30代・未経験からITエンジニアになるのは無理?経験談からわかる難易度

この記事では、30代・未経験からエンジニアになるのは無理なのか、経験談も交えて解説します。

30代・未経験からITエンジニアになるのは無理なのかな?
30代・未経験からITエンジニアを目指すにはどうすればいいんだろう…

IT人材不足の深刻化によりITエンジニアの需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。こうした背景から、ITエンジニアへの転身を考える30代の方は多いですよね。

2007年10月の雇用対策法改正で、求人募集や採用時に年齢制限を設けることは原則禁止されました。そのため、未経験から異業種への転身は目指しやすい状況が整えられているといえます。

ただ、なかには「プログラミング未経験の30代からITエンジニアは無理」といった意見もあり、実際に目指せるのか不安な人もいるはず。

そこで、本記事では「30代未経験からITエンジニアは無理」という噂の真相を詳しく解説します。30代未経験からITエンジニア転職を成功させるためのコツや注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 内定獲得の難しさやスキル習得の難しさを指摘する声も
  • 30代未経験からでもITエンジニアへの転身は可能
  • 独学でも目指せるが、プログラミングスクールのほうが確実
目次

30代・未経験からのITエンジニアが無理だといわれる3つの理由

30代・未経験からのITエンジニアが無理だといわれる3つの理由

「30代・未経験からITエンジニアになるのは無理」という声が上がるのには、いくつかの理由が考えられます。まずは口コミも交え、30代・未経験からのITエンジニアが無理だといわれる理由を、3つにまとめて解説します。

同じ未経験なら20代を採用する企業が多い

現実的には、同じ未経験なら20代を採用する企業が多いでしょう。一般的に、30代よりも若い20代のほうが採用活動では有利です。そして、IT業界も例外ではありません。

30代よりも20代のほうが有利な理由として、次の3つが挙げられます。

  • 即戦力を期待されることが少ない分、ハードルが低い
  • 給与額が低い分、雇用コストを抑えやすい
  • 体力や吸収力(飲み込みの早さ)の面で不安が少ない

伸びしろに期待してもらえる20代と比べると、30代では即戦力を期待されるケースが多くなります。そのため、未経験であることがネックになりやすいのです。

実際のところ、ITエンジニアへの転職活動に苦戦する30代の人も少なくありません。たとえば次のように、書類選考を通過できずに苦戦している声も見受けられました。

このように、20代と比べると就職・転職のハードルが上がることから無理と感じる人も少なくありません。

現職とスキル習得に向けた勉強を並行できない

未経験からITエンジニアを目指すうえで、スキル習得に向けた勉強が欠かせません。しかし、別の業界で仕事をしている30代の場合、現職とスキル習得に向けた勉強を並行することは難しくなります。

30代になると、職場で重要なポジションを任されるケースも少なくありません。結婚を経て、家庭との両立が求められる人も多いでしょう。30代だと仕事や家庭の比重が大きくなり、勉強に費やせる時間が減るのです。

次のように、「現職を続けながらの資格取得や転職活動に疲れた」といった声も見受けられました。

このように、30代・未経験だとスキル習得に向けた勉強が無理と感じる人も多いのです。

経験者との差を埋めるのが困難

30代未経験からでは、経験者との差を埋めるのが困難という声もあります。確かに、20代からITエンジニアを続けてきた人は多くの経験を積んでいます。20代の未経験者・経験者と比べても差は大きいでしょう。

次のように、「10年差は大きい」「入り込む余地が少ない」「頑張らないと厳しい」といった声が多く見受けられました。

経験者との差を埋めるためには、実務経験を積むだけでなく、自ら積極的に学んでいくしかありません。未経験者が経験者に追いつくことは簡単ではないため、こうした意見が多いのでしょう。

30代・未経験からのITエンジニア転職が無理ではない3つの理由

30代・未経験からのITエンジニア転職が無理ではない3つの理由

先ほど紹介したように「30代・未経験からITエンジニアへの転身は無理」という声もありますが、実際そのようなことはありません。30代・未経験でも応募できる求人は多数あり、正しく勉強や転職活動に取り組めばITエンジニアへの転身は可能です。

たとえば次の求人は、いずれも30代未経験の人が応募できます。こうした求人で内定を勝ち取り、30代・未経験からITエンジニアとして活躍している人も数多くいます。

採用条件特になし
雇用形態正社員
研修期間1~2ヶ月
初任給月給21万円~
勤務時間完全週休2日制/土日休み
勤務地要相談
社員の75%はリモート勤務
(フルリモートも可)

※2024年10月時点で「求人ボックス」「マイナビ転職」に掲載されていた求人情報をもとに記載しています。

なぜ、30代・未経験からのITエンジニア転職が無理ではないと言えるのでしょうか。ここからは、その理由を3つにまとめて解説します。

IT業界で人手不足が深刻化しているため

IT業界では人手不足が深刻化しており、30代・未経験でもチャンスがあります。経済産業省のデータによると、IT人材の需要と供給の差は年々拡大しており、2030年には最大で約79万人もの不足が生じると予測されています。

こうした人手不足を解消するため、未経験者でもOKとする企業は少なくありません。そのため、30代でもITエンジニア求人の選択肢は多く存在するのです。

スキルがあれば年齢をカバーできるため

IT業界は実力主義の傾向が強く、スキル・実力があれば年齢に関係なく活躍できます。そのため、30代・未経験でもスキルを身につけることで、年齢での不利を十分カバーできるでしょう。

裏を返せば、未経験者OKの求人だからといってスキルが不要なわけではありません。30代・未経験からIT業界で求められるスキルを身につけるためには、それなりの努力が必要なことも知っておきましょう。

スクールなどでスキルを習得できるため

ITエンジニアを目指すうえでは、プログラミングをはじめとするIT系のスキル習得が必要です。昨今ではスクールなどの学習環境が整っているため、30代・未経験でも挫折せずにスキルを習得しやすくなっています。

独学の場合、プログラミング学習でつまずく人が少なくありません。弊社が実施した調査では、87.5%がプログラミングの学習途中で「挫折や行き詰まりを経験した」と回答しています。

87.5%の人がプログラミング学習時に挫折を経験

調査概要:プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象:10代〜80代の男女298名
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
掲載元:PR TIMES

挫折や行き詰まりを感じた理由で多かったのは、「不明点を聞ける環境になかった」「エラーが解決できなかった」といったもの。プログラミング経験の少ない初心者が、独学で不明点やエラーを解消するのは難しいのです。

不明点やエラーが解決できずプログラミングを挫折した人が多数

調査概要:プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象:10代〜80代の男女298名
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
掲載元:PR TIMES

独学に不安がある場合は、プログラミングスクールを利用するのがおすすめです。スクールでは現役エンジニアの講師が不明点やエラーの解決をサポートしてくれるため、挫折することなく早期にスキルを習得できます。

なお、数あるスクールのなかでも挫折なくITエンジニアを目指すなら、月分割4,098円から学べる侍エンジニアがおすすめです。

現役エンジニアと学習コーチが2名体制で学習をサポートしてくれます。

「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら30代・未経験からでも安心してITエンジニアを目指せますよ。

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30代未経験からITエンジニアになる4つの方法

30代未経験からITエンジニアになる4つの方法

ここからは、30代未経験からITエンジニアになる方法を、4つにまとめて紹介します。

なお、ITエンジニアになるのに必要なスキルを知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

エンジニアになるには何が必要?スキルや目指す手順、勉強法も紹介

方法1:未経験者OKの求人に応募する

先ほど紹介したように、未経験者OKのITエンジニア求人は少なくありません。正社員エンジニアを目指す場合、未経験者OKの求人に応募し、自分だけで転職活動を進めていく方法があります。

ただし、この方法では基本的に自分だけでスキル習得・転職活動を進めていかなければなりません。IT業界の経験がないと挫折のリスクが高まる点に注意が必要です。

おすすめの求人サイトは、CMでもおなじみの「doda(デューダ)」です。求人数が多いため選択肢が多く、「職種未経験歓迎」「業種未経験歓迎」といった絞り込みで、効率的に求人を探せます。

なお、次の記事では30代未経験からITエンジニアを目指すために必要なスキルを詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

30代プログラミング未経験からエンジニアに!必要なスキルと注意点

方法2:独学でスキル習得し、副業/フリーランスとして仕事を獲得する

独学でスキル習得し、副業やフリーランスとして仕事を獲得していくのも1つの選択肢です。この方法では転職活動が不要な代わりに、「クラウドソーシングサイト」などで案件を受注していきます。

在宅ワークができる分、自由なスタイルで働きやすいでしょう。ただし、基本的に自分だけで仕事をこなしていく必要があるため、確かなスキル習得が欠かせません。また、仕事を獲得するための営業力も必要となります。

おすすめのクラウドソーシングサイトは「クラウドワークス」です。ITエンジニア関連の案件が豊富にあるため、副業やフリーランスの案件を探しやすいでしょう。

なお、次の記事では未経験からフリーランスエンジニアを目指す具体的な手順を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

未経験からフリーランスエンジニアとして仕事獲得するまでの全手順

方法3:エージェントサービス経由で転職する

転職活動に不安がある場合は、エージェントサービス経由で転職するのがおすすめです。専門のエージェントから書類作成や面接対策、求人紹介といったサポートを受けられるため、IT業界の経験がなくても心配ありません。

ただし、エージェントサービスを利用する場合であっても、スキル習得は不可欠です。ITエンジニアとしての十分なスキルがないと求人の選択肢が狭まり、好条件の転職を果たせない場合があります。

おすすめのエージェントサービスは、次の3つです。自分に合ったものを使ってみると良いでしょう。

サービス名特徴
マイナビITエージェントIT・Web業界に強い
レバテックキャリア求職者に合わせて求人を探してくれる
ウィルオブ・テック非公開求人が豊富にある

方法4:プログラミングスクール経由で転職する

確実性を重視したい人には、プログラミングスクール経由での転職がおすすめです。多くのプログラミングスクールには転職サポートもあるため、スキル習得から内定獲得まで一貫したサポートを受けられます。

ただし、プログラミングスクールを利用する場合、独学と比べて多くの受講料がかかるのがデメリットです。無理なくプログラミングスクールを利用したい場合は、給付金や分割払いを利用できるスクールを利用しましょう。

なお、月分割4,098円から学べる「侍エンジニア」には、受講料が最大80%OFFとなる給付金を利用できるコースがあります。費用を抑えて、無理なくITエンジニアを目指すことが可能です。

また、侍エンジニアを利用してITエンジニアへの転身を果たした卒業生は多数います。下記に事例の一部をまとめました。

ITエンジニアへの転職沢村さん(38歳/女性/営業職)
青木さん(30代/男性/スポーツトレーナー)
岸さん(30代/男性/旅行会社の正社員)
フリーランスエンジニアとしての独立高橋さん(30代/男性/コールセンター)
奥さん(30代/女性/事務職)
富澤さん(30代/男性/印刷業)

リンクをタップすると、該当卒業生のインタビュー記事を閲覧できます。

なお、ITエンジニアを目指せるスクールをほかにも知りたい人には、次の記事も役に立ちます。

未経験からエンジニアが目指せるプログラミングスクールおすすめ14選【無料あり】

30代・未経験からITエンジニアを目指すときの注意点

30代・未経験からITエンジニアを目指すときの注意点

ここからは、30代・未経験からITエンジニアを目指すときの注意点を、2つにまとめて解説します。

年齢を重ねるほどITエンジニア転職の難易度は高まる

未経験からITエンジニアを目指すなら、早いほうが良いでしょう。年齢を重ねるほど、ITエンジニアになるための難易度は高まるためです。次のように「年代によって難易度が変わる」と感じている声も少なくありません。

年齢を重ねると難易度が高まる理由としては、主に次の3つが挙げられます。

  • 活躍できる期間が短くなりやすい
  • 飲み込みが遅いケースがある
  • 支払う給与が多くなる分、雇用コストが上がる

つまり、雇用する側の企業からすれば、年齢は若いほど良いことが多いのです。30代前半と30代後半でも難易度が変わるため、30代・未経験からITエンジニアを目指すか迷っている場合は、早めの決断をおすすめします。

年収は平均より低い水準からのスタート

30代・未経験からITエンジニアになる場合、年収は平均より低い水準からのスタートとなることが多いです。

例として、30代・未経験でも可能なITエンジニア求人4件の想定月給をまとめました。単純に12ヶ月換算すると、30代未経験から転職した場合の年収は250〜400万円程度から始まるケースが多くなっています。

 月給
募集求人121万円~
募集求人224万円~
募集求人319万2,500円~
募集求人425万円~

※2024年3月時点で「求人ボックス」「マイナビ転職」に掲載されていた求人情報をもとに記載しています。

一方、国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、30代正社員の平均年収は443.5万円(月給約37万円)です。このように、30代・未経験からITエンジニアになる場合、年収は日本全体の平均と比べて低い傾向があります。

ただし、IT業界はスキルや経験次第で年収が大きく変わります。経験を積みつつスキルを磨いていけば、年収アップを図ることも可能です。

30代・未経験からITエンジニア転職を成功させる4つのコツ

30代・未経験からITエンジニア転職を成功させる4つのコツ

ここからは、30代・未経験からITエンジニア転職を成功させるコツを、4つにまとめて紹介します。

目指しやすい職種を選ぶ

ITエンジニアになれるか不安な場合は、目指しやすい職種を選びましょう。職種によって転職の難易度は変わるためです。具体的には、次のような特徴を持つ職種は30代・未経験からでも目指しやすいといえます。

  • スキルを習得しやすい(スキルの習得難易度が低い)
  • 転職のチャンスが多い(需要が高い、ライバルが少ない)

スキルを習得しやすい職種を選ぶと、学習段階で挫折しにくくなります。また、需要が高い職種やライバルが少ない職種を選ぶと、転職活動で内定を勝ち取りやすくなるでしょう。

上記を踏まえて、30代・未経験から目指す人におすすめの職種を2つピックアップしました。

職種主な仕事内容おすすめポイント
プログラマーアプリやサービスのプログラム開発・学びやすいプログラミング言語を選べる
・ITをつくる仕事で需要が高い
・システムエンジニアなどへのキャリアアップも目指せる
インフラ
エンジニア
ITインフラ(ITの土台)の設計や構築、運用、保守・運用や保守は未経験でも始めやすい
・ITを支える仕事で需要が高い
・設計担当者やクラウドエンジニアなどへのキャリアアップも目指せる

このように、30代・未経験からでも目指しやすい職種を選ぶことで、転職の成功率アップにつながります。

副業から始めてみる

副業でITエンジニアとしての実務経験を積んだ後に転身することをおすすめします。経験者のほうが企業に採用されやすいだけでなく、好条件でITエンジニアになれる可能性が高まるためです。

例として、30代未経験でも可能なITエンジニア求人3件の初任給を、未経験者・経験者に分けて記載しました。初任給を12ヶ月換算すると、未経験者と経験者では30万円以上も年収が変わってくることがわかります。

初任給(未経験者)初任給(経験者)年収差分(12ヶ月換算)
募集求人121万円~24万円~36万円
募集求人224万円~27万円~36万円
募集求人327万8,000円~37万5,000円~116万4,000円

※2024年10月時点で「マイナビ転職」に掲載されていた求人情報をもとに記載しています。

待遇の差は企業によって変わりますが、即戦力が期待できる経験者のほうが選考面・待遇面で基本的に有利です。

また、いきなり現場で実務をこなしたりクライアントとやり取りしたりするのは、未経験だとハードルが高いといえます。副業への挑戦を通して経験値を増やすことは、IT企業への入社に向けた前準備としても有用です。

30代からのITエンジニア転職を成功させたい場合は、副業で未経験からの脱却を図ることをおすすめします。

資格でスキルを証明する

転職活動でのアピールポイントを増やしたい場合は、資格を取得しましょう。IT系の資格を取得することで、未経験者でも客観的にスキルを証明できます。

資格の対策学習を通してスキルアップを図れるのもメリットです。30代・未経験からのITエンジニア転職におすすめの資格を4つピックアップしました。

資格名概要
基本情報技術者試験IT系の幅広い知識を証明できる国家資格
応用情報技術者試験基本情報技術者試験の上位資格
LPICコンピューターOS・Linuxに関する知識を証明できる資格
CCNAネットワーク技術や関連機器に関する知識を証明できる資格

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は汎用性が高く、目指す職種によらず役立ちます。インフラエンジニアを目指す場合は、LPICやCCNAの取得も考えると良いでしょう。

また、特定のプログラミング言語に特化した資格もおすすめです。たとえば「PHP技術者認定試験」を取得することで、PHPのプログラミングスキルを客観的に証明できます。

プログラミングに関する資格を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

プログラミングの資格おすすめ6選!取得する意味や学習方法も紹介

高品質なポートフォリオを作成する

30代・未経験からITエンジニアを目指す場合は、高品質な「ポートフォリオ」を作成しましょう。IT業界におけるポートフォリオとは、自身の実績や能力を証明するための作品集や資料のこと。

IT業界では、自作したプログラムやWebサイトなどの成果物をポートフォリオにすることが一般的です。高品質なポートフォリオを用意すれば実践力や創造力をアピールでき、採用担当者からの評価アップにつながるでしょう。

ただし、高品質なポートフォリオを作成するためには、確かなプログラミングスキルの習得が必須です。自分だけでポートフォリオを作れるか不安な場合は、ポートフォリオの作成支援があるスクールの利用も考えましょう。

なお次の記事では、ポートフォリオとは何かを詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

エンジニアのポートフォリオとは?作成するメリットや例、作り方も紹介

30代未経験からのITエンジニア転身にまつわるFAQ

最後に、30代未経験からのITエンジニア転身によくある質問へ、まとめて回答します。

なぜ企業は未経験者を採用するの?

企業が未経験者でもITエンジニアとして採用する主な理由は、IT人材不足を解消するためです。ITの需要が高まる一方で、ITエンジニアの人材供給は追いつかず、人材不足に悩む企業は少なくありません。

そのため、自社で育成することを前提として未経験者を採用する企業も増えているのです。

ただし実務経験がなかったとしても、スキルのある人のほうが、企業にとっては育成コストを抑えられます。そのため、未経験者OKの求人であっても、しっかりスキルを習得してから応募するほうが成功率は上がります。

目指す前におさえておくべきことはある?

30代未経験からITエンジニアを目指す場合、次の4つをおさえておきましょう。

すぐにやりたい仕事ができるとは限らない未経験者が最初から高度な仕事を任されるケースは稀です。多くの場合、簡単な仕事から任されることになるでしょう。そのため、すぐにやりたい仕事ができるとは限りません。
年下が上司になる可能性もあるITエンジニアの職場には、20代から仕事を続けている人もいるでしょう。前述のとおり、年下が上司になる可能性も十分あります。
転職前に比べ年収は下がるケースが多い前述のとおり、年収は低い水準からスタートすることが多いです。収入アップを目指すなら、積極的に経験・スキルを積み重ねていきましょう。
需要を高めるには相応の努力が必要未経験者OKの求人でも、応募者のスキルはしっかりチェックされます。魅力的なスキルがなければ、企業から求められる人材にはなれません。需要を高めるには相応の努力が必要です。

まとめ

今回は、「プログラミング未経験の30代からITエンジニアを目指すのは無理なのか」をテーマに、次の6点についてお伝えしました。

不足しているITエンジニアを求める企業は多く、30代未経験者でも転身を果たすことは十分可能です。しかし未経験者OKの求人でも、確かなスキルを身につけなければ成功にはつながりません。

独学に不安がある場合は、スキル習得や転職活動をサポートしてくれるプログラミングスクールの利用も考えましょう。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

参考:SAMURAIが「DX認定取得事業者」に選定されました

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

【プロフィール】
9年ほどITエンジニアを経験したのち、豊富な技術文書の作成経験を活かし、専業Webライターへ転身。クラウドワークスでは半年ほどでプロ認定、3年半ほどでトッププロ認定を受ける。システムエンジニア・プログラマー・テストエンジニアなどを経験しており、上流から下流まで幅広い開発工程のノウハウを習得しているのが強み。侍エンジニアブログでは、2020年から幅広い分野の執筆を担当。「挫折させないライティング」をモットーに、プログラミング初心者の方でも負担なく読める記事の執筆を心がけています。
【専門分野】
IT/システム開発/組み込み開発/アプリ開発(主にWindows)
【保有資格】
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)初級
JSTQB認定テスト技術者資格(Foundation Level)

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