プログラミングを勉強してみたけど、なんだか苦手
プログラミングはなかなかうまくいかなくて嫌い
プログラミングの学習を進める中で、自分はプログラミングが苦手・嫌いかもしれないと感じてしまう人もいますよね。プログラミングが苦手なので、学習をやめた方がよいのではないかと迷ってしまう人もいます。
この記事では、プログラミングが苦手と感じる理由や勉強を続けるべきか迷ったときの考え方、苦手を克服する方法について解説します。
最後まで読めば、この先プログラミング学習をどう進めるべきかがわかりますよ。
プログラミングが苦手・嫌いと感じる4つの理由
プログラミングが苦手・嫌いと感じるのには、次の4つの理由があります。
- パソコンが苦手
- エラーが解決できない
- 専門用語が難しい
- 誤った方法で勉強している
それぞれ、ひとつずつ解説します。
理由1:パソコンが苦手
プログラミングが苦手と感じる人のなかには、そもそもパソコンが苦手な人も多くいます。これまでパソコンに触れる機会が少なかった人は、まずパソコンに慣れることから始めましょう。
現在は、ほとんど全ての企業で仕事にパソコンを使います。IT以外の業種に就職するとしても、パソコンスキルは必須です。
パソコンが苦手な人は、ぜひ身につけておきましょう。
理由2:エラーが解決できない
プログラミングにはエラーがつきものです。しかし、それを知らないと「エラーが多い=プログラミングが苦手」と感じてしまいます。
エラーが解決できずに悩む時間が長くなってしまうと、プログラミングが苦手と感じがちです。プログラミングではエラーが出るのは当たり前であることを頭に入れておくと、それだけでも苦手意識が軽減される可能性があります。
理由3:専門用語が難しい
プログラミングには、多くの専門用語があります。専門用語を使って書かれた文章はわかりにくく、なかなか意味がわからないことも多いものです。
初めて聞く言葉や意味がわからない言葉が出てきたら、読み飛ばさずひとつひとつ丁寧に意味を覚えていきましょう。そうするうちにだんだんとわからない言葉が少なくなり、学習がスムーズに進むようになります。
理由4:誤った方法で勉強している
学習方法が誤っていると、時間をかけてもなかなかプログラミングを習得できません。勉強に長い時間をかけたのになかなか成果が出ないと、プログラミングが苦手と感じる原因になります。
このパターンの場合、学習方法の見直しを行なったりプログラミングスクールに通ったりすると、苦手意識がなくなります。
プログラミングが苦手な人の特徴5つ
プログラミングが苦手な人には、ある程度共通する特徴があります。その特徴は次の通りです。
- 目標が高すぎる
- 明確な目標がない
- 周囲の人と比べ過ぎている
- 学習時間が不足している
- 独学で学んでいる
それぞれの項目について、詳しく解説します。
特徴1:目標が高すぎる
プログラミング苦手な人の特徴ひとつめは、目標が高すぎることです。プログラミング学習は「画面に文字を表示する」「単純な四則演算をする」といったように、非常に簡単な内容のプログラムを作成するところから始めます。
目標が高すぎると、目標と現状のギャップが大きくなりがちです。さらに、目標達成までの時間も長くかかります。
長く勉強しても目標に到達できず、それが苦手意識に繋がってしまいます。
特徴2:明確な目標がない
なんのためにプログラミングを学習するのか、プログラミングを学んで何を作りたいのかという明確な目標がないと学習のモチベーションが上がりにくくなります。モチベーションが低いと、勉強した内容がなかなか身につきません。
学習内容が身につかないと「何度やっても覚えられない」と感じ、苦手意識に繋がります。
特徴3:周囲の人と比べ過ぎている
周囲の人と比べて、自分の学習が遅れていると「自分はプログラミングが苦手なのではないか」と感じる原因になります。さらに、気持ちが焦ってしまうと、今学習している内容が身につかないまま次に進もうとして失敗することもあります。
学習ペースは人それぞれです。人より学習ペースが遅いからと言って、必ずしもプログラミングが苦手とは限りません。
人と比べすぎることなく、着実に自分の課題をクリアしながら学習を進めましょう。
特徴4:学習時間が不足している
プログラミングが苦手と感じている人のなかには、単純に学習時間が不足している人もいます。
プログラミングの習得には時間がかかります。初心者がプログラミングを習得し、エンジニアレベルの仕事ができるようになるまでには約1000時間の学習が必要です。
1000時間と言えば、1日5時間勉強したとしても200日間、つまり半年以上の期間が必要です。1日1〜2時間、数ヶ月程度勉強しただけでは難しいと感じるのは当然でしょう。
しかし、プログラミングを習得するのに長い時間がかかることを知らなければ「何ヶ月も勉強しているのに全然習得できない」と思い、プログラミングに苦手意識を持ってしまいます。
プログラミング学習に必要な時間については次の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
特徴5:独学で学んでいる
プログラミングは独学でも習得できます。しかし、独学の場合どうしても効率が悪くなりやすいのも事実です。
弊社が実施した「プログラミング学習の挫折についてのアンケート」によると、プログラミング学習者の約9割が挫折を経験しています。
挫折を感じた人の割合は87.5%と非常に高いことがわかります。
プログラミング学習では、ほとんどの人が一度は挫折や行き詰まりを経験すると言えるでしょう。
上記の画像は、プログラミングの学習方法について調査したものです。これを見ると、約6割が独学で学習していたことがわかります。
独学で学習する人が多いからこそ、挫折率が高いとも言えるでしょう。
プログラミングの独学が無理と言われる理由や独学できる人と無理な人の違いについては、次の記事で解説しています。
プログラミングに苦手意識があっても勉強を続けるべき?迷ったときの考え方
プログラミングが苦手・嫌いと感じたとき、学習を続けるべきかどうか迷うこともありますよね。そんなときどうするべきか、迷ったときの考え方をご紹介します。
まずは十分に勉強してから考えてみる
プログラミングに対する苦手意識は、学習時間の不足から生じている可能性があります。まずは、今までプログラミング学習にどれくらいの時間を使ったのか確認してみましょう。
上記でも紹介したように、エンジニアになるまでに必要な学習時間の目安は1000時間程度です。迷うのであれば、少しずつでも学習を続けてみると苦手意識が軽減できる可能性があります。
プログラミングを勉強する目的を考える
プログラミング学習の目的は、プログラミングを習得することではありません。転職や就職を目的としている人もいれば、個人でサービスを作ることを目的としている人もいます。
プログラミング学習を続けるかどうか迷ったら、自分はなんのためにプログラミングを学習しているのか、一度じっくり考えてみましょう。さらに、目的を達成するための手段はプログラミングしかないのかについても考えてみてください。
目的を達成するのに、本当にプログラミングが最適な手段なのかを考えると、学習を続けるべきかやめるべきかが見えてきます。
向いていないと判断したらやめる選択肢もある
それでもやはりプログラミングの学習が辛い、自分はプログラミングには向いていないと判断した場合、勉強をやめる選択肢もあります。一度勉強をやめてしまったからと言って、二度とプログラミングに関われないわけではありません。
もう一度プログラミング学習をしたいと思ったときや、どうしてもプログラミングが必要だと感じたときにはいつでも学習を再開できます。きっぱりやめる決心がつかないときには、少し休んでみるのも良いでしょう。
また、自身がプログラミングに向いているかは、「適性診断サイト」で確認してみるのもおすすめです。手軽にプログラミングへの適性を確かめたい人は、下の記事を参考にしてください。
「プログラミングが苦手」を克服する4つの方法
プログラミングが苦手だと感じている人が、それを克服するためには次の4つの方法があります。
- イラスト付きの書籍を使う
- 小さな目標を立てる
- メンターを見つける
- 一緒に学習する仲間を作る
それぞれ解説します。
イラスト付きの書籍を使う
プログラミングが苦手と感じる理由のひとつが、専門用語が多く本などの文章が理解しにくいことです。そこで、イラスト付きの書籍を使うと何が書かれているのかイメージしやすくなります。
イラストを使っているだけでなく、専門用語の解説があるものを選ぶと、他の本を読むときにも役立ちます。
例えば『Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ(翔泳社)』はイラストや漫画が豊富で、会話形式で学習を進めていくタイプの書籍です。専門用語が難しいと感じるなら、こうした書籍を使ってみてください。
小さな目標を立てる
学習の際に小さな目標を立てると、目標を達成しやすくモチベーションをキープできます。とは言え、プログラミングを学んで何をしたいかという大きな目標も大切です。
小さな目標を立てるには、大きな目標を考えた上でそれに向かう道筋に沿って考えてみてください。ひとつ新しい技術を学んだら、それを使って簡単なプログラムを作ってみるというような形で学習を進めていくと、成果が見えやすく達成感を味わえます。
メンターを見つける
先にも紹介した通り、エラーが出たり学習でわからないことがあったりした時になかなか解決できないと挫折に繋がりやすい傾向があります。そんなとき、すぐに相談できる相手としてメンターがいると、問題を解決しやすくなります。
メンターを探せるサービスの例として「MENTA」があります。多くのプログラミング言語に対応しているほか、スマホからでも利用でき、リーズナブルなのもメリットです。
MENTAの評判については、次の記事で紹介しています。
一緒に学習する仲間を作る
一緒にプログラミングを学習する仲間を見つけると、辛いときに励まし合ったり悩んだときに相談したりできます。
仲間を見つけるには、次のような方法があります。
- SNSを利用する
- プログラミングのコミュニティに参加する
- プログラミングの質問掲示板を利用する
プログラミング関連の内容を話している人にリプライを送ったり、勉強会などがあれば積極的に参加したりすると仲間が見つかりやすくなります。また、自分から積極的にプログラミング学習に関する情報を発信するのもおすすめです。
プログラミングが苦手でもIT企業に就職できる?
プログラミングが苦手でも、IT企業に就職は可能です。もちろんプログラミングができた方が就職活動で有利になるのは間違いありません。
しかしIT企業にもさまざまな部署がありますし、プログラミングは就職してからでも学べます。現時点でプログラミングが苦手と感じていても、IT企業に就職する道はあります。
プログラミングができないSEからベンチャー企業のプログラマーに
SEとして社内のヘルプデスク対応や社員のパソコン準備などの仕事を担っていた小池さん。IT化によって自分の仕事が無くなるのではないかと悩み、プログラミングを学ぶために退職しました。
転職活動では、スキルを得るためにお金をかけて努力したことが評価されたと話しています。小池さんへのインタビューは、次の記事に掲載しています。
まとめ
プログラミングは、専門用語が難しいことなどを理由に苦手と感じる人もいます。しかし、小さな目標を立てながら少しずつ進むなどの方法で、苦手を克服することも可能です。
学習時間の不足が苦手と感じる原因になることもあります。プログラミング学習を辞めるか続けるか迷ったときには、今までどのくらい勉強したのか一度確認してみると良いでしょう。
プログラミングが苦手と感じている方は、この記事を参考に苦手克服にチャレンジしてみてください。
この記事のおさらい
プログラミングが苦手・嫌いと感じる理由は次の4つです。
・パソコンが苦手
・エラーが解決できない
・専門用語が難しい
・誤った方法で勉強している
「プログラミングが苦手」を克服する方法は次の4つです。
・イラスト付きの書籍を使う
・小さな目標を立てる
・メンターを見つける
・一緒に学習する仲間を作る