なぜ「バックエンドエンジニアはなくなる」と言われるの?
バックエンドエンジニアになるメリットは?
バックエンドエンジニアを目指す人におすすめのプログラミングスクールを知りたい!
このように、バックエンドエンジニアについて、さまざまな疑問があるのではないでしょうか。バックエンドエンジニアを目指したいけど「なくなる」と言われると不安ですよね。
そこでこの記事では、バックエンドエンジニアを目指す人に向けて、以下の内容を解説します。
ぜひ最後までご一読ください。
そもそもバックエンドエンジニアとは
バックエンドエンジニアは、WebサービスやWebアプリケーションの裏側で動作するシステムを設計・開発・運用する専門職です。具体的には、サーバー、データベース、APIなどの技術を駆使して、ユーザーが直接目にしない部分を担当します。
例えば、ECサイトでのユーザーの注文情報をデータベースに保存し、そのデータを取り出して処理するシステムを作り上げます。
バックエンドエンジニアの主な業務内容は以下の通りです。
- 要件定義
- システム設計
- サーバー設計・構築
- データベース構築
- プログラム開発運用・保守
バックエンドエンジニアはフロントエンドエンジニアと密接に連携し、ユーザーに対して最適なサービスを提供するための重要な役割を担っています。
バックエンドエンジニアがなくなると言われる5つの理由
バックエンドエンジニアがなくなると言われる理由は次の5つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
AIの急速な進化
近年のAI技術の急速な進化は、バックエンドエンジニアの役割に大きな影響を与えています。
AIは、データ分析やパターン認識の分野で特に強力なツールとなり、これにより多くの業務プロセスが自動化されています。例えば、AIは予測分析や異常検知の分野でも活躍しており、システムの監視やメンテナンスにおいてもバックエンドエンジニアの負担を軽減可能です。
しかし、AI技術の進化は一方でバックエンドエンジニアの需要を減少させる可能性もあります。AIが特定のタスクを自動化すると、人手による作業が不要になるケースが増えているためです。
したがって、バックエンドエンジニアはAI技術を理解し、AIを活用できるスキルを持つことがますます重要となっています。
AIの進化に伴う新しい技術やツールの習得は、バックエンドエンジニアのキャリアにおいて不可欠な要素となるでしょう。
自然言語処理の進歩
自然言語処理(NLP)の進歩もバックエンドエンジニアの役割に大きな影響を与えています。
NLP技術は、テキストや音声データを理解し、処理するためのアルゴリズムを開発する分野です。これにより、チャットボットや音声アシスタントなど、ユーザーとのインタラクションが自動化されるケースが増えています。
NLPの進歩により、従来は人手を必要としたテキスト分析やデータ処理が自動化され、効率化が図られています。
しかし、NLP技術の発展はバックエンドエンジニアにとって両刃の剣です。これらの技術が高度化するにつれ、一部のバックエンド業務が自動化される一方で、新たなスキルや知識の習得が求められます。
NLPのアルゴリズムを理解し、適用する能力は今後ますます重要となるでしょう。
ローコード・ノーコードプラットフォームの台頭
ローコード・ノーコードプラットフォームの普及も、バックエンドエンジニアの需要に影響を与えています。
これらのプラットフォームは、プログラミングの専門知識がなくてもアプリケーションを開発できる環境を提供します。例えば、企業の業務アプリケーションや簡易的なウェブサイトを素早く構築可能です。
このようなプラットフォームの台頭により、初期段階の開発や小規模なプロジェクトにおいては、専門のバックエンドエンジニアを必要としないケースが増えています。
しかし、複雑なシステムや大規模なプロジェクトでは、依然として高度なバックエンドエンジニアが必要です。
ローコード・ノーコードプラットフォームの活用とバックエンドエンジニアの役割は、適切にバランスを取ることが重要となります。
コンテナ技術の進化
コンテナ技術の進化もバックエンドエンジニアの業務に大きな変化をもたらしています。
DockerやKubernetesなどのコンテナ技術は、アプリケーションのデプロイやスケーリングを効率化し、開発環境と本番環境の整合性を保つことが容易になります。これにより、バックエンドエンジニアはインフラ管理の負担を軽減し、より高度なアプリケーション開発に集中できるようになりました。
しかし、コンテナ技術の導入には新たな知識とスキルが求められます。エンジニアはコンテナオーケストレーションツールやCI/CDパイプラインの構築に習熟する必要があります。
コンテナ技術の進化は、バックエンドエンジニアの業務をより高度で専門的なものにする一方で、継続的な学習とスキルアップが不可欠です。
クラウドサービスの利用拡大
クラウドサービスの利用拡大もバックエンドエンジニアの働き方に大きな影響を与えています。
Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどのクラウドプロバイダーは、多様なサービスを提供しており、インフラの構築や管理が容易になっています。クラウドサービスを利用すると、企業は初期投資を抑えつつ、スケーラブルで信頼性の高いシステムを迅速に構築可能です。
一方で、クラウドサービスの進化に伴い、従来のオンプレミス環境に依存したスキルセットでは不十分となるケースが増えています。クラウドネイティブなアーキテクチャやサーバーレスコンピューティングに対応できるスキルの習得が重要です。
クラウドサービスの利用拡大は、バックエンドエンジニアにとって新たな挑戦と機会をもたらしています。
バックエンドエンジニアになるメリット3選
バックエンドエンジニアになるメリットは次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
高収入を目指せる
バックエンドエンジニアのキャリアは、高収入を目指す上で非常に魅力的です。
IT業界全体が高い需要を誇る中でも、特にバックエンドエンジニアは専門性の高さから高収入を得やすいポジションとされています。例えば、エンジニアの求人情報を提供するサイトによれば、バックエンドエンジニアの平均年収は他のエンジニア職種と比較しても上位に位置しています。
高収入を目指すためには、技術スキルだけでなく、最新のトレンドやツールの継続的な習得が重要です。クラウドサービスの活用やコンテナ技術の理解、さらにはAIやデータベースの最適化技術など、幅広い知識と経験が求められます。
これらのスキルを持つと、企業から高い評価を受け、報酬面でも優遇される可能性が高まります。
多様な産業での就業機会がある
バックエンドエンジニアは多様な産業での就業機会があります。
金融、医療、エンターテインメント、教育など、あらゆる分野でデジタル化が進む中、バックエンドエンジニアの需要は増え続けています。例えば、銀行ではセキュリティを重視したオンラインバンキングシステムの構築、医療機関では患者データの管理システムの開発など、多岐にわたるプロジェクトに携われるでしょう。
異なる業界での経験を積むと、エンジニアとしての視野が広がり、新たな技術や方法論を学ぶ機会が増えます。これにより、技術力の向上だけでなく、ビジネスの理解度も深まり、エンジニアとしての市場価値がさらに高まります。
スキルアップの機会が多い
バックエンドエンジニアは、常に新しい技術やツールが登場するため、スキルアップの機会が豊富にあります。例えば、クラウドコンピューティング、マイクロサービスアーキテクチャ、DevOpsの導入など、最新技術を学ぶと、業界の最前線で活躍可能です。
多くの企業は、エンジニアのスキルアップを支援するための研修や教育プログラムを提供しています。また、オープンソースプロジェクトへの参加や技術コミュニティでの活動を通じて、自ら積極的に学ぶ姿勢も重要です。
継続的な学習と自己研鑽により、エンジニアとしてのスキルと知識を常に更新し続けられます。
バックエンドエンジニアのキャリアパス
バックエンドエンジニアの主なキャリアパスは次の2つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
スペシャリスト
バックエンドエンジニアのキャリアパスとして、スペシャリストになる道があります。スペシャリストとは、特定の技術や分野に精通し、その領域で高い専門性を持つエンジニアのことです。
例えば、データベースの最適化やセキュリティの強化、クラウドインフラの設計など、特定の技術に特化すると、その分野のエキスパートとして認知されます。
スペシャリストになるためには、深い知識と経験の積み重ねが重要です。そのため、継続的な学習と実践を通じて、自らのスキルの向上が求められます。また、業界のトレンドを常に把握し、最新の技術や方法論を取り入れる柔軟性も必要です。
スペシャリストとしての地位を確立すると、高い評価と報酬を得られます。
ジェネラリスト
バックエンドエンジニアのキャリアパスとして、ジェネラリストになる道もあります。ジェネラリストとは、幅広い技術や分野に対応できるエンジニアのことです。
システム全体の設計やプロジェクト管理、クライアントとのコミュニケーションなど、多岐にわたる業務の実行が求められます。
ジェネラリストになるためには、多様なプロジェクトに参加し、様々な技術や方法論の学習が重要です。幅広い知識と経験を持つと、チーム全体の調整役やプロジェクトリーダーとして活躍できます。また、異なる技術を組み合わせて最適な解決策を提案する能力も必要です。
ジェネラリストとしてのスキルを磨くと、エンジニアとしての柔軟性と応用力が高まり、キャリアの幅が広がります。
バックエンドエンジニアを目指す人が取得すべき資格3選
バックエンドエンジニアを目指す人が取得すべき資格は次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
基本情報技術者試験
バックエンドエンジニアを目指す人が取得すべき資格の一つに、基本情報技術者試験があります。
この資格は、ITエンジニアとしての基礎知識を証明するものであり、情報処理技術者としてのスタートラインに立つための重要なステップです。試験内容は、プログラミング、アルゴリズム、ネットワーク、データベースなど、幅広い分野にわたります。
基本情報技術者試験を取得すると、ITの基礎知識を体系的に学べ、エンジニアとしての基礎力を固められます。また、この資格を持つと、就職や転職の際に有利に働く場合が多く、キャリアアップの第一歩として非常に有効です。
応用情報技術者試験
もう一つの重要な資格として、応用情報技術者試験があります。
これは、基本情報技術者試験よりも高度な知識を問われる試験であり、プロジェクトマネジメント、システム設計、セキュリティなど、より専門的な内容が含まれます。この資格を取得すると、より高度な技術や管理能力を証明可能です。
応用情報技術者試験を取得すると、システム開発の上流工程に関する知識やプロジェクト管理スキルを身につけられます。これにより、プロジェクトリーダーやシステムアーキテクトなど、より責任のあるポジションへのステップアップが可能になるでしょう。
データベーススペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験は、データベース設計や運用管理に特化した高度な資格試験です。
この試験は、データベースのアーキテクチャ、データモデリング、SQLの最適化、バックアップとリカバリなど、データベース管理に関する幅広い知識を問います。
データベーススペシャリスト試験を取得すると、データベース技術に対する深い理解と実践的なスキルを証明可能です。この資格を持つと、データベースの最適化や大規模なデータベース環境の管理が可能となり、企業から高い評価を受けられます。
また、データベーススペシャリストとしてのスキルは、データサイエンスやビッグデータの分野でも役立ち、キャリアの幅を広げられるでしょう。
バックエンドエンジニアを目指す人におすすめのプログラミングスクール3選
バックエンドエンジニアを目指す人におすすめのプログラミングスクールは次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
侍エンジニア
侍エンジニアは、日本で人気の高いプログラミングスクールの一つです。このスクールでは、個別指導を重視し、受講者一人ひとりに専属のメンターがつくため、初心者でも安心して学べます。
侍エンジニアのカリキュラムは、バックエンドエンジニアに必要なプログラミングスキルやデータベース設計、サーバー構築などを網羅しており、実践的なプロジェクトを通じての学習が可能です。
また、侍エンジニアでは就職支援も充実しており、卒業後のキャリアサポートも手厚いです。受講者は、履歴書の書き方や面接対策など、転職活動に必要なスキルも学べ、バックエンドエンジニアとしてのキャリアスタートをスムーズに切れるでしょう。
公式サイトで詳細を見るCOACHTECH
COACHTECHは、オンラインで学べるプログラミングスクールです。
このスクールの特徴は、自己学習とコーチングを組み合わせた独自の学習方法にあります。受講者は、オンライン教材を使って自分のペースで学びながら、週に一度のコーチングセッションで専門のメンターからフィードバックを受けられます。
COACHTECHのカリキュラムは、バックエンドエンジニアに必要なスキルを網羅しており、PythonやJavaなどのプログラミング言語、データベース、クラウドサービスの利用方法などを学習可能です。また、実践的なプロジェクトを通じて、チーム開発の経験も積めます。
COACHTECHは、働きながら学びたい社会人や、地方に住んでいる人にとって非常に便利な選択肢です。
キカガク
キカガクは、AIやデータサイエンスに特化したプログラミングスクールです。
このスクールでは、機械学習や深層学習の基礎から応用までを体系的に学べます。バックエンドエンジニアとしてのスキルを強化するために、データベースやサーバー構築の知識に加えて、AI技術の習得も重要です。
キカガクのカリキュラムは、実際のビジネスシナリオを基にしたプロジェクトを中心に構成されており、学んだ知識を実践的に活用できます。また、オンラインでの学習が可能なため、時間や場所に縛られずに学べるのも魅力です。
AI技術を駆使したバックエンドシステムの開発を目指す人にとって、キカガクは理想的な学習環境を提供します。
バックエンドエンジニアに関してよくある質問
バックエンドエンジニアに関してよくある質問は次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
バックエンドエンジニアに必要なスキルは何ですか?
バックエンドエンジニアに必要なスキルは多岐にわたります。
まず、プログラミング言語の習得は必須です。Java、Python、PHP、Rubyなどの言語は、バックエンド開発で広く使用されています。
また、データベースの設計・管理スキルも重要です。SQLの理解や、MySQL、PostgreSQL、MongoDBなどのデータベース管理システムの操作方法を習得する必要があります。
さらに、サーバー管理やネットワークの基礎知識も求められます。LinuxやUNIXの操作、クラウドサービスの利用方法(AWS、GCP、Azureなど)を理解しておくと、システムの構築や運用がスムーズに行えます。
最後に、セキュリティの知識も欠かせません。データ保護やアクセス制御の方法を理解し、安全なシステムを構築するスキルが求められます。
独学でもバックエンドエンジニアになれますか?
独学でもバックエンドエンジニアになることは可能です。
インターネット上には多くの学習リソースがあり、無料のオンライン教材やチュートリアルを活用して学べます。プログラミング言語の学習から始め、プロジェクトを通じて実践的なスキルを身につけましょう。
しかし、独学では自己管理能力とモチベーションの維持が大変です。コミュニティや勉強会に参加し、他の学習者と交流すると、学習のモチベーションを高められます。また、実務経験を積むために、インターンシップやフリーランスの仕事探しも有効です。
独学で得たスキルを実際のプロジェクトで試すと、実践的な能力を高められます。
バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違いは何ですか?
バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアは、それぞれ異なる役割を担っています。
バックエンドエンジニアは、サーバーサイドの開発を担当し、データベース管理、サーバー設定、ビジネスロジックの実装などを行います。これにより、ユーザーのリクエストに応じてデータを処理し、適切なレスポンスを返すシステムを構築します。
一方、フロントエンドエンジニアは、ユーザーが直接触れる部分、すなわちクライアントサイドの開発を担当します。HTML、CSS、JavaScriptなどの技術を駆使して、ユーザーインターフェース(UI)を設計・実装し、ユーザー体験(UX)の向上が主な役割です。
フロントエンドエンジニアは、視覚的なデザインやインタラクションの実装に注力します。
まとめ
この記事では下記の点について紹介してきました。
バックエンドエンジニアの仕事が「なくなる」と言われる理由はいくつかありますが、結論、なくならないでしょう。なぜなら、どんなにAIが台頭するなどしても、最終的な判断は人が行うからです。
また、AIが発展すれば、AI自体を作るバックエンドエンジニアが必要となります。このように形を変え、バックエンドエンジニアの仕事は残り続けると言えるでしょう。
もし、バックエンドエンジニアに興味があるなら、しっかりとプログラミングを学習し、転職活動を行いましょう。プログラミングを学ぶなら、プログラミングスクールを利用し、基礎から応用までを一気通貫で学ぶことがおすすめです。
なお、どのプログラミングスクールを選べばいいの?と迷っている人に一押しは、侍エンジニアです。
- マンツーマン指導
- オーダーメイドカリキュラム
- 現役エンジニアによる指導
- 転職サポートの充実
など「侍エンジニア」なら、高いモチベーションを維持しつつ、学習が可能です。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。