最近、仕事をしたくないと感じることが多い…
前向きに仕事へ取り組むにはどうすればいいのかな…
仕事をしたくないと感じる人は少なくありません。仕事が好きな人でさえ、ときには仕事をしたくないと感じることもあります。
とはいえ仕事をしたくない気持ちが続くと精神的に辛くなり、最悪の場合、仕事ができなくなる可能性もあります。「仕事をしたくない」と思ったときは、原因を見極めて対処することがとても重要です。
そこで、本記事では仕事がしたくないと感じる6つの原因と対処法を紹介します。記事後半に仕事をしたくないと感じたときにやりがちなNG行動も紹介しているので、ぜひ最後までご一読ください。
社会人の約8割は仕事をしたくないと感じている
仕事をしたくないと思ったとき「こんなことを思うなんて自分はダメだ」とマイナスに考えてしまうことはありませんか。株式会社ライボが社会人の男女500人を対象にした「2022年 仕事の意識度調査」によると、社会人の約8割は「仕事をしたくない」と感じた経験があるとわかりました。
「誰にでもあること」と考えて、悲観的になりすぎないようにしましょう。それよりも、原因を考えて対処していくことが重要です。
仕事をしたくないと感じる6つの理由と対処法
「仕事をしたくない」と思っても、闇雲に休暇を取ることや我慢してそのままにしてしまうことはよくありません。仕事をしたくないと感じる理由に合わせた対処が大切です。
ここでは、仕事をしたくないと感じる6つの理由と対処法を解説します。
1.仕事の量が多すぎる
1つ目の理由は「仕事の量が多すぎる」ことです。具体的な原因や対処法を解説します。
原因 | ・仕事が終わらずに残業時間が増えてしまう ・お昼休憩なども仕事してしまい適切な休息が取れない ・効率化などを考える余裕もなく生産性が上がらない |
対処法 | ・有給休暇を取得してまずは休息時間を確保する ・上司や人事部に相談して労働時間を抑える ・業務効率化につながるスキルを身につけて時間に余裕を持たせる |
原因
仕事の量が多すぎると、下記の影響が出てきます。
- 仕事が終わらずに残業時間が増えてしまう
- お昼休憩なども仕事してしまい適切な休息が取れない
- 効率化などを考える余裕もなく生産性が上がらない
結果的に長時間労働が続いてしまい、少しずつ疲労が溜まっていきます。疲労が溜まると普段と同じパフォーマンスが出せずに生産性が落ちてしまったり、体調不良が続いてしまったりと健康面にも影響が出てきます。
上記の状態が続いてしまうことで「仕事をしたくない」と感じることがあります。
対処法
仕事の量が原因の場合は、休息がとても重要です。仕事の忙しさから、解決策を考える余裕がなくなってしまうことがあるからです。
有給休暇を利用して、まずは心と体に余裕を持たせる時間を作りましょう。そのうえで、具体的な対策を考えていくことがおすすめです。
例えば「仕事量がとにかく多く余裕がない場合」は、上司や人事部に仕事量を抑えられないか相談してみましょう。
また、業務効率化につながるスキルを身につけるのも1つの手です。今と同じ仕事量で業務効率化ができれば、労働時間を抑えることができます。ただし、余力が生まれるとさらに仕事量を増やされてしまう可能性がゼロではないため、事前に上司に労働時間で悩んでる点を伝えたうえで効率化を進めるとよいでしょう。
対処法まとめ
- 有給休暇を取得してまずは休息時間を確保する
- 上司や人事部に相談して労働時間を抑える
- 業務効率化につながるスキルを身につけて時間に余裕を持たせる
2.仕事の内容が合っていない
2つ目の理由は「仕事の内容が合っていない」ことです。具体的な原因や対処法を解説します。
原因 | ・新しい仕事が始まり覚えることが多いと感じる ・逆に同じ仕事ばかりが続いて「つまらない」と感じる ・「言われた仕事をやるだけ」でやりがいを感じなくなる |
対処法 | ・上司に悩みを相談してみる ・部署異動を検討して自分に合う仕事を探す ・新たなスキルを身につけて転職する |
原因
仕事の内容が合っていないと感じて、仕事をしたくないと感じることもあります。具体的に言うと、下記のケースです。
- 職場で新しい仕事が始まったとき
- 同じ仕事が続いて定型業務と感じてしまったとき
- 上司に依頼されて行う仕事ばかりと感じたとき
新しい仕事が始まると覚えることが増えます。上手くいくまでに時間がかかり、自分には合っていないと感じる方もいます。
逆に同じ仕事ばかりをしていて「つまらない」と感じてしまうケースもあります。同じ仕事を淡々とこなす同僚と比べて、自分には合っていないと感じることもあるでしょう。
他にも「言われた仕事をやるだけ」と感じて、仕事にやりがいを感じなくなるケースもあります。やりがいを感じないと仕事をするモチベーションが落ちてしまい、自分に合わない仕事と感じることがあります。
対処法
仕事の内容に関する相談は、まず上司に相談しましょう。すぐに仕事を変更することは難しいかもしれませんが、ひと段落したときに似たような仕事を避けてもらえる可能性もあります。
どうしても仕事の内容が合わないと感じた場合は、部署異動を検討するのも1つの手です。異動した部署の仕事が合うとは限りませんが、少なくとも今の仕事とは別の仕事ができます。
それでもなかなか仕事が合わないと感じた場合は、転職を検討することがおすすめです。新たなスキルを身につけて転職するため時間はかかりますが、より自分に合った仕事を見つけられる可能性があります。
対処法まとめ
- 上司に悩みを相談してみる
- 部署異動を検討して自分に合う仕事を探す
- 新たなスキルを身につけて転職する
3.職場環境が悪い
3つ目の理由は「職場環境が悪い」ことです。具体的な原因や対処法を解説します。
原因 | ・影で悪口を言う社員がいる ・上司や先輩から理不尽な仕事を依頼される ・職場全体が常に忙しく相談できる人がいない |
対処法 | ・上司に相談する ・こころの耳で悩みを相談する ・社外の友人に相談する |
原因
職場の人間関係が原因で、仕事をしたくないと感じることもあります。具体例を挙げると、下記のケースです。
- 影で悪口を言う社員がいる
- 自分だけ話しかけられない、無視される
- 上司や先輩から理不尽な仕事を依頼される
- 上司に資料を確認してもらっても頭ごなしに否定される
- 職場全体が常に忙しく相談できる人がいない
自分にとって居心地が良くない環境で毎日8時間以上過ごすこととなるため、放置してしまうとストレスで働けなくなってしまう可能性もあります。対処が必要です。
対処法
もしも上司が原因ではない場合は、上司に相談することがおすすめです。自分ではなかなか言えないことも、上司から遠回しに伝えてもらって改善できる可能性があります。
しかし、なかなか人は変わるものではないため、上手く伝わってもなかなかすぐに改善できないケースがほとんどです。そのため、外部のメンタルヘルスの専門家や相談窓口を利用して相談してみることをおすすめします。
すでにストレスが溜まっていると感じる方は、こころの耳で悩みを相談してみませんか。無料で相談できるため、話すだけでも少しラクになります。
知らない人への相談に抵抗がある場合は、社外の友人との相談もおすすめです。自分だけで抱え込まず、話してみることから始めてみましょう。
対処法まとめ
- 上司に相談する
- こころの耳で悩みを相談する
- 社外の友人に相談する
4.仕事とプライベートのバランスがよくない
4つ目の理由は「仕事とプライベートのバランスがよくない」ことです。具体的な原因や対処法を解説します。
原因 | ・仕事が忙しくプライベートの時間を確保する余裕がない ・仕事とプライベートの境界線があいまいになっている |
対処法 | ・上司に悩みを相談する ・産業医面談を活用する ・「仕事」と「プライベート」を分けるルールを作る |
原因
仕事とプライベートのバランスが悪く、仕事をしたくないと感じることもあります。主な原因は、下記の2つです。
- 仕事が忙しくプライベートの時間を確保する余裕がない
- 仕事とプライベートの境界線があいまいになっている
「長時間労働が続いている」「有給休暇の取得ができない」などのプライベートの時間が確保できない場合、仕事中心の生活になり仕事に嫌気がさしてしまいます。
また、最近ではリモートワークの導入により「仕事」と「プライベート」の境界線がなくなったことが原因のケースもあります。在宅で仕事していると、下記のようにプライベートの時間を仕事に使ってしまうためです。
- 業務時間外にパソコンを開いて資料を作成してしまう
- プライベート時間中にメールが気になってみてしまう
無意識にやってしまうことも多いため対策が必要です。
対処法
まずは上司に相談してみましょう。相談することで有給休暇ができるようになる可能性もあります。
とはいえ、会社や組織側が「そもそも残業を抑えるつもりがない」「有給休暇を取りづらい」などの環境では、解決が難しいでしょう。このような場合は、産業医面談を活用して状況報告することをおすすめします。
企業には安全配慮義務があり、従業員の健康管理が義務付けられています。長時間労働が原因で仕事の意欲が低下している従業員が多ければ、企業側は対策を取らなければならないため状況改善につながる可能性があります。
もしもリモートワークが原因の場合は、仕事とプライベートの境界線を分けるルールを作りましょう。
- 業務時間外は携帯の電源を切っておく
- 仕事が時間内に終わらない場合はスケジュールを調整する
などです。自分にあったルールを設けて、なるべく守るように心がけましょう。
対処法まとめ
- 上司に悩みを相談する
- 産業医面談を活用する
- 「仕事」と「プライベート」を分けるルールを作る
5.社内評価や報酬に満足していない
5つ目の理由は「社内評価や報酬に満足していない」ことです。具体的な原因や対処法を解説します。
原因 | ・業界の平均給与と比べて給与が低い ・自分よりも成果を上げていない同僚や先輩の給与が高い ・努力しても年功序列で給与がなかなか上がらない |
対処法 | ・評価面談で自分の成果がしっかり伝わる準備をする ・昇給につながる条件を確認して自己啓発に取り組む ・転職エージェントを活用して転職を検討してみる |
原因
社内評価や報酬に満足していないことから、仕事をしたくないと感じる人もいます。
- 業界の平均給与と比べて給与が低い
- 自分よりも成果を上げていない同僚や先輩の給与が高い
- 努力しても年功序列で給与がなかなか上がらない
などの理由で満足できないと感じる人もいます。
年功序列が色濃い企業では、特にこういった傾向が大きいです。
対処法
まずは、自社で社内評価を上げられないか試すことをおすすめします。例えば「評価面談までに成果を伝えられる準備をしておく」「何をすることで評価につながるか上司に確認しておく」などです。
昇給につながる条件やスキルなどを確認し、自己啓発に取り組むこともおすすめです。とはいえ、すぐに評価が反映されるとは限りません。
多少評価が良くなるとしても、満足のいく給与にならなかった場合は転職を検討するのも1つの手です。同業種であっても、転職するだけで給与が上がることもあります。
いざ転職をしようと思ったときに給与面で悩む心配が減るため、転職エージェントを活用して給与面の変化だけでも確認しておくことをおすすめします。
対処法まとめ
- 評価面談で自分の成果がしっかり伝わる準備をする
- 昇給につながる条件を確認して自己啓発に取り組む
- 転職エージェントを活用して転職を検討してみる
6.仕事の将来性がみえない
6つ目の理由は「仕事の将来性がみえない」ことです。具体的な原因や対処法を解説します。
原因 | ・会社の業績があまりよくない ・業界全体の市場が縮小傾向にある ・成長につながるような仕事がなかなかない ・数年先の先輩を見ても自分が思い描いていた姿と違う |
対処法 | ・上司にキャリアを相談する ・新しいスキル取得のため行動してみる ・今後伸びていきそうな業界に転職を考える |
原因
仕事の将来性がみえないことから、仕事をしたくないと感じる人もいます。
- 会社の業績があまりよくない
- 業界全体の市場が縮小傾向にある
- 成長につながるような仕事がなかなかない
- 数年先の先輩を見ても自分が思い描いていた姿と違う
など将来性がみえないと感じる理由はさまざまですが、漠然とした不安を感じている人もいます。
対処法
社内でできることを確認する意味でも、まずは上司にキャリアを相談してみることをおすすめします。どんなキャリアが見込めるのか確認することで、転職すべきか判断するときの参考になります。
もしも業界的に将来性があまり見込めない場合は、新しいスキルを取得して転職することがおすすめです。オンラインでスキルを学べる学習サイトなども豊富にあるため、探してみましょう。
特にIT業界はAIの進化などに伴い、これからも伸びていくことが予想されます。もしもIT業界への転職に必要なスキルを身につけたい方は、スクールの受講を検討してみてはいかがでしょうか。
公式サイトで詳細を見る対処法まとめ
- 上司にキャリアを相談する
- 新しいスキル取得のため行動してみる
- 今後伸びていきそうな業界に転職を考える
仕事したくないと感じた時にやりがちなNG行動
「仕事をしたくない」と思ったとき、極端な行動に出て後悔してしまう人もいます。事前に知っておくだけで防げることもあるので、仕事をしたくないと感じた時にやりがちなNG行動を紹介します。
1.後先考えずに仕事をやめる
仕事をしたくない理由にもよりますが、後先考えずにいきなり仕事を辞めることはおすすめできません。いきなり辞めてしまうと、今よりも状況が悪くなってしまう可能性があるからです。
例えば、何も準備しておらず、次の仕事を見つけるまでに時間がかかってしまう場合です。生活費などお金の問題がのしかかってくるので、なかなか仕事が決まらないと焦って仕事を選んでしまうこととなり、転職先選びに失敗して前と同じ悩みを抱えてしまう可能性もあります。
特に人間関係や長時間労働で悩んでいる場合は、以下のように転職先の候補をしっかりと見極めることが重要です。
- 口コミをしっかりとリサーチする
- 面接時の職場見学で雰囲気を確認する
- 転職エージェントを活用して相談する
2.仕事をしたくない気持ちに蓋をする
「仕事をしたくないと感じるだけだし、我慢すればいい」と思う方もいるかもしれませんがおすすめできません。仕事をしたくない気持ちだけであればまだしも、長時間続いてしまうと身体的、精神的に支障をきたす可能性があるからです。
最悪の場合、精神疾患になり働けなくなってしまう可能性もゼロではありません。仕事や会社が嫌になり、電車で通勤するときに周りの視線が気になって出社できなくなってしまう方もいます。
ここまでいかなくとも、生産性が落ちた状態で働き続けることになり「長時間働いても仕事が終わらない」などの悪循環を招くこともあります。気持ちに蓋をするのではなく、原因を突き止めて対処することが重要です。
3.健康状態が悪いにも関わらず放置する
仕事をしたくない気持ちだけではなく、健康状態に何らかの異変が起きたときは特に注意が必要です。「今は仕事が忙しい時期だから」と放置せずに、対処することが重要となります。
特に下記の症状が出始めたときは、要注意です。
- 仕事中に耳鳴りを感じることが増えた
- 今まではなかった偏頭痛に悩まされるようになった
- 電車に乗ると立ちくらみがして途中下車が増えた
- 職場で周りの視線が気になるようになった
- 布団に入ってもなかなか眠れなくなった
長時間労働やストレスを感じる環境が続くと、自律神経が乱れて健康に害を及ぼすことがあります。何らかの異常を感じた場合は、上司に相談したり病院に診察を受けに行ったりすることが大切です。
なお、仕事を休む理由や上司に伝えるときの注意点については、下記の記事でまとめています。あわせてご一読ください。
まとめ:小さくても改善に向けて進めることが重要
今回は仕事をしたくないと思う理由や対処法を紹介しました。
悩みの程度は人それぞれですが、悩みを放置したまま我慢することはおすすめできません。特に体に異変が起きている場合は、そのまま放置せずに休息をとりましょう。
なお、もしも「今の仕事が合わない」「人間関係でいつも悩まされている」とお悩みであれば、リモートワークメインで働けるスキルを身につけて、自宅で仕事をすることもおすすめです。
SAMURAI ENGINEERのWebエンジニア転職保証コースでは、技術だけではなくキャリア相談も支援しています。無料カウンセリングも可能なので、以下からお話ししてみませんか。
無料カウンセリングの詳細を見る