この記事では、プログラミングスクールが「就職できない」と言われる理由を紹介します。
国内におけるIT人材不足の深刻化を背景に、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。
そんななか、就職や転職へ向けたリスキリングを目的に、スクールでプログラミングを学ぼうと考えている人は多いですよね。
ただ「プログラミングスクールで学んでも就職できない」といった声もあることから、
プログラミングスクールに通っても就職できないって本当?
プログラミングスクールを卒業しても就職できない人の特徴って?
と疑問や不安を感じている人もいるはず。
そこで、今回は「プログラミングスクールに通っても就職できない」といわれる理由やその真偽を、独自調査も交えて解説します。
また、スクールに通っても就職できない人の特徴や就職を成功させるコツも紹介するので「プログラミングスクールへの通学を検討しているけど、本当に就職できるのか不安に感じている」という方は、ぜひ最後までお読みください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
「プログラミングスクールに通っても就職できない」は本当?
結論、プログラミングスクールに通っても就職できないことはあります。
プログラミングスクールは、受講生の就職を保証しているわけではなく、あくまでスキル習得をサポートして就職の手助けをするサービスです。そのため、プログラミングスクールを利用しても、就職がうまくいかない可能性はあります。
しかし、「就職する」という目的を忘れず、自分に適したスクールを選べば、高い確率で就職を成功させることができます。
就職を目的としているプログラミングスクールの多くは、充実した就職・転職支援のサポートを提供しており、就職成功率が90%を超えているスクールもあります。
なお、弊社がプログラミングスクールの卒業生100名に「受講して達成できたこと」を聞いた調査では、36%が「転職・就職できた」と回答しています。
また事実として、スクールを通じて就職や転職に成功した卒業生は存在します。
もちろん、プログラミングスクールに通ったからといって必ず就職できるわけではありません。しかし、適切なスクール選びや自分の取り組み方次第で、十分に就職できるチャンスをつかめるでしょう。
上で紹介した「プログラミングスクール経由で就職・転職を実現した人への意識調査」の詳細を知りたい人は、下記を参考にしてください。
スクール経由で就業を実現した卒業生の性別比 | 69%:男性 31%:女性 |
なお、ITの仕事に興味はあるものの、どの職種が自分にあうのかわからない人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。
かかる時間はたったの1分。5つの質問に答えるだけで、自分にあうIT職種を診断してもらえます。
自身に適した職種が知りたい人は、手軽に試してみると良いですよ。
\ 5つの質問に答えるだけ /
「プログラミングスクールに通っても就職できない」と言われている3つの理由
自分に適したプログラミングスクールを選んできちんと取り組めば、高い確率で就職を成功させられるとお伝えしました。
では、なぜ「プログラミングスクールに通っても就職できない」と言われるのでしょうか。ここでは、「スクールに通っても就職できない」と言われている3つの理由を解説します。
- 通うだけでエンジニアになれると思っている人がいるから
- 就職支援のサポートが不十分なケースがあるから
- 他のスクール卒業生と違いを作りにくいから
【理由1】通うだけでエンジニアになれると思っている人がいるから
プログラミングスクールに通っても就職できないと言われる理由は、「通うだけでエンジニアになれると思っている人がいるから」です。
プログラミングスクールはあくまでスキル習得やその後の就職を最大限サポートするための環境であり、スキルを習得して就職できるかは本人の取り組み方が重要になります。
そのため、通うだけでエンジニアになれると思い、受け身の姿勢で学習や就職活動に取り組んでいると、十分にスキルが身につかず就職も難航しやすいです。
自分から積極的にスキルを学び、就職を成功させようという意識や行動がなければ、プログラミングスクールに通っても「就職できない」という状況に陥ってしまうでしょう。
【理由2】就職支援のサポートが不十分なケースがあるから
プログラミングスクールに通っても就職できないと言われる理由は、「就職支援のサポートが不十分なケースがあるため」です。
特にIT業界の就職では、専門的なスキルや知識を活かして働くため、スキルをどのようにアピールするかやキャリアビジョンをどう立てるかなど、就職活動の準備が重要になります。
IT業界に精通したキャリアアドバイザーからのサポートが不十分だと、いくらスキルや知識を身につけても現場でどう活かせるのかがわからず、効果的に自分をアピールできません。
プログラミングスクールには、スキル習得だけでなく就職支援までサポートしているところが多いですが、サポートの内容はスクールによって異なります。
「プログラミングスクールに通ったのに就職できない」と後悔しないためには、就職支援のサポートが充実しているプログラミングスクールを選ぶことが大切です。
【理由3】他のスクール卒業生と違いを作りにくいから
プログラミングスクールに通っても就職できないと言われる理由に、「他のスクール卒業生と違いを作りにくいから」があります。
プログラミングスクールの卒業生は一定のカリキュラムを修了していますが、卒業生ごとにスキルや経験の違いはそれほどありません。
また、プログラミングスクールを利用した人は、就職活動時に活用するポートフォリオが被りやすい側面もあります。侍エンジニアのように、オリジナルポートフォリオを作成できるスクールがある一方、なかにはテンプレートをもとにポートフォリオを作成するスクールも存在します。
テンプレートに沿ったポートフォリオでは、他のスクール卒業生と内容が被る可能性が高く、就職活動で他の大勢の卒業生と比べたときに、特出したアピールポイントがなく採用につながる決め手がないのです。
就職で成功するには、自分がどのように考えてスキル習得・開発をしているのか、技術的なスキル以外にどんな能力を活かせるのかなど、自分なりの魅力を伝えることが求められます。
単純にプログラミングスクールを卒業しただけでは、ほかの多くの卒業生と違いがなく、思うように「就職できない」と感じる人が多いでしょう。
プログラミングスクールに通っても就職できない人の特徴3つ
「プログラミングスクールに通っても就職できない」と言われる理由についてお伝えしました。プログラミングスクールにただ通うだけでなく、就職を意識して積極的にスキルを習得し、就職活動に取り組むことが大切です。
さらにプログラミングスクールに通っても就職できない人には共通する特徴があります。ここでは、その特徴を3つ紹介します。
- 【特徴1】スキルやキャリアについて曖昧にしか考えていない
- 【特徴2】「高収入」「柔軟な働き方」など理想ばかりを追い求めている
- 【特徴3】受け身で自発的に学ぼうとする姿勢がない
さっそく見ていきましょう。
【特徴1】スキルやキャリアについて曖昧にしか考えていない
プログラミングスクールに通っても就職できない人の特徴として、スキルやキャリアについて曖昧にしか考えていないことがあります。
キャリアの考えが曖昧な状態では、面接で志望動機や目標をしっかり答えられず、選考に通過できません。面接官は自社とマッチする人材かを見極めるため、「どんなスキルを仕事に活かせるのか」はもちろん「どんなキャリアビジョンを持っているのか」を重視しています。
そのため、自分自身のスキルやキャリアの考えが曖昧な人は、自社で活躍してくれる人材だと判断されず、選考で落とされてしまうのです。
自分はどんなキャリアを築きたいのか、どのように考えてスキルを身につけるのかを深掘り、明確にしておきましょう。
なお、どんなプログラミング言語を学べばいいのか、どう学習を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
かかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、あなたにあう言語や学習プランを診断してもらえます。
効率よくプログラミングを学習したい人は、ぜひ一度お試しください。
\ 4つの質問に答えるだけ /
【特徴2】「高収入」「柔軟な働き方」など理想ばかりを追い求めている
プログラミングスクールに通っても就職できない人には、理想ばかり追い求めているという特徴があります。
確かに、エンジニアの仕事には「高収入」「柔軟な働き方」など魅力的な条件で働けるケースがあるのも事実です。実際、現役エンジニアのなかには800万円~900万円以上を稼いでいる人もいます。
また、働き方でいえば、フリーランスや在宅ワークなど、自由度が高い働き方に憧れている人も多いです。
しかし、好条件の求人は高度なスキルや豊富な実績を求められることが多く、プログラミングスクールを卒業してすぐに理想の条件で働けることはなかなかありません。
実際、上の調査をみても半数以上の年収は500万円以下です。理想ばかりを追い求めていては、応募できる求人の選択肢を狭め、就職のチャンスを逃してしまいます。
自分のスキルや開発経験から市場価値を把握し、キャリアビジョンを考えた上で、地に足のついた就職活動をすることが大切です。
【特徴3】受け身で自発的に学ぼうとする姿勢がない
受け身で自発的に学ぼうとする姿勢がない人は、プログラミングスクールに通っても就職に結びつかない可能性があります。
プログラミングスクールは、受講生がプログラミングスキルを身につけるための環境でしかありません。スキルを身につけるには、自分から学ぼうとする姿勢が重要です。
自分から学ぶ意欲が薄ければ、学習した内容の復習や次の予習などがおろそかになりやすい一方、自発的に学ぼうとすれば、自分で考える力が身につき学びもより大きくなります。講座から得られる知識やスキルも増えるでしょう。
受け身で自発的に学ぼうとする姿勢がない人は、自分なりの目標を設定するなど工夫して自分から学ぶ習慣をつけることをおすすめします。
プログラミングスクールを活用して就職に成功するためのポイント3つ
ここまでプログラミングスクールに通っても就職できないと言われる理由や、就職できない人の特徴を見てきましたが、
じゃあどうすれば就職を成功させられるんだろう?
と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここからはプログラミングスクールを活用して就職に成功するためのポイントを3つ紹介します。
- なりたいエンジニア像を明確にした上で、スクールを受講する
- 就職活動で強みにしやすいオリジナルアプリを開発する
- 学んできた技術や考え方などを細かくメモしておく
なりたいエンジニア像を明確にした上で、スクールを受講する
プログラミングスクールを活用して就職に成功するためのポイント1つ目は、「なりたいエンジニア像を明確にした上で、スクールを受講する」です。
自分はどのようなエンジニアとしてキャリアを積んでいきたいのか、そのためにどんなスキルが必要なのかを明確にしておくことで、自分に最適なスクールを選べます。
目指すエンジニア像が明確になっていない場合は、プログラミングスクールを受講する前に、無料カウンセリングを受けるのがおすすめです。
なお、侍エンジニアの無料カウンセリングでは、スクールについて気になる点はもちろん、自分に合ったスキル選びや将来のキャリアについても相談できます。
気になる方は、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
\ オンラインで相談可能 /
就職活動で強みにしやすいオリジナルアプリを開発する
プログラミングスクールを活用して就職に成功するためのポイント2つ目は、「就職活動で強みにしやすいオリジナルアプリを開発する」です。
就職活動では他のスクールの卒業生と差別化しにくいため、オリジナルアプリの開発は選考を有利にする効果的な方法といえます。ただオリジナルアプリを開発するのではなく、課題解決につながるオリジナルアプリを開発すると高く評価されやすいでしょう。
自分なりの考えで「なぜ開発したのか」を説明できるようにしておくことが大切です。たとえば、次のように「目標達成率を可視化できるオリジナルアプリ」開発する等、課題意識を持って解決手段になるアプリを開発した経験は好印象を与えられます。
ちなみに、こちらの卒業生は目標達成に関する本や資料などを参考に、仕事のタスク管理や目標達成をサポートできるアプリを開発したそうです。
このように、オリジナルアプリを開発するときは、どういった意図で作成したのかを考えることが大事になります。
学んできた技術や考え方などを細かくメモしておく
プログラミングスクールを活用して就職に成功するためのポイント3つ目は、「学んできた技術や考え方などを細かくメモしておく」です。
面接では、「何をどのように学んできたのか」「どのような考えで開発に取り組んだのか」などを質問されることがあります。
そのため、学んできた技術や自分が考えたことなどをメモに残しておくと、就職活動で役立ちます。
プログラミングスクールのカリキュラムで開発経験を得たとしても、成果物だけでは「スクールに通ったから開発できただけ」と捉えられてしまいかねません。
自分なりの学びや考えを記録に残し、伝えられるようにしておくと、高評価につながります。
プログラミングスクールを活用して就職を考えている人によくある3つの質問
最後に、プログラミングスクールを活用して就職を考えている人によくある3つの質問にお答えします。
- 【質問1】プログラミングスクール卒業生の転職・就職先は?
- 【質問2】転職におすすめのプログラミングスクールは?
- 【質問3】プログラミングスクールに通って就職に成功した例はあるの?
【質問1】プログラミングスクール卒業生の転職・就職先は?
プログラミングスクールの卒業生は、IT企業もしくは自社内に開発部門がある企業へ就職・転職するケースが多いです。
最近では、大手企業を中心に自社内でWebサイトやアプリケーションなどを開発する企業も増えています。そのため、プログラミングスクール卒業後、IT専門企業以外の企業も選択可能です。
下記に、プログラミングスクールを卒業した人がどのような企業へ転職したのかをまとめているので、参考にしてください。
なお、次の記事ではプログラミングスクール卒業生の就職・転職先を、就業後の年収や離職率も交え詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
【質問2】転職におすすめのプログラミングスクールは?
転職におすすめのプログラミングスクールには以下があります。
侍エンジニア | ・累計指導実績4万5,000名 ・転職成功率99% ・転職成功後の平均年収65万円UP |
どのプログラミングスクールも利用者の満足度が高く、利用者の就職・転職率も高いです。SAMURAI ENGINEERは、転職者の年収が平均65万円アップと条件面も優秀ですね。
なお、下の記事では転職におすすめのプログラミングスクールを、選び方も交えて紹介しています。幅広い選択肢のなかから自分に合ったプログラミングスクールを見つけたい方は、ぜひご覧ください。
【質問3】プログラミングスクールに通って就職に成功した例はあるの?
プログラミングスクールに通って就職に成功した例はたくさんあります。
たとえば、98%の転職成功率を誇るSAMURAI ENGINEERの受講生はほとんどが就職に成功しています。
さらに、スキルを習得して就職・転職に成功した人のインタビューを掲載しています。リアルな声が知りたいという方は、読んでみてはいかがでしょうか。
→ インタビュー記事一覧はこちら
実体験をもとにしているので、プログラミングスクールを活用して就職を成功させるヒントを得られるでしょう。
また、プログラミング未経験から大手企業への内定を獲得した卒業生のインタビュー動画もあるので、良ければご覧ください。
まとめ
そこで、今回は「プログラミングスクールに通っても就職できない」といわれる理由やその真偽を、独自調査も交えて解説しました。
プログラミングスクールは、あなたのスキルアップと就職活動をサポートする環境です。活用の仕方次第で就職に成功することも失敗することもあります。
プログラミングスクールを活用して就職を成功させるには、自分のキャリアやスキルをよく考えて、自主的に学び記録を残しておくことが大切です。
今回の内容を参考に、ぜひプログラミングスクールを活用して就職を成功させてくださいね。
なお具体的な悩みがある場合は、無料カウンセリングを利用して質問するのも1つの手です。以下からお気軽にご活用ください!
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。