この記事では、フロントエンドエンジニアになる学習ロードマップを解説します。
フロントエンドエンジニアになるには、何から始めればいいの?
フロントエンドエンジニアになるためのロードマップが知りたい
働き方の自由度が高い「エンジニア」は、現在注目されている仕事です。その中でも、「フロントエンドエンジニア」の人気が高まっています。
しかしエンジニア未経験の方だと、フロントエンドエンジニアになるために何から始めれば良いかわかりませんよね。事前に学習の方法や手順を把握しておかないと、壁にぶつかって挫折してしまいます。
そこで本記事では、フロントエンドエンジニアになるためのロードマップをご紹介します。学習のポイントもわかるので、ぜひご一読ください。
- フロントエンド開発の基礎知識を学ぶことから始めよう
- 学習前に勉強期間は定めておこう
- 不明点を相談できる環境を用意しておくと、学習途中で挫折しづらい
フロントエンドエンジニアになるためのロードマップはこれ!【完全版】
フロントエンドエンジニアになるためのロードマップは、全部で10ステップです。まずは一覧表で、ロードマップの全体像を把握しましょう。
ステップ | 内容 |
ステップ1 | フロントエンドとは何かを知る |
ステップ2 | 必要な開発環境を知る |
ステップ3 | HTML/CSSの基礎を学ぶ |
ステップ4 | JavaScriptの基礎を学ぶ |
ステップ5 | パッケージマネージャーについて学ぶ |
ステップ6 | ライブラリ・フレームワークを学ぶ |
ステップ7 | JavaScriptでWebページを作成する |
ステップ8 | オリジナルポートフォリオを作成する |
ステップ9 | 就職/転職の準備をする |
ステップ10 | キャリアパスを知る |
各ステップについて詳しくは、順番に解説します。
ステップ1:フロントエンドとは何かを知る
初めに、フロントエンドがどのようなものか理解しましょう。フロントエンドは、Webシステムにおいてユーザーの目に入る部分のことです。
一方、WebシステムのデータをWebサーバーで管理する部分は「バックエンド」と呼ばれます。フロントエンド・バックエンドの両方のプログラムが連携することで、Webシステムが問題なく動作するのです。
フロントエンドのプログラムはWebブラウザ上の表示制御や、バックエンドとのデータ通信を行います。こうしたプログラムを開発するのが、フロントエンドエンジニアです。
ステップ2:フロントエンド開発で必要な開発環境を知る
フロントエンドのプログラムの動作はWebブラウザ上で確認できるため、標準エディタでも開発可能です。
とはいえ、効率的にフロントエンド開発を行うためには、開発環境が欠かせません。プログラミングの勉強を始める前に、必要な開発環境を把握して導入しましょう。
軽量な開発環境で済ませたい方には、「Atom」や「Visual Studio Code」などの高機能なエディタがおすすめです。色分け機能や記述ミスのチェック機能により、コーディングを効率化できます。
コーディング以外の実行やファイル管理なども効率化したい方は、「統合開発環境(IDE)」を導入しましょう。統合開発環境の中でも、AWSの「Cloud9」は、Webブラウザで開発のすべてを完結できるのでおすすめです。
フロントエンド開発で役に立つエディタや統合開発環境については、下記の記事を参考にしてください。
ステップ3:HTML/CSSの基礎を学ぶ
開発環境を整えたら、「HTML/CSS」の基礎を学びましょう。Webページの記述に欠かせない言語なので、フロントエンド・バックエンド関係なく学習が欠かせません。HTMLは表示内容を、CSSはデザインなどを、それぞれ記述します。
まず、HTML/CSSについて解説している動画を視聴すると、概要がわかります。1本3分程度の短い動画で学べる「ドットインストール」がおすすめです。
その後、HTML/CSSの参考書を読んで基礎をじっくり学びましょう。おすすめは、未経験者向けに詳しく解説している「スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版」です。
なお、フロントエンドエンジニアへの就職・転職を見据え、独学でプログラミングスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。
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ステップ4:JavaScriptの基礎を学ぶ
HTMLとCSSだけでは、Webページの動きを表現できません。アクティブなWebサイトを作るために、「JavaScript」の基礎を学びましょう。
JavaScriptは、フロントエンド開発に欠かせないプログラミング言語です。ステップ3で学んだHTMLの中に埋め込むことで、JavaScriptを実行できます。
JavaScriptの雰囲気をつかむために、まずは「ドットインストール」などの解説動画を視聴しましょう。その後は、JavaScriptの基本構文を実際に書いて動かしながら学ぶ必要があります。
パソコンで効率的に実践するには、オンラインの学習サイトを活用するのがおすすめです。JavaScriptの基本的な書き方を学ぶときには、次の記事もお役立てください。
ステップ5:パッケージマネージャーについて学ぶ
フロントエンド開発を効率化する上で、「フレームワーク」(詳細は後述)の活用が鍵となります。しかしフレームワークは大量のプログラムで構成されており、手作業で逐一インストールするのは大変です。
この問題を解決するために、「パッケージマネージャー」について学びましょう。パッケージマネージャーを使うことで、フレームワークのインストールや管理を統合的に行えます。
パッケージマネージャーの中でポピュラーなものは、「npm」と「Yarn」です。それぞれの特徴やインストール方法については、下記の記事をお読みください。
ステップ6:ライブラリ・フレームワークを学ぶ
フロントエンド開発を効率化するために、「ライブラリ」と「フレームワーク」について学びましょう。ライブラリは、良く使う処理や機能を使いやすく部品化した便利なプログラムです。
フレームワークは、プログラムの「枠組み」のようなものです。必要な箇所だけを独自にコーディングすれば、Webサイトの機能を簡単に実現できます。
代表的なJavaScriptのライブラリやフレームワークは、下記の4つです。
名称 | 特徴 |
AngularJS | 幅広いWeb機能を実現できるフレームワーク |
Vue.js | シンプルで学習しやすいフレームワーク |
React.js | 表示に特化した高速描画可能なライブラリ |
jQuery | どんなブラウザでも使えるライブラリ |
JavaScriptのライブラリ・フレームワークを選ぶときには、次の記事を参考にしてください。
ステップ7:JavaScriptでWebページを作成する
フロントエンド開発言語の基礎知識は、ここまでで一通り身についているはずです。総復習として、HTML/CSSやJavaScriptを用いて、動きのあるWebページを作成しましょう。
最初のうちは、参考になる既存のWebサイトを模写して自分なりに改良するのが手軽です。慣れてきたら自分のアイデアを一から形にして、フロントエンド開発の実践力を高めましょう。
ステップ8:オリジナルポートフォリオを作成する
フロントエンド開発を実践できるようになったら、オリジナルの「ポートフォリオ」を作成しましょう。ポートフォリオとは、自分のプログラミングスキルをアピールできる作品集のことです。
完成度の高いポートフォリオを作っておくことで、フロントエンドエンジニアへの就職・転職が成功しやすくなります。ポートフォリオの作成方法については、次の記事をご一読ください。
ステップ9:就職/転職の準備をする
ここでは、就職・転職に向けて本格的な準備を行います。応募したい企業がまだ決まっていない方は、下記の記事で紹介している転職サイトで探すのがおすすめです。
就職・転職を成功させるためには、ポートフォリオだけでは不十分です。応募したい企業がすでに決まっているのであれば、下記のような準備を行いましょう。
- 職務経歴書
- 面接対策
- 資格取得
職務経歴書と面接対策は、就職・転職するなら欠かせません。応募したい企業の必須条件に資格がある場合や、少しでも成功率を高めたい未経験者の場合は、資格も取得しましょう。
職務経歴書には、アピールできる経験やスキルを漏れなく記載します。面接対策では、企業に合わせた志望動機を準備して、しっかり回答できるような練習が必要です。
資格の取得を目指すなら、「HTML5プロフェッショナル認定試験」がおすすめです。HTML/CSS、JavaScriptの全てに関する専門スキルをアピールできます。役立つ資格について詳しくは、次の記事をご覧ください。
ステップ10:フロントエンドエンジニアのキャリアパスを知る
フロントエンド開発のスキルを習得した後は、キャリアアップを見据えて更なるスキル習得を目指しましょう。フロントエンドエンジニアからのキャリアパスを把握する必要があります。
変化の激しいIT業界では、1つのスキルを身につけただけで安泰とはいえません。より価値の高いエンジニアを常に目指していくことが大切です。
たとえば、バックエンド開発のスキルも習得すれば、自分だけでWebプログラミングが行えます。コーディング以外の要件定義や設計なども学べば、幅広い工程を一貫して行える「フルスタックエンジニア」になることも可能です。
フルスタックエンジニアは需要が高まりつつあるので、ぜひ目指すことをおすすめします。Webエンジニアのキャリアパスを詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
フロントエンドエンジニアの学習をする上で大切な3つのポイント
フロントエンドエンジニアの学習では、下記の3ポイントを押さえましょう。
- 学習期間を設定しよう
- 自分で動きのあるWebページを作ってみよう
- 挫折しないための対策を知っておこう
それぞれ、順番に解説します。
学習期間を設定しよう
フロントエンドエンジニアの学習を始める前に、学習期間を決めましょう。言い換えれば、「いつまでに習得するか」です。学習期間を設定しないと、目標意識が薄れてグダグダになってしまいます。
いつまでに習得するかが明確になると、何をいつまでに学べばよいかも逆算できます。その結果、学習のペースもモチベーションも保ちやすくなるのです。
実務レベルのプログラミングスキル習得には、一般的に1,000時間程度は必要と言われています。根気よく学習を継続する必要があるので、挫折しないためにも必ず実施しましょう。
自分で動きのあるWebページを作ってみよう
プログラミングスキルは、実践することで効率的に身につきます。自分で実際に考えながら、プログラムを積極的に書きましょう。
たとえばフレームワークの学習ステップでは、実際にフレームワークを用いてWebページを自作するのが効果的です。各ステップで自分なりに実践していくことで成長を実感でき、モチベーションも向上します。
挫折しないための対策を知っておこう
プログラミングの独学では、つまずいても誰も手を差し伸べてはくれません。自力で不明点や問題点を解決することが難しいため、下記の記事にもあるとおり大半の方が挫折してしまいます。
壁にぶつかったときに挫折しないためには、自分からSOSを出すことが大切です。具体的には、「teratail」や「stackoverflow」などの、プログラミングに特化したQ&Aサイトを活用しましょう。
こうしたサイトに不明点や問題点を投稿すれば、他のエンジニアからヒントがもらえる場合があります。必ず解決できるとは言い切れませんが、自分だけで悩むよりは挫折しにくくなります。
フロントエンドエンジニアのスキルを最短で学ぶならスクールもおすすめ
HTML、CSS、JavaScript…フロントエンドエンジニアになるためには、多くのことを学ぶ必要があります。独学では長期にわたり学習を継続しなければならず、常に挫折のリスクと隣り合わせです。
「最短でスキル習得したい!」「挫折しないか不安…」という方には、プログラミングスクールをおすすめします。プロの講師が丁寧にサポートしてくれるため、挫折せず効率的な学習が可能です。
弊社「SAMURAI ENGINEER」は、完全オンラインでマンツーマン指導が受けられるスクールです。転職成功率94%という高さで、スキル習得から仕事獲得までトータルサポートいたします。
最短ルートでフロントエンドエンジニアになりたい方は、ぜひ無料カウンセリングをお試しください。
まとめ
今回は、フロントエンドエンジニアになるためのロードマップをご紹介しました。
フロントエンドエンジニアは、自分のプログラムをユーザーに直接見てもらえる、やりがいのある仕事です。ただし学ぶべき内容は多いので、正しい方法・順序での学習が求められます。
フロントエンドエンジニアを目指す方は、今回の内容をぜひ参考にしてください。なお、フロントエンドに関する教材を探している方には、次の記事もおすすめです。
この記事のおさらい
①フロントエンドとは何かを知る
②必要な開発環境を知る
③HTML/CSSの基礎を学ぶ
④JavaScriptの基礎を学ぶ
⑤パッケージマネージャーについて学ぶ
⑥ライブラリ・フレームワークを学ぶ
⑦JavaScriptでWebページを作成する
⑧オリジナルポートフォリオを作成する
⑨就職/転職の準備をする
⑩キャリアパスを知る
という10ステップです。
「学習期間を設定する」「自分で動きのあるWebページを作ってみる」「挫折しないための対策を知る」の3つです。詳細は本記事をご参照ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。