40代女性のリスキリング(学び直し)におすすめなスキル6選【副業・転職別】

この記事では、学び方も交え、リスキリングヘ取り組む40代女性におすすめのスキルを紹介します。

40代からリスキリングに取り組むならどんなスキルがいい?
今からでもリスキリングに取り組んでも間に合うかな…

職場で求められる能力の研鑽や新しいスキルの習得を促すため、政府はリカレント教育(社会人の学び)やリスキリング(学び直し)に注力しています。補助金や助成金など、政府が提供する給付制度を活用すれば、費用をおさえつつリスキリングも可能です。

また、しゅふJOB総研(※1)が就労志向の女性649名に実施した調査では、81.8%がリスキリングに「取り組みたい」と回答するほど、学び直しへ意欲的な姿勢を示しています。

とはいえ、実際に何を学べばいいのか、わからない女性の方は多いですよね。

そこで、この記事では次のトピック別で、40代女性のリスキリング(学び直し)におすすめのスキルを紹介します。

40代の女性がリスキリングに取り組む利点や学び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

リスキリングとは
新しい職業に就くまたは現在の職業で必要とされる業務に適応するため必要なスキルを獲得すること。DX(デジタルトランスフォーメーション:デジタルテクノロジーを活用して価値の創造や課題を解決すること)を推進させる背景から、政府や企業は積極的にリスキリングを進めている

※1 しゅふJOB総研:株式会社ビースタイルホールディングスが運営する、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関

この記事の要約
  • 40代女性のリスキリングにはITスキルがおすすめ
  • 転職にはプログラミング・動画編集・AIスキルがおすすめ
  • 副業にはWebデザイン・ライティング・PCスキルがおすすめ
目次

40代女性のリスキリングにはITスキルがおすすめ

数あるスキルのなかでも、40代の女性が取り組むならITスキルがおすすめです。

ITスキルを身につけることで、キャリアと働き方の選択肢が増えます。たとえば、プログラミングを学べばITエンジニアへの転職が実現できます。

また、Office製品やDX化につながるITツールの操作スキルを身につければ、業務効率化を理由に昇進・昇格が実現できる可能性も。IT資格を取得すれば、資格手当を受け取れる場合もあるでしょう。

さらにITスキルは、副業での収入獲得や独立にも向いています。ITスキルを扱う職種はテレワークもしやすく、フレックスタイム制といった時間の融通がきく勤務形態で働きやすいです。

プライベートと仕事の両立がしたい40代女性の人でも、無理なく働ける可能性があります。自分が実現したい目的のあいまいな人は、幅広い目的で活用できるITスキルがおすすめです。

なお、ITの仕事に興味はあるものの、どの職種が自分にあうのかわからない人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。

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転職志望の40代女性におすすめなスキル3選

転職志望の40代女性におすすめなスキル3選

ここからは、転職志望の40代女性におすすめのITスキルを、3つにまとめて紹介します。

なお、今回おすすめするスキルは次の調査をもとに選定しています。

  • しゅふJOB総研が就労志向の女性649名に実施した調査
  • ストリートアカデミー株式会社がストアカを利用する女性262名に実施した調査

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プログラミングスキル

転職目的でリスキリングする40代女性には、プログラミングスキルがおすすめです。

ストアカが主婦372人を対象に行った調査でも、プログラミングスキルをリスキリングしたいと回答した割合は6.1%と6位でした。本調査は全年代の主婦が対象のため、40代女性の意見とはいえません。しかし、女性がプログラミングを学びたいという意見が多い点は参考になるでしょう。

プログラミングを習得すれば、ITエンジニアへの転職が目指せます。とくにITエンジニアは人手不足であり、年齢や性別問わず求められています。スキルがあれば活躍できるため、実務経験のない40代女性でも挑戦しやすいです。

また、プログラミング作業はパソコンと開発環境があれば可能であり、リモートワークやフレックスタイム制を導入するIT企業も増えています。ITエンジニアに転職できれば、自由度の高い働き方も実現しやすいです。

プログラミングスキルは、ITエンジニアへ転職したい人や自由度の高い働き方ができる企業へ転職したい人に向いています。

なお、プログラミングスキルは独学でも身につけられますが、より効率的に習得を目指すならスクールの活用も手段の1つ。なかでも、ITエンジニアへの転職を見据えている人は、侍エンジニアの「転職保証コース」がおすすめです。

給付金の活用で受講料が最大80%OFFになる「転職保証コース」では、Webエンジニアやクラウドエンジニアなどへの転職に必要なスキルが習得できます。

現役エンジニアと学習コーチが2名体制で学習をサポートしてくれるため、途中で挫折する心配はありません。

転職活動で内定を獲得できない場合には受講料を全額返金してもらえる「保証制度」が適用されるので、スクールにかけた費用を無駄にする心配なく、スキルの習得や転職活動に励めます。もちろん、面接対策や求人初回などの転職サポートは卒業後も継続して利用可能です。

学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、40代からでも安心してITエンジニアへの転職が実現できますよ。

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また、リスキリングにプログラミングを選ぶ利点や目指せるキャリアなどを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

リスキリングにプログラミングはあり?学ぶ利点や目指せるキャリアも紹介

動画編集スキル

動画編集も、転職目的でのリスキリングにおすすめのスキルの1つです。

ストアカの調査でも、動画編集はリスキリングで学びたいスキルの7位にランクインしています。

動画編集スキルを身につけることで、動画編集者や動画クリエイターとして転職を目指せます。動画制作企業に転職すれば、プロモーション動画やSNSの動画制作などクリエイティブな業務に携われます。

また、動画編集はパソコンと動画編集ソフトがあれば作業できるため、働く場所や時間にとらわれず働けます。そのため、在宅ワークでプライベートと仕事を両立したい人にも、おすすめできるスキルです。

さらに、習得難易度の低さも魅力といえます。学習教材やインターネット上のノウハウなどを参考に動画編集ソフトの使い方と動画構成の考え方を学べば、40代女性でも習得しやすいです。動画編集はクリエイティブな仕事をしたい人や、プライベートと仕事を両立したい人に向いています。

なお、動画編集のスキルが学べるリスキリング講座にデジタルハリウッドSTUDIOの「専科 ネット動画クリエイター専攻」があります。

本講座では、動画撮影・編集・マーケティングまで一貫して動画制作スキルを学べます。Adobe Premiere ProAfter Effectsなど、動画編集ツールや企画作成ノウハウを習得可能です。

本講座は動画制作全般を学び、動画クリエイターを目指したい人におすすめです。

AIスキル

AIスキルも、転職目的でリスキリングする40代女性におすすめです。

しゅふJOB総研が実施した女性への調査でも、リスキリングで学びたいものに「AIに関する専門技能習得」と回答した割合が17.9%で6位でした。女性の多くがAI関連のスキルに興味があるとわかります。

AIスキルは次の2種類あり、どちらも転職に活かせます。

  • AIや機械学習の開発スキル
  • AIやAIを活用したツールを扱うスキル

AIや機械学習の開発スキルを身につければ、AIエンジニアやデータサイエンティストなどIT職種への転職を目指せます。AI開発に携わるITエンジニアは需要が高く、実績やスキルがあれば高年収を狙うことが可能です。また、今後もAIの活用はさらに進むと考えられており、身につけたスキルは将来的に長く活用できます。

さらに、ITエンジニアにならない場合でも、AIツールを扱うスキルがあれば転職時にアピール可能です。たとえば、ChatGPTMicrosoft365 Copilotを使いこなせれば、資料作成や事務作業が効率化できます。

AIツールを活用した業務効率化は企業のDX化につながるため、転職先で評価される可能性があるのです。将来性の高いスキルを身につけたい人は、AIスキルを検討しましょう。

なお、挫折なくAIスキルの習得を目指すなら、侍エンジニアの「AIアプリコース」がおすすめです。

本講座では、AIや機械学習を活用したアプリ開発が学べます。要件定義の作成から開発まで実務に近い学習ができるため、卒業後にAIエンジニアへ転職しやすいです。

また、学習サポートも充実しており、現役エンジニアとのマンツーマンレッスンや回答率100%のQ&A掲示板で質問できます。AIや機械学習は難易度の高い分野ですが、未経験でも挫折しにくいです。

さらに、本講座は「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象であり、お得に講座を受講できます。40代からAIエンジニアを目指したい人におすすめです。

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副業志望の40代女性におすすめなスキル3選

副業志望の40代女性におすすめなスキル3選

ここでは、副業での収入獲得を目指す40代女性におすすめのITスキルを、3つにまとめて紹介します。

Webデザインスキル

副業目的でリスキリングする40代女性には、Webデザインスキルがおすすめです。

ストアカの調査でも、リスキリングで学びたいスキルの8位にランクインしており人気の高さがわかります。

Webデザインスキルを身につけることで、自由度の高い働き方で副業ができます。Webデザインは、在宅ワークがしやすい職種です。デザインツールとパソコン、インターネット環境があれば作業ができます。

また、案件数が豊富で副業をはじめやすい点も魅力です。クラウドソーシングサイトやSNSには、実務経験を問わない副業案件もあります。ロゴ作成やWebサイトの簡単なデザイン変更などであれば、実務経験が少なくても対応可能です。実務未経験から副業を始めたい人は、案件が豊富なWebデザインが適しているといえます。

なお、効率よく副業での収入獲得を目指すなら、侍エンジニアの「副業スタートコース」がおすすめです。

本コースは、卒業後に副業で月5万円稼げるスキルの習得が目標です。現役Webデザイナーが現場で必要なスキルを指導してくれるため、副業をはじめたときのギャップが少なく済みます。

Webデザインスキルだけでなく、HTML/CSSやJavaScriptなどプログラミングスキルも学べます。WebデザインからWebサイト制作まで、一貫して担当できる人材を目指せるのです。

また、実務学習が充実しており、案件トライアルで何度でも現場レベルの案件にチャレンジできます。講師のサポートを受けながら有償案件が経験できるため、経験と実績の両方を手に入れられます。

公式サイトで詳細を見る

ライティングスキル

ライティングスキルも、副業目的でリスキリングする40代女性におすすめです。

ストアカの調査でも、リスキリングで学びたいスキルの4位にランクインしており人気の高さがわかります。

ライティングスキルには、Googleの検索順位を向上させるSEO、読みやすい文章を作成するノウハウなどが含まれます。

ライティングスキルを身につければ、Webライターの副業で稼げる可能性があります。Webライティングは未経験でも受注できる案件もあるため、経験の浅い女性でもはじめやすいです。また、前職の実績や知識が活かせる分野のライティング案件であれば、専門性の高い文章を作成できます。

さらに、ライティングスキルは在宅ワークと相性が良いです。Webライティングは、パソコンとWordGoogleドキュメントなど文章作成ツールがあれば作業できます。在宅やカフェなど場所問わず作業ができるため、家事・育児や仕事との両立もしやすいです。

ライティングスキルは早く副業をスタートしたい人や、前職の知識を活かして副業がしたい人におすすめです。

なお、ライティングスキルが学べるリスキリング講座にSHElikesの「ライティング入門」があります。

本講座は、自由度の高いキャリアを目指せる女性向け講座です。副業やフリーランスとして活躍できる人材育成に力を入れており、Webライティングやマーケティングなどクリエイティブ分野のスキルを学習できます。

本講座はWebライティングを含むクリエイティブスキルを学びたい人や、女性向け講座で安心して受講したい人におすすめです。

パソコン(PC)スキル

パソコン(PC)スキルも、副業目的でリスキリングする40代女性におすすめです。

前提として、パソコンスキルとは次のスキルが該当します。

  • パソコン(キーボード)のブラインドタッチ
  • SlackChatworkなどチャットツールの操作スキル
  • ZoomなどWebミーティングツールの操作スキル など

ストアカの調査によると、主婦がリスキリングしたいITスキルランキングで「パソコンの使い方」が6位、ブラインドタッチが10位にランクインしています。

本調査は主婦を対象としているため、40代女性に限定したデータではありません。その点を考慮しても、3位にZoomがランクインしているのは注目ポイントです。業務で使用頻度の高いパソコンスキルを習得したい女性が多いとわかります。

パソコンスキルを身につけることで、副業の作業効率アップが可能です。たとえば、ブラインドタッチができればプログラミングやライティング作業のスピードが上がります。多くの作業ができれば、それだけ稼げる可能性が高まるのです。

また、パソコンスキルがあればクライアントとの意思疎通も円滑になります。Zoomやチャットツールなど連絡ツールを使いこなせると、円滑にコミュニケーションを取りやすいです。連絡ミスや意見のすれ違いを防止できるため、副業をする人はパソコンスキルがあると良いでしょう。

なお、パソコンスキルが学べる講座にヒューマンアカデミーの「Excel・Word・PowerPoint Office資格対策講座」があります。

本講座では、各種Office製品のMOS資格取得を目指せます。副業で使えそうなOffice製品の操作スキルを学べるため、効率的に目的を達成できます。また、学習はオンラインと通学を組み合わせれば、仕事や家事・育児と両立しやすいです。

本講座は、Office製品の操作スキルを学びたい人やMOS資格の取得を希望する人におすすめです。

リスキリングは給付金の活用でお得にスキルを習得しよう

40代の女性がリスキリングに取り組む際は、給付金の活用がおすすめです。

リスキリング向け給付金は次の2種類あり、対象講座を選択すればお得に受講できます。

リスキリング向けの給付金を利用する場合、1度受講料の満額を支払う必要があります。しかし、あとから給付金を受け取れるため、実質負担を軽減できるのです。同じスキルを学べる講座同士であれば、給付金の利用できる講座を選ぶべきでしょう。

教育訓練給付金は下記の3種類あり、給付額は学べるスキルの専門性や難易度ごとで異なります。

給付率対象のスキル・資格例
一般教育訓練受講費用の20%(上限10万円)ITパスポート/MOS資格/Webデザイン/IT基礎知識/ネットワーク構築スキル など
特定一般
教育訓練
受講費用の40%(上限20万円)介護職員初任者研修/保育士/情報通信技術関連資格 など
専門実践
教育訓練
受講費用の70%(上限56万円)DX/AI開発/データサイエンス/IoTなど先端技術/看護師/建築士関連スキル など

参考:教育訓練給付金

一般教育訓練は受講料の最大20%(上限10万円)、特定一般教育訓練は最大40%(上限20万円)、専門教育訓練は最大70%(上限56万円)が支給される制度です。厚生労働大臣が指定する教育訓練(プログラミングスクールが提供するコースなど)を修了すると給付が受けられます。

給付金の対象者は在職中の人、もしくは離職して1年以内の人であり、リスキリングを含め幅広い講座が対象です。

一方、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、転職のために新しいスキルを学ぶ人が対象の給付金で受講料の最大70%(上限56万円)が支給されます。対象講座では、スキル学習だけでなくキャリア面談や転職支援など一貫した支援が受けられます。

たとえば、侍エンジニアの対象講座では、給付金を利用することで次の負担で受講可能です。

侍エンジニアの給付金対象講座受講料/実質負担額
Webエンジニア転職保証コース69万3,000円/実質25万2,000円
Webデザイナー転職コース39万6,000円/13万8,600円
AIアプリコース69万3,000円/実質25万2,000円

給付金を利用すれば、実質負担を半額以下におさえることもできます。さらに、分割払い制度を利用すれば、毎月の支払いを減らせるのでおすすめです。必要な費用を計算することで、無理なくリスキリングに取り組めます。

また、下の記事では個人がリスキリング目的で使える補助金・助成金を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。

補助金・助成金でリスキリング!個人が使える給付制度を詳しく紹介

40代・女性がリスキリングに取り組む3つの利点

40代・女性がリスキリングに取り組む3つの利点

ここからは、40代女性がリスキリングに取り組む利点を、3つにまとめて紹介します。

定年後に再雇用されやすくなる

定年後に再雇用されやすくなる点は、40代女性がリスキリングする利点の1つです。

内閣府が公表した「令和5年版高齢社会白書」によると、40代以上の労働者は緩やかに増加傾向であるとの結果が出ています。定年後にあたる65歳以上の労働人口も増えているため、現在40代の女性も将来的に再雇用を検討する可能性があるでしょう。

内閣府「令和5年版高齢社会白書」
出典:内閣府「令和5年版高齢社会白書

また、ビースタイルの調査でも、リスキリングの利点に「転職・再就職がしやすくなる」と回答した割合が69.2%の1位でした。多くの女性が、再就職につながる点をリスキリングの利点と理解しています。

ビースタイル スマートキャリア登録者/しゅふJOB登録者を対象とした調査
出典:ビースタイル スマートキャリア登録者/しゅふJOB登録者を対象とした調査

40代女性がリスキリングすることで、退職年齢に向けて足りないスキルを習得できます。若者に負けないスキルや知識があれば、定年後も再雇用されやすいです。反対にスキルが足りなければ、再雇用されず無職になるリスクもあります。

将来を見据えてITスキルや所属企業で必要なスキルを学び直すことで、定年後の選択肢を増やせるのです。

なお、66歳以上の定年後も働ける制度のある企業は増加傾向にあります。厚生労働省の「令和5年高年齢者雇用状況等報告」によると、66歳以上も働ける制度のある企業割合は前年度調査に比べ2.6ポイント増加しています。

厚生労働省「令和5年高年齢者雇用状況等報告(PDF)」
出典:厚生労働省「令和5年高年齢者雇用状況等報告(PDF)」

日本の少子高齢化が進むなかで、今後も高齢者の活躍機会は増えるはずです。今のうちにリスキリングを行い、企業に求められる人材になれれば定年後も再雇用を実現できるでしょう。

異業種への転職が目指せる

異業種への転職が目指せる点も、40代がリスキリングに取り組む利点です。

前提として、40代以降の転職者は多くありません。厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果」によると、40代以降の転職入職率は緩やかに低下しています。

同じスキルや実績であれば、企業は将来性から若い人材を採用しがちです。そのため、40代以降転職を成功させるには、新しいスキルを習得する必要があります。

厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果」
出典:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果

目指したい職種に必要なスキルを習得できれば、経験問わず異業種に挑戦できます。たとえば、人手不足かつ需要が高いプログラミングやWebデザインスキルを身につければ、40代からでも活躍しやすいです。

未経験者を歓迎する企業や入社後の研修が充実した企業もあるため、リスキリングによって転職の選択肢が生まれます。反対にリスキリングせず転職を目指した場合、スキル不足で転職できない可能性が高いです。

さらに転職から再雇用狙いに切り替えた場合でも、リスキリングなしでは企業に評価されないでしょう。異業種への転職を希望する人は、リスキリングに取り組むべきです。

副業や独立への選択肢が生まれる

副業や独立への選択肢が生まれる点も、40代がリスキリングに取り組む利点です。

40代は定年のゴールが見えはじめる時期のため、将来を見据えた行動が大切になります。とくに50代以降は賃金が下がる傾向にあり、定年後の再就職後はさらに収入が減る可能性も高いです。

このような状況のなかでも、40代のうちにリスキリングでスキルを磨いておけば、副業・独立して収入を増やせる可能性が高まります。

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査(PDF)」
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査(PDF)」

現状の仕事と関連性が高いスキルを学習すれば、今までの経験や知識を活かして副業やフリーランスとして収入アップを目指せます。また、異業種に挑戦する場合も、学習したスキルとポートフォリオがあれば案件を獲得できるはずです。

副業・独立するかは人それぞれですが、リスキリングによって40代以降の選択肢が増えます。後悔のない人生を送るためにも、積極的にリスキリングすべきでしょう。

なお、実際に副業・独立を実現する女性は多いです。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構が実施した「副業者の就業実態に関する調査」では、副業を行う女性は47%でした。男性よりは少ないものの、ほとんど差はありません。副業に取り組んでいる年齢層を見ると、40代が約33%います。この結果から、40代女性でも副業は挑戦できるといえそうです。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構「副業者の就業実態に関する調査」

副業をはじめた理由として、「収入を増やしたいから」という回答が54.9%と最も多いです。多くの人が、収入アップを理由に副業をはじめているとわかります。

さらに、副業だけでなくフリーランスへ独立する人も一定数います。たとえば、中小企業庁の調査によると、40代女性のフリーランスは全体の25.8%でした。30代が最も多いものの、それに次ぐ割合です。フリーランスは会社員に比べて年齢に関係なく活躍できるため、40代でも挑戦しやすいです。

40代以降に副業や独立で稼ぐ選択肢を残すためにも、リスキリングは積極的に行うべきです。

40代・女性がリスキリングに取り組む3つの方法

40代・女性がリスキリングに取り組む3つの方法

なかには、どうリスキリングに取り組めばいいのか、イメージが湧かない人もいますよね。

そこで、ここからは40代女性がリスキリングに取り組む方法を、3つにまとめて紹介します。

職業訓練校に通う

職業訓練校に通うことで、転職につながるスキルを学べます。

職業訓練校は、求職中の人が就職に役立つスキルを学べる講座です。次のような専門知識やビジネス基礎スキルを学習でき、卒業生はスキルを活かして転職が目指せます。

講座例学べる内容自己負担金
機械製図・工作コース・CAD/CAM
・機械製図
・機械加工 など
3万4,000円
Javaエンジニア科・Javaを活用したシステム開発
・データベース構築 など
1万6,900円
初めてのAI、Excel(マクロ/VBA)実践科・Excel VBAの操作スキル
・プログラミングスキル など
1万2,800円

参考:ハローワークインターネットサービス

職業訓練校の魅力は、全国各地のハローワークで開催されている点です。開催される講座はハローワークごとに異なり、就職に必要なスキルをピンポイントで学べます。また、スクールに比べると費用の安い講座が多く、予算の少ない人もリスキリングできます。

一方で、講座ごとに講師の質やカリキュラムのわかりやすさが異なる点や、学べるスキルが最新とは限らない点は注意が必要です。加えて職業訓練には定員があり、枠がいっぱいで受講できないケースもあります。

とはいえ、安く転職に直結しやすいスキルを学べる点は魅力です。職業訓練校は、予算が少ない人や転職に直結しやすいスキルを学びたい人に向いています。

リスキリング向けの講座に申し込む

リスキリング向け講座に申し込めば、40代の女性でも無理なくスキルを習得できます。

リスキリングは独学でも可能ですが、年齢を考えると早急にスキルを習得しなければいけません。転職・副業・独立のどれを選択するにしても、年齢の若いほうが選択肢は多いです。

リスキリング専門講座を受講すれば、専門知識と指導ノウハウが豊富な講師から学習サポートを受けられます。わからない点を質問しながら学習できるため、挫折するリスクが独学に比べて低いです。

また、講師や学習カウンセラーがモチベーションの維持も実施しており、学習を習慣化して効率よくスキルを身につけられます。

さらに、実践学習を含む教材が用意されているため、学習後に目的を実現できるスキルが学べます。とくにリスキリング向けの講座は、次のように目的の実現に直結するカリキュラムが多いです。

スクール名講座名学べるスキル
侍エンジニアWebデザイン転職コースHTML/CSS、Photoshop、Illustrator など
キカガク長期コースPython、機械学習、データサイエンス、AI開発 など
en Factoryベンチャー留学DX基礎強化コースDXの基礎知識、ベンチャー企業での労働体験 など

独学でも基礎スキルは学べますが、実務に近い実践学習やポートフォリオ作成は1人では難しいです。体系的に実践学習ができるリスキリング向け講座を利用すれば、効率よくスキルアップできます。無理なくスキルを習得するためにも、リスキリング向け講座の受講を検討しましょう。

なお、次の記事でおすすめのリスキリング講座を紹介しているため、あわせてご覧ください。

リスキリング講座おすすめ10選!選び方やお得に学ぶ方法も紹介

給付金の対象スクールに申し込む

40代がリスキリング講座を選ぶときは、給付金対象のスクールを利用するのがおすすめです。

前述のとおり、リスキリング向けの補助金は2種類あります。

受講者が1度受講料を立て替える必要はあるものの、給付金を利用すれば実質負担が減らせます。予算が少ない人でも、補助金を利用すれば受講できる可能性があるのです。

なお、リスキリングで転職や独立を目指したい人は侍エンジニアがおすすめです。「Webデザイナー転職コース」はWebデザイナーへの転職、「フリーランスコース」ではフリーランスエンジニアへの独立が目指せます。

両コースともリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象であるため、費用をおさえられる点が魅力です。幅広い目的に対応した講座が用意されていますので、自分に合うものをチェックしてください。

まとめ

今回は、40代女性のリスキリングについて解説しました。

40代女性がリスキリングすることで、転職・副業・独立など選択肢を増やせます。定年後の収入維持もしくはアップにつながるため、積極的に新しいスキルを学ぶべきです。

リスキリング向け講座を受講する予算が不安な人は、給付金や分割払い制度を利用すれば無理なく受講できます。将来を考えて何か行動したい人は、ぜひリスキリングに挑戦してくださいね。

この記事の監修者

株式会社SAMURAI

侍エンジニアブログ編集部

【プロフィール】 DX認定取得事業者に選定されている 株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。 「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。 累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、 累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、 2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。

この記事を書いた人

【プロフィール】
新卒でプログラマーとして勤務し、実務経験を積んだ後、現在はフリーランスWebライターとして活動中。主に、企業のオウンドメディアやブログ記事の執筆を担当。IT・プログラミング関連の執筆が得意。2020年から侍エンジニアブログの記事制作を務めており、文章の読みやすさや納得感を意識しながら執筆しています。
【専門分野】
IT/プログラミング
【SNS】
X(旧:Twitter)

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