今回はPythonを始める際に、これだけ覚えていればOK!という基本的な概念について解説したいと思います。
この記事では
・Pythonとは
・Pythonで扱えるデータ型
などといった基本的な内容から
・Pythonの基本的な構文
・その他Pythonで出来ること
など、より深い内容に関してもわかりやすく解説していきます。
※ この記事のコードはPython 3.7, Ubuntu 18.04で動作確認しました。
なお、Pythonの記事については、こちらにまとめています。
Pythonとは
「Pythonって何?」
これは、これからPythonという言語を勉強し始めようという人にとって、一番最初に浮かび上がる疑問のひとつではないでしょうか。
Pythonは今大人気のプログラミング言語で、Web開発はもちろん人工知能や、マシンラーニングなど幅広い分野で使われているんです。
一番のメリットとしては少ないコード行数でプログラミングを仕上げる事が出来、文法も比較的シンプルだという点です。
C言語やJavaなどを先にチャレンジした方などは、Pythonの文法の柔軟性やシンプルさに驚かれると思います。
Pythonの基礎の基礎については、以下の記事で詳しく解説しています!
Pythonで扱えるデータ型
Pythonの概要がある程度理解出来たところで、Pythonで扱えるデータ型について軽く解説したいと思います。
そもそも、データ型とはオブジェクトの「型」の事です。
変数の「型」とは、その変数が保有するデータのタイプのことです。
データ型の種類は言語によって微妙に違うので、Pythonを始めるにあたってざっとどんなものが存在するのか把握しておきましょう。
整数型
整数型とは、一般的にはint型と呼ばれているものです。
int型は整数をもつオブジェクトのことです。
myvar = 1234
myvar変数の値として整数1234を設定しました。
この型は基本的にはどのプログラミング言語にも存在するので、馴染みある方も多いのではないでしょうか。
文字列型
文字列型はいわゆるstring型のことです。
その名の通り、文字列型は文字列を値としてもっているオブジェクトのタイプのことです。
文字列とは、ダブルクォート(“)かシングルクォート(‘)で文字を囲んだものの事です。
mystr1 = "Hello world" mystr2 = 'Hello world'
上記のmystr1やmystr2は文字列型の変数、という事になります。
また、改行を含む文字列を扱いたい場合は、ダブルクォート3つかシングルクォート3つで囲みます。
リスト型
リスト型は、これから紹介するタプル型、集合型、辞書型とともに基礎的要素であるプリミティブ型を用いて構成されているより複雑な型になります。
リスト型はシーケンス型のひとつです。
シーケンス型とは、複数の要素から構成されている型の事を指します。
リスト型の再際の特徴は、要素が順に並んでいる点です。
mylist1 = [1,2,3,4] mylist2 = [1, "hello", 2.8]
上記のmylist1やmylist2は両方ともリスト型変数です。
mylist1の要素はすべて整数型に統一されていますが、リスト型は構成する要素のタイプが混在していても構わないので、mylist2もリスト型として認識されます。
リスト型を扱うにあたって、forループなどを用いた処理がが一般的です。
タプル型
タプル型もリスト型と同じくシーケンス型のひとつです。
リスト型とさほど違いはなく、リスト型が要素を[ ] で囲んでいるのに対し、タプル型は( )を使用します。
mytuple = (1,2,3,4)
リスト型と同じように、要素のタイプは統一していなくても良いのですが、一度作成したタプルは要素の変更が出来ないので注意してください。
集合型
集合型も上記ふたつの型と同じくシーケンス型の仲間です。
しかし、リストやタプルとは違い、要素は順番を持ちません。
集合型オブジェクトは( )の中に[ ]を含み、その中に要素が含まれています。
myset = set([1,2,3,3,4,4,1])
集合の要素は重複しないので、3や4や1のように重複している要素は自動的に削除されます。
辞書型
辞書型はシーケンス型とはまた違い、マップ型のひとつです。
要素は順番を持たず、代わりにkeyという識別子を保有しています。
mydict = {1:'apple', 2:'banana', 3:'lemon'}
ご覧いただけるように、辞書オブジェクトを構成する要素たちはkeyとvalueをコロンで区切ったペアです。
辞書型オブジェクトは様々なシーンで使用され、出現頻度が比較的高いので覚えておいて損はありません。
Pythonの基本的な構文
先ほど「Pythonの文法は比較的シンプル」だと述べました。
構文そのものがシンプルなだけでなく、読みさすさも追求したのがPythonの特徴です。
実際、Pythonには「インデント(字下げ)」という概念が存在します。
他のプログラミング言語では大体 { } で1つのブロックを表すのですが、Pythonではインデントでブロック部分を明確にしています。
その為、誰が書いても同じコード構成になり、結果とても読みやすいコードが仕上がるのです。
その反面、スペースなどが少しでもずれているとエラーが発生するので十分注意しましょう。
Pythonでは他のプログラミング言語と同様にif文や、forループ、whileループなどといったものが存在します。
比べてみると、とてもシンプルで書きやすい構成になっているんです。
これらについてのもっと詳しい解説は、以下のリンクを参照してください。
その他Pythonで出来ること
Pythonで作れるものは多岐にわたり、Webアプリケーションやゲームまで様々な分野で活躍しています。
特に、YoutubeやInstagramなどもPythonで作られているんです。
Pythonで作られたサービスはこの他にも多数存在します。
興味があれば、ぜひ以下のリンクを参照してください。
まとめ
今回はPythonの基本的な情報をまとめました。
Pythonは非常にシンプルで、覚えやすく書きやすい、幅広い分野で使用出来るとても魅力的なプログラミング言語です。
皆さんもこの記事を通して、Pythonの理解や知識をどんどん深めていってくださいね。