仕事で何をやってもうまくいかない
仕事でうまくいかない原因が分からない
このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。仕事がうまくいかないと、何をしたらよいのか分からなくなり不安に感じますよね。仕事がうまくいかない原因として、スキルや経験不足、人間関係などが挙げられます。
仕事がうまくいかない原因を追求せずに頑張っても、仕事がうまくいくとは限りません。本記事では仕事がうまくいかない原因や対処法、困ったときの相談先まで詳しく解説します。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
仕事がうまくいかない時の7つの原因
仕事は自分一人で完結しないからこそ、仕事がうまくいかない原因もさまざまです。仕事がうまくいかない原因として以下の7つが挙げられます。
仕事がうまくいかない主な原因には自分のスキルや経験不足が挙げられますが、その他の要因も仕事の出来に関係します。それでは仕事がうまくいかない原因について、1つずつ見ていきましょう。
スキルや経験が足りていない
仕事がうまくいかない原因のうち、最も可能性が高いものがスキルや経験が足りていない点です。仕事を効率よくこなすためには、その仕事の知識やノウハウ、経験などが必要です。
職場によってはマニュアルが完備されていなかったり、教育体制が整っていなかったりすることもあります。マニュアルに記載されていないイレギュラー対応や、顧客からのクレームなどに完璧に対応できない場合もあります。そのため、新卒で入社したタイミングや部署が変わったタイミングでは、仕事がうまくいかなくて当然です。
苦手な仕事を任されている
会社員の場合、自分が希望した部署に配属されずに、苦手な仕事を任されている方もいるのではないでしょうか。企業に勤めている以上、必ずしも自分の希望通りの仕事ができるとは限りません。
苦手な仕事を任されてしまうと、仕事に対する意欲が下がってしまうケースがあります。専門知識や資格の取得が求められる仕事を任された場合は、勉強の意欲が沸かずに仕事もうまくいかなくなります。
失敗から学んでいない
仕事ができるようになるためには、失敗した経験を次に活かすことが重要です。職場に配属されたばかりのときは、仕事に慣れておらず、失敗することも多いと思います。
失敗したときに「なぜ失敗したか」を考えずに、その場だけ謝って対応してしまうと、自分の成長につながりません。失敗から学ばないと同じ失敗を繰り返してしまい、周囲から「仕事ができない人」と思われてしまいます。また同じ失敗を繰り返すと自信を失ってしまい、仕事への意欲も下がってしまいます。
人間関係や労働環境に苦しんでいる
仕事を行ううえで、職場の人間関係や労働環境は非常に重要です。仕事は自分一人で完結することが少なく、多くの人と連携をとりながら業務を行います。そのため職場の人間関係がうまくいっていないと、仕事にも支障をきたします。
特に職場に配属されたばかりで仕事がわからない時期に、人間関係がうまくいっていないと仕事の悩みが相談できない場合があるので注意が必要です。
また教育体制や残業時間などの労働環境も仕事に影響します。例えば教育体制が整っていないと、業務内容が分からない状態で仕事をしなければならないので、仕事で失敗する可能性が非常に高くなります。
仕事の優先順位を把握できていない
仕事の優先順位を把握しないと何から手をつければいいのか分からず、手当たり次第に仕事を行なってしまいます。仕事には優先順位があるので、どの仕事を優先して行うかを判断する能力は非常に重要です。
特に上司から依頼された仕事や取引先の案件などの仕事は優先順位が高い傾向にあります。優先度が高い仕事を後回しにしてしまい、納期に間に合わないと、周りからの信頼がなくなってしまいます。
周囲からのプレッシャーを感じている
期待が大きい仕事や失敗が許されない仕事を抱えていると、周囲からのプレッシャーを感じるケースがあります。プレッシャーを感じると心身ともに疲弊してしまい、集中力や判断力が低下し仕事のパフォーマンスが落ちる傾向にあります。
特に完璧主義者の方や心配性の方の場合、よりプレッシャーを感じやすい傾向にあるため注意が必要です。周囲からのプレッシャーが原因で、仕事のミスが増え自信をなくしてしまい、またミスをする悪循環に陥る場合もあります。
完璧主義で満点を目指してしまう
完璧主義で満点を目指してしまう点も仕事がうまくいかない原因の1つです。仕事をうまくこなすためには、正確性も重要ですが仕事を終える速さも重要です。
一つひとつの仕事に正確性を求めて時間がかかってしまい、重要度の高い仕事をこなす時間がなくなった経験がある方もいるのではないでしょうか。
また仕事の出来に完璧を求めると自分の仕事が増えるだけでなく、周囲も振り回してしまいます。周囲を巻き込んでしまうと、人間関係の悪化につながる可能性もあるので気をつけなければなりません。
仕事がうまくいかない時に取るべき4つの行動
仕事がうまくいかずに困っている方の中には、「そもそも何をすべきか分からない」方もいるでしょうか。仕事がうまくいかずに困っている方は以下の4つの行動を実践しましょう。
それでは1つずつ見ていきましょう、
仕事の優先順位をつける
仕事を効率的にこなすためには、すべての仕事に優先度をつけることが重要です。優先度をつけることで、限られた時間の中でより多くの仕事をこなせます。また優先度をつけるためには、やるべき仕事をすべて洗い出す必要があるため、自分が抱えている業務を把握できます。
仕事に優先度をつけるときは、仕事の「重要度」と「緊急性」に考慮しましょう。例えば、重要度と緊急性が高い仕事は優先度が最も高く、真っ先にこなすべき仕事です。一方で重要度と緊急性が低い仕事は優先度が最も低いため、最後にこなすべき仕事です。
このように仕事に優先順位をつけることで、手当たり次第に仕事をこなすことなく、時間を有効活用できます。
スケジュール管理を徹底する
スケジュール管理を徹底することで、自分が抱えている仕事の漏れや納期遅れを防止できます。また仕事の可視化ができるため、次に何を行うべきかが明確になるメリットもあります。
スケジュール管理をうまく行うためには、なるべくスケジュールを細分化することが重要です。特に長期の案件の場合、スケジュールを細分化するとゴールを見失うことなく、期間ごとのやるべき業務を明確に把握できます。
またスケジュールを組む際には、仕事にかかる時間をおおよそでいいので見積もっておきましょう。仕事にかかる時間を見積もっておくことで、納期から逆算していつから仕事を行うべきかを判断できます。
失敗したことを復習して次に活かす
1度失敗したことはそのままにせず、復習して次に活かしましょう。まずは「なぜ失敗してしまったのか」、失敗した原因を追求することが重要です。失敗した原因を紙に書き出すと、原因の洗い出しができます。
失敗の原因を追求するときに重要な点が他責にしないことです。失敗の原因を他責にしてしまうと、自分の成長につながらず具体的な解決策も導き出せません。
自分の何がいけなかったのかを深掘りし、具体的な解決策を見つけることで、同じ失敗を繰り返すことを未然に防止できます。
気分転換する
仕事ばかりで休息があまり取れていない方は、気分転換するのも1つの手段です。適度に気分転換を行わない場合、集中力が低下してしまい、仕事でも簡単なミスをしやすくなります。
休日に美味しいものを食べたり友人に会ったりすると気分をリフレッシュでき、仕事にも集中できるためおすすめです。また仕事中にも肩を回したり少しオフィス内を歩いたりするなどして、ちょっとしたリフレッシュを行うことも効果的です。
仕事がうまくいかない時に持つべき4つの考え方
仕事がうまくいかない時は、行動するだけでなく考え方を変えることも重要です。仕事がうまくいかずに悩んでいる方は、以下の4つの考え方を意識しましょう。
完璧を求めすぎない
仕事に完璧を求めてしまうと納期に間に合わない可能性があります。また自分の仕事だけでなく、周りの仕事に対しても完璧を求めてしまうと、チーム全体の進捗が遅れてしまう場合があるので注意が必要です。
さらに、周囲との考え方の違いから、人間関係のトラブルにもつながるケースもあります。完璧を求めすぎずに周囲と相談しながら、仕事の出来が及第点ならば「よし」にすると、仕事を効率的に進められます。
他人と比べすぎない
他人と自分を比べすぎると「自分は仕事ができないのかも」と感じてしまい、仕事への意欲が下がってしまいます。また仕事に対して焦りが発生して、簡単なミスにもつながるので、なるべく他人と比較しないことをおすすめします。
他人と自分では得意・不得意が異なるため、仕事に対する出来が変わって当然です。自分の得意分野を仕事へ活かせるように努力すると成果につながりやすく、周囲からの期待にも応えられるでしょう。
小さな成功体験を重ねて自分をほめる
仕事を行う際には小さな成功体験を重ねて自分をほめ、自己肯定感を高めることが重要です。仕事でミスをして「自分は仕事ができない」と思い込んでしまうと、またミスを繰り返す悪循環に陥ってしまいます。
小さな成功体験を重ねるとで徐々に自信がつき、仕事に対する不安が減ります。仕事がうまくいかず困っている方は、まずは小さな仕事からこなしてはいかがでしょうか。
抱え込みすぎず周りを頼る
仕事に関する悩みを一人で抱え込んでしまうと、仕事がうまくいかずに後々大きなトラブルに発展する可能性もあります。仕事は一人で行うものではなくチームで行うものなので、困ったときは迷わず周囲に相談しましょう。
周囲に相談することでチーム全体の進捗状況を共有でき、納期遅れを防止できるメリットもあります。また精神的な負担も減らせるため集中力が上がり、仕事の効率も向上させられます。
仕事がうまくいかない時にやってはいけないこと
仕事がうまくいかない時に以下の4つのことを行わないように注意しましょう。
下記の行動を起こしてしまうと、病気を患ったり人間関係を悪化させてしまったりするケースがあります。それでは1つずつ見ていきましょう。
家でも仕事のことを思い出す
家でも仕事のことを思い出すと休息が取れずに気持ちをリフレッシュできません。精神的・身体的に休息が取れないため、仕事中にも集中力が低下してしまい、仕事で失敗するケースがあります。
特に真面目で責任感が強い方は、家でも仕事のことを考えてしまう傾向があるので、注意しましょう。
暴飲暴食
仕事がうまくいかないことが原因でストレスが溜まり、ストレスを発散するために暴飲暴食をしてしまう方もいるのではないでしょうか。食事はストレスの解消にもつながりますが、過度な飲食は禁物です。
暴飲暴食をすると食生活が乱れてしまい、生活習慣病や過食症などの病気を患ってしまう可能性もあります。暴飲暴食を避けるためにも、1日3食を決まった時間に食べる習慣を身につけましょう。
自分や他人にあたってしまう
仕事がうまくいかず、自分や他人にあたってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。自分にあたってしまうと自己嫌悪に陥ってしまい、仕事に対する意欲がなくなってしまいます。
また他人にあたってしまった場合は、人間関係の悪化につながり今後の仕事に支障をきたすため気をつけなければなりません。仕事がうまくいかない時は友人と会ったり、運動したりして気分をリフレッシュしましょう。
衝動的に会社を辞める
次の転職先を見つけずに衝動的に会社を辞めることには、さまざまなデメリットがあります。例えば転職活動で会社を衝動的に辞めたことが不利に働くケースがあり、希望の職種に就けない可能性もあります。
また転職活動中は給与が発生しないため、貯金で生活費を賄わなければなりません。「転職がうまくいかなかったらどうしよう」と不安に感じ、精神的な負担も大きくなってしまいます。
そのため会社を辞める際には、会社に勤めながら転職活動を行うことをおすすめします。自分が納得のいく転職先が決まってから、会社を辞める手続きを行いましょう。
仕事がうまくいかない時に相談すべき人
「仕事がうまくいかず誰かに相談したいけど、誰に相談すべきか分からない」とお悩みの方もいるかと思います。相談すべき人が分からない場合は、以下の方に相談してはいかがでしょうか
カウンセラー
カウンセラーはカウンセリングによって相談者の悩みや不安を解決する職業です。仕事の悩みを抱えている人の中には、同僚や友人に相談しにくい悩みを抱えている方もいるかと思います。
カウンセラーはどんな悩みに対しても真摯に向き合ってくれるため、仕事がうまくいかずに困っている方にもおすすめです。「自己肯定感を高めたい」「仕事がうまくいかなくて辛い」などの悩みを抱えている方は、ぜひカウンセラーに相談してはいかがでしょうか。
信頼できる同僚や上司
業務の負荷が大きい、業務内容が分からないなど、仕事に関する悩みを抱えている方は信頼できる同僚や上司に相談してはいかがでしょうか。
仕事に関する悩みは同じ職場にいる同僚や上司から共感も得やすく、真摯に相談に乗ってくれます。同じ職場で働いているからこそ、具体的な解決策を導き出してくれる場合もあります。同僚や上司に相談する際には、悩んでいる内容をなるべく詳細に伝えましょう。
信頼できる友人
仕事がうまくいかない時には信頼できる友人に相談するのも1つの手段です。信頼できる友人だからこそどんな悩みでも打ち明けられ、自分の悩みに共感してくれる人が身近にいることで安心感を感じられます。
友人であるからこそ相談者の性格や考えも理解しているため、それらの要素を踏まえたアドバイスをもらえるでしょう。また職場以外の友人の場合、客観的に物事を判断できるため、的確なアドバイスをもらえるメリットもあります。
何をやっても仕事がうまくいかないときは?
仕事はチーム全体で行うものなので、自分一人では解決できない問題もあります。何をやっても仕事がうまくいかない方は、自分以外の環境が仕事に影響しているケースがあります。何をやっても仕事がうまくいかずに悩んでいる方は以下の4つの対処法を参考にしましょう。
部署異動を希望する
何をやっても仕事がうまくいかないときは、配属された部署の仕事が自分の苦手分野の可能性があります。どうしても今の仕事が苦手で辛く感じてしまう方は、部署異動を希望してはいかがでしょうか。
配属された部署の業務内容は仕事に対するモチベーションに大きく影響します。モチベーションが低い状態で仕事をすると、失敗をする可能性も上がってしまいます。部署異動を希望する際には、上司になぜ部署異動を希望するのか、どんな仕事をしたいのかを明確に伝えましょう。
休職する
業務量によっては定時内に仕事が終わらず、残業や休日出勤をしなければならない方もいるのではないでしょうか。仕事をうまくこなすためには、適度な休息が必要です。
そのため、休息なく働き続けると体に負担がかかってしまい、仕事中の集中力も低下します。業務量が多く休息が取れない方は、1度休職することをおすすめします。
休息なく仕事を続けると最悪の場合、うつ病などを引き起こす可能性があるため注意が必要です。1度うつ病などを発症すると、仕事への復帰が難しくなります。仕事をうまくこなすためには、体を壊す前に休職し1度体を休めることも重要です。
転職する
仕事がうまくいかない原因として、実力不足以外にも人間関係や職場環境も挙げられます。例えば、自分の中では仕事をうまくこなせているつもりでも、上司から評価されないケースもあります。
人間関係や職場環境は自分の努力だけでは改善できない場合もあるので、転職して環境を変えることも1つの手段です。ただし、転職する際には衝動的に会社を辞めてはいけません。今の仕事を続けながら転職先に求める条件をしっかりと検討し、転職先が決まってから会社を辞める手続きを行いましょう。
転職時に今の仕事を辞める際にも、引き継ぎ業務や挨拶などをしっかり行うことで、職場に迷惑をかけずに次の会社に移動できます。
独立する
「どれだけ頑張っても給料が変わらないから仕事のモチベーションが上がらない」方は、独立も視野に入れてはいかがでしょうか。
モチベーションは仕事の出来に大きく影響します。独立した場合、仕事の成果はすべて自分の報酬に直結するので、モチベーションも大きく向上します。また会社のような人間関係も気にしなくてよい点も独立のメリットです。
仕事がうまくいかないときは無理しすぎないようにしよう!
仕事がうまくいかないとき、どう対応したらよいのか分からなくなり不安になってしまいますよね。しかし、仕事がうまくいかないからといって、無理をしすぎるのは禁物です。
無理に仕事を頑張っても状況は変わらず、最悪の場合体を壊す可能性もあります。仕事がうまくいかないときは、原因を追求し解決策を導き出すことが重要です。仕事がうまくいかずに悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてください。