用いた具体的なメモ帳の作り方を紹介していますので、ぜひお読みください。
タイマー(パソコンアプリ)
パソコンアプリとしては、簡単な「タイマー」を作るのもおすすめです。「時間を計る」というシンプルなルールなので、初心者でもプログラムをイメージしやすいといえます。
GUI(操作画面)を持たない簡単なタイマーであれば、比較的少ない記述量で作れます。またカウントアップやカウントダウンなど、自分なりにバリエーションを付けることも可能です。
簡単なタイマーを作るなら、前述のC#に比べて文法がシンプルな「Python」というプログラミング言語をおすすめします。こちらの記事ではPythonでタイマーを作る方法を詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
また、Pythonのライブラリ(便利な作成済みプログラム)を使えば、GUI付きのタイマーも作れます。PythonでGUIプログラミングする方法を知りたい方は、次の記事も参考にしてください。
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プログラミング言語別作れるもの一覧
プログラミング言語によって、作れるものはさまざまです。ここでは、主要なプログラミング言語別に作れるものを一覧表でご紹介します。
下記に、各言語でできること・作れるものをまとめたので、言語選びの参考にしてください。
C言語 | パソコンアプリ/組み込みシステム |
C++ | パソコンアプリ/組み込みシステム |
C# | Webアプリ/パソコンアプリ |
Java | Webアプリ/パソコンアプリ/スマホアプリ/組み込みシステム |
Kotlin | スマホアプリ |
Swift | パソコンアプリ/スマホアプリ |
Java Script | Webアプリ |
PHP | Webアプリ |
Ruby | Webアプリ/スマホアプリ |
Go言語 | Webアプリ/パソコンアプリ |
Python | Webアプリ/AI |
R言語 | AI |
Visual Basic | パソコンアプリ |
Scala | Webアプリ/パソコンアプリ |
プログラミング初心者が覚えておきたい開発手順
プログラミングで作れるものが分かったら、正しい作り方も押さえておきましょう。プログラムを作るための手順として、下記の7ステップをおすすめします。
- ステップ1.まずはプログラミングを理解する
- ステップ2.プログラミング学習の目的を決める
- ステップ3.プログラミング学習の準備をする
- ステップ4.作りたいものや目的からプログラミング言語を選ぶ
- ステップ5.効率的なプログラミング学習法を知り、基礎を学ぶ
- ステップ6.お手本にならって開発を実践する
- ステップ7.オリジナルアプリを開発する
まずは、ステップ1でプログラミングの基本概念や学ぶメリットを理解しましょう。次のステップ2で、プログラミング学習の目的や作りたいものを明確にする必要があります。
その後、ステップ3で学習に必要なパソコンやインターネット環境を整えておきましょう。次に、ステップ4で目的を達成できるプログラミング言語を選びます。
プログラミング言語が決まったら、ステップ5で効率的な学習法を押さえたうえで、基本文法を一通り学びましょう。基礎固めができたら、ステップ6でいよいよ開発の実践です。
ステップ6では前述の「作れるもの」などの、お手本にならって開発を実践しましょう。ある程度慣れてきたら、ステップ7でオリジナルアプリの開発にトライすることをおすすめします。
作りたいものが思い浮かばないプログラミング初心者の対処法3選
実践力を高めるためには、オリジナルアプリを作成するのが効果的です。とはいえ、プログラミング初心者だとなかなかアイデアが出てこないことも多いですよね。
ここでは作りたいものが思い浮かばない方向けに、3つの対処法をご紹介します。
- まずは真似して作ってみる
- 実際の成果物を参考にする
- 発想法を知る
1つずつ、詳しく解説していきます。
まずは真似して作ってみる
いきなりオリジナルアプリを作成しようと思っても、上手くイメージできないことが多いものです。まずは前章でもご紹介したとおり、お手本を真似して作ることを繰り返しましょう。
「作れるもの3選」でご紹介した内容はもちろん、世に出ている既存サービスを真似して作ってみるのも効果的です。さまざまなプログラムに触れることで、新しいアイデアも生まれやすくなります。
実際の成果物を参考にする
実際に、プログラミング初心者が作った成果物を参考にするのもおすすめです。初心者ならではの斬新なアイデアに触れられるかもしれません。ここでは、例を1つご紹介します。
こちらの「Fishing Map」は、プログラミング未経験から4か月の学習で北野将隆さんが作った釣りアプリです。「Google Map」上で釣り好きの方とつながったり、釣果を記録したりできます。
フロントエンド開発には「JavaScript」、バックエンド開発には「Ruby」というプログラミング言語が使われています。
上記のような成果物を参考にすることで、「初心者でもこれだけできるんだ」とモチベーション向上にもつながります。釣りアプリの詳細については、次の記事をお読みください。
発想法を知る
発想法を知ることで、オリジナルアプリを作るためのアイデアを出しやすくなります。ここでは、おすすめの発想法を2つご紹介します。
- 1人ブレインストーミング
- Whyツリー
「1人ブレインストーミング」は、集団でアイデアを出し合う「ブレインストーミング」を1人で行う手法です。1人ブレインストーミングでは否定的な考えを排除することで、多くのアイデアが出やすくなります。
「Whyツリー」は、「なぜ?」と物事を掘り下げていくことで、本質を見つける手法です。本質を把握できることで、より役立つプログラムのアイデアが生まれやすくなります。
発想法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
- アプリ開発の発想法10選
- アイデアを出すためのコツ
なお、上記を読んでもプログラミングで何を作ればいいのかがわからない人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
かかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、あなたにあう言語や作れるものを診断してもらえます。
独学・スクールの手段に関わらず、効率よくプログラミングを学習したい人は、ぜひ一度お試しください。
挫折なく初心者がプログラミングで成果物を作るなら
ここまで、プログラミング初心者が短期間で作れるものを、開発手順も交えて紹介しました。
ただ、なかには
1人で作り切れるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
実のところ、いざ何かを作ろうとプログラミングを学び始めても途中で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました(※1)。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とスキルの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの就職・転職を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
分割料金 | 一括料金 | 受講期間 |
---|---|---|
4,098円~ | 16万5,000円~ | 1ヶ月~ |
- 転職・副業・独立などの目的に特化したコースあり
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侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師による個別レッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でプログラミング学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにてプログラミングを学ぶ目的や理想の生活・仕事像をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもITエンジニアへの就職・転職に必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
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なお、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してITエンジニアへの転職や副業での収入獲得などの目的が実現できますよ。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回は初心者向けに、プログラミングで作れるものについて下記の5点をご紹介しました。
- プログラミングで作れるもの5選
- 初心者でも短期間で作れるもの3選
- 言語別作れるもの一覧
- プログラムの開発手順
- 作りたいものが思い浮かばない場合の対処法3選
プログラミングスキルを高めるうえでは、実際にプログラムを作ってみることが大切です。今回の内容を参考にして、ぜひプログラムを自分の形にしてみてください。
この記事のおさらい
代表的なものは「Webアプリ」「パソコンアプリ」「スマホアプリ」「AI(人工知能)」「組み込みシステム」の5つ。初心者の方には、実践しやすいWebアプリとパソコンアプリが特におすすめです。
Webアプリなら「タイピングゲーム」、パソコンアプリなら「メモ帳」や「タイマー」がおすすめです。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。