この記事では、必要なスキルも交え、未経験からUI/UXデザイナーになる方法を解説します。
未経験の場合、UI/UXデザインに関する知識やスキルがなくてもUI/UXデザイナーになれるか不安ですよね。
結論、未経験からでもUI/UXデザイナーになれます。
本記事では、未経験からUI/UXデザイナーになる具体的な手順を、ステップ形式でわかりやすく解説します。UI/UXデザイナーとしての需要が増すおすすめの習得スキルも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
記事を読む前に、UI・UXデザイナーそれぞれの仕事内容をおさらいしておきたい人は、次の記事を参考にしてください。
- 独学でのスキル習得や専門学校スクールなど、UI/UXデザイナーになる方法は複数ある
- 就業する前に副業で実務を経験してみるのもおすすめ
UI/UXデザイナーになる4つの方法
さっそく、UI/UXデザイナーになる方法を、4つにまとめて紹介します。
独学でスキルを習得しデザイン会社に就業する
UI/UXデザイナーになる1つ目の方法は、独学でスキルを習得してデザイン会社で就業する方法です。独学の方法には、書籍やYouTubeなどの動画教材、侍テラコヤなどの学習サイトの活用などが挙げられます。
独学のメリットは学習コストを抑えられる点です。例えば、YouTubeの場合、無料でUI/UXデザインに関する動画が配信されているため、学習コストをかけずにスキルを習得可能です。
独学でUI/UXデザインスキルを習得し、ポートフォリオを作成したり、資格を取得したりすることで、未経験からでもデザイン会社に就業できる可能性があります。
専門学校に通う
実務で活用できるUI/UXデザインスキルを習得したい人は、専門学校に通うのもひとつの手段です。専門学校ではUI/UXデザインの習得だけでなく、企画やマネジメント、コンテンツコンテンツ作りなど、Web制作全体のスキルについて学習できます。
また、オンライン講座も用意されているため、好きな場所・時間で学習を進められる点もメリットです。さらに専門学校のみに公開されている求人も多数取り扱っています。進路相談や就職サポートにも対応しているため、効率よくUI/UXデザイナーとして就業可能です。
実案件の経験を積み副業デザイナーになる
実案件の経験を積むことで副業デザイナーとして活躍できます。近年ではクラウドワークスやココナラなどのクラウドソーシングでWebデザイン制作を外注するクライアントが増加しています。
案件の中には、未経験者でも応募可能なものから、実務経験が必要なものなど、さまざまな種類があります。
しかし、実務経験がなくても案件を獲得することは可能です。例えば下記の案件では、未経験者でも応募可能であり、サポート体制も整っています。
業務内容 | Webデザイン制作 |
対象者 | 未経験からでも可能 |
報酬 | クライアントと別途相談 |
勤務時間 | 指定なし。ただし、日中に稼働できる方が好ましい。 |
実案件の経験を積み上げることで、より高単価な案件も受注でき副業デザイナーとして収入アップも見込めます。いきなり本業として働くことが難しい人は、まずは副業デザイナーとして活動してはいかがでしょうか。
Webデザインスクール経由で就業する
短期間でUI/UXスキルを取得し就業したい人は、Webデザインスクールを活用しましょう。
Webデザインスクールでは、受講者に合わせた学習プランが提供されています。プロ講師の指導で最短効率でUI/UXデザインを習得することが可能です。
また、料金や学習内容はスクールごとで異なるため、気になるところを複数選択し、無料相談などを通じて詳細を確認しましょう。
なお、数あるスクールのなかでも挫折なくUI/UXデザイナーを目指すなら「侍エンジニア」がおすすめです。
月分割4,098円から学べる侍エンジニアでは、現役Webデザイナーと学習コーチが2名体制で学習をサポートしてくれます。そのため、途中で挫折する心配はありません。「受講生の学習完了率98%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境で学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してUI/UXデザイナーを目指せますよ。
未経験からUI/UXデザイナーになる5STEP
ここからは、未経験からUI/UXデザイナーになる具体的な手順を、5つにステップにまとめて紹介します。
- STEP1:UI/UXデザインスキルを身につける
- STEP2:優れたデザインを模写してみる
- STEP3:実際にデザインを描いてみる
- STEP4:ポートフォリオを作成する
- STEP5:UI/UXデザイナーになる準備を進める
STEP1:UI/UXデザインスキルを身につける
UI/UXデザイナーになるためには、まず基本的なUI/UXデザインのスキルを習得する必要があります。デザインの基本原則やツールの使い方、ユーザーインターフェースの設計、ユーザーエクスペリエンスの理解などひと通りの内容を身に付けましょう。
UI/UXデザインスキルの基本を学ぶ際には、オンラインの学習プラットフォームや書籍、チュートリアル動画などの活用がおすすめです。近年では良質な教材が多く配信されており、学習コストを抑えつつ基本的なUI/UXデザインスキルを身に付けられます。
STEP2:優れたデザインを模写してみる
UI/UXデザインの基本的なスキルを身に付けたら、優れたデザインを模写しましょう。優れたUI/UXデザインの例を模写することで、デザインの原則やテクニックを理解でき、スキル向上にもつながりやすいです。
有名なWebサイトやアプリのデザインを分析し、そのデザインを再現してみることで、実践的な経験を積めます。模写するデザインに迷った際には、模写用サイトに掲載されているデザインを参考にしましょう。
STEP3:実際にデザインを描いてみる
UI/UXデザインの基本的なスキルや模写で学んだスキルを活かして、実際にデザインを制作しましょう。自分のアイデアやコンセプトをもとに、要素の配置や配色、フォントなどの要素を考慮し、実践的なデザインスキルを磨きます。
実際にデザインを描いて、失敗した点を振り返ることでUI/UXデザイナーとしてのスキルが高められます。UI/UXデザイナーとして成長するためには、学習によるインプットだけでなく、実際に制作するなどのアウトプットも重要です。
STEP1とSTEP2で得たスキルを活かして積極的にデザインを描きましょう。
STEP4:ポートフォリオを作成する
UI/UXデザイナーへの就職に向けてポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオは、自分のスキルやスタイルを企業に証明する重要なツールです。
模写や実際のデザイン作品を含め、多様なプロジェクトやデザインの例をポートフォリオに掲載することで、自分の能力のアピールにもつながります。
特に未経験からUI/UXデザイナーを目指す場合、UI/UXデザイナーとしての経歴がないため、ポートフォリオの質が重要です。UI/UXデザインスキルを証明するためにも、ポートフォリオは念入りに作り込みましょう。
ポートフォリオの作り方や参考例を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ UI/UXデザイナーのポートフォリオ作成ガイド!参考サイトも紹介
STEP5:UI/UXデザイナーになる準備を進める
最後に、UI/UXデザイナーになるための準備を進めましょう。UI/UXデザイナーへ就職するためには、業界のトレンドや求人情報を把握し、必要なスキルや経験を磨くことが重要です。
また自己分析から自身の強みや理想の働き方、年収などを明確にしておくと、UI/UXデザイナーに就職できる確率が高まります。自己分析した結果を元に、自分に合った企業へ積極的に応募しましょう。
UI/UXデザイナーの実情
ここからは、次のトピック別でUI/UXデザイナーの実情を解説します。
平均年収
求人ボックスが発表した2024年2月時点におけるUI/UXデザイナーの初任給は約23万円、平均年収は約649万円です。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」で公表されている情報通信業全体の平均年収は約379万円であり、UI/UXデザイナーの平均年収はIT業界の中では高めといえます。
ただし、UI/UXデザイナーの平均年収は地域によって異なるため、一概に上記の平均年収であるとは限りません。例えば、求人ボックスが発表したデータによると、関東地域の平均年収が649万円に対して、近畿地方の平均年収が595万円と約50万円の違いがあります。
スキルや役職によっても年収は変動するため、面接時にはおおよその年収を聞いておきましょう。
働きがい
UI/UXデザイナーは、働きがいのある職業です。ユーザーの興味・関心は常に変動するため、UI/UXスキルを高めるためには常に学習する必要があります。同じ仕事をするだけでなく、新しい技術を身に付けながら業務に取り掛かれるため、自己成長しやすい職業ともいえます。
また、UI/UXデザイナーが制作したデザインが、実際の製品やサービスに反映されることで、成果を実際に体感できる点もUI/UXデザイナーのやりがいです。自身が制作に携わったデザインがより多くのユーザーに閲覧されると、モチベーションも高まるでしょう。
将来性
UI/UXデザイナーの需要は今後も高まると予想されます。Webサイトやモバイルアプリなどの需要の増加に伴い、UIとUXの重要性が高まるためです。
特に、ただデザインを制作するだけでなく、ターゲット分析スキルやフレームワーク作成スキルなどプロジェクト全体で活かせるスキルを身に付けておくと、UI/UXデザイナーとしてさらに市場価値を高められます。
今後はAIの登場によりUI/UXデザイナーの競争が激化することも予想されるため、さまざまなスキルを身に付け自身の需要を高めましょう。
UI/UXデザイナーの需要を高める4つのスキル
UI/UXデザイナーは市場競争が激しく、スキルを高めなければ他のデザイナーとの差別化を図れません。UI/UXデザイナーとしての市場価値を高めるため、下記4つのスキルを身につけましょう。
ワイヤーフレーム作成スキル
ワイヤーフレームは、Webサイトやアプリのデザインの初期段階から使用されるため、UIやUXの設計プロセスにおいて重要なスキルです。
ワイヤーフレームとは、制作するデザインのレイアウトや中身のコンテンツの見せ方を決定するための設計図を意味します。例えば、良質なワイヤーフレームをできれば、制作過程がスムーズに進行し無駄なやり直し作業を最小限に抑えられます。
良質なワイヤーフレームはWeb制作全体の工数や出来栄えにも影響するため、ワイヤーフレーム作成スキルはUI/UXデザイナーとしての需要を高められる貴重なスキルといえるでしょう。
ターゲット分析スキル
市場価値の高いUI/UXデザイナーはターゲット分析スキルも備わっています。UI/UXを意識したWeb制作では、常にユーザーが使いやすく、見やすいデザインを意識することが重要です。
デザインスキルを身に付けることで、デザイン制作はできますが、ユーザー視点で利用しやすいデザイン制作ができるとは限りません。
UI/UXデザインでは、ユーザーが便利かつ見やすいデザインパターンを分析する必要があり、分析が的確であれば良質なWeb制作にもつながります。
デザインスキルを磨くだけでなく、ユーザー視点でデザインを制作できるUI/UXデザイナーは今後も需要が高まるでしょう。
トレンドをキャッチアップする力
UI/UXデザイナーとしての需要を高めるためにはトレンドをキャッチアップする力も重要です。UI/UXデザイナーが最新のトレンドを把握しておくことで、ユーザーが求めるデザインを制作可能です。
また、UI/UXデザインの分野は常に進化しており、競争が激しくなっています。最新のトレンドを理解し、デザインに取り入れることで、他のデザイナーとの差別化にもつながります。業界イベントやセミナーなどに参加し、積極的にトレンドをキャッチアップしましょう。
コミュニケーションスキル
UI/UXデザイナーにはコミュニケーションスキルも欠かせません。UI/UXデザイナーはプロジェクトのクライアントと直接コミュニケーションを取るケースもあります。クライアントの要求やニーズを理解し、適切に対応するためにはコミュニケーション能力が必要です。
また、デザイン制作は基本的にプロジェクトメンバーと協力しながら行います。コミュニケーションスキルが備わっていると、プロジェクトメンバーと効率的に業務を進められ、より良質なデザインを制作できます。
UI/UXデザイナーのスキル証明に役立つ資格
ここからは、UI/UXデザイナーのスキル証明に役立つおすすめ資格を、厳選して6つ紹介します。
ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格
ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格は、ユーザーにとって使いやすいデザイン設計能力を証明するものです。
レベルは、次の5段階に分けられています。
3級UDコーディネーター | ・入門・基礎レベル ・説明力スキルが求められる |
準2級UDコーディネーター | ・即戦力レベル ・提案力スキルが求められる |
2級UDコーディネーター | ・プロフェッショナルレベル ・診断力スキルが求められる |
準1級UDコーディネーター | ・リーダーレベル ・マネージメントスキルが求められる |
1級UDコーディネーター | ・統括リーダーレベル ・自律型リーダシップスキルが求められる |
ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格の勉強では、ユニバーサルデザインの視点が深く理解できます。身につけた知識を活用することで、幅広いユーザーに適したデザインを提供できるようになります。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、Webデザインに関する知識とスキルを評価する国家資格です。同資格は、3級から1級まで用意されています。
3級 | Webデザインの基礎知識を問われる |
2級 | 実務レベルのスキルが評価される |
1級 | Webディレクターレベルの総合力を問われる |
UI/UXデザイナーの第一歩として、まずは基礎力を示すために3級を取得することがおすすめです。2級と1級は実務経験が必要になるため、徐々に高いレベルの等級へ挑戦してください。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は、Web制作の基礎となるHTML5・CSS3・JavaScriptの知識を評価するものです。
同資格は次の2種類が用意されています。
レベル1 | HTML5とCSS3の基本的な知識が問われる |
レベル2 | 高度なWeb技術と最新の標準について評価される |
HTML5プロフェッショナル認定試験は、デザインの実現可能性や開発者との連携に役立つ資格です。
UI/UXデザイナーとしてレベル1を取得すると、UXに配慮したコンテンツ制作の知識を示せます。レベル2まで取得すると、コンテンツやアプリケーションの開発・設計能力を証明できます。
Google UX Designプロフェッショナル認定
Google UX Designプロフェッショナル認定は、UXデザインの基礎からレスポンシブデザインまで、UI/UXデザイナーとして必要なスキルを体系的に学べるオンライン講座です。
コースは、次の全7つの構成になってます。
1 | ユーザーエクスペリエンス (UX) デザインの基礎 |
2 | UXデザインプロセスを開始:共感、定義、アイデアを創出 |
3 | ワイヤーフレームと低忠実度のプロトタイプを作成する |
4 | UXリサーチを実施し、初期コンセプトをテストする |
5 | Figmaで高忠実度デザインとプロトタイプを作成する |
6 | ウェブサイト用の動的ユーザーインターフェース(UI)を構築する |
7 | 社会貢献のためのユーザーエクスペリエンスを設計し、仕事に備える |
Google UX Designプロフェッショナル認定は初心者向けの内容です。しかし、UI/UXデザイナーやディレクターとして働いている人が、UI/UXに関する知識を深めたい場合も受講をおすすめします。
マルチメディア検定
マルチメディア検定は、デジタルコンテンツの構築・ユーザーインターフェース・知的財産権など、UI/UXデザイナーが知っておくべき基本的な知識とスキルを評価する資格です。
次の6テーマに分かれて問題が出題されます。
マルチメディアの基礎 | ・人間の感覚機能 ・ユーザインタフェース ・双方向性 (インタラクティブ) ・ヒューマンインタフェース |
メディアの処理技術 | ・アナログとディジタル ・文書 ・音声と音響 ・色 ・画像・図形 ・アニメーション・映像 |
コンピューターのしくみとネットワーク | ・ハードウェア ・ソフトウェア ・仮想化 ・クラウド ・ネットワーク ・インターネット |
ディジタルコンテンツ | ・コンセプトメイキング ・Web・アプリケーションの構築と運用 |
マルチメディアの社会への応用 | ・インターネットのサービス・ビジネス ・日常生活や社会への応用 ・情報セキュリティ ・情報リテラシ |
知的財産権 | ・知的財産権 |
マルチメディア検定に向けた学習は、コンピュータやインターネットを駆使したデジタル情報の発信や、デジタルコミュニケーションの表現力を高められます。また、UI/UXデザインの幅を広げることも可能です。
人間中心設計(HCD)専門家資格
人間中心設計(HCD)専門家資格は、ユーザー中心のデザインプロセスを理解し、実践できる能力を証明する資格です。ISO 9241-210※に基づいた同資格は、次の2つのレベルが設けられています。
HCDスペシャリスト | ・関連従事者として実務経験2年以上 ・ユーザー中心のデザインプロセスを理解し、実践できる能力を評価する |
HCD専門家 | ・関連従事者として実務経験5年以上 ・スペシャリストの能力に加え、プロジェクトマネジメント能力が必要 ・デザインプロセスを広く啓蒙し、成功に導く能力も評価の対象 |
人間中心設計(HCD)専門家資格は、UXデザインの本質を学びたい人やUI/UXデザイナーとしてのキャリアをさらに深めたい人におすすめの資格です。
UI/UXデザイナー転身後に目指せるキャリアパス
ここからは、UI/UXデザイナー転身後に目指せるキャリアパスを、3つにまとめて紹介します。
UI/UXデザイナーを目指す場合は、将来のキャリアパスも見据えて勉強を始めましょう。
企業内のUI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーとしてのキャリアパスの1つ目は企業内のデザイナーです。企業内のデザイナーとしてのステップを次の表でみていきましょう。
企業内のデザイナーはコンテンツ・サービスのUI/UXを担当し、チーム内のITエンジニアやマーケターと連携してプロジェクトを進行させます。
また、企業内のデザイナーの上位職では、チームで仕事を円滑に進めるためのスキルが求められます。具体的には、プロジェクトマネジメント能力やコミュニケーション能力などです。
フリーランスのUI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーとしてのキャリアパスの2つ目はフリーランスです。
フリーランスのUI/UXデザイナーになると、自分で案件を選んで、働く場所や時間を柔軟に調整できます。自由度が高く、自分のペースで仕事を進められることが大きな魅力です。
フリーランスは多様な案件・プロジェクトに関われるため、UI/UXデザイナーとして飛躍的に成長できるでしょう。
ただし、収入は案件数や契約内容に依存するため、安定性が欠けるデメリットもあります。また、収入管理・税金・社会保険の手続きも自己責任になるなど、自己管理能力も求められます。
このように、UI/UXデザイナーとしてフリーランスを目指す際は、実務経験やクライアントとの信頼関係の構築が重要です。これらを意識して活動すると、正社員よりも高い収入が獲得できます。
ディレクター・マネージャー
UI/UXデザイナーとしてのキャリアパスの3つ目はディレクター・マネージャーです。ディレクターやマネージャーは、企業内のデザイナーとして経験を積んだあとに目指すキャリアパスとなります。
ディレクターやマネージャーに求められる役割は次のとおりです。
- チームの統括
- メンバーの育成
- プロジェクトの戦略立案・改善
- 他部門やクライアントとのコミュニケーション
- デザインの予算管理
ディレクターやマネージャーは、UI/UXデザインの深い理解を基に、さらに幅広い責任を持った業務を担います。
UI/UXデザイナーによくある疑問
最後に、UI/UXデザイナーによくある質問へまとめて回答します。
UI/UXデザイナーの仕事はなくなるといわれるけど本当?
UI/UXデザイナーの仕事がなくなる可能性は低いといえます。
AIの発展により初心者でもデザインを制作できるツールは増えました。しかし、UI/UXまで考慮したデザイン制作はツールだけでは簡単にできません。
ユーザー目線に立ってデザインを制作できるのはUI/UXデザイナーだけであり、今後も需要は高まると予想されます。
UI/UXデザイナーにおすすめのツールはある?
UI/UXデザイナーにおすすめのツールとして「Adobe XD」が挙げられます。Adobe XDはAdobe社が開発したソフトの1つでWeb制作に特化したツールです。ワイヤーフレームの作成からプロトタイプの作成、デザインの共同作業まで、幅広い機能を備えています。
チュートリアル動画や学習キットも用意されているため、初めてデザイン制作のツールを使う人でも安心してAdobe XDを活用できます。また、PhotoshopやIllustratorなど他のAdobeが提供するソフトと親和性が高い点もAdobe XDのメリットです。
UI/UXデザイナーにおすすめの学習サイトはある?
UI/UXデザイナーにおすすめの学習サイトとして「侍テラコヤ」が挙げられます。侍テラコヤは無料で受講可能なオンラインWebデザイン講座です。初級者から中級者向けの幅広い教材を提供し、基本コースは無料で受講できます。
教材の内容は分かりやすく、無料コンテンツも豊富なため、デザインの基礎知識を学びたい人におすすめです。
UI/UXデザイナーに向いている人の特徴は?
学習意欲が高い人は、よりUI/UXデザイナーに向いているでしょう。UI/UXデザインはトレンドの移り変わりが早く、AIなどの新しい技術も次々発表されます。
新しいトレンドを常にキャッチアップし、進んでスキルを磨き上げられる人は、UI/UXデザイナーとしての市場価値を高められるでしょう。
UI/UXデザイナーとWebデザイナーの違いは?
WebデザイナーはWebサイトをデザインする職業であるのに対して、UI/UXデザイナーはUI/UXに特化してデザイン制作に携わる職業です。そのため、UI/UXデザイナーはWeb制作に限らずさまざまなサービスやプロダクトのUI/UXのデザインも担当します。
なお、企業によってはUI/UXデザイナーとWebデザイナーが明確に分かれておらず、兼業するケースもあります。
UI/UXデザイナーとWebデザイナーの違いに詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ WebデザイナーとUIデザイナーの違いまとめ│仕事の獲得法も解説
まとめ
未経験からでもスキルを身に付けることでUI/UXデザイナーとして活躍できます。UI/UXデザインスキルは独学や専門学校、デザインスクールで習得できるため、自分に合った学習スタイルを選択しましょう。
UI/UXデザイナーになるための具体的なステップが分からない人は下記5つのステップを実践してください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
情報系の大学を卒業後、HR関連のサービスを複数展開する事業会社に勤務。コミュニケーションデザイン領域のデザイナーを4年ほど務め、LPやバナーデザインの制作、コーディング等を経験。現在は株式会社SAMURAIでWebデザイナーとして、バナーデザイン制作やLP改善、Instagram運用等に従事。