ChatGPTはスマホでも使えるの?
iPhoneだけでなく、Android用アプリも出てるのかな?
ChatGPTのブラウザ版とアプリでは使い方が違うの?
2023年5月26日から、ChatGPTの公式アプリがiPhone(iOS)で使えるようになりました。同年7月28日にはAndroidでもChatGPTの公式アプリが使えるようになったため、試してみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、これまで利用していたWebブラウザ版のChatGPTと使い勝手が違うのか、気になる人もいるはず。また、スマホアプリで初めてChatGPTを利用しようと考えている人のなかにはどう使えばいいのか、わからない人もいますよね。
そこで、この記事ではスマホアプリ版のChatGPTとは何かをわかりやすく解説します。iPhone・Android別に、インストール方法や日本語への切り替え方、本物のアプリと偽物との見分け方なども紹介するのでぜひ参考にしてください。
なお、次の記事ではそもそもChatGPTとは何なのか、その特徴をサービスの仕組みやできること、料金なども踏まえ詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。
→ ChatGPTとは何かをわかりやすく解説!仕組みやできることも簡単に紹介
スマホアプリ版のChatGPTとは?
ChatGPTのスマホアプリは、Webブラウザ版とほぼ同じ機能を利用できます。2023年7月現在、iPhoneやiPadで利用できるiOSアプリ、Android端末で利用できるAndroidアプリが提供されています。
基本機能はアプリとWebサイトに違いはなく、
- チャットでの質問/相談
- 情報収集
- 文章作成
- 文章添削
- アイデア作成
などを利用できます。アプリは音声認識機能を使い、チャットへの入力に対応しています。Webサイトと違い、手がふさがった状態でも利用できる点は便利です。
なお、アプリとWebサイトは同アカウントであれば利用履歴が共有されます。そのため、外出先はアプリ、自宅ではWebサイトなどライフスタイルに合わせて使い分けが可能です。
Webサイトはおもにパソコンで利用しやすく、長文の作成やコピー&ペーストを繰り返すような作業では使いやすいでしょう。反対に、外出先で簡単なアイデア作成を行う場合は、アプリのほうが手軽に使えます。それぞれ魅力があるため、両方使用して自分なりの使い方を見つけるのがおすすめです。
スマホアプリ版ChatGPTのメリット・デメリット
ここからは、スマホアプリ版ChatGPTのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
2つのメリット
スマホアプリ版ChatGPTのメリット
- 外出先で利用しやすい
- 音声入力ができる
アプリのメリットは、外出先で利用しやすい点です。
アプリはスマホさえあれば利用できるため、通勤・通学中や仕事の休み時間など、外出先の空き時間に利用できます。また、ChatGPTの履歴はアカウントが同じであればWebサイトとアプリで共有されるため、自宅の作業を継続できるのも魅力です。
加えて、アプリはクリック1つで利用できるため、毎回Webサイトを開く手間がかかりません。手軽に使えるのは、アプリの特徴です。
さらに、音声入力できる点もアプリの魅力といえます。
音声認識機能を使いチャットへの入力ができるため、手がふさがっている場面でも利用可能です。たとえば、パソコンで別作業をしながらチャットで調べものをする使い方や、家事の合間にチャットを使えます。
2つのデメリット
スマホアプリ版ChatGPTのデメリット
- 利用環境によっては使いにくいケースがある
- スマホ容量を圧迫する
アプリのデメリットは、利用環境により使いにくいケースがある点です。
Webサイトの場合、パソコンがある場所で利用するケースが多く、特定の場所だけ通信環境を整えれば快適に利用できます。一方、アプリはスマホで利用するため、利用環境が変わりやすいです。通信環境がぜい弱な場所では、遅延が発生するなど利用しにくいケースもあります。
また、アプリはスマホの容量を圧迫するデメリットもあります。
ChatGPTのアプリはゲームなどに比べると、容量が多いわけではありません。しかし、スマホのストレージ容量が小さい場合は、他アプリを整理しなければインストールできない可能性もあります。
スマホアプリ版ChatGPTの基本的な使い方
ここからは、次のトピック別にスマホアプリ版ChatGPTの基本的な使い方を紹介します。
インストール方法
ChatGPTのアプリは、次の手順でインストールできます。
- ステップ1:App Store/Google PlayでChatGPTを検索
- ステップ2:インストール
- ステップ3:アカウント登録に進む
iOSは「App Store」、Androidは「Google Play」で「ChatGPT」を検索。あとはインストールボタンを押せば完了です。
インストールが完了後は、アプリを開きログインまたはアカウント登録に進みます。
ブラウザ版のChatGPTでアカウント登録を終えている場合は「Log in」や「Continue with Google」をタップしログイン、新たにアカウント登録が必要な場合は「Sign up with email」をタップし、アカウントを作成してください。
アカウントの登録方法
ChatGPTアプリのアカウント登録は、iOSとAndroidで違いはありません。ChatGPTはメールアドレスとGoogle/Microsoftアカウントで登録が可能です。
- 1.アカウント作成ボタンを押す
- 2.メールアドレスを入力する
- 3.パスワードを作成する
- 4.メールアドレスに届いた認証メールのURLを開く
- 5.名前と誕生日を入力する
- 6.SMS認証を行う
ChatGPTのアカウント登録方法は、Webブラウザとアプリで大きな違いはありません。多くの人が利用しているGoogleやMicrosoftアカウントでも作成できるため、手軽に登録できます。個人情報も名前と誕生日のみ入力すればいいため、セキュリティリスクも最小限におさえられます。
チャットの利用方法
チャットの利用方法は、Webブラウザとアプリで大きな違いはありません。
基本的にはチャット欄にテキストを入力すれば、自動で文章作成やアイデア出しなどができます。言語も日本語や英語、中国語など幅広い言語に対応しており、母国語が異なる人や言語学習をしたい人でも活用可能です。
また、アプリは音声入力が可能です。スマホの音声認識機能を活用することで、手入力できない場合でもChatGPTを利用できます。手軽に利用できるため、日常使いもしやすいです。
APIを活用したアプリの利用方法
ChatGPT公式アプリだけでなく、APIを活用したアプリを利用すればChatGPTの機能を利用できます。
APIは、ChatGPTの機能をアプリやサービスに組み込むためのツールです。文章の自動生成や添削など、ChatGPTの便利機能と既存サービスを連携することで、利便性の高いサービスを生み出せます。
例えば、下記のようなアプリが提供されています。
ChatGPT公式アプリの機能では物足りない人や、実用的なアプリを使いたい人は、APIが利用されているアプリをおすすめします。仕事や日常生活の作業を効率化できる便利なアプリもあり、ChatGPTを活用するメリットが理解できるはずです。
なお、APIを利用したアプリに関しては、次の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
スマホアプリ版ChatGPTの活用法4選
利用の仕方次第では、スマホアプリ版のChatGPTを有効活用できます。そこで、ここからはスマホアプリ版ChatGPTの活用法を、4つにまとめて紹介します。
1.知らない単語や文章の意味を調べる
ChatGPTアプリは、知らない単語や文章の意味を調べるときに活用できます。
チャットに知りたい内容や質問を入力すれば、短時間で返答を自動生成してくれるため、検索エンジンで探す手間が省けます。
上記のように質問に条件を追加すれば、自分好みの回答を生成できます。ChatGPTの回答は正しいとは限らないものの、知りたい情報をすぐ入手できるのは魅力です。アプリは外出先でも手軽に利用できるため、急に調べものをしたいときに活用しましょう。
2.アイデアを提案してもらう
ChatGPTアプリは、アイデアを見つけたいときに活用できます。
ChatGPTは、インターネット上の情報から適した提案をしてくれるため、自分では思いつかないアイデアを提案してくれるケースも。
たとえば、下記のようにアイデアを考えてもらうことで、ビジネスやプライベートの企画などを短時間で作成できるのです。
ChatGPTの提案をそのまま利用しない場合でも、提案内容からアイデアのもとになる発想を得られるケースもあります。アイデア作成は通常時間がかかるため、うまく活用すれば作業効率アップにもつながるでしょう。
3.SNSの投稿文やメール文を作成してもらう
ChatGPTアプリは、SNSやメール文の作成にも活用できます。
文章を自動生成する仕組みの応用で、SNSへの投稿文やメールの文章を作成可能です。下記のように、条件を指定すれば、目的に合わせた文章の生成ができます。
SNS用に文字数を指定した文章作成ができます。また、取引先へのメールなど、ビジネスで利用する丁寧な文章にも対応しているため、プライベート・ビジネス問わず活用できるでしょう。
個人名や会社名など、個人情報につながる情報を入力せずに文章を生成できるため、セキュリティリスクを心配する人でも活用しやすいです。
4.英語学習に活用する
ChatGPTアプリは、英語学習にも活用できます。
ChatGPTは翻訳ツールとして利用できるため、日本語の文章を英訳して英語を学べるのです。また、英単語の検索や、例文を生成して文法を理解することもできます。
さらに、アプリならではの音声入力を駆使すれば、発音や英会話の練習も可能です。正確な文法や発音で話せばできれば、適切な回答を得られます。
反対に、発音や文法が間違っていれば、回答内容が希望どおり生成されません。ChatGPTアプリをうまく活用すれば、英会話・文法など英語学習の効率を高められます。
スマホアプリ版ChatGPTを利用する際の注意点3つ
ChatGPTアプリは便利ですが、使い方を間違えると情報漏洩や誤りを含む情報を後悔するリスクがあります。そこで、ここではスマホアプリ版ChatGPTを利用する際の注意点を、3つにまとめて解説します。
生成された内容を鵜呑みにしない
ChatGPTアプリを利用するときは、生成された内容を鵜呑みにしすぎないことが大切です。
ChatGPTは手軽に文章を自動生成できますが、内容の正確性には不安があります。従来の生成AIに比べると正確性が向上しているものの、一部間違いが含まれるケースも。
とくにChatGPTの場合、正しい情報のように思える内容でも、詳しく調べると間違いである事例もあります。たとえば、SNS上では飲食店を検索したとき、存在しない店舗を紹介された体験談がありました。
また、正しい情報にまぎれて間違いがある場合もあるため、生成された内容を鵜呑みにするのは危険です。プライベートで利用する場合は大きな問題にはなりにくいですが、ビジネスで不正確な情報を利用すれば、信頼性が損なわれるリスクもあります。
生成される文章は鵜呑みにせず、最終確認を行いましょう。
流出しては困る個人/機密情報は共有しない
ChatGPTアプリを利用するときは、流出して困る個人・機密情報は共有しないようにしてください。
ChatGPTは入力したデータを活用して成果物を生成しており、その内容は運営企業であるOpen AIに管理されます。通常はプライバシーに配慮して管理されるものの、管理が不十分で情報が流出するリスクはゼロではありません。
個人情報や企業の機密情報を入力した場合、何らかのトラブルで情報が流出し、個人や企業に損害が出る可能性もあります。住所や自宅の写真、企業の取引に関するデータなど、流出して困る情報は共有しないことが大切です。
アプリでは有料版「ChatGPT Plus」が使いづらい側面も
ChatGPTアプリは使いやすい反面、有料版の「ChatGPT Plus」が使いにくい場面があります。
文章作成やアイデア出しなど、チャットにテキストを入力して利用する機能はアプリでも問題なく利用できます。しかし、長文の入力やコピー&ペースト、プラグインの利用などはWebブラウザのほうが利用しやすいケースも多いです。
プラグインはChatGPT機能を拡張するツールで、画像やPDFのテキスト化など便利な機能を利用できます。画像やPDFなど複数データを活用する場合、画面が小さくファイルを複数開きにくいスマホより、パソコンで利用できるWebブラウザの方が作業しやすいです。
アプリは音声入力など魅力はある一方、作業内容によってはWebブラウザの方が使いやすいケースもあります。用途や使う場所に応じて、アプリとWebブラウザを使いわけましょう。
ChatGPTアプリに関するよくあるQ&A
ここからは、ChatGPTに関するよくある質問へ回答します。
無料版と有料版の違いは?
ChatGPTアプリの無料版と有料版の違いは、下記のとおりです。
※2023年7月現在
有料版は月額20ドルで利用でき、無料版はGPT-3.5、有料版はGPT-4を利用できます。無料版はチャットへの入力をテキストでしかできないのに対し、有料版は画像のアップロードも対応。画像からテキストデータを読み込み要約したり、PDFの内容を要約したりできます。
また、応答速度も無料版より有料版の方が優れています。無料版は利用者が多い時間帯はチャット機能の遅延が発生するケースもありますが、有料版は快適に利用できるのです。
さらに、API機能やプラグインなど、ChatGPT機能を本格的に使いこなすには有料版を利用しなければいけません。逆にチャットでの文章作成や会話などを楽しむのであれば、無料版でも楽しめます。有料版は常に最新の機能を利用できるため、ビジネスで利用したい人におすすめです。
なお、ChatGPTの料金プランに関しては、次の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
アプリでプラグインは使える?
原則ChatGPTアプリ内で、プラグインは利用できません。
プラグインを活用したい場合は、Webブラウザを利用する必要があります。ただ、裏技的に次の方法でアプリでもプラグインを利用できたという声もありました。
- 1.Webブラウザでプラグインを導入したチャットを立てる
- 2.アプリに移行し、作成したチャットを開く
- 3.プラグインが有効化されたチャットを利用できる
この方法は本ブログで解説されており、一部プラグインでは利用できたようです。ただし、2023年7月現在利用できるかは不明で、今後のアップデート次第で修正される可能性もあります。
アプリでプラグインを利用できるとは明確にいえませんが、利用を検討している人は試してみてはいかがでしょうか。
なお、下の記事ではChatGPTのプラグイン機能とは何なのか、その特徴を導入方法や使い方も交え詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
ChatGPTは仕事にも活用できるの?
ChatGPTは仕事にも活用可能です。事実、ChatGPTは下記のようなさまざまな企業の実業務で活用されています。
ChatGPTの文章作成機能を活用する事例が多く、メールの作成や業務マニュアルの生成などに活用されています。そのほか、既存サービスと連携して、会議内容の要約や給与計算などに活用されていました。
ChatGPTは2023年に普及しはじめたツールであるため、ビジネス利用も手探りで行われています。次の記事では、ビジネス活用例を幅広く紹介していますので、あわせてご覧ください。
より効果的にスマホアプリ版ChatGPTを使うなら
より効果的にスマホアプリ版ChatGPTを利用するには、プログラミングスキルを習得するのがおすすめです。
ChatGPTはチャット機能だけでも便利ですが、プログラミングスキルと組み合わせることで活用できる幅が広がります。たとえば、Pythonを使用したデータ加工技術とChatGPTを組み合わせると、加工したデータを活用した資料作成を実現可能です。
趣味で利用するなら問題ありませんが、ビジネスに活用したい場合はプログラミングも学んだほうができることが増えます。ただし、
- どのようにプログラミングを学ぶべきかわからない
- ChatGPTの活用に活かせるプログラミング言語がわからない
という人もいるでしょう。そのような人には、SAMURAI ENGINEERがおすすめです。
SAMURAI ENGINEERの「業務改善AI活用コース」では、
- Pythonを活用したデータ処理/分析スキル
- ChatGPTの活用方法
を学べます。初心者がつまずきやすいポイントを理解したうえでカリキュラムを作成しており、挫折せずに効率的な学習が可能です。また、現役エンジニア講師のマンツーマンレッスンを受けられるため、わからない点もすぐ質問できます。
効率的にChatGPTを活用できる人材を目指したい人や、プログラミング学習に不安のある人はぜひ、SAMURAI ENGINEERをご検討ください。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回は、ChatGPTの公式アプリについて紹介しました。
ChatGPTの公式アプリは2023年7月現在、iOSアプリのみ提供されていますが、随時Androidアプリの提供もスタート予定です。Webブラウザとアプリは大きな違いはありませんが、アプリは外出先で利用しやすく、音声入力機能も使えます。
無料版であればすぐにでも利用できるので、ChatGPTに興味がある人は、この機会に活用を検討しましょう。