この記事では、身につけるコツも交え、ITエンジニアに必要なスキルを解説します。
ITエンジニアにはどんなスキルが必要なの?
未経験からでもスキルが身につけられるか不安…
年収や将来性の高さからITエンジニアに興味はあるものの、必要なスキルが身につけられるのか不安な人は多くいますよね。また、ITエンジニアにどんなスキルが必要なのかわからないと、身につけられるのかイメージが湧かない人もいるはず。
そこで、今回はITエンジニアに必要なスキルをわかりやすく紹介します。
- ITエンジニアにはプログラミングスキルが必須
- ITエンジニアとして活躍するにはコミュニケーションスキル・問題解決力も必要
- 資格はITエンジニアに必須ではないが就業時のアピール材料になる
ITエンジニアに必要なスキルは誰でも身につけられる
ITエンジニアに必要なスキルは、誰でも身につけられます。数学や計算、パソコンの知識がなくてもプログラミングの習得は可能であるためです。
まず、プログラミングに数学や計算力が直接必要な場面はありません。しかし、数学や計算をするときに必要な論理的思考がシステム開発に必要なことから、プログラミングと数学・計算が結びつけられているだけです。
しかし、下記のように予備知識や経験がなければ、「ITエンジニアになれない」と感じている人は多くいますよね。
- 理系大学生のように数学や計算に強くないと難しそう
- パソコンに詳しくないと必要なスキルを学ぶのは難しそう
弊社がプログラミングに興味のある人を対象に実施した調査でも、約半数の人が「できるだけ早くプログラミングを学びたい」と考えている一方「難しそう」という理由でプログラミング学習を始められないと回答しました。
論理的思考力は数学だけでなく、文章作成やプレゼンテーション時にも学べます。そのため、数学が苦手だとしても、努力次第でプログラミングは習得できます。
また、パソコンの知識に関しても、基本的なパソコン操作(タイピングやマウス操作など)ができれば十分です。後の知識は、プログラミングを学びながら覚えられます。
イメージとは裏腹に、ITエンジニアに必要なスキルは誰でも身につけられるのです。
ITエンジニアに必要な6つのスキル
ここからは、ITエンジニアになるために習得する必要がある、下記6つのスキルを紹介します。
プログラミングスキル
ITエンジニアになるには、プログラミングスキルが最低限必要です。
プログラミングスキルの具体例を紹介すると、言語ごとに決まっている書き方のルール(文法)や、開発を効率化できるツール(フレームワーク・ライブラリ)などを扱うスキルが該当します。
ITエンジニアがメインで行うシステム開発では、プログラミング言語を使ってプログラムを作成します。そのため、ITエンジニアにとってプログラミング言語は、基礎的なスキルです。
プログラミングの参考書を見てみると、暗号のような文字列が書かれています。これが、プログラミングスキルで作成したコードです。
まずは、プログラミングスキルはプログラミング言語ごとの決まりを覚えることと理解しておけば問題ありません。
ただ、最終的にはプログラミングのルールを覚えて、自分でコードを作成できるスキルを身につけなければいけない点は覚えておきましょう。
なお「どの言語から学び始めればいいのかわからない…」という人は、弊社が提供している「プログラミング学習プラン診断」をご活用ください。
診断にかかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、次のようなあなたにあうプログラミング言語やおすすめの学習プランを診断してもらえます。
どのプログラミング言語を選べばいいのかわからない人は、ぜひ一度お試しください。
自分にあうプログラミング言語を診断してみるコミュニケーションスキル
ITエンジニアには、コミュニケーションスキルも最低限必要です。
ITエンジニアに必要なコミュニケーションスキルは、相手の意見を尊重しつつ自分の意見を相手に伝える力や、クライアントから要望などを聞き取る力などが当てはまります。
システム開発は、複数人のチームで行うのが一般的です。チームメンバーと意思疎通や進捗状況の共有などをしながら仕事をします。そのため、円滑に意思疎通をしながら、相手の意見にも耳を傾けるコミュニケーションスキルが必要です。
また、ITエンジニアのなかにはクライアントとかかわるプロジェクトマネージャーといった上流職もあります。
クライアントと打ち合わせをするときは、一方的に話しても意思疎通はうまくいきません。クライアントの様子や意図をくみ取りながら、バランスよく会話をするスキルが必要です。
このように、ITエンジニアはコミュニケーションスキルを問われる場面が多いのです。そのため、できるだけ早めに習得しておきたいですね。
情報収集スキル
ITエンジニアとして働くうえで、情報収集スキルは最低限必要です。
情報収集スキルは、簡単にいうと分からないところや課題が見つかったときに、ネットや書籍、人に頼りながら必要な情報を入手する力をいいます。
ITエンジニアは、プログラミングをマスターしているイメージがある人もいるかもしれません。しかし、実際はベテランエンジニアでもコードが分からなかったり、ツールの使い方が分からなかったりすることも多いのです。
そのため、分からないところや、解決できない課題が見つかったときに情報収集スキルが求められます。
例えば、「プログラミング 学習方法」のように、知りたい情報をピンポイントで検索すれば、すぐに知りたい情報が見つかります。しかし、分からないところをネットで検索するとき、的外れなキーワードで探しても知りたい情報は見つかりません。
また、情報収集方法の選び方も大事です。ネット・本・人のどれを選べば情報が得られるのか知っていれば、効率的に課題を解決できます。
このように、情報収集スキルは、ITエンジニアとして働くうえで重要なスキルです。
論理的思考力
ITエンジニアになるなら、論理的思考力もあるといいでしょう。
論理的思考力は、簡単にいうと物事を筋道立てて考える力のことです。論理的思考力は、あいまいな概念であるため、あまり深く考えすぎる必要はありません。
ただし、物事の筋道を立てて目標に向けて行動する力は、ITエンジニアが働くときに役立つ場面はあります。
例えば、ITシステムの企画・設計を作成する際、作りたいシステム案から逆算して細かい設計やスケジュールを考えられれば、最終的な目標を達成しやすいです。また、コーディングするときも、実現したい機能を構成するコードを順序立てて順番に作成できれば、誰が見ても分かりやすいコードを作成できます。
このように、論理的思考力は目立つスキルではありませんが、考え方を理解できていれば効率的に働くことができるようになるのです。
問題解決能力
システム開発をする際、問題解決能力もあると便利です。
問題解決能力とは、課題が発生したとき冷静に状況を分析し、最適な改善策を実施できる力をいいます。ITエンジニアがプログラミングをしていると、予期せぬエラーや仕様の問題点に気がつくケースも少なくありません。そんなとき、問題解決能力が求められます。
例えば、エラーが発生してパニックになり、思いつくままに修正してしまった場合、うまくいかなかったときに修正が難しくなります。一方、冷静にエラーになった原因を見つけてから修正すれば、少ない労力でエラーを解消できるでしょう。
また、コード全体を見て判断しているため、もし修正がうまくいかなくても元のコードに戻す選択も取れます。
このように、システム開発では焦って作業したり、勢いに任せて行動したりするのはよくありません。冷静に対応し、課題を解消する問題解決能力が問われます。
資料・書類作成スキル
ITエンジニアとして働くうえで、資料・書類作成スキルもあると便利です。
ITエンジニアはプログラミングだけでなく、社内会議用やクライアントへのプレゼン用の資料や書類を作成するケースもあります。
パワーポイントやワードなど、資料作成ツールを活用しながら、誰が見ても分かりやすい資料が作成できれば会社内で評価してもらえる人材になれます。
また、要件定義書・設計書・仕様書など、専門的な書類作成もITエンジニアの仕事です。大体の資料テンプレートは決まっていますが、どのように記載すれば分かりやすいか調整する必要があります。
このように、ITエンジニアとして働く場合、さまざまな資料・書類作成の機会が多いのです。資料・書類作成スキルがあれば、効率的に仕事を進められます。
なお、次の記事ではITエンジニアに必要なスキルを、目指す手順やおすすめの勉強法も交えて紹介しているため、参考にしてください。
挫折なくITエンジニアに必要なスキルを身につけるなら
ここまで、ITエンジニアに必要なスキルを紹介しました。ただ、なかには
独学でスキルを習得できるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
実のところ、プログラミング学習で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とスキルの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの就職・転職を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
料金 | 月分割4.098円~ |
実績 | ・累計指導実績4万5,000名以上 ・受講生の学習完了率98% ・受講生の転職成功率99% |
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でプログラミング学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもITエンジニアへの就職・転職に必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なお、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してITエンジニアへの転職や副業での収入獲得などの目的が実現できますよ。
公式サイトで詳細を見るITエンジニアにまつわるFAQ
最後に、ITエンジニアに関してよくある下記3つの疑問に回答します。
資格取得は必要?
ITエンジニアになるのに、資格取得は必須ではありません。資格がなくても、スキルを証明する作品集(ポートフォリオ)や開発経歴などがあれば、企業にアピールできます。
ただ、資格は必須ではないものの、取得しておけばアピール材料にはなります。資格は目で見える形でスキルや知識を証明する1つの方法です。時間的余裕があれば、資格取得も目指しましょう。
多くの資格のなかで、ITエンジニアに共通しておすすめできる資格は「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」です。
どちらも、ITエンジニアが知っておきたいIT基礎知識が問われる資格で、IT系の資格のなかでは難易度が低めです。これから何か資格を取得してみたい人は、ぜひ検討してみてください。
パソコンは用意すべき?
ITエンジニアになるなら自前のパソコンを用意しましょう。
ITエンジニアになれば、会社のパソコンを使って作業を行うこともあります。しかし、ITエンジニアになるための独学は自力で行う必要があり、その際にパソコンは必要です。
また、最近だと在宅勤務を採用している企業もあります。会社が貸してくれるパソコンで作業をするケースが多いですが、規模の小さい企業だと自前のパソコンを使用することも。
パソコンがあれば、普段の業務だけでなく、スキルアップ時の学習もしやすいため、ぜひ自前のパソコンを用意しましょう。
ちなみに、パソコンのスペックに関しては、次の記事で詳しく解説しています。どんなパソコンがいいか分からない人は、ぜひ参考にしてください。
ITエンジニアにもいろいろな種類があるの?
ITエンジニアには、開発分野や専門分野別にたくさんの種類があります。
例えば、下記のようなITエンジニアが存在します。
- プログラマー
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
- サーバーエンジニア
- インフラエンジニア
- AIエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- Webディレクターなど
開発分野ごとにたくさんの職種が存在し、それぞれの開発分野が被っているケースもあります。例えば、ネットワークエンジニアは企業内のネットワーク環境の整備を担当しますが、インフラエンジニアもネットワークに関わります。
また、職種ごとに必要なスキルや経験が異なるため、目指す際はどんなスキルが必要かあらかじめチェックして学習をスタートしましょう。
ちなみに、ITエンジニアの職種ごとの特徴は、次の記事で詳しく解説しています。記事を参考に、自分が目指したい職種を見つけてみてください。
まとめ
今回は、ITエンジニアに必要なスキルを解説しました。
ITエンジニアはプログラミング作業をするイメージがある人も多いでしょう。しかし、実際はプログラミングスキル以外に、コミュニケーションスキルや資料作成スキルなど、他作業に必要なスキルも求められます。
これからITエンジニアを目指す人は、ぜひこの記事を参考にスキルアップをしていきましょう。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。